有価証券報告書-第158期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/23 13:35
【資料】
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【項目】
134項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、幅広い分野において停滞が続き、今なお先行き不透明な状況にあります。特に飲食・宿泊・観光等のサービス業においては、個人消費の低迷により、たいへん厳しい状況が続きました。
当社グループの事業エリアである伊豆地域におきましても、人口減少・少子高齢化が進むなか、新型コロナウイルスの影響による、度重なる外出自粛要請や、2021年7月に熱海市内で発生した土石流災害の影響などにより、観光来遊客数の回復が鈍く、地域経済は低調に推移しました。
このような状況下、当社におきましては需要の喚起と各事業における業務の効率化・徹底した経費削減に努めました結果、当連結会計年度の売上高は6,474,157千円(前年同期比10.7%増)、営業損失517,033千円(前年同期は営業損失968,310千円)、経常損失450,657千円(前年同期は経常損失948,610千円)、親会社株主に帰属する当期純損失569,599千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失781,731千円)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
ア.自動車事業
乗合旅客運送業は、事業エリアの全バス路線において、利便性向上のため「PASMO」をはじめとする交通系ICカードによる乗車サービスを開始するとともに、フリーきっぷのリニューアル、デジタル乗車券の販売、路線の新設等の諸施策を実行してまいりました。また、安全・安心・快適な輸送に向け、乗務員のマスク着用、バス車内の消毒、抗菌・抗ウイルスコート等の新型コロナウイルス対策も継続して実施してまいりました。しかしながら、収益面ではコロナ禍前の水準には至らず、高速乗合バス業においても県を跨いでの移動自粛要請により、長期にわたり運休せざるを得ない状況が続きました。
貸切旅客運送業は、東京オリンピック・パラリンピックにおいて、当初見込みを上回る受注が獲得できたものの、需要の減少により通年では厳しい状況が続きました。
郵便逓送業は、郵便物の取扱数が新型コロナウイルスの影響により減少傾向となったこと、また、下期より郵便法改正による通常郵便物の土曜休配や翌日配送の見直しが行われたことにより、運行便の統廃合や臨時便の受注数減少となって表れました。しかし、東京オリンピック・パラリンピック関係の貨物輸送を請け負うことができたことから、前事業年度並みの収益を確保することができました。
この結果、売上高は4,014,838千円と前連結会計年度に比べ468,210千円(同13.2%増)の増収となりました。
営業損失は、620,832千円(前年同期は、営業損失913,474千円)となりました。
イ.不動産事業
不動産事業は、厳しい情勢下ではありましたが、賃貸業をはじめとした事業の維持・拡充に努めました。
この結果、売上高は305,689千円となり、前連結会計年度に比べ1,139千円(0.4%減)の減収となりました。
営業利益は、156,795千円と前連結会計年度に比べ75,508千円(92.9%増)の増益となりました。
ウ.車両整備販売事業
車両整備販売事業は、半導体の供給不足による納車の遅れ等の影響により、新車の販売に苦戦したものの、車両整備工賃収入と部品販売収入が増加しました。
この結果、売上高は677,525千円となり、前連結会計年度に比べ15,860千円(2.4%増)の増収となりました。
営業利益は、38,311千円と前連結会計年度に比べ26,329千円(219.7%増)の増益となりました。
エ.その他
飲食業は、小室山レストハウスにおいては、つつじ祭りの中止や団体の受注減少、踊子茶屋においては、浄蓮の滝への来客が少なく、休業もしたことから、厳しい状況が続きましたが、前連結会計年度に比べると合算で増収となりました。
駐車場業は、沼津市の大手町ワイドパーキングにおきまして、駐車サービス券契約額の減額要請を受け、また、個人利用も低調であったことから、減収となりました。
物品販売業は、中元ギフトの店舗販売が目標を上回り、食パンや季節の果物等の特別販売も好調だったことから、増収となりました。
石油販売業は、燃料販売価格の上昇に伴い、増収となりました。
旅行業は、自社主催ツアーは大幅に規模を縮小しての実施となり、手配旅行も受注数が少なかったものの、増収となりました。
介護業は、レコードブック沼津吉田において、地域への浸透により利用者拡大が図れたことから、増収となりました。
警備業は、観光施設等の臨時警備の減少や、イベントの中止、契約先の廃業や営業休止等による影響はあったものの、東京オリンピック・パラリンピックが開催されたことや、行政による新型コロナウイルスワクチン接種会場の臨時警備の受注などもあり、増収となりました。
索道業は、伊東市小室山の新たな山頂施設として開業し、2022年2月に第14回静岡県景観賞最優秀賞を受賞した「小室山リッジウォークMISORA」と「カフェ・321」は多くのメディアに取り上げられ、利用者数も堅調に推移しました。
この結果、売上高は、1,476,103千円となり、前連結会計年度に比べ142,108千円(同10.7%増)の増収となりました。
営業損失は、91,920千円(前年同期は、営業損失153,181千円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ37,553千円減少し、当連結会計年度末には695,753千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、408,194千円(前連結会計年度は、257,464千円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の増加が要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、639,130千円(前連結会計年度は、664,373千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産取得による支出の減少が要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は193,381千円(前連結会計年度は、571,317千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出の増加が要因であります。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社グループの販売品目は、受注生産形態をとるものはなく、また多種多様にわたるため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。このため生産、受注及び販売の実績については、「①財政状態及び経営成績の状況」におけるセグメントの経営成績に関連付けて示しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたっては、経営者は、決算日における資産・負債及び報告期間における収入・費用の金額並びに開示に影響を与える見積りを行わなければなりません。これらの見積りについては、過去の実績や状況に応じ合理的に判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の1「連結財務諸表等」(1)「連結財務諸表」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響等不確実性が大きく、将来事業計画等の見込数値に反映させることが難しい要素もありますが、期末時点で入手可能な情報を基に検証等を行っております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
ア.財政状態の分析
当連結会計年度末の総資産額は、前連結会計年度末に比べ357,354千円減少し8,508,512千円となりました。これは、有形固定資産の減少が主な要因であります。
当連結会計年度末の負債総額は、前連結会計年度末に比べ215,122千円増加し5,948,889千円となりました。これは関係会社短期借入金の増加が主な要因であります。
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ572,476千円減少し2,559,623千円となりました。これは親会社株主に帰属する当期純損失の計上に伴う利益剰余金の減少が主な要因であります。
イ.経営成績の分析
(営業収益及び営業損失)
当連結会計年度の営業収益は、自動車事業が増収となったことが主要因となり、前連結会計年度と比べ625,039千円増加し6,474,157千円となりました。営業損失は、費用削減に努めたものの、収益の減少幅を埋めるには至らず、517,033千円となりました。
(営業外損益及び経常損失)
当連結会計年度の営業外収益は、助成金収入の増加などにより、前連結会計年度と比べ4,689千円増加し89,017千円となりました。営業外費用は、持分法による投資損失の減少などにより、前連結会計年度と比べ41,986千円減少し22,641千円となりました。この結果、経常損失は450,657千円となりました。
(特別損益及び親会社株主に帰属する当期純損失)
当連結会計年度の特別利益は、雇用調整助成金の減少などにより、前連結会計年度と比べ47,041千円減少し304,509千円となりました。特別損失は、固定資産圧縮損、減損損失の計上により、前連結会計年度と比べ240,006千円増加し363,228千円となりました。
この結果、税金等調整前当期純損失は、509,376千円となり、ここから法人税等及び非支配株主に帰属する当期純利益を控除した親会社株主に帰属する当期純損失は、569,599千円となりました。
ウ.キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
ア.設備投資による資本の投下
当社グループは、自動車事業における事故防止対策として、運転士への安全教育の強化や事故防止キャンペーンの実施、脳MRI検査の導入等の健康管理の強化に取り組み、貸切バスについては安全運転機能が充実した車両の導入や既存車両への衝突防止補助システムの装備など安全性の向上を図っております。他の事業においても、将来の成長を生み出すための投資を行っております。当連結会計年度においては総額630,020千円の設備投資を実施いたしました。
なお、各セグメントの設備投資等の概要については、「第3 設備の状況」の「1 設備投資等の概要」に記載しております。
イ.資金調達
当社グループの資金調達は、小田急グループキャッシュマネジメントシステム(CMS)のほか、民間金融機関からの借入金など、市場環境や金利動向等を総合的に勘案しながら決定しております。
ウ.資金の流動性
当社グループは、自動車事業や飲食業、旅行業を中心に日々の収入金があることから、必要な流動性資金は十分に確保しております。
④ 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社の経営方針、経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、中長期的な事業拡大と企業価値の増大を図っていくために、重要な経営指標として収益の源泉となる売上高ならびに各段階の利益を重視しております。

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