有価証券報告書-第45期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が続きましたが、欧米の政策動向に伴う海外経済の不確実性に加え、地政学的リスクの高まりによる影響が懸念されるなど不安要素が多数存在し、景気の先行きは不透明な状況で推移しております。
宝飾品業界におきましても、こうした景況を反映し、消費トレンドは依然として力強さを欠き、引き続き厳しい状況でありました。
このような経済情勢のもと、当社は、品質、デザイン及びコンセプトにこだわったハウスブランド「Pure Planets」「Blessed Rain」の継続的なブランディング施策を推進するなど、販売力の更なる強化に取り組むとともに接客サービスの向上など顧客志向を徹底し、お客様から支持される店舗づくりに努めてまいりました。
その結果、売上高は175億66百万円(前期比8.4%減)となりました。利益面につきましては、営業利益が9億68百万円(前期比11.3%増)、経常利益が10億62百万円(前期比9.6%増)、当期純利益は5億99百万円となりました。
主要品目の販売実績は、ネックレス・ブレスレットは64億59百万円(前期比8.1%減)、指輪は64億2百万円(前期比7.6%減)、小物は29億27百万円 (前期比0.3%減)であります。
店舗につきましては、ジュエリーツツミイオンモール甲府昭和店をはじめとする2店舗を新たに開設したほか、既存店7店舗のリニューアル及び8店舗の退店を実施いたしました。
当事業年度末の総資産は、720億23百万円となり、前事業年度末と比較して47百万円増加しております。これは主に、商品及び製品が8億85百万円、ソフトウエア仮勘定が2億14百万円、差入保証金が1億18百万円、原材料及び貯蔵品が83百万円、投資有価証券が75百万円、土地が58百万円、建物が57百万円減少したものの、現金及び預金が11億97百万円、売掛金が2億7百万円、ソフトウエアが1億49百万円増加したことによるものです。
負債の部は、18億58百万円となり、前事業年度末と比較して56百万円増加しております。これは主に、未払金が61百万円減少したものの、未払消費税等が52百万円、未払法人税等が41百万円、預り金が39百万円増加したことによるものです。
純資産の部は、701億64百万円となり、前事業年度末と比較して9百万円減少しております。これは主に、利益剰余金が71百万円増加したものの、その他有価証券評価差額金が80百万円減少したことによるものです。
なお、当社の事業内容は、宝飾品の製造とその販売であり、区分すべき事業セグメントが存在しないため、セグメントごとの業績の状況の記載を省略しております。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により18億83百万円の資金が得られ、投資活動及び財務活動によりそれぞれ1億57百万円、5億27百万円の資金を使用したことにより、前事業年度末に比べ11億97百万円増加し、388億98百万円となりました。
また、当事業年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動により得られた資金は18億83百万円となり、前年同期と比べ2億3百万円の増加となりました。
これは主に、前年同期において、税引前当期純損失を5億97百万円、内、減損損失を15億73百万円計上し、売上債権の減少95百万円、たな卸資産の減少7億83百万円、法人税等の支払額5億32百万円があったことに対し、当事業年度において、税引前当期純利益を10億39百万円、内、減損損失を60百万円計上し、売上債権の増加2億4百万円、たな卸資産の減少9億10百万円、法人税等の支払額3億66百万円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動により使用した資金は1億57百万円となり、前年同期と比べ37百万円の減少となりました。
これは主に、前年同期と比べ有形固定資産の取得による支出が39百万円、有形固定資産の売却による収入が30百万円それぞれ増加し、無形固定資産の取得による支出が39百万円減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動により使用した資金は5億27百万円となり、前年同期と比べ17億22百万円の減少となりました。
これは主に、前年同期と比べ自己株式の取得による支出が16億95百万円減少したことによるものです。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社の事業内容は、宝飾品の製造とその販売であり、区分すべき事業セグメントが存在しないため、製品の種類別に生産実績及び販売実績を記載しております。
a. 生産実績
| 区分 | 当事業年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| ネックレス・ブレスレット(百万円) | 2,517 | 83.4 |
| 指輪 (百万円) | 1,762 | 73.2 |
| 小物 (百万円) | 1,164 | 113.4 |
| その他 (百万円) | 1,763 | 78.0 |
| 合計(百万円) | 7,208 | 82.7 |
(注) 金額は製造原価によっており、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
当社は、見込み生産を行っており、受注生産は行っておりません。
c. 販売実績
| 区分 | 当事業年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| ネックレス・ブレスレット(百万円) | 6,459 | 91.9 |
| 指輪 (百万円) | 6,402 | 92.4 |
| 小物 (百万円) | 2,927 | 99.7 |
| その他 (百万円) | 1,777 | 77.9 |
| 合計(百万円) | 17,566 | 91.6 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 重要な会計方針」に記載しております。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の事業内容は、宝飾品の製造とその販売であり、区分すべき事業セグメントが存在しないため、セグメントごとの業績の状況の記載を省略しております。
1) 当事業年度の経営成績等
当社の当事業年度の経営成績等は、主に店舗での来店客数減少による既存店売上高の低迷に伴い、全社売上高は175億66百万円(前期比8.4%減)となりました。なお、経営成績の分析は以下のとおりであります。
(イ)売上高
(店舗の状況について)
・新たに2店舗を開設したほか、既存店7店舗のリニューアル及び8店舗の退店を実施いたしました。当事業年度末現在171店舗となりました。
(商品について)
・消費者ニーズの変化に対応した新商品の開発に継続的に取り組んでおり、ハウスブランド「Blessed Rain」「Pure Planets」の新作シリーズやクリスマス限定商品「クリスマスリミテッド」「クリスマスコレクション」を投入いたしました。
(販売促進活動について)
・商品の認知度向上を目指し、新作ジュエリー等のファッション誌への掲載やSNSツールを活用した情報発信を行っております。
(ロ)販売費及び一般管理費
・販売促進活動の効率化に伴い販売諸費・手数料が9億4百万円(前期比9.8%減)、人員数減に伴い給与・賞与が32億56百万円(前期比7.4%減)、店舗数減に伴い賃借料が19億19百万円(前期比4.0%減)となり、その結果、販売費及び一般管理費が86億8百万円(前期比5.6%減)となりました。
(ハ)特別損益
・特別利益は、固定資産売却益等により38百万円(前期比339.7%増)となりました。また、特別損失は、減損損失の計上等により61百万円(前期比96.1%減)となりました。
2) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、経済情勢、消費者ニーズの変化、他社との競合、法的規制等、様々なリスク要因があると認識しております。
そのため、当該リスクを分散・低減すべく、市場動向に留意しつつ、内部管理体制の強化等、適切に対応していく所存であります。
なお、経営成績に重要な影響を与える要因のうち、投資者の判断に重大な影響を与える可能性のある事項については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しております。
3) 資本の財源及び資金の流動性
当社は、健全で安定した財務体質の形成に努めております。
必要な運転資金及び設備投資資金を全額自己資金で賄っており、自己資金の範囲内で安全かつ安定的な資金運用が可能と認識しております。
4) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、お客様に美と夢と満足を提供することにより、会社の持続的な成長を果たし、中長期的な企業価値の向上を達成することを経営の目標としております。経営指標としては、収益力を示す営業利益及び営業キャッシュ・フローを重視し、これらの拡大を目指しております。