有価証券報告書-第59期(2023/04/01-2024/03/31)
(1) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
(a) 経営成績の状況・分析
当連結会計年度につきましては、IT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)において業務領域が拡大したこと、また、パーキングシステム事業において駐輪場利用料収入が増加したことなどにより、 前年同期比で増収増益となりました。
以上により、当連結会計年度の売上高は、25,481百万円(前年同期比11.5%増)、営業利益2,115百万円(前年同期比76.9%増)、経常利益2,140百万円(前年同期比76.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,387 百万円(前年同期比106.4%増)となりました。
なお、当第4四半期連結会計期間より株式会社ジャパンコンピューターサービスの損益を取り込んでおります。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
システム開発事業
保険会社の新商品のシステム開発案件や製造業の基幹システム刷新案件における業務領域が拡大し、堅調に推移したことなどにより、前年同期比で増収となりました。利益面におきましては、各種プロジェクト管理が順調で利益を拡大できたことや、主にアプリケーションの保守業務においてNCDサービスモデルへの移行が進み 収益性が向上したことなどにより、前年同期比で大幅な増益となりました。これらの結果、売上高10,421百万円(前年同期比12.7%増)、セグメント利益1,541百万円(前年同期比49.2%増)となりました。
サポート&サービス事業
保険会社のクラウド関連等の業務領域が拡大したことなどにより、前年同期比で増収となりました。利益面におきましては、各種プロジェクト管理が順調であることや、NCDサービスモデルへの移行に伴いマネージドサービスセンターを活用した効率的な運用が実現していることなどから、前年同期比で増益となりました。これらの結果、売上高7,735百万円(前年同期比12.2%増)、セグメント利益851百万円(前年同期比21.0%増)となりました。
パーキングシステム事業
感染症に係る各種規制の緩和に加え、天候に恵まれたことにより外出機会が増え、主に時間貸駐輪場の利用が増加しました。また、引き続き自営駐輪場を中心に料金改定を推進し、駐輪場利用料収入が感染症拡大前の水準を大きく上回って推移したことなどにより、前年同期比で増収となりました。利益面におきましては、駐輪場利用料収入の大幅な増加を受け、駐輪場の採算性が大きく改善したことや、グループ子会社を活用した外部委託業務の内製化に努めたことなども寄与し、前年同期比で大幅な増益となりました。これらの結果、売上高は7,297百万円(前年同期比9.3%増)、セグメント利益1,284百万円(前年同期比57.1%増)となりました。
(b) 財政状態
資産、負債及び純資産の状況
総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ2,511百万円増加し、14,899百万円となりました。増加した主なものは、現金及び預金1,999百万円、売掛金213百万円、繰延税金資産213百万円及びのれん114百万円であります。負債は、前連結会計年度末に比べ1,153百万円増加し、8,495百万円となりました。増加した主なものは、未払法人税等411百万円、退職給付に係る負債236百万円、賞与引当金165百万円、役員退職慰労引当金159百万円及び買掛金100百万円であります。一方、減少した主なものは、リース債務397百万円であります。また、純資産は、前連結会計年度末に比べ1,358百万円増加し、6,403百万円となり、自己資本比率は、前連結会計年度末の40.4%から42.6%となっております。
(c) キャッシュ・フロー状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前年同期と比較して1,968百万円増加し、5,767百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,574百万円の流入(前年同期は568百万円の流入)となりました。主な流入要因は、税金等調整前当期純利益2,093百万円、減価償却費359百万円及びその他の流動負債の増減額(△は減少)101百万円です。一方、主な流出要因は、法人税等の支払額343百万円及び棚卸資産の増減額(△は増加)114百万円です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、99百万円の流出(前年同期は171百万円の流出)となりました。主な流出要因は、有形固定資産の取得による支出183百万円です。一方、主な流入要因は、有形固定資産の売却による収入111百万円です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、508百万円の流出(前年同期は413百万円の流出)となりました。主な流出要因は、リース債務の返済による支出293百万円及び配当金の支払額229百万円です。
(2) 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| システム開発事業 | 8,349,667 | 9.3 |
| サポート&サービス事業 | 6,457,949 | 10.8 |
| パーキングシステム事業 | 5,611,506 | 2.9 |
| その他 | 17,014 | △45.7 |
| 合計 | 20,436,138 | 7.9 |
(注) 1.セグメント間取引は相殺消去しております。
2.金額は、製造原価で表示しております。
b. 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高 | 受注残高 | ||
| 金額(千円) | 前年同期比(%) | 金額(千円) | 前年同期比(%) | |
| システム開発事業 | 10,903,851 | 29.3 | 2,389,211 | 25.3 |
| サポート&サービス事業 | 7,987,723 | △8.0 | 3,388,447 | 8.0 |
| パーキングシステム事業 | 7,310,658 | 9.3 | 678,754 | 1.9 |
| その他 | 26,751 | △40.8 | 7,908 | △1.1 |
| 合計 | 26,228,984 | 10.0 | 6,464,320 | 13.1 |
(注) 1.セグメント間取引は相殺消去しております。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| システム開発事業 | 10,421,084 | 12.7 |
| サポート&サービス事業 | 7,735,922 | 12.2 |
| パーキングシステム事業 | 7,297,958 | 9.3 |
| その他 | 26,836 | △35.9 |
| 合計 | 25,481,801 | 11.5 |
(注) 1.セグメント間取引は相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| メットライフ生命保険株式会社 | 3,925,654 | 17.2 | 4,456,244 | 17.5 |
(3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表『注記事項』(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 資本の財源に係る情報
当社グループは、必要な運転資金及び設備投資資金について、営業活動によるキャッシュ・フローまたは借入等により資金調達することとしております。なお、外部環境に起因するリスク懸念等から国内外の経済が停滞した場合、IT関連事業では企業のIT投資、パーキングシステム事業では首都圏を中心とした再開発プロジェクトや商業施設リニューアル等が抑制されることが想定され、今後の財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、主要取引金融機関からの短期借入を含め、当面の資金需要に十分対応できる体制を取っており、今後も営業活動によるキャッシュ・フロー及び借入等を基本に将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達していく所存であります。
② 資金の流動性に係る情報
当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、IT関連事業では顧客向けの基幹系業務システムの構築・維持、インフラ基盤における保守・運用、パーキングシステム事業では駐輪場運営管理費、自転車関連商品の仕入れのほか、各セグメントに共通した受注獲得のための販売費及び一般管理費等であります。
投資を目的とした資金需要は、事業拡大に伴う新規駐輪場設備取得及びソフトウエア投資によるものであります。
また、株主還元については、財務の健全性等に留意しつつ、配当政策に基づき実施してまいります。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。
(6) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。