四半期報告書-第20期第3四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/14 15:21
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【項目】
25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績の分析
当社グループの事業セグメントは、証券ディーリングシステム、外国為替証拠金取引システム、取引所外取引システム等の開発及び保守を中心とする「金融ソリューション事業」、ITサポート及びグループ経営管理ソリューションシステムの開発及び販売を中心とする「ビジネスソリューション事業」、機能性食材であるハナビラタケの健康食品や化粧品等の開発及び販売を行う「ヘルスケア事業」及び「投資教育事業」の4つです。
当第3四半期連結累計期間(以下、当第3四半期)の当社グループの連結経営成績は次の表のとおりです。
平成29年9月期
(前第3四半期)
平成30年9月期
(当第3四半期)
対前年同期比
(%)
金額
(百万円)
百分比
(%)
金額
(百万円)
百分比
(%)
売上高1,491100.01,395100.093.5
金融ソリューション事業1,12975.71,01772.990.1
ビジネスソリューション事業15310.317912.9117.3
ヘルスケア事業20713.919514.094.4
投資教育事業10.130.2161.1
営業損失(△)△375△158
親会社株主に帰属する四半期純損失(△)△246△160

(注)各事業の売上高は、セグメント間の内部取引を含んでいません。
当第3四半期の業績は、売上面ではビジネスソリューション事業で増収、主力の金融ソリューション事業やヘルスケア事業は減収となり、全体では前年同期に比べ96百万円減少し1,395百万円となりました。また損益面では、ヘルスケア事業において前年同期に棚卸資産の評価減や海外における多額の研究開発費等を計上したことも影響し、営業損失、親会社株主に帰属する四半期純損失は大幅に縮小しそれぞれ158百万円と160百万円となりました。
セグメント別の概況は次のとおりです。
なお、各事業の売上高には、セグメント間の内部取引を含んでいません。
(金融ソリューション事業)
金融ソリューション事業は、当社の事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 1,017百万円(前年同期比 90.1%)
セグメント利益 226百万円(前年同期比 91.9%)
なお、金融ソリューション事業の売上内訳は、次の表のとおりです。
<製品区分別>
平成29年9月期
(前第3四半期)
平成30年9月期
(当第3四半期)
対前年同期比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
金額
(百万円)
構成比
(%)
証券ディーリングシステム74866.265364.387.3
取引所端末20818.520119.896.4
外国為替証拠金システム1059.3959.390.3
取引所関連システム413.7414.1100.2
その他252.3252.5100.5
合 計1,129100.01,017100.090.1

証券ディーリングシステムの顧客の解約による影響があり、売上高は前年同期に比べ9.9%減少する結果となりました。また引き続き前期に稼働した新システム『Spider』を主力製品に据えて新たな技術による付加価値向上のための開発に注力し、その開発工数を要していることからセグメント利益は前年同期より8.1%減益となりました。
(ビジネスソリューション事業)
ビジネスソリューション事業の業績は、当社及び株式会社ビーエス・ジェイの事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 179百万円(前年同期比 117.3%)
セグメント損失 1百万円(前年同期は49百万円のセグメント損失)
自社開発の経営統合管理プラットフォーム「GroupMAN@IT e²」を大手企業から受注したことや、サポートセンター事業の新規顧客を獲得し安定的な収入を獲得するなど一定の成果を得ることができた結果、売上高は前年同期に比べて増加し179百万円となりました。損益面は、開発工数の削減によりセグメント損失が大幅に改善しました。
(ヘルスケア事業)
ヘルスケア事業は当社及び株式会社インタートレードヘルスケア(平成30年1月1日付で株式会社健康プラザパルと株式会社らぼぉぐが合併し、商号変更)の事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 195百万円(前年同期比 94.4%)
セグメント損失 141百万円(前年同期は304百万円のセグメント損失)
平成30年1月に発売した新商品「ITはなびらたけふりかけ」を中心に百貨店などでの販売を積極的に行い、一般消費者に届きやすい販路に流通させたことや、医薬品卸大手の株式会社大木の専売品としてITはなびらたけ配合のサプリメント「エストロリッチ」の発売を開始するなどにより、ヘルスケア事業売上におけるハナビラタケ製品売上の割合は増加しています。損益面は、自社製品による売上構成比の改善や『ITはなびらたけ』の研究に伴う研究開発費が前年同期より大幅に減少したことや、前年同期に棚卸資産の評価減を計上した影響もあり、セグメント損失が縮小しました。
なお、分散していた経営資源を統合することで販売活動と管理業務の効率化による間接費削減を目的に、株式会社健康プラザパルを存続会社として平成30年1月1日付で株式会社らぼぉぐと合併し、商号を株式会社インタートレードヘルスケアに変更しました。
(投資教育事業)
投資教育事業は、株式会社トレーデクスの事業です。
当第3四半期の経営成績は次のとおりです。
売上高 3百万円(前年同期比 161.1%)
セグメント損失 26百万円(前年同期は32百万円のセグメント損失)
個人投資家向け投資セミナーを開催しています。当第3四半期は、26百万円のセグメント損失となりました。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期末の総資産額(負債及び純資産の合計額)は、前連結会計年度末に比べ175百万円減少し、1,609百万円となりました。自己資本比率は77.1%、当座比率(当座資産÷流動負債、短期的安全性の指標)は349.8%であり、安定性の高い財務体質となっています。
(資産)
総資産合計1,609百万円のうち、現金及び預金が971百万円(構成比60.4%)を占めています。
その他の主な資産は、受取手形及び売掛金190百万円(構成比11.8%)、棚卸資産(商品及び製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品)119百万円(構成比7.4%)、投資有価証券81百万円(構成比5.1%)となっています。
(負債)
負債合計369百万円のうち、短期借入金、1年内返済予定の長期借入金及び長期借入金の合計が183百万円(負債及び純資産に対する構成比11.4%)を占めています。
(純資産)
純資産合計1,240百万円の内訳は、資本金1,478百万円、資本剰余金794百万円、利益剰余金△937百万円、自己株式△95百万円等となっています。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は62百万円です。