四半期報告書-第86期第3四半期(平成27年10月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/02/10 10:44
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【項目】
31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復基調にあるものの、個人消費の回復は力強さに欠け、原油価格の下落による金融情勢の不安定化や、中国をはじめとする新興国経済の減速など海外景気に下振れ懸念があることから、依然として先行き不透明な状況で推移しました。
このような状況下、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は前年同期比2,176百万円、2.0%増収の112,062百万円、売上総利益は、前年同期比365百万円、3.5%減益の10,028百万円、営業利益は、前年同期比45百万円、6.8%増益の714百万円、経常利益は、前年同期比56百万円、10.1%増益の621百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比239百万円、104.5%増益の469百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①繊維関連事業
インナー関連は、機能性の高い原糸および生地が大幅な増収となりましたが、利益率は低下しました。企画提案型の婦人ファンデーションは、店頭不振により取引が減少するとともに、原材料や加工賃の高騰により採算が悪化しました。また、ソックスも低採算取引の見直しにより輸入が減少しました。
アウター関連は、米国アパレル向けの生地輸出の取引が好調に推移しました。また、円安の影響を受けている製品のOEM取引は、アウトドア向けが伸長するとともに、採算管理を徹底することで利益率が改善しました。
以上の結果、当事業全体の売上高は前年同期比2,019百万円、2.2%増収の92,474百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比19百万円、4.8%増益の420百万円となりました。
②工業製品関連事業
塗料・樹脂の添加剤は、欧米やアジア向けが好調に推移し、米国における半導体用途の化学製品の取引も伸長しました。一方、フィルムは、競合先との競争激化の影響を受けて減少し、半導体関連の部材は、円安などの影響を受けてウエハの取扱いが大きく減少しました。
ホビー関連商品は、塗料を中心に堅調に推移しました。
以上の結果、当事業全体の売上高は前年同期比157百万円、0.8%増収の19,587百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比30百万円、5.3%増益の617百万円となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、売上債権の増加などにより、前期末比4,415百万円増加の70,301百万円となりました。
負債は、仕入債務の増加などにより、前期末比4,271百万円増加の54,095百万円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益による株主資本の増加およびその他の包括利益累計額の増加により前期末比143百万円増加の16,205百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動について、特記すべき事項はありません。