四半期報告書-第92期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/05 9:09
【資料】
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【項目】
32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、個人消費の持ち直しの動きが続く中、企業収益も引き続き安定して推移し、概ね良好な経済環境を維持しておりますが、原材料価格の高騰や人材不足の影響に伴う事業コストの上昇、海外諸国における地政学リスクをはじめとする政治・経済の動向が懸念される等、その先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループにおきましては、このような状況のもと、積極的な営業活動や販売効率の改善、海外事業戦略の強化に取り組みました。その結果、売上高につきましては、酸化チタンや亜鉛製品等の化成品や炭酸バリウム等の電子材料の堅調、東南アジアや北米等海外事業が伸長したことにより、前第3四半期連結累計期間に比べ増収となりました。利益面におきましては、新基幹システム導入による償却費や移行費用、本社移転にかかる一時経費及び営業活動費の増加等により営業費用が増加したこと、インドネシア製造子会社における生産性の伸び悩みにより業績が低下したこと等により、前第3四半期連結累計期間に比べ営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益についてはいずれも減益となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前第3四半期連結累計期間に比べ6.6%増の27,665百万円となり、営業利益は27.7%減の326百万円、経常利益は25.9%減の283百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は24.1%減の195百万円となりました。
セグメントの業績は、次の通りであります。
①国内法人
セグメントの「国内法人」には日本国内法人の国内売上と海外売上が計上されており、同海外売上には、東南アジア・北米・ヨーロッパ等への売上が含まれております。当第3四半期連結累計期間については、化成品や電子材料の売上が伸びたこと等により、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前第3四半期連結累計期間に比べ、4.6%増の24,467百万円となりました。これに対し、営業利益は営業活動強化に伴う販売費及び一般管理費の増加等により30.6%減の227百万円となりました。
②在外法人
セグメントの「在外法人」には在外現地法人の売上が計上されており、同売上には、東南アジア・北米・オセアニア等への売上が含まれております。当第3四半期連結累計期間については、東南アジアにおいて衛生材料関連の売上が増加したこと等により、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前第3四半期連結累計期間に比べ、25.1%増の3,197百万円となりました。これに対し、営業利益はインドネシア製造子会社の業績が伸び悩んだこと等を主要因として42.2%減の73百万円となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。