有価証券報告書-第56期(2023/04/01-2024/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態および経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、コロナ禍からの経済活動の正常化が進み、個人消費も緩やかな回復基調が続いていますが、大幅な為替変動や資源価格の高騰による物価上昇の長期化および人手不足が懸念されるなど、先行きが不透明な状況となっています。
このような状況のなか、当社グループは原価高騰に伴って前連結会計年度3月下旬に改定した販売価格を推進するとともに、リース用資産の在庫状況および納期、採算を一体で重視した受注活動を行っております。また、一層のお得意先様満足を獲得すべく商品の品質向上および安全衛生管理の徹底も図っております。
以上の結果、受注活動につきましては特に官公庁需用において営業活動が奏功したこともあり、受注合計額は前期比121.4%となり、期末受注残高も前期比134.8%に至りました。売上高につきましては、当連結会計年度内の受注、完工案件が増加したこともあり17,175百万円(前期比9.1%増)となりました。
損益面につきましては、売価改定および原価低減活動が奏功し、営業利益は998百万円(前期比254.8%増)、経常利益は1,060百万円(前期比207.6%増)となりました。特別利益に連結子会社である東海ハウス株式会社の佐倉社宅において発生した火災事故に対する保険金収入など33百万円、特別損失に横浜配送センター倉庫棟建て替えに伴う固定資産除却損など66百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は675百万円(前期比354.7%増)となりました。
財政状態については、次のとおりであります。
(資産の部)
当連結会計年度の資産合計は前連結会計年度より3,254百万円増加し、34,549百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が1,896百万円、土地が950百万円、リース用資産(純額)が326百万円増加したことによるものです。なお、土地の増加額のうち724百万円は、子会社である日本キャビネット株式会社の枚方配送センター移転に伴う取得によるものです。
(負債の部)
当連結会計年度の負債合計は前連結会計年度より2,428百万円増加し、18,317百万円となりました。これは主に、借入金(短期借入金、長期借入金)が1,119百万円、未払法人税等が468百万円増加したことによるものです。
(純資産の部)
当連結会計年度の純資産合計は前連結会計年度より825百万円増加し、16,231百万円となりました。これは主に、利益剰余金が606百万円増加したことによるものです。
② キャッシュ・フローの状況
オペレーティングリース会社である当社グループは、営業用資産であるリース用資産の取得を、投資活動によるキャッシュ・フローと位置づけております。一方、リース用資産の減価償却費は非資金取引として営業活動によるキャッシュ・フローの減価償却費に含めて記載しております。
当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末より775百万円減少し、1,792百万円となりました。
営業活動によるキャッシュフローは、1,191百万円の収入(前期は2,402百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,027百万円および減価償却費1,741百万円の計上による資金増加要因と、売上債権の増加額2,011百万円による資金減少要因によるものです。
投資活動によるキャッシュフローは、3,589百万円の支出(前期は1,927百万円の支出)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出1,095百万円および社用資産の取得による支出1,098百万円によるものです。
財務活動によるキャッシュフローは、1,588百万円の収入(前期は388百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額1,074百万円と預り保証金の受入による収入673百万円によるものです。
③ 生産、受注および販売の実績
当社および連結子会社の事業は仮設建物リース業であり単一のセグメントであるため、生産、受注および販売の実績についてはセグメント別の記載を省略しております。
a.生産実績
(注) 上記金額は、主にリース用資産の製造高であります。
b.受注実績
c.販売実績
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針および見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
この連結財務諸表の作成に当たっては、会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債および収益・費用に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価、見直しを行っておりますが、急激な環境の変化により、実際の結果と異なることがあります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容
a.経営成績等の分析
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりであります。
(売上高)
売上高は、前連結会計年度より1,439百万円増加し17,175百万円(前期比9.1%増)となりました。主な要因としては、当連結会計年度内の受注、完工案件が増加したためです。
(売上総利益)
売上総利益は、前連結会計年度より1,002百万円増加し3,300百万円(前期比43.6%増)となりました。主な要因としては、売価改訂および原価低減活動が奏功したためです。
(営業利益)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度より284百万円増加し2,301百万円となりました。これらの結果、営業利益は前連結会計年度より717百万円増加し998百万円(前期比254.8%増)となりました。
(経常利益)
営業外収益は、スクラップ売却益の減少などにより8百万円減少し198百万円となりました。営業外費用は、貸倒引当金繰入額の減少などにより7百万円減少し136百万円となりました。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度より715百万円増加し1,060百万円(前期比207.6%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益に連結子会社である東海ハウス株式会社の佐倉社宅において発生した火災事故に対する保険金収入など33百万円、特別損失に横浜配送センター倉庫棟建て替えに伴う固定資産除却損など66百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度より526百万円増加し675百万円(前期比354.7%増)となりました。
b.資本の財源および資金の流動性についての分析
(資本の財源および資金の流動性)
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、専従協力業者ならびに外注業者の工事費と販売費及び一般管理費等のリース事業を運行するための管理費用であり、設備投資資金需要のうち主なものは、リース用資産の取得によるものであります。
運転資金の調達については、営業活動により得られたキャッシュ・フローおよびコミットメントライン等の融資枠による金融機関からの短期借入を基本としております。
設備投資資金の調達については、営業活動により得られたキャッシュ・フローおよび金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金など有利子負債残高は13,164百万円となりました。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態および経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、コロナ禍からの経済活動の正常化が進み、個人消費も緩やかな回復基調が続いていますが、大幅な為替変動や資源価格の高騰による物価上昇の長期化および人手不足が懸念されるなど、先行きが不透明な状況となっています。
このような状況のなか、当社グループは原価高騰に伴って前連結会計年度3月下旬に改定した販売価格を推進するとともに、リース用資産の在庫状況および納期、採算を一体で重視した受注活動を行っております。また、一層のお得意先様満足を獲得すべく商品の品質向上および安全衛生管理の徹底も図っております。
以上の結果、受注活動につきましては特に官公庁需用において営業活動が奏功したこともあり、受注合計額は前期比121.4%となり、期末受注残高も前期比134.8%に至りました。売上高につきましては、当連結会計年度内の受注、完工案件が増加したこともあり17,175百万円(前期比9.1%増)となりました。
損益面につきましては、売価改定および原価低減活動が奏功し、営業利益は998百万円(前期比254.8%増)、経常利益は1,060百万円(前期比207.6%増)となりました。特別利益に連結子会社である東海ハウス株式会社の佐倉社宅において発生した火災事故に対する保険金収入など33百万円、特別損失に横浜配送センター倉庫棟建て替えに伴う固定資産除却損など66百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は675百万円(前期比354.7%増)となりました。
財政状態については、次のとおりであります。
(資産の部)
当連結会計年度の資産合計は前連結会計年度より3,254百万円増加し、34,549百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が1,896百万円、土地が950百万円、リース用資産(純額)が326百万円増加したことによるものです。なお、土地の増加額のうち724百万円は、子会社である日本キャビネット株式会社の枚方配送センター移転に伴う取得によるものです。
(負債の部)
当連結会計年度の負債合計は前連結会計年度より2,428百万円増加し、18,317百万円となりました。これは主に、借入金(短期借入金、長期借入金)が1,119百万円、未払法人税等が468百万円増加したことによるものです。
(純資産の部)
当連結会計年度の純資産合計は前連結会計年度より825百万円増加し、16,231百万円となりました。これは主に、利益剰余金が606百万円増加したことによるものです。
② キャッシュ・フローの状況
オペレーティングリース会社である当社グループは、営業用資産であるリース用資産の取得を、投資活動によるキャッシュ・フローと位置づけております。一方、リース用資産の減価償却費は非資金取引として営業活動によるキャッシュ・フローの減価償却費に含めて記載しております。
当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末より775百万円減少し、1,792百万円となりました。
営業活動によるキャッシュフローは、1,191百万円の収入(前期は2,402百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,027百万円および減価償却費1,741百万円の計上による資金増加要因と、売上債権の増加額2,011百万円による資金減少要因によるものです。
投資活動によるキャッシュフローは、3,589百万円の支出(前期は1,927百万円の支出)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出1,095百万円および社用資産の取得による支出1,098百万円によるものです。
財務活動によるキャッシュフローは、1,588百万円の収入(前期は388百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額1,074百万円と預り保証金の受入による収入673百万円によるものです。
③ 生産、受注および販売の実績
当社および連結子会社の事業は仮設建物リース業であり単一のセグメントであるため、生産、受注および販売の実績についてはセグメント別の記載を省略しております。
a.生産実績
事業の種類 | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | |
金額(千円) | 前年同期比(%) | |
仮設建物リース業 | 1,839,397 | 114.0 |
(注) 上記金額は、主にリース用資産の製造高であります。
b.受注実績
期首契約残高 | 期中契約高 | 期中契約実行高 | 期末契約残高 | |||
金額(千円) | 金額(千円) | 前年同期比 (%) | 金額(千円) | 前年同期比 (%) | 金額(千円) | 前年同期比 (%) |
9,728,542 | 19,625,814 | 121.4 | 17,175,795 | 109.1 | 12,178,561 | 125.2 |
c.販売実績
事業の種類 | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | |
金額(千円) | 前年同期比(%) | |
仮設建物リース業 | 17,175,795 | 109.1 |
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針および見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
この連結財務諸表の作成に当たっては、会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債および収益・費用に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価、見直しを行っておりますが、急激な環境の変化により、実際の結果と異なることがあります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容
a.経営成績等の分析
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりであります。
(売上高)
売上高は、前連結会計年度より1,439百万円増加し17,175百万円(前期比9.1%増)となりました。主な要因としては、当連結会計年度内の受注、完工案件が増加したためです。
(売上総利益)
売上総利益は、前連結会計年度より1,002百万円増加し3,300百万円(前期比43.6%増)となりました。主な要因としては、売価改訂および原価低減活動が奏功したためです。
(営業利益)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度より284百万円増加し2,301百万円となりました。これらの結果、営業利益は前連結会計年度より717百万円増加し998百万円(前期比254.8%増)となりました。
(経常利益)
営業外収益は、スクラップ売却益の減少などにより8百万円減少し198百万円となりました。営業外費用は、貸倒引当金繰入額の減少などにより7百万円減少し136百万円となりました。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度より715百万円増加し1,060百万円(前期比207.6%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益に連結子会社である東海ハウス株式会社の佐倉社宅において発生した火災事故に対する保険金収入など33百万円、特別損失に横浜配送センター倉庫棟建て替えに伴う固定資産除却損など66百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度より526百万円増加し675百万円(前期比354.7%増)となりました。
b.資本の財源および資金の流動性についての分析
(資本の財源および資金の流動性)
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、専従協力業者ならびに外注業者の工事費と販売費及び一般管理費等のリース事業を運行するための管理費用であり、設備投資資金需要のうち主なものは、リース用資産の取得によるものであります。
運転資金の調達については、営業活動により得られたキャッシュ・フローおよびコミットメントライン等の融資枠による金融機関からの短期借入を基本としております。
設備投資資金の調達については、営業活動により得られたキャッシュ・フローおよび金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金など有利子負債残高は13,164百万円となりました。