有価証券報告書-第44期(平成25年3月1日-平成26年2月28日)

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2014/05/30 13:48
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対処すべき課題

当社グループは、これまで外国系半導体商社の強みである付加価値の高い外国製半導体を、メーカー系列にとらわれず、ユーザーニーズにマッチさせて提供するビジネス戦略を展開してまいりました。
特徴としては、産業機器分野を中心に多数の中堅規模ユーザーが主要なお客様であること、アナログ半導体をメインにお客様のご要望に応えられる多種多様な半導体をラインアップしていること、常に新しいお客様、半導体の用途先、仕入先メーカーを積極的に開拓していること等を強みとして、これまで成長をとげてまいりました。
世界半導体市場統計によれば、世界の半導体市場は2013年に3,000億ドルを超え過去最大の市場規模となり、2014年は4.1%増、2015年は3.4%増と、今後も緩やかな成長予想となっております。
半導体の市場動向としては、半導体の二大用途先であるパソコンと携帯電話では、タブレット端末やスマートフォンなど次世代モバイル製品が従来製品に置き換わり、大きく市場を拡大しております。また今後の成長分野とされる車載向けやスマートグリッドをはじめとする幅広い分野にわたる環境・エコ市場向けには、より効率よくエネルギー変換を行うパワー半導体が、大きな成長製品として注目を集めております。
こうした経営環境の下、当社グループは、近年の日本の半導体市場の成長鈍化・減少傾向とこれに伴う業界競争の激化など業界環境の大きな変化を踏まえ、下記の通り「富士エレ再成長プラン」を策定し、再成長に向けた抜本的な取り組みを2013年よりスタートしました。
1年目の当期は、売上は順調で連結売上高500億円も視野に入ってまいりましたが、利益は大幅な円安の進行による仕入価格の上昇もあり減益を余儀なくされました。来期は、この「富士エレ再成長プラン」に収益体質の改善・強化を加えて、引き続き徹底して推進してまいります。
(目標)
1.連結売上高500億円と収益体質改善・強化の早期達成
2.産業機器分野、中堅・中小客先で、仕入先・販売先から評価されるトップクラスの半導体商社を目指す
(重点分野)
1.強みである産業機器分野、中堅・中小客先向けの販売強化
2.車載市場及びパワー半導体市場で本格的な開拓
3.アジア地区の営業拡大戦略の実行
4.新規分野開拓、商権獲得に向けたM&A等の取り組み
5.上記のための人材・リーダーシップの開発・強化、インフラの整備
「富士エレ再成長プラン」の2年目となる来期は、全社をあげて上記重点分野の着実な実行に取り組み、連結売上高
500億円突破と利益回復を果たし、早期に次の成長ステージへつなげていく所存であります。
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