四半期報告書-第169期第2四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)

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2017/08/09 15:36
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四半期連結財務諸表注記事項(IFRS)

1.報告企業
株式会社電通(以下、当社)は日本の会社法に基づいて設立された株式会社であり、日本に所在する企業であります。
当社の登記している本社および主要な事業所の住所は、ホームページ(http://www.dentsu.co.jp/)で開示しております。
当社およびその子会社(以下、当社グループ)の事業内容および主要な活動は、「5.セグメント情報」に記載しております。
当社の要約四半期連結財務諸表は、2017年8月9日に代表取締役社長執行役員山本敏博および最高財務責任者中本祥一によって承認されております。
2.作成の基礎
IFRSに準拠している旨
当社の要約四半期連結財務諸表は、四半期連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件をすべて満たすことから、四半期連結財務諸表規則第93条の規定により、IAS第34号に準拠して作成しております。
なお、要約四半期連結財務諸表は、年度の連結財務諸表で要求されるすべての情報が含まれていないため、前連結会計年度の連結財務諸表と併せて使用されるべきものです。
3.重要な会計方針
当社グループが当要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した重要な会計方針と同一であります。なお、当第2四半期連結累計(会計)期間における法人所得税費用は、年間の見積実効税率に基づいて算定しております。
4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定
当社グループは、要約四半期連結財務諸表を作成するために、会計方針の適用ならびに資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす判断、会計上の見積りおよび仮定を用いております。見積りおよび仮定は、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づく経営者の最善の判断に基づいております。しかしながら実際の結果は、その性質上、見積りおよび仮定と異なることがあります。
見積りおよびその基礎となる仮定は継続して見直されております。これらの見積りの見直しによる影響は、当該見積りを見直した期間および将来の期間において認識しております。
当要約四半期連結財務諸表の金額に重要な影響を与える見積りおよび仮定は、前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様であります。
5.セグメント情報
(1) 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、主として広告を中心にコミュニケーションに関連するサービスを提供する事業を行っており、国内事業と海外事業に区分して管理をしております。
したがって、当社グループは「国内事業」、「海外事業」の2つを報告セグメントとしております。
(2) 報告セグメントに関する情報
報告セグメントの利益は、営業利益から「買収により生じた無形資産の償却」および「その他の調整項目」を調整した利益をベースとしております。
セグメント間収益は市場実勢価格に基づいております。
前第2四半期連結累計期間(自 2016年1月1日 至 2016年6月30日)(単位:百万円)
国内事業海外事業調整額連結
売上高(注)1952,1281,425,3522,377,480△5,5162,371,963
収益(注)2210,834187,849398,683△5,516393,167
売上総利益(注)3182,467186,231368,698△79368,619
セグメント利益(調整後営業利益)(注)352,39916,22268,622△968,612
(調整項目)
買収により生じた無形資産の償却----△10,736
その他の調整項目(販売費及び一般管理費)----△721
その他の調整項目(その他の収益)----2,670
その他の調整項目(その他の費用)----△1,173
営業利益----58,651
持分法による投資利益----1,437
金融収益----4,029
金融費用----7,309
税引前四半期利益----56,808
セグメント資産(注)41,242,3021,575,6082,817,910△116,0232,701,887


当第2四半期連結累計期間(自 2017年1月1日 至 2017年6月30日)(単位:百万円)
国内事業海外事業調整額連結
売上高(注)1951,4101,517,7752,469,185△4,5322,464,653
収益(注)2208,017236,000444,018△4,532439,485
売上総利益(注)3180,338234,398414,737△126414,610
セグメント利益(調整後営業利益)(注)347,56816,80764,376△2164,354
(調整項目)
買収により生じた無形資産の償却----△16,258
その他の調整項目(販売費及び一般管理費)----△856
その他の調整項目(その他の収益)----660
その他の調整項目(その他の費用)----△2,592
営業利益----45,307
持分法による投資利益----1,661
金融収益----8,718
金融費用----7,270
税引前四半期利益----48,417
セグメント資産(注)41,232,3252,079,2943,311,620△149,5643,162,055

(注) 1 売上高は当社グループが顧客に対して行った請求額および顧客に対する請求可能額の総額(割引および消費税等の関連する税金を除く)であります。
経営者は売上高の情報は財務諸表利用者にとって有用であると考えていることから、IFRSに準拠した開示ではないものの、自主的に開示しております。
2 収益の調整額は、セグメント間取引(売上高と同額)の消去によるものであります。
3 売上総利益およびセグメント利益(調整後営業利益)の調整額は、セグメント間取引の消去によるものであります。
4 セグメント資産の調整額は、セグメント間取引の消去によるものであります。
6.資本
(1)配当金
配当金支払額は、以下のとおりであります。
前第2四半期連結累計期間(自 2016年1月1日 至 2016年6月30日)
決議株式の種類配当金の総額
(百万円)
1株当たり配当額
(円)
基準日効力発生日
2016年3月30日
定時株主総会
普通株式11,40540.002015年12月31日2016年3月31日

当第2四半期連結累計期間(自 2017年1月1日 至 2017年6月30日)
決議株式の種類配当金の総額
(百万円)
1株当たり配当額
(円)
基準日効力発生日
2017年2月14日
取締役会
普通株式12,83145.002016年12月31日2017年3月9日

基準日が各第2四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が各第2四半期連結会計期間の末日後となるものは、以下のとおりであります。
前第2四半期連結累計期間(自 2016年1月1日 至 2016年6月30日)
決議株式の種類配当金の総額
(百万円)
1株当たり配当額
(円)
基準日効力発生日
2016年8月12日
取締役会
普通株式11,40540.002016年6月30日2016年9月2日

当第2四半期連結累計期間(自 2017年1月1日 至 2017年6月30日)
決議株式の種類配当金の総額
(百万円)
1株当たり配当額
(円)
基準日効力発生日
2017年8月9日
取締役会
普通株式12,68545.002017年6月30日2017年9月1日

(2)自己株式の取得
当社は、2017年2月14日開催の取締役会決議による、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定および当社の定款の定めに基づく自己株式の取得を、下記のとおり実施いたしました。
① 取得した株式の種類 当社普通株式
② 取得した株式の総数 3,235,300株
③ 株式の取得価額の総額 19,999百万円
④ 取得期間 2017年2月20日~2017年5月17日
⑤ 取得方法 東京証券取引所における市場買付
7.その他の収益
その他の収益の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
(自 2016年1月1日
至 2016年6月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2017年1月1日
至 2017年6月30日)
収益分配金3,8812,844
固定資産売却益1,533660
関係会社株式売却益747-
その他1,112821
合計7,2744,327

8.その他の費用
その他の費用の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
(自 2016年1月1日
至 2016年6月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2017年1月1日
至 2017年6月30日)
長期前払費用償却1,7531,934
為替差損134185
固定資産売却損817
減損損失56689
現金決済型の株式報酬費用-1,473
その他1,378951
合計3,3315,251

9.金融収益および金融費用
(1) 金融収益の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
(自 2016年1月1日
至 2016年6月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2017年1月1日
至 2017年6月30日)
受取利息1,032993
受取配当金2,0812,305
条件付対価に係る公正価値変動額-4,981
その他915438
合計4,0298,718

(2) 金融費用の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
(自 2016年1月1日
至 2016年6月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2017年1月1日
至 2017年6月30日)
支払利息3,3665,224
条件付対価に係る公正価値変動額2,541-
株式買取債務に係る再測定額-1,623
為替差損1,111279
その他290142
合計7,3097,270

10.1株当たり四半期利益
(1) 基本的1株当たり四半期利益および希薄化後1株当たり四半期利益
前第2四半期連結累計期間
(自 2016年1月1日
至 2016年6月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2017年1月1日
至 2017年6月30日)
基本的1株当たり四半期利益(円)125.50108.33
希薄化後1株当たり四半期利益(円)125.50108.33

前第2四半期連結会計期間
(自 2016年4月1日
至 2016年6月30日)
当第2四半期連結会計期間
(自 2017年4月1日
至 2017年6月30日)
基本的1株当たり四半期利益(円)65.1245.23
希薄化後1株当たり四半期利益(円)65.1245.23


(2) 基本的1株当たり四半期利益および希薄化後1株当たり四半期利益の算定上の基礎
前第2四半期連結累計期間
(自 2016年1月1日
至 2016年6月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2017年1月1日
至 2017年6月30日)
基本的1株当たり四半期利益および
希薄化後1株当たり四半期利益の計算に
使用する四半期利益
親会社の所有者に帰属する
四半期利益(百万円)
35,78530,712
親会社の普通株主に帰属しない
金額(百万円)
--
基本的1株当たり四半期利益の
計算に使用する四半期利益(百万円)
35,78530,712
利益調整額
関連会社の新株予約権(百万円)△1△0
希薄化後1株当たり四半期利益の
計算に使用する四半期利益(百万円)
35,78330,712
基本的1株当たり四半期利益および
希薄化後1株当たり四半期利益の計算に
使用する普通株式の加重平均株式数
基本的1株当たり四半期利益の
計算に使用する普通株式の加重平均
株式数(千株)
285,138283,518
希薄化性潜在的普通株式の
影響(千株)
--
希薄化後1株当たり四半期利益の
計算に使用する普通株式の加重平均
株式数(千株)
285,138283,518

前第2四半期連結会計期間
(自 2016年4月1日
至 2016年6月30日)
当第2四半期連結会計期間
(自 2017年4月1日
至 2017年6月30日)
基本的1株当たり四半期利益および
希薄化後1株当たり四半期利益の計算に
使用する四半期利益
親会社の所有者に帰属する
四半期利益(百万円)
18,56912,769
親会社の普通株主に帰属しない
金額(百万円)
--
基本的1株当たり四半期利益の
計算に使用する四半期利益(百万円)
18,56912,769
利益調整額
関連会社の新株予約権(百万円)△0△0
希薄化後1株当たり四半期利益の
計算に使用する四半期利益(百万円)
18,56812,768
基本的1株当たり四半期利益および
希薄化後1株当たり四半期利益の計算に
使用する普通株式の加重平均株式数
基本的1株当たり四半期利益の
計算に使用する普通株式の加重平均
株式数(千株)
285,138282,299
希薄化性潜在的普通株式の
影響(千株)
--
希薄化後1株当たり四半期利益の
計算に使用する普通株式の加重平均
株式数(千株)
285,138282,299


11.金融商品
(1) 金融商品の帳簿価額および公正価値
金融商品の帳簿価額および公正価値は、以下のとおりであります。
なお、長期借入金以外の償却原価で測定する金融資産および金融負債の公正価値は帳簿価額と近似しております。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
当第2四半期連結会計期間
(2017年6月30日)
帳簿価額公正価値帳簿価額公正価値
長期借入金275,831277,518416,630419,348

(注) 1年内に返済予定の残高を含んでおります。
長期借入金の公正価値については、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割り引いて算定する方法によっております。
長期借入金の公正価値ヒエラルキーはレベル3に該当しております。
(2) 金融商品の公正価値ヒエラルキー
当初認識後に経常的に公正価値で測定する金融商品は、測定に使用したインプットの観察可能性および重要性に応じて、公正価値ヒエラルキーの3つのレベルに分類しております。公正価値のヒエラルキーは以下のように定義しております。
レベル1: 活発な市場における公表価格により測定した公正価値
レベル2: レベル1以外の直接または間接的に観察可能なインプットを使用して測定した公正価値
レベル3: 観察可能でないインプットを使用して測定した公正価値
公正価値の測定に複数のインプットを使用している場合には、その公正価値の測定の全体において重要な最も低いレベルのインプットに基づいて公正価値のレベルを決定しております。
公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、各四半期の期首時点で発生したものとして認識しております。
なお、前第2四半期連結累計期間および当第2四半期連結累計期間において、レベル1とレベル2の間における振替はありません。
前連結会計年度(2016年12月31日)
(単位:百万円)
レベル1レベル2レベル3合計
金融資産
デリバティブ資産26,24026,240
株式168,40612,314180,720
その他5142,3979,33712,250
合計168,92028,63721,652219,211
金融負債
デリバティブ負債4,4784,478
株式買取債務107,568107,568
その他(主に条件付対価)66,02166,021
合計4,478173,589178,067

当第2四半期連結会計期間(2017年6月30日)
(単位:百万円)
レベル1レベル2レベル3合計
金融資産
デリバティブ資産20,46420,464
株式201,05715,904216,962
その他5202,83011,25914,610
合計201,57723,29527,164252,037
金融負債
デリバティブ負債5,0845,084
株式買取債務112,330112,330
その他(主に条件付対価)78,25978,259
合計5,084190,589195,674

デリバティブ資産およびデリバティブ負債に含まれる金利スワップ、為替予約等の公正価値は、金融機関より入手した見積価格または観察可能な市場データを用いて算定した金額で評価しているため、レベル2に分類しております。
株式およびその他(金融資産)のうち活発な市場が存在する銘柄の公正価値は市場価格に基づいて算定しているため、レベル1に分類しております。また、活発な市場が存在しない銘柄のうち、公正価値を観察可能な市場データを用いて算定した金額で評価した銘柄についてレベル2に分類し、公正価値を観察不能なインプットを用いて主としてマーケット・アプローチで算定した金額で評価した銘柄についてレベル3に分類しております。なお、重要な観察不能なインプットは主として株価純資産倍率であり、公正価値は株価純資産倍率の上昇(低下)により増加(減少)することとなります。使用した株価純資産倍率は前連結会計年度および当第2四半期連結会計期間においてともに0.68倍であります。
株式買取債務およびその他(金融負債)の公正価値は、観察不能なインプットを用いて割引キャッシュ・フロー法で算定した金額で評価しているため、レベル3に分類しております。重要な観察不能なインプットは、主として将来時点における利益水準であり、公正価値等は、利益水準の改善(悪化)により増加(減少)することとなります。
レベル3に区分された資産、負債については公正価値測定の評価方針および手続きに従い、担当部署が対象資産、負債の評価方法を決定し、公正価値を測定しております。公正価値の測定結果については適切な責任者が承認しております。
レベル3に分類された金融商品の増減は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
金融資産前第2四半期連結累計期間
(自 2016年1月1日
至 2016年6月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2017年1月1日
至 2017年6月30日)
期首残高19,98421,652
その他の包括利益(注)1△1,317467
購入1,5645,196
売却または決済△790△128
レベル3からの振替(注)2-△21
その他△458△2
期末残高18,98127,164

(単位:百万円)
金融負債前第2四半期連結累計期間
(自 2016年1月1日
至 2016年6月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2017年1月1日
至 2017年6月30日)
期首残高90,421173,589
損益(注)31,920△3,357
購入14,86625,726
売却または決済△20,870△4,921
その他△10,227△446
期末残高76,109190,589

(注) 1 その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に関するものであり、その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動に含まれております。
2 当第2四半期連結累計期間に認識されたレベル3からの振替は、投資先が取引所に上場したことによるものであります。
3 損益を通じて公正価値で測定する金融負債に関するものであり、金融収益または金融費用に含まれております。損益のうち、四半期連結会計期間末において保有する金融商品に係るものは、前第2四半期連結累計期間および当第2四半期連結累計期間においてそれぞれ1,920百万円(金融費用)および3,357百万円(金融収益)であります。
12.重要な後発事象
該当事項はありません。