有価証券報告書-第77期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/30 13:46
【資料】
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【項目】
151項目

対処すべき課題

本項文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在(令和2年3月31日)において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、当社を中核とした17社で構成されており、バス事業、建設業、清掃・警備業、不動産事業、観光・旅行事業など地域社会に密着した様々な事業を展開しております。
これらグループ各社が連帯・協調しながら、バス事業にあっては「安全輸送と旅客サービスの提供」、その他の事業にあっては「安全・安心な商品・サービスの提供」を通じて、地域社会と共に歩み貢献する企業集団として、連携し発展を図ることを経営の基本方針としております。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、持続的な成長、発展のためには、収益基盤を一層強化し、着実に企業価値を向上させることが必要であると考えております。そのために、中長期的な総資産の効率的運用、収益性の向上を目指しております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題
当社グループを取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、収束の時期が見通せない中、景気が急速に悪化しており、今後、極めて厳しい経済状況が続くものと見込まれます。
当社グループにおいても、政府や自治体による感染拡大防止策としての人の移動の自粛や施設の休業の要請などにより、バス需要に合わせた運行便数の減便、緊急事態への対応としての観光施設の休業など、大幅な減収を余儀なくされております。このことから、足元では不急の支出を抑え、国の支援制度を活用するなど、当面の経営施策を実施しておりますが、現時点で令和2年度の収支を全く見通せない状況にあります。
収束後においては、社会や経済の構造が根底から変化する可能性があります。当社グループはこの変化に柔軟かつ的確に対応いたします。
当社グループは、前期同様、バス事業にあっては「安全輸送と旅客サービスの提供」、その他の事業にあっては「安全・安心な商品・サービスの提供」を通じて、地域社会と共に歩み貢献する企業集団として、地球環境問題にも配慮しながら、グループの総合力と挑戦心・スピード感を持って効率的な経営を行い、企業価値を高めてまいります。また、企業倫理活動を徹底し、持続可能な企業集団として、地域社会から真に信頼されるよう、厳しい経営環境の中、危機感を持って弛まぬ努力を重ねてまいります。