有価証券報告書-第68期(2025/04/01-2026/03/31)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当事業年度末において、当社が判断したものであります。
2025年度に引き続き、2026年度においても物価高騰及び人材不足の状況が続いており、当社の収益環境は厳しい状況下にあります。
当社は、逆風下の経営環境の下においても収益性を維持し、中長期的な経営の発展を図っていくべく、以下の事項を重要課題として取り組んでまいります。
① 美しく整備されたコースの提供
コースの評価は、来場者数に直結した問題であるとともに入会者数にも影響を及ぼすゴルフ場経営の根幹問題であり、当クラブは、戦略性に富み、年間を通して最良のコース状態を提供していくことを経営の最重要課題として取り組んでまいります。
現在、ベントグリーンと夏季間の高温に強いバミューダグリーンによるツーグリーンの運用を行い、来場者に年間を通して最高の状態の速いグリーンを提供していますが、ベント芝とバミューダ芝の性質の違いから両グリーンには異なった肥料と別々の管理を行っています。また、冬季間の凍結防止のための全ホールの両グリーンのカバー掛けなどの作業を行っている他、コース内の裸地の芝貼り、朽ちた樹木の伐採と新しい樹木の移植作業、芝の刈高の管理など、良好なコースの維持・管理のために多大な人的労力を要しています。
また、猛暑の夏季間の降雨の減少に対処するためのこまめな散水による芝枯れ対策、ティフトン芝の侵入対策など、新たな多くの労力が必要になっています。コース整備要員の雇用確保が年々難しくなってきていますが、今後も引き続き整備要員の確保に努めていきます。さらに、機械化の促進と作業効率の向上により持続的なコース管理体制を確立し、最高のコース状態の提供に努めてまいります。
② 従業員の採用と処遇改善のための財源確保
当クラブの従業員は正社員とパート社員により構成されています。昨年度、定年年齢を65歳に引き上げていますが、長期的かつ安定的なクラブ運営のためには20代から40代の若年層の継続的な採用が鍵になります。
近年の採用活動の強化により、従業員の年齢構成の適正化に一定の成果を挙げてきましたが、今後も年齢構成の適正化努力を継続していく必要があります。また、物価上昇が続く中で従業員給与をはじめとした処遇改善が求められており、その財源を確保していく必要があります。
当クラブの運営費の大半は人件費とコース管理費用ですが、いずれも上昇傾向にあり、クラブ経営においては収益の確保が重要課題になります。当クラブの収入面では、会員の年会費、プレー料金などの営業収入と新入会員の入会金が大部分を占めていますが、自然増は期待できない状況にあり、新たな経営努力が求められます。本年度は、財務運用の強化、ゲストのグリーンフィの見直し、来場者が減少する夏季期間の来場者増を図る取り組みなどを行い、収益力の向上に努めてまいります。
また、前述のコース整備作業の機械化、総務・経理業務のデジタル化の促進に加えて人員配置や評価制度の見直しを通して従業員のモチベーションの向上を図り、生産性の向上により支出増大の抑制に努めてまいります。
③ 夏季の安全対策と効率的クラブ運営
埼玉県は気温上昇傾向の影響が最も顕著に表れる地域の一つであり、猛暑対策は埼玉県下のゴルフ場の最重要対応課題の一つになっています。近隣のゴルフ場の中には、5人乗り乗用カートの導入やカートのコース内乗り入れ、空調付きカートの導入、ナイター営業など新たな取り組みを進めているところもあります。
一方、当クラブのコースは東西、南北に公道が走っており、コース面積の制約などから5人乗り乗用カートの導入やナイター営業などの対策を取れない事情がありますが、プレーヤーと従業員の健康を最優先に考えてできる限りの対策を検討、実施しています。
現在、当クラブでは、キャディ用の立ち乗りカートの導入、熱中症対策ウォッチによる従業員への体調管理、夏季間の営業時間の前倒し、キャディの休日確保と適切なワークシェアリングなどの対策を実施しており、さらに、熱中症対策としてWBGT値によるプレー制限等の安全対策を実施しております。今後も引き続き、プレーヤーと従業員の安全対策を最優先とし、集客確保と効率的クラブ運営に努めてまいります。
④ 施設・設備の老朽化と費用負担
開場から66年が経過し、開場時からの施設・設備はもとより、途中更新した施設・設備についても老朽化による問題が発生しています。
問題発生が懸念される施設・設備についてはリスト化して点検を進めていますが、昨年度は、簡易点検で指摘された6番・7番の防球ネット、及び従業員棟(キャディハウス)について専門業者による詳細調査を実施しました。
その結果、6番・7番の防球ネットについては、多数の支柱の劣化が進行しており早期に交換が必要であることが判明しました。防球ネットは公道及び隣接地への場外球を防ぐための重要な設備ですが、交換には高額の費用が発生します。
また、防球ネットの費用は支柱の高さにより価格が大きく変わること、耐用年数があることから長期的な費用負担面からの検討も必要になります。将来的なコース改修による防球リスクの軽減と費用面のバランスについても視野に入れ、検討を進めていく必要があります。
既に、新たな防球ネットの高さ、素材、費用、工法等について検討を開始していますが、今後、コースへの影響と運営面への影響なども考慮しながら計画的に改修工事を進めていく予定です。
一方、キャディハウスについては当面の耐久性が確認されたことから、全面建て替えではなく機能性、快適性の向上と安全面の補強を柱としたリノベーションを基本方針として検討してまいります。
当クラブの運営において、6番・7番の防球ネット、キャディ棟の他にも幾つかの高額投資が必要になる案件がいくつかリストアップされています。8番ティーイングエリア横の水路の護岸工事、良好なコース状態維持のための新たな井戸の掘削、老朽化が進んでいるコース管理棟などがあり、近い将来において対応が必要になると考えられます。
これらをすべて実施する場合、当クラブの現有資金での対応力を超えることが想定されることから、長期的な経営の安定化の視点からの検討が必要になっていくものと考えられます。
2025年度に引き続き、2026年度においても物価高騰及び人材不足の状況が続いており、当社の収益環境は厳しい状況下にあります。
当社は、逆風下の経営環境の下においても収益性を維持し、中長期的な経営の発展を図っていくべく、以下の事項を重要課題として取り組んでまいります。
① 美しく整備されたコースの提供
コースの評価は、来場者数に直結した問題であるとともに入会者数にも影響を及ぼすゴルフ場経営の根幹問題であり、当クラブは、戦略性に富み、年間を通して最良のコース状態を提供していくことを経営の最重要課題として取り組んでまいります。
現在、ベントグリーンと夏季間の高温に強いバミューダグリーンによるツーグリーンの運用を行い、来場者に年間を通して最高の状態の速いグリーンを提供していますが、ベント芝とバミューダ芝の性質の違いから両グリーンには異なった肥料と別々の管理を行っています。また、冬季間の凍結防止のための全ホールの両グリーンのカバー掛けなどの作業を行っている他、コース内の裸地の芝貼り、朽ちた樹木の伐採と新しい樹木の移植作業、芝の刈高の管理など、良好なコースの維持・管理のために多大な人的労力を要しています。
また、猛暑の夏季間の降雨の減少に対処するためのこまめな散水による芝枯れ対策、ティフトン芝の侵入対策など、新たな多くの労力が必要になっています。コース整備要員の雇用確保が年々難しくなってきていますが、今後も引き続き整備要員の確保に努めていきます。さらに、機械化の促進と作業効率の向上により持続的なコース管理体制を確立し、最高のコース状態の提供に努めてまいります。
② 従業員の採用と処遇改善のための財源確保
当クラブの従業員は正社員とパート社員により構成されています。昨年度、定年年齢を65歳に引き上げていますが、長期的かつ安定的なクラブ運営のためには20代から40代の若年層の継続的な採用が鍵になります。
近年の採用活動の強化により、従業員の年齢構成の適正化に一定の成果を挙げてきましたが、今後も年齢構成の適正化努力を継続していく必要があります。また、物価上昇が続く中で従業員給与をはじめとした処遇改善が求められており、その財源を確保していく必要があります。
当クラブの運営費の大半は人件費とコース管理費用ですが、いずれも上昇傾向にあり、クラブ経営においては収益の確保が重要課題になります。当クラブの収入面では、会員の年会費、プレー料金などの営業収入と新入会員の入会金が大部分を占めていますが、自然増は期待できない状況にあり、新たな経営努力が求められます。本年度は、財務運用の強化、ゲストのグリーンフィの見直し、来場者が減少する夏季期間の来場者増を図る取り組みなどを行い、収益力の向上に努めてまいります。
また、前述のコース整備作業の機械化、総務・経理業務のデジタル化の促進に加えて人員配置や評価制度の見直しを通して従業員のモチベーションの向上を図り、生産性の向上により支出増大の抑制に努めてまいります。
③ 夏季の安全対策と効率的クラブ運営
埼玉県は気温上昇傾向の影響が最も顕著に表れる地域の一つであり、猛暑対策は埼玉県下のゴルフ場の最重要対応課題の一つになっています。近隣のゴルフ場の中には、5人乗り乗用カートの導入やカートのコース内乗り入れ、空調付きカートの導入、ナイター営業など新たな取り組みを進めているところもあります。
一方、当クラブのコースは東西、南北に公道が走っており、コース面積の制約などから5人乗り乗用カートの導入やナイター営業などの対策を取れない事情がありますが、プレーヤーと従業員の健康を最優先に考えてできる限りの対策を検討、実施しています。
現在、当クラブでは、キャディ用の立ち乗りカートの導入、熱中症対策ウォッチによる従業員への体調管理、夏季間の営業時間の前倒し、キャディの休日確保と適切なワークシェアリングなどの対策を実施しており、さらに、熱中症対策としてWBGT値によるプレー制限等の安全対策を実施しております。今後も引き続き、プレーヤーと従業員の安全対策を最優先とし、集客確保と効率的クラブ運営に努めてまいります。
④ 施設・設備の老朽化と費用負担
開場から66年が経過し、開場時からの施設・設備はもとより、途中更新した施設・設備についても老朽化による問題が発生しています。
問題発生が懸念される施設・設備についてはリスト化して点検を進めていますが、昨年度は、簡易点検で指摘された6番・7番の防球ネット、及び従業員棟(キャディハウス)について専門業者による詳細調査を実施しました。
その結果、6番・7番の防球ネットについては、多数の支柱の劣化が進行しており早期に交換が必要であることが判明しました。防球ネットは公道及び隣接地への場外球を防ぐための重要な設備ですが、交換には高額の費用が発生します。
また、防球ネットの費用は支柱の高さにより価格が大きく変わること、耐用年数があることから長期的な費用負担面からの検討も必要になります。将来的なコース改修による防球リスクの軽減と費用面のバランスについても視野に入れ、検討を進めていく必要があります。
既に、新たな防球ネットの高さ、素材、費用、工法等について検討を開始していますが、今後、コースへの影響と運営面への影響なども考慮しながら計画的に改修工事を進めていく予定です。
一方、キャディハウスについては当面の耐久性が確認されたことから、全面建て替えではなく機能性、快適性の向上と安全面の補強を柱としたリノベーションを基本方針として検討してまいります。
当クラブの運営において、6番・7番の防球ネット、キャディ棟の他にも幾つかの高額投資が必要になる案件がいくつかリストアップされています。8番ティーイングエリア横の水路の護岸工事、良好なコース状態維持のための新たな井戸の掘削、老朽化が進んでいるコース管理棟などがあり、近い将来において対応が必要になると考えられます。
これらをすべて実施する場合、当クラブの現有資金での対応力を超えることが想定されることから、長期的な経営の安定化の視点からの検討が必要になっていくものと考えられます。