有価証券報告書-第11期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/24 15:14
【資料】
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【項目】
167項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、グループの目指す姿として「経営理念」、「経営ビジョン」、「行動指針」を以下のとおり定めております。
<経営理念>グローバルな保険・金融サービス事業を通じて、安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来を支えます
<経営ビジョン>持続的成長と企業価値向上を追い続ける世界トップ水準の保険・金融グループを創造します
<行動指針>お客さま第一 :わたしたちは、常にお客さまの安心と満足のために、行動します
誠実 :わたしたちは、あらゆる場面で、あらゆる人に、誠実、親切、公平・公正に接します
チームワーク :わたしたちは、お互いの個性と意見を尊重し、知識とアイデアを共有して、ともに成長します
革新 :わたしたちは、ステークホルダーの声に耳を傾け、絶えず自分の仕事を見直します
プロフェッショナリズム:わたしたちは、自らを磨き続け、常に高い品質のサービスを提供します
(2) 目標とする経営指標
ビジョン
当社グループは、中期経営計画「Vision 2021」において、グループ全体の業績を示す経営指標として「グループ修正利益」(注1)、「グループ修正ROE」(注2)及び「ESR(Economic Solvency Ratio)」(注3)等を掲げており、目標値は次のとおりであります。
(2018年度実績※)2019年度目標2021年度目標
グループ修正利益(1,898億円)2,730億円3,500億円
グループ修正ROE(6.1%)8.3%10.0%
ESR(Economic Solvency Ratio)(199%)180%~220%180%~220%

(注)1 グループ修正利益 =連結当期利益+異常危険準備金等繰入・戻入額-その他特殊要因(のれん・その他無形固定資産償却額等)+非連結グループ会社持分利益
2 グループ修正ROE =グループ修正利益÷期初・期末平均連結修正純資産(注4)(除く新株予約権・非支配株主持分)
3 ESR(Economic Solvency Ratio)=時価純資産÷統合リスク量(信頼水準99.5%)
4 修正純資産=連結純資産+異常危険準備金等-のれん・その他無形固定資産
(3) 経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
今後の世界経済は、総じて緩やかな成長が続くことが見込まれる一方、各国の政策や貿易摩擦の拡大等による景気減速が懸念されます。わが国経済も、雇用・所得環境の改善が続き、内需を中心として緩やかに拡大していくことが期待されるものの、消費増税や海外経済の動向には不透明感があり、予断を許さない状況が続くものと見込まれます。
保険業界におきましては、引き続きグローバル化の進展、デジタル技術の進化に伴う産業構造や消費者行動の変化が見られるほか、気候変動による自然災害のリスクが高まっており、リスク管理の一層の高度化に加え、保険商品・サービスを通じて、持続可能な社会の実現に貢献していくことがますます求められております。
ビジョン
当社グループにおいても、中期経営計画「Vision 2021」のもと、保険会社として多様なリスクを引き受け、万一の保険金支払いに備える十分なスケールとクオリティを備えた「世界トップ水準の保険・金融グループ」を実現するとともに、リスクの巨大化・複雑化、社会構造の変化などにより、社会から求められるニーズに迅速に応えるレジリエントな態勢の構築に取り組んでまいります。当社グループ内にある3つの損害保険会社、2つの生命保険会社、国内外の子会社・関連会社全体がグループ総合力を発揮することにより、一層の品質向上とコスト削減を実現し、当社グループにとっての成長と効率化を同時に達成する全体最適のビジネスモデルを追求してまいります。さらにコーポレートガバナンス態勢を一層強化するとともに、グループのあらゆる事業活動において、ESG等のサステナビリティに配慮し、社会との共通価値の創造(CSV)に継続して取り組んでまいります。そしてこれらを支える多様な人財がいきいきと活躍し、グループの人財力を最大限発揮するため、ダイバーシティ&インクルージョンの取組みを推進してまいります。