有価証券報告書-第52期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績及び財政状態の状況
当期におけるわが国の経済は、豪雨や台風等の自然災害が相次ぎ、一時的に影響があらわれたものの民間設備投資の増加や良好な雇用・所得環境に伴う個人消費の下支えにより緩やかな回復が続きました。北海道におきましては、公共投資の減少が続いたうえ、昨年9月の胆振東部地震により観光需要の減少や荷動きの低迷等下押し圧力がかかりました。このような状況のなか当社グループ(当社及び連結子会社)は経営基盤の強化に努め、利用者のニーズを捉えた積極的な営業展開を図ってまいりました。
経営成績については、当連結会計年度の連結売上高は49,714百万円(前年同期比9.4%増)となり、営業利益は1,737百万円(同72.9%増)、経常利益は893百万円(同159.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は417百万円(同122.9%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(海運業)
当社の輸送実績は、小樽―舞鶴航路の旅客、乗用車部門は、前期と同水準の輸送となり、苫小牧―敦賀航路は、航海数が増えたこともあり両部門102%と前年同期を上回りました。一昨年2隻の新造船を投入した小樽―新潟航路の旅客部門は、就航年に比べ団体客の減少が大きく影響し、94%と減少しましたが、乗用車部門は前年同期並みの輸送を維持いたしました。また、苫小牧―秋田―新潟―敦賀航路の旅客部門は、96%と前年同期の乗船人数を下回りましたが、乗用車部門は商品車の輸送需要が上向き103%と増加いたしました。一方の貨物車部門は、昨夏の北海道の多雨、日照不足に加え地震による影響はあったものの、小樽―舞鶴、苫小牧―敦賀航路は年間では雑貨、生乳、紙等が伸び、両航路とも102%と前年同期の輸送量を上回りました。しかし、小樽―新潟航路は、航海数の減により農産品、雑貨、機械の輸送が減少し、前年同期に比べ98%となり、苫小牧―秋田―新潟―敦賀航路におきましては前年同期の輸送量にとどまりました。
一方、クルーズ客船部門は、下半期早々2クルーズが台風により日程や航路の変更を余儀なくされ影響は大きくあらわれましたが、恒例の屋久島、台湾・九州を巡るニューイヤークルーズ、小笠原クルーズは好評のうちに終えました。以上の結果、当部門の売上高は32,320百万円(前年同期比7.1%増)、営業利益は1,623百万円(同62.3%増)となりました。
(貨物運送事業)
定期航路を利用した当部門は車両を積極的に拡充し、顧客のニーズに応え、売上高は14,413百万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は64百万円(前年同期は営業損失40百万円)となりました。
(石油製品販売業)
船舶燃料等を販売している当部門の売上高は1,118百万円(前年同期比96.9%増)、営業利益は12百万円(前年同期比67.3%減)となりました。
(ホテル業)
オーセントホテル小樽の経営を行っている当部門の売上高は1,243百万円(前年同期比9.6%増)、営業損失は16百万円(前年同期は営業利益8百万円)となりました。
(その他)
不動産収入等の売上高は618百万円(前年同期比16.6%増)、営業利益は38百万円(前年同期は営業損失0百万円)となりました。
財政状態については、当連結会計年度末の資産の部は72,863百万円と前連結会計年度末に比べ2,942百万円増加しております。これは主に、現金及び預金の増加及び有形固定資産の取得による増加であります。当連結会計年度末の負債の部は61,506百万円と前連結会計年度末に比べ1,053百万円増加しております。これは主に未払法人税等及び未払消費税等の増加であります。当連結会計年度末の純資産の部は11,357百万円と前連結会計年度末に比べ1,889百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加及び非支配株主持分の増加によるものです。
セグメントごとの財政状態は次のとおりであります。
(海運業)
当連結会計年度末のセグメント資産は58,760百万円(前連結会計年度末58,115百万円)となりました。前連結会計年度末と比較して増加した主な内容は、UTOPIA SHIPPING,S.A.を連結範囲に含めたことによるものであります。
(貨物運送事業)
当連結会計年度末のセグメント資産は7,377百万円(前連結会計年度末6,207百万円)となりました。前連結会計年度末と比較して増加した主な内容は、北海サンユー㈱を連結範囲に含めたこと及び定期的な車両の入替えに伴う車両の取得によるものであります。
(石油製品販売業)
当連結会計年度末のセグメント資産は866百万円(前連結会計年度872百万円)となりました。当連結会計年度において大きな変動はありませんでした。
(ホテル業)
当連結会計年度末のセグメント資産は1,998百万円(前連結会計年度1,718百万円)となりました。前連結会計年度末と比較して増加した主な内容は、オーセントホテルズ㈱を連結範囲に含めたことによるものであります。
(その他)
当連結会計年度末のセグメント資産は2,599百万円(前連結会計年度2,701百万円)となりました。前連結会計年度末と比較して減少した主な内容は、減価償却による固定資産減少によるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、4,530百万円と前連結会計年度末に比べ1,352百万円増加いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、税金等調整前当期純利益658百万円、減価償却費5,709百万円、利息の支払額△684百万円等により8,230百万円(前年同期比35.5%増)となりました。これは、経営成績の状況に記載のとおり税金等調整前当期純利益の増加の影響及び通常の営業活動に伴う資産負債等の増減によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は5,526百万円(前年同期比25.9%減)となりました。これは主に当初から計画していた新造船取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,362百万円(前年同期は1,512百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出によるものであります。
③生産、受注及び販売の状況
販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 海運業(百万円) | 32,320 | 107.1 |
| 貨物運送事業(百万円) | 14,413 | 110.7 |
| 石油製品販売業(百万円) | 1,118 | 196.9 |
| ホテル業(百万円) | 1,243 | 109.6 |
| 報告セグメント計(百万円) | 49,095 | 109.3 |
| その他(百万円) | 618 | 116.6 |
| 合計(百万円) | 49,714 | 109.4 |
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10を超える相手先は該当ありません。
3.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。なお、将来の見通しに関する記述については、現在入手可能な情報や過去の実績等に基づき合理的に作成していますが、実際の業績・結果は見積りと異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の分析
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載したとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、輸送等に関連する運転資金および船舶や運送車両等の設備投資資金を自己資金または金融機関からの借入による調達を行うこととしているほか、貨物運送事業における車両に関しましてはリース等を活用しております。
借入等の資金調達にあたっては、安定的な資金調達と資金調達コストの低減の両立を目指して交渉することとしております。当連結会計年度においては、船舶取得のための長期借入金により資金を調達いたしました。
なお、当連結会計年度末における借入金およびリース債務等の有利子負債の残高は46,064百万円となっており、当連結会計年度末における現金および現金同等物の残高は4,530百万円となっております。
セグメントごとの経営成績及び財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「(1) 経営成績等の状況の概要①経営成績及び財政状態の状況」に記載したとおりであります。