四半期報告書-第75期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/13 10:23
【資料】
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【項目】
31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界経済が堅調のなか、底堅い内外需を背景に企業収益や雇用環境の改善が続いており、株価も継続的に上昇を続け、緩やかな景気回復基調で推移いたしました。一方、米国の保護主義的な政策動向や、北朝鮮を巡る地政学的リスクなど外的要因の影響も懸念され、依然として国内経済の先行きは不透明な状況となっております。
このような環境の下、当社グループは「安全・迅速・信頼」をモットーに、総合物流業者として社会的貢献を目途として営業展開を行いました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメントの営業状況は以下のとおりであります。
①海運事業
内航事業では、建設投資に後押しされた鉄鋼各社の国内需要増加に伴う増産により、主要取扱貨物である鋼材及び原料スクラップの輸送量が前年度下半期より緩やかな回復傾向をみせております。その結果、売上高4,751百万円(前年同期比9.0%増)、燃料単価の上昇がありましたが、取扱量の増大による配船効率の向上もあって、営業利益159百万円(前年同期比47.5%増)となりました。
外航事業では、主要航路の一つであるロシア航路が堅調なことと、プラント貨物輸送のプロジェクト案件の本格稼働、鋼材輸出のスポット案件の増加等により、売上高1,124百万円(前年同期比13.0%増)、燃料単価の上昇もありましたが、不採算船の整理が進み、営業利益57百万円(前年同期比147.4%増)となりました。
②港運・倉庫事業
港運事業では、個人消費が緩やかな回復基調にあることから、食品を中心に輸入貨物の取扱量に回復が見られました。輸出貨物についても、円安傾向で為替が安定していることもあり、機械類の取扱量が順調に推移いたしました。その結果、売上高3,297百万円(前年同期比9.2%増)となり、さらには物流コストの軽減に努め、営業利益91百万円(前年同期比74.6%増)となりました。
倉庫事業では、神戸地区の倉庫で連動する港運事業の売上高の増加に伴い作業収入が増加しましたが、重量貨物中心の姫路倉庫の売上が減少しました。その結果、売上高925百万円(前年同期比3.9%増)、神戸・大阪両物流センターの組織統合による管理運営の見直し効果もあって、営業利益6百万円(前年同期は23百万円の営業損失)となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高10,099百万円(前年同期比9.0%増)、営業利益315百万円(前年同期比95.4%増)、経常利益341百万円(前年同期比96.9%増)、特別利益に船舶修繕引当金戻入額等31百万円、特別損失に固定資産売却損等40百万円を計上したことにより、当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は232百万円(前年同期比59.2%増)と増益になりました。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。