有価証券報告書-第42期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/30 10:30
【資料】
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【項目】
130項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策などによる企業収益の拡大や雇用環境の改善などにより緩やかな回復基調が進んでおりましたが、中国経済の減速や年明け以降の円高・株安などにより、景気の先行きは不透明な状況となっております。
当リース業界におきましては、平成27年度累計のリース取扱高(公益社団法人リース事業協会統計値)は、底堅い設備投資に支えられ、産業工作機械等を中心に伸長し、前期比4.4%増となっております。
このような中、当社グループでは良質資産の積み上げによる安定収益基盤の構築を目指し、新たに大型車両、航空機、建設・土木機械等の換価性の高い物件を専門に取り扱う「輸送機営業部」を設置するなど、リース資産の拡充に注力した積極的な営業活動を展開してまいりました。
当連結会計年度における経営成績は、リース・割賦事業の新規取扱高の伸長で増収となり、また、融資事業やフィービジネス事業も概ね堅調に推移いたしました。これらの結果、売上高は19,395百万円(前期比0.8%増)となり、営業利益は2,905百万円(前期比1.3%増)、経常利益は2,824百万円(前期比1.5%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は1,725百万円(前期比23.8%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① リース・割賦
新規実行高が商業用設備、産業工作機械及び土木建設機械を中心に伸長したことにより、売上高は12,213百万円(前期比17.6%増)となり、セグメント利益(営業利益)は1,194百万円(前期比23.7%増)となりました。なお、営業資産残高は58,288百万円(前期末比16.9%増)となりました。
② 融資
売上高は986百万円(前期比5.0%減)となりましたが、貸倒引当金繰入額の減少により、セグメント利益(営業利益)は364百万円(前期比33.5%増)となりました。なお、営業資産残高は19,763百万円(前期末比4.2%減)となりました。
③ 不動産
前期に大口の不動産売却収入が計上されていた反動減や連結子会社の減少などにより、売上高は4,949百万円(前期比26.2%減)となり、セグメント利益(営業利益)は1,426百万円(前期比14.7%減)となりました。なお、営業資産残高は33,028百万円(前期末比8.9%減)となりました。
④ フィービジネス
保険代理店収入や自動車リース紹介手数料収入などが堅調に推移し、売上高は483百万円(前期比0.2%増)となり、セグメント利益(営業利益)は228百万円(前期比5.5%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは345百万円の資金流出となり、投資活動によるキャッシュ・フローは40百万円の資金流入となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは308百万円の資金流入となったことから、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ3百万円増加し8,010百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、収入面では税金等調整前当期純利益が2,553百万円、減価償却費1,180百万円、賃貸資産の売却による収入712百万円などが主要なものであり、また、支出面では賃貸資産の取得による支出3,804百万円、リース債権及びリース投資資産の増加3,718百万円、営業貸付金の増加415百万円などが主要なものであり、全体では345百万円の資金流出となり、前連結会計年度に比べ4,179百万円の支出減となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、収入面では投資有価証券の売却及び償還による収入558百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入62百万円などが主要なものであり、また、支出面では投資有価証券の取得による支出339百万円、定期預金の預入による支出137百万円、無形固定資産の取得による支出79百万円などが主要なものであり、全体では40百万円の資金流入となり、前連結会計年度に比べ287百万円の収入減となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還による支出992百万円、長期借入金の純増減額(収入)1,766百万円、短期借入金の減少300百万円などが主要なものであり、全体では308百万円の資金流入(前連結会計年度は2,848百万円の資金流出)となりました。