有価証券報告書-第154期(平成29年2月1日-平成30年1月31日)

【提出】
2018/04/26 11:04
【資料】
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【項目】
78項目

業績等の概要

(1) 業績
当事業年度におけるわが国経済は、輸出や生産活動の回復、堅調な雇用・所得情勢を背景に穏やかに回復いたしました。
飲食業界におきましては、他業種同様、雇用や所得の回復、株高などの資産効果により、業績は堅調に推移したものの、一方では大雪などの天候要因、生鮮食品を中心とした原材料費の高騰、加えて人員不足による人件費増大など、厳しい環境が続きました。
このような状況下、当社は営業力強化と人材育成に注力いたしました。営業面においては、スクラップ&ビルドの一環として、平成29年4月に「東京都美術館店(東京都台東区上野公園8-36)」を7年ぶりに再受託しオープン、同年7月には「船橋店(千葉県船橋市本町7-1-1)」を閉店いたしました。また、地元企業・諸団体に対する積極的な新規営業の展開、予約利便性向上のためのホームページ刷新、赤ちゃんパンダ誕生・公開を記念する企画の立ち上げなど、各店の特性を踏まえた営業施策を展開し、営業活動の強化につとめてまいりました。また、人手不足が叫ばれる中、積極的な採用活動の展開、新たな研修の実施、人事制度の見直し等に取り組んでまいりました。
その結果、当事業年度の売上高は3,251百万円(前年同期比8.5%増)と、前年を上回ることができたものの、新規出店経費などの一過性の経費負担が発生したこともあり、営業損失は7百万円(前年同期は営業損失25百万円)、経常利益は11百万円(前年同期は経常損失8百万円)に留まりました。また、投資有価証券清算益及び固定資産売却益の発生により、当期純利益は102百万円(前年同期は当期純損失17百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(飲食業)
当飲食業におきましては、上記の理由により、当事業年度のレストラン部門の売上高は1,880百万円(前年同期比13.5%増)、宴会他部門の売上高は1,329百万円(前年同期比2.8%増)、飲食業全体の売上高は3,209百万円(前年同期比8.8%増)、営業損失22百万円(前年同期は営業損失46百万円)となりました。
(賃貸業)
当賃貸業におきましては、安定的な賃貸収入の確保に努めております。この結果、当事業年度の売上高は41百万円(前年同期比9.1%減)、営業利益15百万円(前年同期比27.8%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、558百万円となり前事業年度末と比べ88百万円の増加となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は、115百万円(前年同期は66百万円の使用)となりました。この主な要因は、税引前当期純利益の計上107百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は、14百万円(前年同期は37百万円の獲得)となりました。この主な要因は、定期預金の預入による支出1,462百万円、定期預金の払戻による収入1,195百万円及び投資有価証券の清算による収入172百万円並びに投資有価証券の償還による収入100百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は、13百万円(前年同期は14百万円の使用)となりました。この主な要因は、配当金の支払額8百万円であります。