有価証券報告書-第15期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)
業績等の概要
(1) 業績
当社および当社グループの当連結会計年度における経営成績は、売上高は13,343百万円と前年同期に比べ4,250百万円(46.8%)の増収、経常利益は1,373百万円と前年同期と比べ272百万円(24.7%)の増益、当期純利益は993百万円と前年同期と比べ139百万円(16.3%)の増益となりました。なお、アイペットの上場準備の一環として保険業法第113条繰延資産の一括償却(連結ベースで1,668百万円)を前倒しで実施しましたが、これを行わなかった場合の全社業績は、経常利益が3,042百万円、当期純利益が2,083百万円と、創業以来最高の利益水準となります。
当連結会計年度における報告セグメントごとの業績は、以下のとおりです。また、当連結会計年度において、量的重要性が増加したことに伴い、前連結会計年度まで「その他」に含めていて「アセットリクイデーション事業」を報告セグメントとしております。なお、当連結会計年度より、従来の「リバースサプライチェーン事業」から「アセットリクイデーション事業」に事業名称を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。事業名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。
(コンサルティング事業)
コンサルティング事業は、戦略コンサルティングやプロデュース支援の他、M&A支援(Financial Advisory)や教育事業を含むクライアント向けのプロフェッショナルサービスで構成されております。
既存顧客である大企業からの継続的な受注に加え、国内・海外の企業や政府からの新規受注により、コンサルティング売上が堅調に推移し、当連結会計年度の売上高は2,504百万円(前年同期は2,171百万円)、セグメント利益(営業利益)は830百万円(前年同期は490百万円)となりました。
(営業投資事業)
新規投資活動として、デジタルメディアマーケティングを中心とした国内外のベンチャー企業への投資パイプライン作り及び投資の実行を行いました。
また、既存投資先ベンチャーに関しては、当社が深く支援することで成長加速が見込まれるステージにおいて資金と人材を投入、それ以降は売却を進めております。その結果、当連結会計年度の売上高は3,671百万円(前年同期は1,011百万円)、セグメント利益(営業利益)は2,559百万円(前年同期はセグメント利益(営業利益)835百万円)となりました。
(保険事業)
保険事業セグメントとは、アイペットが運営するペット向け医療保険をさします。当連結会計年度においてペット向け医療保険の加入件数は順調に増加し、売上は順調に拡大いたしました。一方で、財務・経営基盤が安定してきたことに加え、上場に向けた準備を始めることから、保険業法第113条繰延資産の一括償却(連結ベースで1,668百万円)を実施したことにより、営業費用が一時的に増加いたしました。
その結果、当連結会計年度の売上高は6,363百万円(前年同期は5,100百万円)、セグメント損失(営業損失)は1,045百万円(前年同期はセグメント利益(営業利益)451百万円)となりました。
(アセットリクイデーション事業)
アセットリクイデーション事業セグメントにおいては、当連結会計年度の売上高は713百万円(前年同期は744百万円)、セグメント損失(営業損失)は331百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)151百万円)となりました。
赤字の最大要因は、取引先の見極めの甘さにあったと考えています。具体的には、大口の取引先が自社でのアウトレット販売を開始したことにより、リバリューに大ロットで納品される在庫品/返品商品の品質水準が低下しました。これにより、仕分・検品業務の採算が合わなくなり、同社との取引から撤退しました。
この取引先との大規模取引を前提にした体制・オペレーション構築・システム開発等への投資が影響し、大きな損失を出したことは誠に不明の致すところであり、株主の皆様には深くお詫び致します。
一方で、この大口取引を経験したことによるオペレーション能力の向上や、この取引実績が新たな顧客の呼び水となった新規取引増加という副産物もあり、平成28年3月期からの黒字化が見えてまいりました。
(その他事業)
当社グループ内で孵化中(先行投資フェーズ)の複数事業を、その他事業セグメントとして括って表記しております。具体的には、知的財産権への投資事業(日本知財ファンド)、東南アジアの市場調査支援を行うデジタルマーケティング事業(DIマーケティング)、及びコンテンツマネジメント事業(フェノロッサ)が含まれております。当連結会計年度の売上高は90百万円(前年同期は64百万円)、セグメント損失(営業損失)は43百万円(前年同期はセグメント利益(営業利益)8百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、期首と比較して834百万円増加し、4,387百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,421百万円の増加(前連結会計年度は1,622百万円の増加)となりました。これは主に、保険事業における収入の増加及び営業投資有価証券を売却したためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、1,026百万円の減少(前連結会計年度は1,463百万円の減少)となりました。これは主に、定期預金へ預入を行ったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、618百万円の減少(前連結会計年度は141百万円の減少)となりました。これは主に、配当金の支払、BIP信託口及びESOP信託口による当社株式の取得を行ったためであります。
当社および当社グループの当連結会計年度における経営成績は、売上高は13,343百万円と前年同期に比べ4,250百万円(46.8%)の増収、経常利益は1,373百万円と前年同期と比べ272百万円(24.7%)の増益、当期純利益は993百万円と前年同期と比べ139百万円(16.3%)の増益となりました。なお、アイペットの上場準備の一環として保険業法第113条繰延資産の一括償却(連結ベースで1,668百万円)を前倒しで実施しましたが、これを行わなかった場合の全社業績は、経常利益が3,042百万円、当期純利益が2,083百万円と、創業以来最高の利益水準となります。
当連結会計年度における報告セグメントごとの業績は、以下のとおりです。また、当連結会計年度において、量的重要性が増加したことに伴い、前連結会計年度まで「その他」に含めていて「アセットリクイデーション事業」を報告セグメントとしております。なお、当連結会計年度より、従来の「リバースサプライチェーン事業」から「アセットリクイデーション事業」に事業名称を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。事業名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。
(コンサルティング事業)
コンサルティング事業は、戦略コンサルティングやプロデュース支援の他、M&A支援(Financial Advisory)や教育事業を含むクライアント向けのプロフェッショナルサービスで構成されております。
既存顧客である大企業からの継続的な受注に加え、国内・海外の企業や政府からの新規受注により、コンサルティング売上が堅調に推移し、当連結会計年度の売上高は2,504百万円(前年同期は2,171百万円)、セグメント利益(営業利益)は830百万円(前年同期は490百万円)となりました。
(営業投資事業)
新規投資活動として、デジタルメディアマーケティングを中心とした国内外のベンチャー企業への投資パイプライン作り及び投資の実行を行いました。
また、既存投資先ベンチャーに関しては、当社が深く支援することで成長加速が見込まれるステージにおいて資金と人材を投入、それ以降は売却を進めております。その結果、当連結会計年度の売上高は3,671百万円(前年同期は1,011百万円)、セグメント利益(営業利益)は2,559百万円(前年同期はセグメント利益(営業利益)835百万円)となりました。
(保険事業)
保険事業セグメントとは、アイペットが運営するペット向け医療保険をさします。当連結会計年度においてペット向け医療保険の加入件数は順調に増加し、売上は順調に拡大いたしました。一方で、財務・経営基盤が安定してきたことに加え、上場に向けた準備を始めることから、保険業法第113条繰延資産の一括償却(連結ベースで1,668百万円)を実施したことにより、営業費用が一時的に増加いたしました。
その結果、当連結会計年度の売上高は6,363百万円(前年同期は5,100百万円)、セグメント損失(営業損失)は1,045百万円(前年同期はセグメント利益(営業利益)451百万円)となりました。
(アセットリクイデーション事業)
アセットリクイデーション事業セグメントにおいては、当連結会計年度の売上高は713百万円(前年同期は744百万円)、セグメント損失(営業損失)は331百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)151百万円)となりました。
赤字の最大要因は、取引先の見極めの甘さにあったと考えています。具体的には、大口の取引先が自社でのアウトレット販売を開始したことにより、リバリューに大ロットで納品される在庫品/返品商品の品質水準が低下しました。これにより、仕分・検品業務の採算が合わなくなり、同社との取引から撤退しました。
この取引先との大規模取引を前提にした体制・オペレーション構築・システム開発等への投資が影響し、大きな損失を出したことは誠に不明の致すところであり、株主の皆様には深くお詫び致します。
一方で、この大口取引を経験したことによるオペレーション能力の向上や、この取引実績が新たな顧客の呼び水となった新規取引増加という副産物もあり、平成28年3月期からの黒字化が見えてまいりました。
(その他事業)
当社グループ内で孵化中(先行投資フェーズ)の複数事業を、その他事業セグメントとして括って表記しております。具体的には、知的財産権への投資事業(日本知財ファンド)、東南アジアの市場調査支援を行うデジタルマーケティング事業(DIマーケティング)、及びコンテンツマネジメント事業(フェノロッサ)が含まれております。当連結会計年度の売上高は90百万円(前年同期は64百万円)、セグメント損失(営業損失)は43百万円(前年同期はセグメント利益(営業利益)8百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、期首と比較して834百万円増加し、4,387百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,421百万円の増加(前連結会計年度は1,622百万円の増加)となりました。これは主に、保険事業における収入の増加及び営業投資有価証券を売却したためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、1,026百万円の減少(前連結会計年度は1,463百万円の減少)となりました。これは主に、定期預金へ預入を行ったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、618百万円の減少(前連結会計年度は141百万円の減少)となりました。これは主に、配当金の支払、BIP信託口及びESOP信託口による当社株式の取得を行ったためであります。