有価証券報告書-第55期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/29 13:31
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【項目】
139項目

(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績及び財政状態の状況
当期のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に合わせ緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発出され、経済活動の制限と緩和が繰り返されるなかでも個人消費や民間設備投資を中心に緩やかな回復が続きました。北海道におきましても住宅建設や道外からの旅行需要に回復の兆しが見え始めると共に、下半期に入り緊急事態宣言の解除を受けて個人消費が改善し、景気に持ち直しの動きが表れました。このような状況のなか当社グループは経営基盤の強化に努め、利用者のニーズを捉えた積極的な営業展開を図ってまいりました。
経営成績については、当連結会計年度の連結売上高は43,674百万円(前年同期比8.7%増)となり、営業利益は2,383百万円(前年同期は営業損失1,021百万円)、経常利益は1,504百万円(前年同期は経常損失1,215百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,201百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1,566百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(海運業)
当社の旅客、乗用車部門の輸送実績は、感染症の影響が幾分薄らぎ、持ち直しの兆しが見えてきました。苫小 牧―敦賀航路の乗用車部門は航海数の減少により前年同期に比べ98%と下回りましたが、同航路の旅客部門が107%、小樽―舞鶴航路の旅客部門が124%、乗用車部門が116%となりました。小樽―新潟航路は、両部門が115%と112%、さらに苫小牧―秋田―新潟―敦賀航路もそれぞれ125%と108%となり、全体としても前年同期を上回りました。一方、貨物車部門の輸送実績は、北海道と舞鶴、敦賀をそれぞれ結ぶ二航路が、紙や車両部品の輸送が順調に伸びたものの、北海道の夏季の高温少雨により一部農産品やコロナ禍により生乳の輸送が低迷し、前年同期並みの輸送にとどまりました。しかし、小樽―新潟、苫小牧―秋田―新潟―敦賀航路の二航路は、雑貨や冷凍食品の他に建材、鋼材の輸送需要が堅調に推移したため前年同期に比べ104%と増加しました。
一方、クルーズ客船部門は、爆発的な感染拡大に伴う行動制限に加え、港湾の制約もあり、下半期におきましても3月中旬から再開したものの、ショートクルーズ二企画の実施にとどまり、営業収益は前期に続き、大幅に落ち込んだままに終わりました。
以上の結果、当部門の売上高は23,599百万円(前年同期比3.1%減)、営業利益は2,998百万円(前年同期は営業損失572百万円)となりました。
(貨物運送事業)
定期航路を利用した当部門は車両を積極的に拡充し、顧客のニーズに応え、売上高は18,963百万円(前年同期比31.1%増)、営業利益は0百万円(前年同期は営業利益177百万円)となりました。
(石油製品販売業)
船舶燃料等を販売している当部門の売上高は25百万円(前年同期比91.5%減)、営業損失は15百万円(前年同期は営業損失16百万円)となりました。
(ホテル業)
オーセントホテル小樽及び楽 水山の経営を行っている当部門は当期も新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、売上高は386百万円(前年同期は売上高387百万円)、営業損失は718百万円(前年同期は営業損失704百万円)となりました。
(その他)
不動産収入等の売上高は700百万円(前年同期比6.9%増)、営業利益は94百万円(前年同期比46.2%増)となりました。
財政状態については、当連結会計年度末の資産の部は102,083百万円と前連結会計年度末に比べ8,219百万円増加しております。これは主に、有形固定資産の取得による増加であります。当連結会計年度末の負債の部は89,430百万円と前連結会計年度末に比べ6,046百万円増加しております。これは主に長期借入金の増加であります。当連結会計年度末の純資産の部は12,652百万円と前連結会計年度末に比べ2,172百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の増加によるものであります。
セグメントごとの財政状態は次のとおりであります。
(海運業)
当連結会計年度末のセグメント資産は77,494百万円(前連結会計年度末75,773百万円)となりました。前連結会計年度末と比較して増加した主な内容は、当初から計画していた船舶建造への投資によるものであります。
(貨物運送事業)
当連結会計年度末のセグメント資産は14,705百万円(前連結会計年度末9,014百万円)となりました。前連結会計年度末と比較して増加した主な内容は、㈱ロードリームを連結範囲に含めたこと及び定期的な車両の入替えに伴う車両の取得によるものであります。
(石油製品販売業)
当連結会計年度末のセグメント資産は3,805百万円(前連結会計年度1,125百万円)となりました。前連結会計年度末と比較して増加した主な内容は、売掛金の増加によるものであります。
(ホテル業)
当連結会計年度末のセグメント資産は5,259百万円(前連結会計年度5,736百万円)となりました。前連結会計年度末と比較して減少した主な内容は、減価償却による固定資産減少によるものであります。
(その他)
当連結会計年度末のセグメント資産は2,002百万円(前連結会計年度2,885百万円)となりました。前連結会計年度末と比較して減少した主な内容は、固定資産売却によるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、3,846百万円と前連結会計年度末に比べ1,481百万円増加いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、税金等調整前当期純利益2,354百万円、減価償却費5,737百万円、利息の支払額994百万円等により5,949百万円(前年同期比41.2%増)となりました。これは、経営成績の状況に記載のとおり税金等調整前当期純利益の影響及び通常の営業活動に伴う資産負債等の増減によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は6,072百万円(前年同期比71.6%減)となりました。これは主に当初から計画していた船舶建造のための投資によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は1,596百万円(前年同期比90.0%減)となりました。これは主に、長期借入金による収入によるものであります。
③生産、受注及び販売の状況
販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日)
前年同期比(%)
海運業(百万円)23,59996.9
貨物運送事業(百万円)18,963131.1
石油製品販売業(百万円)258.5
ホテル業(百万円)386100
報告セグメント計(百万円)42,974108.8
その他(百万円)700106.9
合計(百万円)43,674108.7

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10を超える相手先は該当ありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績及び財政状態の状況」に記載したとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載したとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、輸送等に関連する運転資金及び船舶や運送車両等の設備投資資金を自己資金または金融機関からの借入による調達により行うこととしているほか、貨物運送事業における車両に関しましてはリース等を活用しております。
借入等の資金調達にあたっては、安定的な資金調達と資金調達コストの低減の両立を目指して交渉することとしております。当連結会計年度においては、船舶等取得のため、長期借入金により資金を調達いたしました。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務等の有利子負債の残高は73,314百万円となっており、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,846百万円となっております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる事項については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えられる事項は以下のとおりであります。
なお、将来の見通しに関する記述については、現在入手可能な情報や過去の実績等に基づき合理的に作成していますが、実際の業績・結果は見積りと異なる場合があります。
・投資有価証券、長期貸付金の評価
投資先の過去の業績推移及び将来の事業計画、キャッシュ・フローの状況等の検討により、投資評価に係る減損損失の計上や長期貸付金の回収可能性を検討し、貸倒引当金の計上の要否を検討しております。
・退職給付に係る負債及び退職給付費用の計上
従業員の退職給付債務及び退職給付費用は、年金数理計算上で設定される前提条件に基づき算出されております。これらの前提条件には、割引率、利息費用、年金資産の長期期待運用収益率等の要素が含まれております。
・繰延税金資産の回収可能性
繰延税金資産について、その回収可能性を考慮して、評価性引当額を計上しております。評価性引当額を計上する際には、将来の課税所得を合理的に見積っております。
・固定資産の減損会計
固定資産の減損会計について、各事業の資産のグルーピングに基づき、過去の業績推移及び将来の事業計画、キャッシュ・フローの状況等の検討により、減損損失の要否を検討しております。
なお、新型コロナウイルス感染症については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」の(重要な会計上の見積り)及び(追加情報)に記載しております。

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