有価証券報告書-第35期(2023/07/01-2024/06/30)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進み、企業収益や雇用情勢が改善する中で、国内景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、長引くロシア・ウクライナ情勢や中東地域を巡る地政学的リスクの高まり、円安の長期化、資源価格の高騰等、依然として先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。また、消費環境におきましては、個人消費に持ち直しの動きが続いているものの、物価上昇を背景とした節約志向の高まりも見られております。
当社グループが属する美容業界におきましては、サロンの来店客数は従前の状況まで回復しており、コロナ禍を経て顧客のニーズの多様化もあり顧客単価も上昇してきております。一方、業界全体として美容師をはじめとした人材の流動性が高まっており、優秀な人材確保がより重要な課題となっております。
このような状況の下、当社グループにおきましては、経営基盤の基礎をしっかりと固めるべく、既存事業においては経営効率の最適化を図り、安定したサービスの提供とともに、新たな収益の柱となる事業の創出に注力しております。また、美容業界で上場する数少ない企業グループとして、そして、リーディングカンパニーとしてDX化・GX化を推進することで業界全体のプレゼンス向上に資する取り組みにも注力しております。
当連結会計年度の売上高につきましては、キャリアデザイン事業は堅調に推移し、前年同期に比べ増収となったものの、BSサロン運営事業の減収を補うには至らず、また、直営サロン運営事業におきましても生産性は向上しましたが、直営サロンの減少が影響し、全社としても前年同期に比べ減収となりました。営業損益及び経常損益につきましては、いずれも営業利益、経常利益となりましたが、前年同期に比べ、売上原価が増加したこと、一時的な収益が減少したことに伴い、また、前述のとおり優秀な人材確保に向け、給与等も含めた就労環境の向上に係るコストが先行した結果、いずれも前年同期に比べ減益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましても、営業利益及び経常利益の減益を受けた他、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、ヘアメイク事業に係る固定資産について減損損失3,526千円を特別損失として計上し、親会社株主に帰属する当期純利益につきましても、前年同期に比べ減益となりました。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高1,877,674千円(前年同期比1.3%減)、営業利益23,151千円(前年同期比57.5%減)、経常利益26,772千円(前年同期比52.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益12,632千円(前年同期比47.4%減)となりました。
事業の概況につきましては以下のとおりであります。
(直営サロン運営事業)
日本全国に展開するBSサロン(フランチャイズサロン)のフラッグシップサロンとして、首都圏主要地域を中心に直営サロン10店舗(モッズ・ヘアサロン9店舗、その他(美容室セラヴィ)1店舗)を展開しております。
当連結会計年度の業績につきましては、社会経済活動の正常化が進み、既存店の業績は前年同期に比べ回復基調で推移しましたが、閉店店舗の減収分を補うには至らず、売上高は微減となりました。また、過年度の不採算店舗閉鎖の効果も相まってセグメント利益は前年同期に比べ増益となりました。また、美容業界での人材の流動性が高まっており、今後の競争力を高めるうえでも優秀なスタッフは不可欠であり、一定のコストの先行は許容しつつ人材の確保並びに育成に引き続き注力しております。
当連結会計年度の直営サロン運営事業の業績は、売上高944,224千円(前年同期比0.8%減)、セグメント利益70,496千円(前年同期比5.9%増)となりました。
(BSサロン運営事業)
「モッズ・ヘア」では、本部、加盟店という従来のフランチャイズ関係ではなく、共に一つのブランドをシェアするという意味で、ブランドシェアサロン、BSサロンと呼んでおります。当連結会計年度の店舗数の異動は、国内の新規出店2店舗、閉店1店舗、中国での新規出店1店舗、台湾での新規出店2店舗、韓国での閉店3店舗により、増加1店舗となりました。その結果、当連結会計年度末日現在におきまして、国内40店舗、韓国10店舗、台湾4店舗及び中国5店舗の計59店舗となっております。BSサロン運営事業においては、プライベートブランド(PB商品)をはじめとした商品販売に注力しており、PB商品売上は堅調に推移しているものの、前年同期に比べBSサロンの稼働店舗数が減少したことが影響し減収減益となりました。
当連結会計年度のBSサロン運営事業の業績は、売上高238,600千円(前年同期比11.2%減)、セグメント利益82,540千円(前年同期比27.1%減)となりました。
(ヘアメイク事業)
当社は、「モッズ・ヘア」の原点であるフランス・パリのスタジオワーク専門のヘアメイクチームのプロフェッショナル精神を引き継いだ「モッズ・ヘア」ヘアメイクチームを有しております。
当社のヘアメイクチームは、ヘアメイクアーティストのエージェンシーとして「パリコレクション」や「東京コレクション」などへの参加や、CM・ファッション雑誌など年間2,000件を超える媒体を手掛けるなど、国内及び海外で高い評価を得ております。
当連結会計年度の業績につきましては、スタジオ部門の業績は堅調に推移したものの、ブライダル部門及びメディア部門は前年同期に比べ減収となったこと及び売上原価の増加等の影響により、売上高361,454千円(前年同期比2.6%減)、セグメント利益1,380千円(前年同期比58.9%減)となりました。
(美容室支援事業)
当社グループでは、日本国内でのモッズ・ヘアサロンの事業展開を通じて、様々なスケールメリットが創出されます。それをサービス化したクレジット決済代行サービス、SCAT株式会社との提携による美容サロン向けPOSレジ顧客管理システムなどを一般のサロンに提供する美容室支援事業を行っております。また、美容室支援事業におきましては、SCAT株式会社をはじめ、提携各社の有するノウハウを活用し、理美容業界における持続可能な環境経営支援(SDGs)として環境配慮型メニューの開発並びに普及を進めております。
当連結会計年度においては、美容室支援事業の主力であるクレジット決済代行サービスの契約件数は堅調に推移しておりますが、手数料率の競争の激化に伴い、売上高は前年同期に比べ微減となりました。また、新たなBtoBクレジット決済サービス提供開始の準備など事業拡大に向けた人件費等のコストが先行した結果、売上高121,708千円(前年同期比0.6%減)、セグメント利益66,744千円(前年同期比5.5%減)となりました。
(キャリアデザイン事業)
2020年7月より人材派遣事業、人材紹介事業を営む株式会社オンリー・ワンを連結子会社化いたしました。当社グループでは、単に人材派遣事業、人材紹介事業と捉えず、キャリアデザイン事業として新たな成長戦略の柱として位置付けております。
当連結会計年度においては、当社グループに加わったスケールメリットを活かした販路の拡大が順調に推移し、現在注力しているタワーマンションを中心としたコンシェルジュの派遣等も、着実に件数を伸ばしております。
当連結会計年度の業績は、人材派遣事業は着実に成長しているものの、収益率の高い人材紹介売上が前年同期に比べ減少したことから、売上高294,908千円(前年同期比7.3%増)、セグメント利益16,765千円(前年同期比5.8%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローがプラスとなる一方、投資活動によるキャッシュ・フロー及び財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなり、602,753千円(前連結会計年度比0.6%減)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動におけるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は47,240千円(前連結会計年度は獲得した資金73,740千円)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益23,246千円、減価償却費14,535千円、のれん償却額15,418千円、棚卸資産の増加額8,629千円、未払金の増加13,306千円、法人税等の支払額22,427千円、法人税等の還付額17,671千円などによるものであります。
(投資活動におけるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は46,726千円(前連結会計年度は獲得した資金6,788千円)となりました。これは主に投資有価証券の取得による支出30,680千円、差入保証金の回収による収入10,012千円、資産除去債務の履行による支出13,450千円などによるものであります。
(財務活動におけるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は4,868千円(前連結会計年度は使用した資金45,959千円)となりました。これは主に株式の発行による収入31,200千円、社債の償還による支出16,000千円、長期借入金の返済による支出19,234千円などによるものであります。
③ 生産、仕入及び販売の状況
a. 生産実績
該当事項はありません。
b. 商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 金額は仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日時点において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討の内容
当連結会計年度の概要は「(1) 経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりでありますが、そのポイントは主に次のとおりであります。
売上高は、1,877,674千円と前連結会計年度に比べ24,640千円減少(前連結会計年度比1.3%減)いたしました。主な要因としては、キャリアデザイン事業は堅調に推移し、前年同期に比べ増収となったものの、BSサロン運営事業の減収を補うには至らず、また、直営サロン運営事業におきましても生産性は向上いたしましたが、直営サロンの減少が影響し、全社としても前年同期に比べ減収となりました。
売上原価は10,257千円増加(前連結会計年度比0.8%増)し、1,352,029千円となった一方、販売費及び一般管理費につきましては、3,562千円減少(前連結会計年度比0.7%減)し、502,492千円となりました。営業損益につきましては、営業利益23,151千円と前連結会計年度に比べ31,335千円(前連結会計年度比57.5%減)の減益となりました。
営業外損益におきましては、営業外収益5,644千円、営業外費用2,023千円を計上し、経常利益26,772千円と前連結会計年度に比べ29,531千円(前連結会計年度比52.5%減)の減益となりました。
また、特別損失としてのれんに係る減損損失3,526千円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益12,632千円と前連結会計年度に比べ11,370千円(前連結会計年度比47.4%減)の減益となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入、店舗運営に係る人件費や地代家賃等の経費支払、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は、主に店舗に関わる設備投資等であります。これらの資金需要は主に営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金で賄うことを基本としており、資金調達を行う場合には、経済情勢や金融環境を踏まえ、あらゆる選択肢の中から当社グループにとって最適な方法で行いたいと考えております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発事象の開示項目、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び判断を行っております。これらの見積り及び判断は、その実質価額の判断、将来需要や市況予測、各種統計数値の前提設定及び実現可能性等様々な要因を考慮して行っておりますが、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき行っているため、実際の結果とは異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。また、新型コロナウイルス感染症の影響についても、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進み、企業収益や雇用情勢が改善する中で、国内景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、長引くロシア・ウクライナ情勢や中東地域を巡る地政学的リスクの高まり、円安の長期化、資源価格の高騰等、依然として先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。また、消費環境におきましては、個人消費に持ち直しの動きが続いているものの、物価上昇を背景とした節約志向の高まりも見られております。
当社グループが属する美容業界におきましては、サロンの来店客数は従前の状況まで回復しており、コロナ禍を経て顧客のニーズの多様化もあり顧客単価も上昇してきております。一方、業界全体として美容師をはじめとした人材の流動性が高まっており、優秀な人材確保がより重要な課題となっております。
このような状況の下、当社グループにおきましては、経営基盤の基礎をしっかりと固めるべく、既存事業においては経営効率の最適化を図り、安定したサービスの提供とともに、新たな収益の柱となる事業の創出に注力しております。また、美容業界で上場する数少ない企業グループとして、そして、リーディングカンパニーとしてDX化・GX化を推進することで業界全体のプレゼンス向上に資する取り組みにも注力しております。
当連結会計年度の売上高につきましては、キャリアデザイン事業は堅調に推移し、前年同期に比べ増収となったものの、BSサロン運営事業の減収を補うには至らず、また、直営サロン運営事業におきましても生産性は向上しましたが、直営サロンの減少が影響し、全社としても前年同期に比べ減収となりました。営業損益及び経常損益につきましては、いずれも営業利益、経常利益となりましたが、前年同期に比べ、売上原価が増加したこと、一時的な収益が減少したことに伴い、また、前述のとおり優秀な人材確保に向け、給与等も含めた就労環境の向上に係るコストが先行した結果、いずれも前年同期に比べ減益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましても、営業利益及び経常利益の減益を受けた他、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、ヘアメイク事業に係る固定資産について減損損失3,526千円を特別損失として計上し、親会社株主に帰属する当期純利益につきましても、前年同期に比べ減益となりました。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高1,877,674千円(前年同期比1.3%減)、営業利益23,151千円(前年同期比57.5%減)、経常利益26,772千円(前年同期比52.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益12,632千円(前年同期比47.4%減)となりました。
事業の概況につきましては以下のとおりであります。
(直営サロン運営事業)
日本全国に展開するBSサロン(フランチャイズサロン)のフラッグシップサロンとして、首都圏主要地域を中心に直営サロン10店舗(モッズ・ヘアサロン9店舗、その他(美容室セラヴィ)1店舗)を展開しております。
当連結会計年度の業績につきましては、社会経済活動の正常化が進み、既存店の業績は前年同期に比べ回復基調で推移しましたが、閉店店舗の減収分を補うには至らず、売上高は微減となりました。また、過年度の不採算店舗閉鎖の効果も相まってセグメント利益は前年同期に比べ増益となりました。また、美容業界での人材の流動性が高まっており、今後の競争力を高めるうえでも優秀なスタッフは不可欠であり、一定のコストの先行は許容しつつ人材の確保並びに育成に引き続き注力しております。
当連結会計年度の直営サロン運営事業の業績は、売上高944,224千円(前年同期比0.8%減)、セグメント利益70,496千円(前年同期比5.9%増)となりました。
(BSサロン運営事業)
「モッズ・ヘア」では、本部、加盟店という従来のフランチャイズ関係ではなく、共に一つのブランドをシェアするという意味で、ブランドシェアサロン、BSサロンと呼んでおります。当連結会計年度の店舗数の異動は、国内の新規出店2店舗、閉店1店舗、中国での新規出店1店舗、台湾での新規出店2店舗、韓国での閉店3店舗により、増加1店舗となりました。その結果、当連結会計年度末日現在におきまして、国内40店舗、韓国10店舗、台湾4店舗及び中国5店舗の計59店舗となっております。BSサロン運営事業においては、プライベートブランド(PB商品)をはじめとした商品販売に注力しており、PB商品売上は堅調に推移しているものの、前年同期に比べBSサロンの稼働店舗数が減少したことが影響し減収減益となりました。
当連結会計年度のBSサロン運営事業の業績は、売上高238,600千円(前年同期比11.2%減)、セグメント利益82,540千円(前年同期比27.1%減)となりました。
(ヘアメイク事業)
当社は、「モッズ・ヘア」の原点であるフランス・パリのスタジオワーク専門のヘアメイクチームのプロフェッショナル精神を引き継いだ「モッズ・ヘア」ヘアメイクチームを有しております。
当社のヘアメイクチームは、ヘアメイクアーティストのエージェンシーとして「パリコレクション」や「東京コレクション」などへの参加や、CM・ファッション雑誌など年間2,000件を超える媒体を手掛けるなど、国内及び海外で高い評価を得ております。
当連結会計年度の業績につきましては、スタジオ部門の業績は堅調に推移したものの、ブライダル部門及びメディア部門は前年同期に比べ減収となったこと及び売上原価の増加等の影響により、売上高361,454千円(前年同期比2.6%減)、セグメント利益1,380千円(前年同期比58.9%減)となりました。
(美容室支援事業)
当社グループでは、日本国内でのモッズ・ヘアサロンの事業展開を通じて、様々なスケールメリットが創出されます。それをサービス化したクレジット決済代行サービス、SCAT株式会社との提携による美容サロン向けPOSレジ顧客管理システムなどを一般のサロンに提供する美容室支援事業を行っております。また、美容室支援事業におきましては、SCAT株式会社をはじめ、提携各社の有するノウハウを活用し、理美容業界における持続可能な環境経営支援(SDGs)として環境配慮型メニューの開発並びに普及を進めております。
当連結会計年度においては、美容室支援事業の主力であるクレジット決済代行サービスの契約件数は堅調に推移しておりますが、手数料率の競争の激化に伴い、売上高は前年同期に比べ微減となりました。また、新たなBtoBクレジット決済サービス提供開始の準備など事業拡大に向けた人件費等のコストが先行した結果、売上高121,708千円(前年同期比0.6%減)、セグメント利益66,744千円(前年同期比5.5%減)となりました。
(キャリアデザイン事業)
2020年7月より人材派遣事業、人材紹介事業を営む株式会社オンリー・ワンを連結子会社化いたしました。当社グループでは、単に人材派遣事業、人材紹介事業と捉えず、キャリアデザイン事業として新たな成長戦略の柱として位置付けております。
当連結会計年度においては、当社グループに加わったスケールメリットを活かした販路の拡大が順調に推移し、現在注力しているタワーマンションを中心としたコンシェルジュの派遣等も、着実に件数を伸ばしております。
当連結会計年度の業績は、人材派遣事業は着実に成長しているものの、収益率の高い人材紹介売上が前年同期に比べ減少したことから、売上高294,908千円(前年同期比7.3%増)、セグメント利益16,765千円(前年同期比5.8%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローがプラスとなる一方、投資活動によるキャッシュ・フロー及び財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなり、602,753千円(前連結会計年度比0.6%減)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動におけるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は47,240千円(前連結会計年度は獲得した資金73,740千円)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益23,246千円、減価償却費14,535千円、のれん償却額15,418千円、棚卸資産の増加額8,629千円、未払金の増加13,306千円、法人税等の支払額22,427千円、法人税等の還付額17,671千円などによるものであります。
(投資活動におけるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は46,726千円(前連結会計年度は獲得した資金6,788千円)となりました。これは主に投資有価証券の取得による支出30,680千円、差入保証金の回収による収入10,012千円、資産除去債務の履行による支出13,450千円などによるものであります。
(財務活動におけるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は4,868千円(前連結会計年度は使用した資金45,959千円)となりました。これは主に株式の発行による収入31,200千円、社債の償還による支出16,000千円、長期借入金の返済による支出19,234千円などによるものであります。
③ 生産、仕入及び販売の状況
a. 生産実績
該当事項はありません。
b. 商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| 直営サロン運営事業 | 92,509 | △4.4 |
| BSサロン運営事業 | 47,141 | 145.5 |
| ヘアメイク事業 | 6,341 | △39.6 |
| 合計 | 145,992 | 15.4 |
(注) 1 金額は仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| 直営サロン運営事業 | 932,224 | △0.8 |
| BSサロン運営事業 | 171,365 | △12.7 |
| ヘアメイク事業 | 359,990 | △3.0 |
| 美容室支援事業 | 119,185 | △0.8 |
| キャリアデザイン事業 | 294,908 | 7.3 |
| 合計 | 1,877,674 | △1.3 |
(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日時点において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討の内容
当連結会計年度の概要は「(1) 経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりでありますが、そのポイントは主に次のとおりであります。
売上高は、1,877,674千円と前連結会計年度に比べ24,640千円減少(前連結会計年度比1.3%減)いたしました。主な要因としては、キャリアデザイン事業は堅調に推移し、前年同期に比べ増収となったものの、BSサロン運営事業の減収を補うには至らず、また、直営サロン運営事業におきましても生産性は向上いたしましたが、直営サロンの減少が影響し、全社としても前年同期に比べ減収となりました。
売上原価は10,257千円増加(前連結会計年度比0.8%増)し、1,352,029千円となった一方、販売費及び一般管理費につきましては、3,562千円減少(前連結会計年度比0.7%減)し、502,492千円となりました。営業損益につきましては、営業利益23,151千円と前連結会計年度に比べ31,335千円(前連結会計年度比57.5%減)の減益となりました。
営業外損益におきましては、営業外収益5,644千円、営業外費用2,023千円を計上し、経常利益26,772千円と前連結会計年度に比べ29,531千円(前連結会計年度比52.5%減)の減益となりました。
また、特別損失としてのれんに係る減損損失3,526千円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益12,632千円と前連結会計年度に比べ11,370千円(前連結会計年度比47.4%減)の減益となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入、店舗運営に係る人件費や地代家賃等の経費支払、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は、主に店舗に関わる設備投資等であります。これらの資金需要は主に営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金で賄うことを基本としており、資金調達を行う場合には、経済情勢や金融環境を踏まえ、あらゆる選択肢の中から当社グループにとって最適な方法で行いたいと考えております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発事象の開示項目、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び判断を行っております。これらの見積り及び判断は、その実質価額の判断、将来需要や市況予測、各種統計数値の前提設定及び実現可能性等様々な要因を考慮して行っておりますが、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき行っているため、実際の結果とは異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。また、新型コロナウイルス感染症の影響についても、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。