有価証券報告書-第63期(2022/01/01-2022/12/31)

【提出】
2023/03/24 12:53
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【項目】
79項目
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。」の
状況の概要は次のとおりであります。
なお、当事業年度の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を適用
しております。従いまして、前事業年度と収益の会計方針が異なることから、経営成績に関する説明において売
上高、営業損益、営業外収益の増減及び前年同期比(%)については記載しておりません。詳細は、「第5 経理
の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(会社方針の変更)」に記載のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度の日本経済は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界経済の先行きへの不安感の高まりに始まり、サプライチェーンの混乱、コロナ禍での原材料高や急激に進んだ円安など、外的要因を受け続けた1年であり、製造業では当地域の主力である自動車産業で前年に引き続き半導体など部品不足の影響を受けて生産台数は低調に推移しました。消費・サービス関連では、原材料・エネルギー価格上昇の影響が大きく、幅広い商品の相次ぐ値上げで消費者マインドが悪化し個人消費が低迷しました。先行きにつきましては、ウィズコロナの浸透とともに行動制限のない経済活動の正常化に伴って、景気は緩やかに回復していくことが期待されます。一方で原材料・エネルギー価格の高止まりは、企業活動と消費活動の両面への悪影響を及ぼし、海外経済の減速も懸念されています。
ゴルフ場業界におきましては、ゴルフが比較的感染リスクの低い屋外スポーツとして認知されたことから、コンペ需要にも回復の兆しがみられ、来場者数は回復傾向となっております。
こうした中で当社では、安全・安心なゴルフ場作りを目指し、カート道の拡幅・整備等による事故の未然防止・利便性向上に努め、新型コロナウイルス感染防止対策としては引続き来場者にマスクの着用、アルコール消毒、検温をお願いするとともに、クラブハウス内の換気とロッカーやトイレの消毒、レストランの席数削減やパーテーションの設置などを徹底して行いました。
営業面では好評を博しているグルメ3daysなど企画ものによる顧客増加やキャディ付プレイ主体である当社の強みを活かしたコンペ需要の取込みに加え、閑散日のネット予約推進、SNSを活用したクラブの認知度向上に取組んだ結果、年間来場者は47,207人(前期比⊕3.9%)と増加し、10年振りに47千人を上回りました。
a 財政状態
(資産)
当事業年度末における資産は、前事業年度末と比べ5,816千円増加し2,884,376千円となりました。流動資産は、前事業年度末と比べ26,669千円減少し1,009,392千円(前期比2.6%減)となりました。この主な要因は、定期預金50,000千円を長期性預金に預け替えしたことによるものであります。
固定資産は、前事業年度末と比べ32,485千円増加し1,874,984千円(同1.8%増)となりました。有形固定資産は、前事業年度末と比べ23,568千円減少しておりますが、この主な増減内訳は、浜名湖No9新井戸さく井工事、クラブハウスエレベーター及びカート・ナビ更新、コース整備用機械等による有形固定資産取得81,094千円、減少要因が減価償却額109,376千円であります。投資等が60,768千円増加しておりますが、この主な要因は、定期預金50,000千円を長期性預金に預け替えしたこと及び長期前払費用の増加7,575千円によるものです。
(負債)
当事業年度末における負債は、前事業年度と比べ352,113千円増加し590,816千円(同2.5倍)となりました。
流動負債は前事業年度末と比べ348,899千円増加し439,822千円(同4.8倍)となりました。この主な要因は、当事業年度の期首より、「収益認識会計基準」等を適用し、契約負債として351,405千円計上したことによるものです。
固定負債は前事業年度末と比べ3,214千円増加し150,994千円 となりました。この主な要因は、退職給付引当金の増加2,534千円であります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、当事事業年度の期首より「収益認識会計基準」を適用し、繰越利益剰余金351,695千円を契約負債に振替えたこと及び純利益5,397千円の計上により、前事業年度末と比べ346,297千円減少し2,293,560千円(同13.1%減)となりました。この結果、自己資本比率は、前事業年度末と比べ12.2ポイント減少し79.5%となり、1株当たりの純資産額は前事業年度末と比べ144,290円59銭減少し955,650円22銭となりました。
b 経営成績
会費、食堂売上高及び風力発電の売電収入を加えた当期の売上高は、売電収入が修繕に伴う不稼働期間を生じたことにより、前期比6,872千円減少しましたが、来場者の増加・客単価の改善を主因に料金収入が18,135千円増加したこと、また、「収益認識会計基準」等の適用により、登録料収入41,490千円が営業外収益から営業収益に計上されたことから、706,593千円(前期は644,787千円)となりました。売上原価面ではキャディ費用減少を主因に2,962千円減少し、販売費及び一般管理費は減価償却費及び水道光熱費、人件費、固定資産税の増加等により18,649千円増加しましたが、営業利益2,672千円(前期は△43,446千円)、営業外損益を加減した経常利益は8,155千円(前期は22,294千円)となりました。なお、営業外収益は、当登録料収入が営業収益へ計上されたことで大幅に減少しております。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度のキャッシュ・フローにつきましては、現金及び現金同等物(以下「資金」という)は20,632千円増加し、期末残高は、195,823千円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは税引前当期純利益8,155千円に対して非資金費用である減価償却費109,377千円及び退職給付引当金の増加額2,534千円等を加減算した結果、129,763千円と前期に比べ32,345千円の増加となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出△83,038千円及び無形固定資産の取得による支出△21,615千円により109,130千円の支出超過となりました。これは全て自己資金で賄っております。
③ 生産、受注及び販売の実績
売上及び利用実績
区分前事業年度
(自 令和3年1月1日
至 令和3年12月31日)
当事業年度
(自 令和4年1月1日
至 令和4年12月31日)
人員(人)金額(千円)人員(人)金額(千円)
グリーンフィ(会員)15,69654,80115,37052,508
グリーンフィ(準会員)3,79823,5603,67922,584
グリーンフィ(無記名会員)3,77736,6204,03639,407
ビジターフィ22,164187,77124,122208,989
貸与品-56,844-66,338
キャディーフィ30,538128,52627,996117,162
年会費1,84749,1151,84248,380
会員登録料(注1)---41,490
ロッカーフィ4382,6014342,587
その他(注2)-4,745-4,015
小計-544,586-603,463
商品販売収入-3,464-3,996
食堂売上高45,43567,65547,20776,925
風力売電収入-29,080-22,208
合計-644,787-706,593

(注) 1 会員登録料については、当事業年度の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を適用し売上実績に含めているため、前期は記載しておりません。
2 その他には、競技参加料及びその他の収入が含まれております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は当事業年度末現在において判断したものであります。
①当事業年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容
当社の当期における経営成績等は、「財政状態及び経営成績の状況」で述べたとおり、ゴルフ場業界におきましては、ゴルフが比較的感染リスクの低い屋外スポーツとして認知されたことから、コンペ需要に回復の兆しがみられ、来場者数は回復傾向となっております。一方、肥料や燃料・電気料の値上げにより経費負担が増加しており、今後も更なる値上が見込まれるなど引き続き厳しい経営環境が続くものと思われます。
こうした中で当社では、カート道の拡幅・整備による事故の未然防止対策・利便性の向上に取組むとともにキャディ付プレイ主体である当社の強みを活かしたコンペ需要取込みや好評を博しているグルメ3daysなどの企画ものの誘客効果に加え、閑散日のネット予約推進に注力した結果、入場者は47,207人(前期は45,435人)、売上高は706,593千円となりました。
売上原価は、キャディ費用13,232千円の減少を主因に前期に比べ2,962千円減少しております。また、販売費及び一般管理費は減価償却費が9,442千円、人件費が6,245千円、水道光熱費が4,540千円,租税公課が(固定資産税)がコロナ特例による減税終了により5,961千円増加したことにより18,649千円増加しています。
上記により、税引前当期純利益は、8,155千円(前期は、税引前当期純利益22,322千円)となりました。
a 経営成績に重要な影響を与える要因について
「財政状態及び経営成績の状況」で述べたとおり、先行きにつきましては、ウィズコロナの浸透とともに行動制限のない経済活動の正常化に伴って、全体的には景気は緩やかに回復していくことが期待されます。一方で原材料・エネルギー価格の高止まりは、企業活動と消費活動の両面への悪影響を及ぼし、海外経済の減速も懸念されています。こうした景気の減速や消費者マインドの低下は、低価格競争の激化や客単価の下落に拍車をかけることが懸念されるとともに、肥料・電気料等の価格上昇による経費増加、風力発電設備の故障リスクなど引続き厳しい経営環境が予想され、営業収益の見通しにつきましては、下押しリスクが高いものと予想しております。
b 戦略的現状と見通し
当社は、このような状況を踏まえて顧客満足度を向上すべく、引続きキャディサービスの品質向上に取組むとともにカート道の拡幅・整備、カートナビの更新など、来場者がより安全・安心・快適にプレーできるゴルフ場を目指し、良質なコースコンディションの維持・向上に努めて参りました。引き続きハード・ソフトの両面で他クラブとの差別化を図りながら会員制ゴルフ場としてのステータス・付加価値の向上に努めて参ります。
c 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社は、事業運営上必要な流動性及び資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
当社の運転資金の主なものは、ゴルフ場コースの運営及び維持管理に伴う費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、ゴルフ場コースの造成・改修及び維持管理用資産の購入等の設備投資によるものであります。
運転資金・設備資金につきましては全て自己資金により調達しております。なお、当事業年度末における借入金等の有利子負債はなく、現金及び現金同等物の残高は195,823千円であります。
d 経営者の問題認識と今後の方針について
当社の経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基き、最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、景気の減速も懸念される中、低価格競争の激化による来場者及び料金収入への影響のほか、肥料・燃料等の高騰による売上原価の上昇、販売費および一般管理費の経費増加等、今後も当社を取り巻く事業環境は更に厳しさを増すことが予想され、一層の営業努力と合理化・効率化の推進、生産性向上への取組強化が必要と認識しております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、上記(1)②に記載しております。当社の資本の財源及び資本の流動性については当事業年度末の流動負債合計439,822千円に対し、現金及び現金同等物195,823千円に加え定期預金が769,000千円あることから特に問題はありません。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しています。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5[経理の状況]」に記載していますが、特に次の重要な会計方針が財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えています。
a 退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務(簡便法)に基づき計上しており、当該退職給付債務は、当事業年度における要支給額に基づいて算定されております。
b 役員退職慰労引当金
内規による期末要支給額に基づいて算定されております。

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