四半期報告書-第86期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/11/10 9:26
【資料】
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【項目】
35項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復基調にあるものの、個人消費の回復の遅れに加え、米国の利上げ観測や中国経済の減速など海外景気に下振れ懸念があることから、依然として先行き不透明な状況で推移しました。
このような状況下、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は前年同期比2,832百万円、4.1%増収の72,389百万円、売上総利益は、前年同期比27百万円、0.4%減益の6,717百万円、営業利益は、前年同期比94百万円、28.5%増益の426百万円、経常利益は、前年同期比76百万円、16.3%減益の392百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比60百万円、25.0%増益の301百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①繊維関連事業
インナー関連は、機能性の高い原糸および生地が増収となりましたが、利益率は低下しました。企画提案型の婦人ファンデーションは、店頭不振により取引が減少するとともに、円安の影響によるコスト高で採算が悪化しました。また、低採算の取引を見直したことから、ソックスの輸入取引が減少しました。
アウター関連は、米国アパレル向けの生地輸出の取引が堅調に推移しました。また、円安によるコスト高の影響を受けていた製品のOEM取引は、採算管理を徹底することで収益の改善を図りました。
以上の結果、当事業全体の売上高は前年同期比2,192百万円、3.8%増収の59,152百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比44百万円、17.0%増益の305百万円となりました。
②工業製品関連事業
塗料・樹脂の添加剤は、欧州やアジアでの取引が好調に推移し、米国における半導体用途の化学製品の取引も増加しました。また、フィルムの取引や化粧品原料は前年並みとなりました。一方、半導体関連の機材は、円安の影響を受けて減少しました。
ホビー関連商品は、堅調に推移しました。
以上の結果、当事業全体の売上高は前年同期比639百万円、5.1%増収の13,236百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比60百万円、21.5%増益の340百万円となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金の増加などにより、前期末比2,816百万円増加の68,702百万円となりました。
負債は、仕入債務の増加などにより、前期末比2,773百万円増加の52,597百万円となりました。
純資産は、配当および連結範囲の変更により株主資本は減少しましたが、その他の包括利益累計額が増加したことにより前期末比43百万円増加の16,105百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、仕入債務の増加など営業活動による収入や、借入金の返済など財務活動による支出などの要因に、換算差額17百万円、新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額36百万円を加算した結果、全体では前期末に比べ1,965百万円増加の10,389百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは3,280百万円の増加(前年同期比2,784百万円の収入の増加)となりました。
主な要因は仕入債務の増加によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは250百万円の増加(前年同期比251百万円の収入の増加)となりました。
主な要因は固定資産の売却による収入によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは1,619百万円の減少(前年同期比864百万円の支出の増加)となりました。
主な要因は借入金の返済による支出によるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動について、特記すべき事項はありません。