有価証券報告書-第44期(2024/04/01-2025/03/31)
文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末現在において判断、予測したものです。
Ⅰ 経営成績の状況の分析
当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)の当社グループの経営成績の状況は、営業収益3,092百万円(前連結会計年度比 26.5%増)、営業総利益1,206百万円(同 629.6%増)、営業利益105百万円(前連結会計年度 営業損失1,150百万円)、経常利益141百万円(前連結会計年度 経常損失1,302百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益400百万円(前連結会計年度 親会社株主に帰属する当期純損失1,700百万円)となりました。前連結会計年度に比べてプロジェクトの売却が好調だったことから増収となりました。加えて、中華圏での営業投資有価証券評価損や投資損失引当金繰入額が減少したことや販管費の削減により、黒字回復しました。その内訳や背景となる営業活動の状況は次のとおりです。
(a) 営業収益・営業原価内訳 (単位:百万円)
(管理運営報酬等)
管理運営報酬等は、前連結会計年度から増加し134百万円(前連結会計年度比 8.7%増)となりました。新設ファンドからの管理報酬や、ファンドの事務受託報酬が増加しました。
(投資損益)
営業投資有価証券売却高は、前連結会計年度並みの1,258百万円(同 1.1%増)となりました。このうちプロジェクトの売却では、メガソーラープロジェクトの売却件数が前連結会計年度の1件から3件に増加しました。一方株式の売却では、前連結会計年度に比べて利益率の高い上場株式の売却が減少しました。その結果、全体では利益率が低下して、売却高から売却原価を差し引いた実現キャピタルゲインは前連結会計年度から減少して420百万円(同 32.5%減)となりました。
営業投資有価証券評価損及び投資損失引当金繰入額の合計は、前連結会計年度から減少して138百万円(同 82.2%減)となりました。前連結会計年度は中華圏で回収見込み額が低下した銘柄に対する計上額がありましたが、これらの損失処理が完了したため減少しました。以上の結果、投資損益(実現キャピタルゲインから営業投資有価証券評価損及び投資損失引当金繰入額の合計を控除した額)は、281百万円の利益(前連結会計年度 155百万円の損失)となりました。
(組合持分利益・インカムゲイン等)
組合持分利益・インカムゲイン等には、当社グループが運営するプロジェクトの収入(売電収益や、野菜の販売額、障がい者グループホームの賃貸収入等)、他社が運営するプロジェクトの持分利益(プロジェクトの運営による純利益や、プロジェクトの売却益)、他社が運営するプライベートエクイティファンドの持分利益、利息・配当収入、及び、その他の収益が含まれています。
組合持分利益・インカムゲイン等の合計額は、前連結会計年度から増加して1,649百万円(前連結会計年度比 61.2%増)となりました。
前連結会計年度はプロジェクトの売却がありませんでしたが、当連結会計年度はディストリビューションセンタープロジェクト1件、ヘルスケアプロジェクト(高齢者施設)1件の売却による利益を計上しました。また、新規稼働したメガソーラープロジェクトの売電収益が増加しました。
(組合持分損失等)
営業原価のうち組合持分損失等には、当社グループが運営するプロジェクトの原価(売電原価や、野菜の製造原価、障がい者グループホームの賃貸原価等)、他社が運営するプロジェクトの持分損失、及び他社が運営するプライベートエクイティファンドの持分損失等が含まれています。
組合持分損失等の合計額は、前連結会計年度から増加して891百万円(同 3.3%増)となりました。主に、新規稼働したメガソーラープロジェクトや障がい者グループホームプロジェクトの原価が増加しました。
以上の結果、営業収益は3,092百万円(同 26.5%増)、営業原価は1,886百万円(同 17.2%減)、営業総利益は1,206百万円(同 629.6%増)となりました。
(b) 販売費及び一般管理費、営業損益
販売費及び一般管理費は、役員報酬の減額を始めとしてコスト削減を進めたことにより、前連結会計年度から減少して1,100百万円(同 16.4%減)となりました。
その結果、営業利益は105百万円(前連結会計年度 営業損失1,150百万円)となりました。
(c)その他の損益項目
上記(a)(b)以外の特筆すべき損益項目は、固定資産売却益(特別利益)、及び非支配株主に帰属する当期純損益です。特別利益のうち、固定資産売却益は649百万円となりました。ヘルスケアプロジェクトで、障がい者グループホーム16棟を譲渡したことに伴う利益です。非支配株主に帰属する当期純損益は、当社グループが運営するファンドやプロジェクトの損益のうち、当社グループ以外の出資者に帰属する額です。当連結会計年度は、これらのファンドやプロジェクトの利益が減少したため、前連結会計年度から減少して89百万円の利益(同 77.0%減)となりました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は400百万円(前連結会計年度 親会社株主に帰属する当期純損失1,700百万円)となりました。
Ⅱ キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度末において現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末から1,650百万円増加して3,047百万円となりました。主な増減要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
1,427百万円の収入(前連結会計年度 456百万円の収入)となりました。税金等調整前当期純利益を計上したことや投資資産の回収が進捗したため、収入額が前連結会計年度から増加しました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の返済を行った一方で、2024年6月28日付で第三者割当増資を行ったことから株式の発行による収入があ ったため、179百万円の収入(同 828百万円の支出)となりました。
Ⅲ 財政状態の分析
(資産)
資産合計は、前連結会計年度末から減少して15,419百万円(前連結会計年度末 16,796百万円)となりました。主な減少要因は、プロジェクトの売却に伴い有形固定資産が前連結会計年度末から減少して4,512百万円(同 5,977百万円)となったためです。
また、当社グループが当連結会計年度末に保有する現金及び預金は、2024年5月24日開催の当社取締役会において第三者割当による新株式発行を決議し、2024年6月28日に、割当先であるガバナンス・パートナーズASIA投資事業有限責任組合から998百万円を調達したことや投資の回収が進捗したことにより前連結会計年度末から増加して4,302百万円(同 2,544百万円)となりました。なお、当社グループの運営するファンドに帰属する預金は、各ファンドの組合契約に従い運用しなければならない資金であり、当社グループに帰属する資金と明確に分別して管理しています。現金及び預金のうち当社グループに帰属する流動性の高い資金は、連結キャッシュ・フロー計算書の現金及び現金同等物の期末残高の3,047百万円(同 1,396百万円)です。加えて、当社グループが展開するプライベートエクイティ投資はその事業特性上株式市場等の変動要因による影響が極めて大きく、加えて昨今の変動の激しい環境下においては合理的な業績予想が困難な事業です。そのため、プライベートエクイティ投資からの資金回収額が大きく下振れすることも想定されます。そのような状況の中、経費や利息の支払い及び借入金の返済だけでなく、将来の成長に向けた投資を確実に行うために、当社グループは常に一定の現預金残高を保有する必要があります。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度末から減少して8,260百万円(同 10,663百万円)となりました。主な減少要因は、プロジェクトの売却に伴う借入金の減少です。借入金と社債の残高合計は、前連結会計年度末から減少して7,417百万円(同 9,833百万円)となりました。
このうち、当社単体の金融機関からの借入額は3,495百万円(同 4,314百万円)です。残額は、当社グループが運営するプロジェクトにおけるプロジェクトファイナンスと社債の残高3,921百万円(同 5,519百万円)です。メガソーラープロジェクトや障がい者グループホームプロジェクトの売却に伴い、前連結会計年度末から残高が減少しました。
なお、当社グループの運営するプロジェクトにおけるプロジェクトファイナンス・社債は、プロジェクトの資産や収益のみを返済原資としているため、当社グループの財務健全性に与える影響は限定的です。そのため、当社は、今後も当社グループの運営する再生可能エネルギー等の多様なプロジェクトにおいて、プロジェクトファイナンス・社債による資金調達を組み合わせてレバレッジを効かせた投資を行い、財務健全性を損ねることなく収益性を高めていく方針です。
(単位:百万円)
(純資産)
純資産のうち自己資本は、前連結会計年度末から増加して6,817百万円(同 5,536百万円)となりました。主な増加要因は、2024年6月28日に第三者割当増資により998百万円を調達したこと、及び親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことです。その結果、当連結会計年度末における自己資本比率は前連結会計年度末から11.2ポイント上昇し44.2%(同 33.0%)となりました。また、純資産全体も前連結会計年度末から増加して7,158百万円(同 6,132百万円)となりました。
Ⅳ 営業活動の状況
(a)IPO(新規上場)の状況
当社グループによる自己勘定並びに当社グループが運営の任にある、又は運営の為に必要な情報の提供を行っているファンドから投資を行った投資先企業の新規上場の状況は以下のとおりです。
① 新規上場(IPO)の状況(自己勘定分及びファンド勘定分)
(注)初値換算投資倍率=初値換算による保有株式の時価/保有株式への投資額(IPO時簿価残高)。なお、初値換算投資倍率の計算には株式交換等による上場株式取得分は含めておりません。
② 新規上場した投資先企業の一覧
前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
③ 営業投資有価証券のうち上場株式の含み損益(注)
(単位:百万円)
(注)当社グループ及び当社グループが運営するファンドが営業投資有価証券として保有している株式のうち、証券取引所に上場している銘柄の、取得原価と連結貸借対照表計上額との差額のうち当社グループに帰属する金額を示しています。
(b)ファンドの状況
当連結会計年度末における当社グループが管理、運用又は投資情報の提供を行っているファンドの運用残高は、10ファンド、14,130百万円(前連結会計年度末8ファンド、15,497百万円)となりました。
当連結会計年度中に、清算期間中であった2ファンド(ファンド総額合計 2,885百万円)が終了しました。また、運営中の1ファンドで、ファンド総額を50百万円減額しました。一方で、4ファンド(ファンド総額合計 1,569百万円)を設立しました。
①運用残高
②当連結会計年度中の新設ファンド(当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日))
(注) 1 外貨建によるファンドは、各連結会計年度末日現在の為替レートを乗じて計算した金額を記載しております。従って、運用資産の増減額には為替による影響額も含まれております。
2 ファンド総額につきましては、コミットメントベース(契約で定められた出資約束金額ベース)の金額を記載しております。
Ⅴ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
(当社グループの資金状況)
「Ⅱ キャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりです。
(借入金の状況)
「Ⅲ 財政状態の分析 (負債)」に記載のとおりです。
(手許資金の状況)
「Ⅲ 財政状態の分析 (資産)」に記載のとおりです。
(ファンドの状況)
「Ⅳ 営業活動の状況(b)ファンドの状況」に記載のとおりです。
(株主還元の状況)
「第4 提出会社の状況、3. 配当政策」に記載のとおりです。
Ⅵ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは、投資損失引当金と固定資産の減損です。その詳細は「第5経理の状況、1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しています。
当該見積り及び当該仮定の不確実性の内容やその変動により経営成績に生じる影響など、その記載内容を補足する情報は、「第2事業の状況、3事業等のリスク Ⅱ営業活動に関するリスク (1)プライベートエクイティ投資に係るリスク、及び(2)プロジェクト投資に係るリスク」に記載しています。
Ⅶ 上記ⅠからⅥの分析等に基づく対応及び、経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況、1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
Ⅷ 主要な販売先の状況
最近2連結会計年度の主な相手先別の売上高及び当該売上高の総売上高に対する割合は次のとおりであります。
1. 前連結会計年度
2. 当連結会計年度
Ⅰ 経営成績の状況の分析
当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)の当社グループの経営成績の状況は、営業収益3,092百万円(前連結会計年度比 26.5%増)、営業総利益1,206百万円(同 629.6%増)、営業利益105百万円(前連結会計年度 営業損失1,150百万円)、経常利益141百万円(前連結会計年度 経常損失1,302百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益400百万円(前連結会計年度 親会社株主に帰属する当期純損失1,700百万円)となりました。前連結会計年度に比べてプロジェクトの売却が好調だったことから増収となりました。加えて、中華圏での営業投資有価証券評価損や投資損失引当金繰入額が減少したことや販管費の削減により、黒字回復しました。その内訳や背景となる営業活動の状況は次のとおりです。
(a) 営業収益・営業原価内訳 (単位:百万円)
| 前連結会計年度 自 2023年4月 1日~ 至 2024年3月31日 | 当連結会計年度 自 2024年4月 1日~ 至 2025年3月31日 | |
| 営業収益合計 | 2,444 | 3,092 |
| うち 管理運営報酬等 | 123 | 134 |
| うち 営業投資有価証券売却高 | 1,244 | 1,258 |
| うち 組合持分利益・インカムゲイン等 | 1,023 | 1,649 |
| うち その他営業収益 | 53 | 50 |
| 営業原価合計 | 2,279 | 1,886 |
| うち 営業投資有価証券売却原価 | 621 | 837 |
| うち 営業投資有価証券評価損・投資損失引当金繰入額 合計 | 777 | 138 |
| うち 組合持分損失等 | 863 | 891 |
| うち その他営業原価 | 16 | 18 |
| 営業総利益 | 165 | 1,206 |
(管理運営報酬等)
管理運営報酬等は、前連結会計年度から増加し134百万円(前連結会計年度比 8.7%増)となりました。新設ファンドからの管理報酬や、ファンドの事務受託報酬が増加しました。
(投資損益)
営業投資有価証券売却高は、前連結会計年度並みの1,258百万円(同 1.1%増)となりました。このうちプロジェクトの売却では、メガソーラープロジェクトの売却件数が前連結会計年度の1件から3件に増加しました。一方株式の売却では、前連結会計年度に比べて利益率の高い上場株式の売却が減少しました。その結果、全体では利益率が低下して、売却高から売却原価を差し引いた実現キャピタルゲインは前連結会計年度から減少して420百万円(同 32.5%減)となりました。
営業投資有価証券評価損及び投資損失引当金繰入額の合計は、前連結会計年度から減少して138百万円(同 82.2%減)となりました。前連結会計年度は中華圏で回収見込み額が低下した銘柄に対する計上額がありましたが、これらの損失処理が完了したため減少しました。以上の結果、投資損益(実現キャピタルゲインから営業投資有価証券評価損及び投資損失引当金繰入額の合計を控除した額)は、281百万円の利益(前連結会計年度 155百万円の損失)となりました。
(組合持分利益・インカムゲイン等)
組合持分利益・インカムゲイン等には、当社グループが運営するプロジェクトの収入(売電収益や、野菜の販売額、障がい者グループホームの賃貸収入等)、他社が運営するプロジェクトの持分利益(プロジェクトの運営による純利益や、プロジェクトの売却益)、他社が運営するプライベートエクイティファンドの持分利益、利息・配当収入、及び、その他の収益が含まれています。
組合持分利益・インカムゲイン等の合計額は、前連結会計年度から増加して1,649百万円(前連結会計年度比 61.2%増)となりました。
前連結会計年度はプロジェクトの売却がありませんでしたが、当連結会計年度はディストリビューションセンタープロジェクト1件、ヘルスケアプロジェクト(高齢者施設)1件の売却による利益を計上しました。また、新規稼働したメガソーラープロジェクトの売電収益が増加しました。
(組合持分損失等)
営業原価のうち組合持分損失等には、当社グループが運営するプロジェクトの原価(売電原価や、野菜の製造原価、障がい者グループホームの賃貸原価等)、他社が運営するプロジェクトの持分損失、及び他社が運営するプライベートエクイティファンドの持分損失等が含まれています。
組合持分損失等の合計額は、前連結会計年度から増加して891百万円(同 3.3%増)となりました。主に、新規稼働したメガソーラープロジェクトや障がい者グループホームプロジェクトの原価が増加しました。
以上の結果、営業収益は3,092百万円(同 26.5%増)、営業原価は1,886百万円(同 17.2%減)、営業総利益は1,206百万円(同 629.6%増)となりました。
(b) 販売費及び一般管理費、営業損益
販売費及び一般管理費は、役員報酬の減額を始めとしてコスト削減を進めたことにより、前連結会計年度から減少して1,100百万円(同 16.4%減)となりました。
その結果、営業利益は105百万円(前連結会計年度 営業損失1,150百万円)となりました。
(c)その他の損益項目
上記(a)(b)以外の特筆すべき損益項目は、固定資産売却益(特別利益)、及び非支配株主に帰属する当期純損益です。特別利益のうち、固定資産売却益は649百万円となりました。ヘルスケアプロジェクトで、障がい者グループホーム16棟を譲渡したことに伴う利益です。非支配株主に帰属する当期純損益は、当社グループが運営するファンドやプロジェクトの損益のうち、当社グループ以外の出資者に帰属する額です。当連結会計年度は、これらのファンドやプロジェクトの利益が減少したため、前連結会計年度から減少して89百万円の利益(同 77.0%減)となりました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は400百万円(前連結会計年度 親会社株主に帰属する当期純損失1,700百万円)となりました。
Ⅱ キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度末において現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末から1,650百万円増加して3,047百万円となりました。主な増減要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
1,427百万円の収入(前連結会計年度 456百万円の収入)となりました。税金等調整前当期純利益を計上したことや投資資産の回収が進捗したため、収入額が前連結会計年度から増加しました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の返済を行った一方で、2024年6月28日付で第三者割当増資を行ったことから株式の発行による収入があ ったため、179百万円の収入(同 828百万円の支出)となりました。
Ⅲ 財政状態の分析
(資産)
資産合計は、前連結会計年度末から減少して15,419百万円(前連結会計年度末 16,796百万円)となりました。主な減少要因は、プロジェクトの売却に伴い有形固定資産が前連結会計年度末から減少して4,512百万円(同 5,977百万円)となったためです。
また、当社グループが当連結会計年度末に保有する現金及び預金は、2024年5月24日開催の当社取締役会において第三者割当による新株式発行を決議し、2024年6月28日に、割当先であるガバナンス・パートナーズASIA投資事業有限責任組合から998百万円を調達したことや投資の回収が進捗したことにより前連結会計年度末から増加して4,302百万円(同 2,544百万円)となりました。なお、当社グループの運営するファンドに帰属する預金は、各ファンドの組合契約に従い運用しなければならない資金であり、当社グループに帰属する資金と明確に分別して管理しています。現金及び預金のうち当社グループに帰属する流動性の高い資金は、連結キャッシュ・フロー計算書の現金及び現金同等物の期末残高の3,047百万円(同 1,396百万円)です。加えて、当社グループが展開するプライベートエクイティ投資はその事業特性上株式市場等の変動要因による影響が極めて大きく、加えて昨今の変動の激しい環境下においては合理的な業績予想が困難な事業です。そのため、プライベートエクイティ投資からの資金回収額が大きく下振れすることも想定されます。そのような状況の中、経費や利息の支払い及び借入金の返済だけでなく、将来の成長に向けた投資を確実に行うために、当社グループは常に一定の現預金残高を保有する必要があります。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度末から減少して8,260百万円(同 10,663百万円)となりました。主な減少要因は、プロジェクトの売却に伴う借入金の減少です。借入金と社債の残高合計は、前連結会計年度末から減少して7,417百万円(同 9,833百万円)となりました。
このうち、当社単体の金融機関からの借入額は3,495百万円(同 4,314百万円)です。残額は、当社グループが運営するプロジェクトにおけるプロジェクトファイナンスと社債の残高3,921百万円(同 5,519百万円)です。メガソーラープロジェクトや障がい者グループホームプロジェクトの売却に伴い、前連結会計年度末から残高が減少しました。
なお、当社グループの運営するプロジェクトにおけるプロジェクトファイナンス・社債は、プロジェクトの資産や収益のみを返済原資としているため、当社グループの財務健全性に与える影響は限定的です。そのため、当社は、今後も当社グループの運営する再生可能エネルギー等の多様なプロジェクトにおいて、プロジェクトファイナンス・社債による資金調達を組み合わせてレバレッジを効かせた投資を行い、財務健全性を損ねることなく収益性を高めていく方針です。
(単位:百万円)
| 前連結会計年度末 (2024年3月31日現在) | 当連結会計年度末 (2025年3月31日現在) | |
| 借入金・社債残高合計 | 9,833 | 7,417 |
| うち 当社単体借入額 | 4,314 | 3,495 |
| うち プロジェクト投資におけるプロジェクトファイナンス・社債他 | 5,519 | 3,921 |
(純資産)
純資産のうち自己資本は、前連結会計年度末から増加して6,817百万円(同 5,536百万円)となりました。主な増加要因は、2024年6月28日に第三者割当増資により998百万円を調達したこと、及び親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことです。その結果、当連結会計年度末における自己資本比率は前連結会計年度末から11.2ポイント上昇し44.2%(同 33.0%)となりました。また、純資産全体も前連結会計年度末から増加して7,158百万円(同 6,132百万円)となりました。
Ⅳ 営業活動の状況
(a)IPO(新規上場)の状況
当社グループによる自己勘定並びに当社グループが運営の任にある、又は運営の為に必要な情報の提供を行っているファンドから投資を行った投資先企業の新規上場の状況は以下のとおりです。
① 新規上場(IPO)の状況(自己勘定分及びファンド勘定分)
| 前連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | |
| IPO社数(国内・海外 合計) | 1社 | 1社 |
| 初値換算投資倍率(国内・海外 平均) | 1.4倍 | 1.4倍 |
(注)初値換算投資倍率=初値換算による保有株式の時価/保有株式への投資額(IPO時簿価残高)。なお、初値換算投資倍率の計算には株式交換等による上場株式取得分は含めておりません。
② 新規上場した投資先企業の一覧
前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
| 社数 | 投資先企業名 | 上場年月日 | 上場市場 | 事業内容 | 本社 所在地 |
| 国内:1社 海外:-社 | 日本システムバンク株式会社 | 2023年4月14日 | 名古屋証券取引所メイン | コインパーキングの運営、駐車場機器の販売・保守 | 福井県 |
当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
| 社数 | 投資先企業名 | 上場年月日 | 上場市場 | 事業内容 | 本社 所在地 |
| 国内:1社 海外:-社 | 株式会社ケイ・ウノ | 2024年10月8日 | 名古屋証券取引所ネクスト | ジュエリー・時計の製造販売、オーダーメイド、リフォーム、修理 | 愛知県 |
③ 営業投資有価証券のうち上場株式の含み損益(注)
(単位:百万円)
| 前連結会計年度末 (2024年3月31日現在) | 当連結会計年度末 (2025年3月31日現在) | |
| 含み損益 | △0 | 1 |
(注)当社グループ及び当社グループが運営するファンドが営業投資有価証券として保有している株式のうち、証券取引所に上場している銘柄の、取得原価と連結貸借対照表計上額との差額のうち当社グループに帰属する金額を示しています。
(b)ファンドの状況
当連結会計年度末における当社グループが管理、運用又は投資情報の提供を行っているファンドの運用残高は、10ファンド、14,130百万円(前連結会計年度末8ファンド、15,497百万円)となりました。
当連結会計年度中に、清算期間中であった2ファンド(ファンド総額合計 2,885百万円)が終了しました。また、運営中の1ファンドで、ファンド総額を50百万円減額しました。一方で、4ファンド(ファンド総額合計 1,569百万円)を設立しました。
①運用残高
| 前連結会計年度末 (2024年3月31日現在) | 当連結会計年度末 (2025年3月31日現在) | |||||
| ファンド数 | ファンド総額 (百万円) | ファンドの 純資産額 (百万円) | ファンド数 | ファンド総額 (百万円) | ファンドの 純資産額 (百万円) | |
| 運用期間中 | 6 | 12,612 | 3,928 | 10 | 14,130 | 7,320 |
| 満期延長中 | - | - | - | - | - | - |
| 清算期間中 | 2 | 2,885 | 881 | - | - | - |
| 合計 (うち当社グループ出資額) | 8 | 15,497 (2,428) | 4,809 | 10 | 14,130 (1,707) | 7,320 |
②当連結会計年度中の新設ファンド(当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日))
| ファンド名 | 設立時期 | ファンド満期 | 当連結会計年度末のファンド総額 (百万円) | 特徴 |
| 投資事業有限責任組合JAICパートナーズファンド | 2024年6月 | 2033年12月 | 179 | 当社と共同で事業シナジー創出に取り組む国内の上場企業及び未上場企業を投資対象とするファンド |
| 投資事業有限責任組合JAICスペシャルティファンド | 2025年1月 | 2027年12月 | 160 | 日本国内のお土産品業界、小売業界、観光業界において、事業成長と地方創生の好循環に取り組む上場企業等を投資対象とするファンド |
| 投資事業有限責任組合JAICサプライチェーンファンド | 2025年1月 | 2027年12月 | 830 | 製造業におけるサプライチェーン関連の上場企業を投資対象とするファンド |
| 投資事業有限責任組合JAIC-Web3ファンド | 2025年2月 | 2027年12月 | 400 | Web3(NFT 等)関連の国内上場企業を投資対象とするファンド |
(注) 1 外貨建によるファンドは、各連結会計年度末日現在の為替レートを乗じて計算した金額を記載しております。従って、運用資産の増減額には為替による影響額も含まれております。
2 ファンド総額につきましては、コミットメントベース(契約で定められた出資約束金額ベース)の金額を記載しております。
Ⅴ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
(当社グループの資金状況)
「Ⅱ キャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりです。
(借入金の状況)
「Ⅲ 財政状態の分析 (負債)」に記載のとおりです。
(手許資金の状況)
「Ⅲ 財政状態の分析 (資産)」に記載のとおりです。
(ファンドの状況)
「Ⅳ 営業活動の状況(b)ファンドの状況」に記載のとおりです。
(株主還元の状況)
「第4 提出会社の状況、3. 配当政策」に記載のとおりです。
Ⅵ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは、投資損失引当金と固定資産の減損です。その詳細は「第5経理の状況、1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しています。
当該見積り及び当該仮定の不確実性の内容やその変動により経営成績に生じる影響など、その記載内容を補足する情報は、「第2事業の状況、3事業等のリスク Ⅱ営業活動に関するリスク (1)プライベートエクイティ投資に係るリスク、及び(2)プロジェクト投資に係るリスク」に記載しています。
Ⅶ 上記ⅠからⅥの分析等に基づく対応及び、経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況、1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
Ⅷ 主要な販売先の状況
最近2連結会計年度の主な相手先別の売上高及び当該売上高の総売上高に対する割合は次のとおりであります。
1. 前連結会計年度
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | |
| 金額(百万円) | 割合(%) | |
| 株式会社モーベルファーム | 285 | 11.7 |
| PHOTONサステナブルソーラー投資事業有限責任組合 | 262 | 10.7 |
2. 当連結会計年度
| 相手先 | 当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | |
| 金額(百万円) | 割合(%) | |
| PHOTONサステナブルソーラー投資事業有限責任組合 | 722 | 23.3 |
| KIC厚木特定目的会社 | 384 | 12.4 |
| 株式会社モーベルファーム | 320 | 10.4 |