有価証券報告書-第36期(2025/08/01-2026/07/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2025年8月1日~2026年7月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や設備投資の拡大により、緩やかながらも回復基調にあります。一方で、中東情勢を含む地政学的リスクの高まりや円安を起因とした物価上昇圧力、AI需要を起因とした半導体の枯渇が継続しており、引き続き注視する必要があります。
国内の情報システム投資については、人手不足への対策とするデジタル技術を活用したビジネス変革を行うDX(デジタルトランスフォーメーション)を中心に活況を呈しています。このような状況のもと、当社グループは、ITの有効活用が必要な中堅・中小企業顧客の経営課題を解決するための商材を「リアル」と「Web」の両面から開発・提案し、サポートまで行うことで、顧客の企業力強化を図ることを「CROSS-OVER」戦略とし取り組んでまいりました。「CROSS-OVER」戦略は、当社グループが提唱してきた独自の提案スタイルで、「リアル」と「Web」それぞれの商材を複合的に提案することで、顧客の業務効率と販売力強化を実現するものであり、当社グループにとって商談時の競合力を強化するだけでなく、顧客満足度も向上させるものであります。また、持続的成長を促進するため、営業とSEを同一組織に配置し相互の連携を強化する製販一体体制を導入しております。これにより、見積時の顧客要件見極めによる案件精度の向上やプロジェクトマネジメント体制の強化、納品品質の向上によるシステム稼働後のアフターサポート工数の削減が図られ、利益体質が強化されてきております。
「リアル」と「Web」それぞれの概況について、「リアル」面では、主力のパッケージソフトウェア「アラジンオフィス」の商品力の強化を、業種別に継続して進め、販売面でもパートナー企業との連携に加え、豊富な業種別の導入事例をもとに顧客毎に最適なシステム活用方法をご提案させていただくことで、販売実績に加えて受注実績も堅調に推移いたしました。「Web」面では、複数ネットショップ一元管理クラウドサービスである「CROSS MALL」について、新たなネットショップとの連携開発を当連結会計年度においても継続して取り組んでまいりました。今後も引き続き、複数モールとの連携機能強化を行うとともに、中堅大手市場へのシフトを進めることで、中長期的に販売実績を伸ばしてまいります。ネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理クラウドサービスである「CROSS POINT」については、堅調に販売実績が推移いたしました。「BACKYARD™」においては、企業の商品情報管理にかかる煩雑な業務と負荷を解消する「ITEM PLAN(商品管理プラン)」の提供を開始しています。実店舗・EC、BtoB、BtoC、D2Cなど販売チャネルの多様化に伴い、販売戦略の複雑性が増している中、チャネルの垣根を超えた商品管理一元化ニーズが顕在化しております。今後これらのニーズを捉えた営業活動をするとともに、継続した機能追加を進めてまいります。また、日々変化する利用者ニーズや環境変化に応じて、システム改善を機動的に行うため、当社ではマイクロサービスアーキテクチャーと呼ばれる技術構成への転換を進めております。マイクロサービスアーキテクチャーの採用により、開発期間の短縮や他社技術の積極的な取込み・連携強化を実現し、拡張性を確保することで、より柔軟かつ持続可能な事業基盤の構築を目指しております。両事業ともに、AI技術の発展は事業成長を加速させる好機と捉えております。中堅企業へのターゲットシフトに伴い高まる個社最適のソリューションニーズに迅速に応えるべく、AIを活用した開発支援や業務効率化の取り組みを並行して推進しております。具体的には、設計・検証プロセスの迅速化、ドキュメント作成やコード補完の自動化など、生産性の向上を図っております。今後もこれらの施策を通じて、筋肉質な事業構造の確立とともに、利用者に対してより高品質かつ迅速なサービス提供を実現してまいります。
また、当連結会計年度においても、継続して製品の開発に注力しており、将来における新たな技術開発による市場競争力向上に向け、研究開発費178,037千円を計上しております。引き続き、将来における市場競争力向上に向け、島根県松江市の研究開発拠点「アイル松江ラボ」を中心とした研究開発活動の強化に取り組んでまいります。
この結果、当連結会計年度の経営成績は売上高20,889,513千円(前年同期比8.3%増)、営業利益5,565,654千円(前年同期比15.5%増)、経常利益5,607,639千円(前年同期比17.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,175,960千円(前年同期比19.7%増)となり、当社グループの経営指標である売上高営業利益率は26.6%となりました。また、当連結会計年度末の財政状態は、資産合計17,961,865千円、純資産合計13,863,762千円となり、財政状態の健全性及び長期的な安全性を示す自己資本比率は77.2%となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて1,691,522千円減少し、5,710,837千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は3,455,722千円(前年同期は3,366,167千円の増加)となりました。これは主に、退職給付信託の設定額1,000,000千円、売上債権及び契約資産の増加490,682千円等による減少があった一方で、税金等調整前当期純利益5,607,517千円、減価償却費497,506千円、未払金の増加139,147千円等による増加があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は3,509,041千円(前年同期は546,114千円の減少)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出2,200,000千円、差入保証金の差入による支出742,959千円、有形固定資産の取得による支出395,852千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は1,638,203千円(前年同期は2,080,908千円の減少)となりました。これは主に、配当金の支払額1,550,168千円、自己株式の取得による支出86,997千円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループは単一セグメントであるため、セグメント情報については記載を省略しております。
事業といたしましては、システムソリューション事業、Webソリューション事業の2事業から構成されており、
「生産、受注及び販売の実績」に関しましては、事業別で開示しております。
イ.生産実績
当社グループのシステムソリューション事業及びWebソリューション事業における主たる業務は、システムの導
入、ECサイト・Webサイトの制作及びそれらの導入後におけるサポート等であります。これらは顧客の注文に応じてサービス及びサポートを提供するものであり受注形態は多岐にわたっております。このため、生産という概念が薄く、生産実績を把握することは困難でありますので、記載を省略しております。
ロ.仕入実績
当連結会計年度の仕入実績については、次のとおりであります。
ハ.受注実績
当連結会計年度の受注実績については、次のとおりであります。
ニ.販売実績
当連結会計年度の販売実績については、次のとおりであります。
(注)主要な販売先への販売実績については総販売実績の100分の10未満のため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。これら連結財務諸表の作成に当たって当社グループが採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
なお、連結財務諸表等には将来に対する見積り等が含まれておりますが、これらは当連結会計年度末現在における当社グループの判断によるものであります。このような将来に対する見積り等は過去の実績や趨勢に基づき可能な限り合理的に判断したものでありますが、判断時には予期し得なかった事象等の発生により、結果とは異なる可能性があります。
②財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末と比べて1,076,431千円増加し、14,292,911千円となりました。これは主に、売掛金197,532千円、商品6,082千円等が減少した一方、契約資産688,859千円、現金及び預金508,477千円、「その他」に含まれる前渡金29,328千円等が増加したことによります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末と比べて1,116,451千円増加し、3,668,954千円となりました。これは主に、ソフトウエア141,442千円等が減少した一方、差入保証金728,172千円、繰延税金資産269,785千円等が増加したことによります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末と比べて620,534千円増加し、3,238,944千円となりました。これは主に、買掛金43,466千円等が減少した一方、未払法人税等445,938千円、未払金144,606千円、流動負債の「その他」に含まれる未払消費税等33,994千円及び未払費用22,731千円等が増加したことによります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債は、前連結会計年度末と比べて1,004,511千円減少し、859,157千円となりました。これは主に、役員退職慰労引当金63,942千円等が増加した一方、退職給付信託の設定等により退職給付に係る負債1,070,841千円等が減少したことによります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末と比べて2,576,859千円増加し、13,863,762千円となりました。これは主に、剰余金の配当1,550,877千円、「株式付与ESOP信託口」による自己株式の取得86,801千円による減少があった一方、親会社株主に帰属する当期純利益4,175,960千円等による増加があったことによります。
③経営成績の分析
(売上高)
売上高は、前年同期比8.3%増の20,889,513千円となりました。当連結会計年度は、半導体不足によるハードウェア納品遅延があったものの、継続的な大型案件の受注と開発工程の継続した安定進捗による売上高の拡大、仕入品値上げに伴う顧客提供価格の改定、中堅・中小企業の多様化する働き方への対応によるストック売上高の積上げ、主力のパッケージソフトウェア「アラジンオフィス」の継続した機能強化に加え、パートナー企業と連携し豊富な導入事例をもとに顧客ごとに最適なシステム活用方法を提案したこと等により、受注実績が堅調に推移したことによるものであります。
また、複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL」は、既存の顧客から収集した機能面の要望を反映することで商品力を向上したことに加え、安定した新規顧客の獲得と中堅大手市場へのアプローチ強化、サービス強化を背景とした月額利用料値上げにより、契約単価が上昇し売上高が増加しました。ネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理ソフト「CROSS POINT」は、主力のファッション業から対象業種の拡大を進め、新規顧客の獲得を継続して伸長させたことで、売上高が増加しました。
(売上原価・販売費及び一般管理費・営業利益)
売上原価は、前年同期比3.0%増の8,898,099千円となりました。これは主に、パッケージ機能の拡充、製販一体による見積精度向上が奏功しているものの、人件費の上昇や一部仕入品の値上げ等が影響したことによります。また、販売費及び一般管理費の人件費の上昇等もあったものの、営業利益は、前年同期比15.5%増の5,565,654千円となりました。
(営業外収益・営業外費用・経常利益)
営業外収益は、前年同期比44.9%増の42,866千円となりました。これは主に、受取利息17,269千円の増加等によります。また、営業外費用は、前年同期比98.9%減の880千円となりました。これは主に、支払手数料73,188千円の減少等によります。これらにより、経常利益は、前年同期比17.6%増の5,607,639千円となりました。
(特別利益・特別損失・法人税等・親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益は、44千円(前年同期は発生ありません)となりました。これは固定資産売却益44千円の発生によります。特別損失は、前年同期比88.0%減の166千円となりました。これは固定資産除却損1,222千円の減少によります。また、税金等調整前当期純利益は、前年同期比17.7%増の5,607,517千円となり、法人税、住民税及び事業税や法人税等調整額を差し引いた結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比19.7%増の4,175,960千円となりました。
④資本の財源及び資金の流動性についての分析
イ.資本の財源
当社グループは、運転資金、設備資金等の所要資金につきましては、原則として自己資金で賄うこととしており、M&Aや本社移転等の一時的な資金需要が生じた場合には、主に金融機関による長期借入により資金を調達しております。また、機動的かつ安定的な資金を確保するため、取引銀行3行と当座貸越契約を締結しております。
ロ.資金の流動性
資金の流動性についての分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照ください。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2025年8月1日~2026年7月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や設備投資の拡大により、緩やかながらも回復基調にあります。一方で、中東情勢を含む地政学的リスクの高まりや円安を起因とした物価上昇圧力、AI需要を起因とした半導体の枯渇が継続しており、引き続き注視する必要があります。
国内の情報システム投資については、人手不足への対策とするデジタル技術を活用したビジネス変革を行うDX(デジタルトランスフォーメーション)を中心に活況を呈しています。このような状況のもと、当社グループは、ITの有効活用が必要な中堅・中小企業顧客の経営課題を解決するための商材を「リアル」と「Web」の両面から開発・提案し、サポートまで行うことで、顧客の企業力強化を図ることを「CROSS-OVER」戦略とし取り組んでまいりました。「CROSS-OVER」戦略は、当社グループが提唱してきた独自の提案スタイルで、「リアル」と「Web」それぞれの商材を複合的に提案することで、顧客の業務効率と販売力強化を実現するものであり、当社グループにとって商談時の競合力を強化するだけでなく、顧客満足度も向上させるものであります。また、持続的成長を促進するため、営業とSEを同一組織に配置し相互の連携を強化する製販一体体制を導入しております。これにより、見積時の顧客要件見極めによる案件精度の向上やプロジェクトマネジメント体制の強化、納品品質の向上によるシステム稼働後のアフターサポート工数の削減が図られ、利益体質が強化されてきております。
「リアル」と「Web」それぞれの概況について、「リアル」面では、主力のパッケージソフトウェア「アラジンオフィス」の商品力の強化を、業種別に継続して進め、販売面でもパートナー企業との連携に加え、豊富な業種別の導入事例をもとに顧客毎に最適なシステム活用方法をご提案させていただくことで、販売実績に加えて受注実績も堅調に推移いたしました。「Web」面では、複数ネットショップ一元管理クラウドサービスである「CROSS MALL」について、新たなネットショップとの連携開発を当連結会計年度においても継続して取り組んでまいりました。今後も引き続き、複数モールとの連携機能強化を行うとともに、中堅大手市場へのシフトを進めることで、中長期的に販売実績を伸ばしてまいります。ネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理クラウドサービスである「CROSS POINT」については、堅調に販売実績が推移いたしました。「BACKYARD™」においては、企業の商品情報管理にかかる煩雑な業務と負荷を解消する「ITEM PLAN(商品管理プラン)」の提供を開始しています。実店舗・EC、BtoB、BtoC、D2Cなど販売チャネルの多様化に伴い、販売戦略の複雑性が増している中、チャネルの垣根を超えた商品管理一元化ニーズが顕在化しております。今後これらのニーズを捉えた営業活動をするとともに、継続した機能追加を進めてまいります。また、日々変化する利用者ニーズや環境変化に応じて、システム改善を機動的に行うため、当社ではマイクロサービスアーキテクチャーと呼ばれる技術構成への転換を進めております。マイクロサービスアーキテクチャーの採用により、開発期間の短縮や他社技術の積極的な取込み・連携強化を実現し、拡張性を確保することで、より柔軟かつ持続可能な事業基盤の構築を目指しております。両事業ともに、AI技術の発展は事業成長を加速させる好機と捉えております。中堅企業へのターゲットシフトに伴い高まる個社最適のソリューションニーズに迅速に応えるべく、AIを活用した開発支援や業務効率化の取り組みを並行して推進しております。具体的には、設計・検証プロセスの迅速化、ドキュメント作成やコード補完の自動化など、生産性の向上を図っております。今後もこれらの施策を通じて、筋肉質な事業構造の確立とともに、利用者に対してより高品質かつ迅速なサービス提供を実現してまいります。
また、当連結会計年度においても、継続して製品の開発に注力しており、将来における新たな技術開発による市場競争力向上に向け、研究開発費178,037千円を計上しております。引き続き、将来における市場競争力向上に向け、島根県松江市の研究開発拠点「アイル松江ラボ」を中心とした研究開発活動の強化に取り組んでまいります。
この結果、当連結会計年度の経営成績は売上高20,889,513千円(前年同期比8.3%増)、営業利益5,565,654千円(前年同期比15.5%増)、経常利益5,607,639千円(前年同期比17.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,175,960千円(前年同期比19.7%増)となり、当社グループの経営指標である売上高営業利益率は26.6%となりました。また、当連結会計年度末の財政状態は、資産合計17,961,865千円、純資産合計13,863,762千円となり、財政状態の健全性及び長期的な安全性を示す自己資本比率は77.2%となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて1,691,522千円減少し、5,710,837千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は3,455,722千円(前年同期は3,366,167千円の増加)となりました。これは主に、退職給付信託の設定額1,000,000千円、売上債権及び契約資産の増加490,682千円等による減少があった一方で、税金等調整前当期純利益5,607,517千円、減価償却費497,506千円、未払金の増加139,147千円等による増加があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は3,509,041千円(前年同期は546,114千円の減少)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出2,200,000千円、差入保証金の差入による支出742,959千円、有形固定資産の取得による支出395,852千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は1,638,203千円(前年同期は2,080,908千円の減少)となりました。これは主に、配当金の支払額1,550,168千円、自己株式の取得による支出86,997千円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループは単一セグメントであるため、セグメント情報については記載を省略しております。
事業といたしましては、システムソリューション事業、Webソリューション事業の2事業から構成されており、
「生産、受注及び販売の実績」に関しましては、事業別で開示しております。
イ.生産実績
当社グループのシステムソリューション事業及びWebソリューション事業における主たる業務は、システムの導
入、ECサイト・Webサイトの制作及びそれらの導入後におけるサポート等であります。これらは顧客の注文に応じてサービス及びサポートを提供するものであり受注形態は多岐にわたっております。このため、生産という概念が薄く、生産実績を把握することは困難でありますので、記載を省略しております。
ロ.仕入実績
当連結会計年度の仕入実績については、次のとおりであります。
| 事 業 | 当連結会計年度 (自 2025年8月1日 至 2026年7月31日) | |
| 仕入高(千円) | 前年同期比(%) | |
| システムソリューション事業 | 2,041,695 | △8.2 |
| Webソリューション事業 | 1,747 | △45.0 |
| 合計 | 2,043,443 | △8.3 |
ハ.受注実績
当連結会計年度の受注実績については、次のとおりであります。
| 事 業 | 当連結会計年度 (自 2025年8月1日 至 2026年7月31日) | |||
| 受注高 (千円) | 前年同期比 (%) | 受注残高 (千円) | 前年同期比 (%) | |
| システムソリューション事業 | 19,856,350 | 16.9 | 5,252,699 | 38.0 |
| Webソリューション事業 | 2,505,324 | 7.4 | 266,907 | 10.6 |
| 合計 | 22,361,675 | 15.7 | 5,519,606 | 36.4 |
ニ.販売実績
当連結会計年度の販売実績については、次のとおりであります。
| 事 業 | 当連結会計年度 (自 2025年8月1日 至 2026年7月31日) | |
| 販売高(千円) | 前年同期比(%) | |
| システムソリューション事業 | 18,409,842 | 8.4 |
| Webソリューション事業 | 2,479,671 | 7.5 |
| 合計 | 20,889,513 | 8.3 |
(注)主要な販売先への販売実績については総販売実績の100分の10未満のため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。これら連結財務諸表の作成に当たって当社グループが採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
なお、連結財務諸表等には将来に対する見積り等が含まれておりますが、これらは当連結会計年度末現在における当社グループの判断によるものであります。このような将来に対する見積り等は過去の実績や趨勢に基づき可能な限り合理的に判断したものでありますが、判断時には予期し得なかった事象等の発生により、結果とは異なる可能性があります。
②財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末と比べて1,076,431千円増加し、14,292,911千円となりました。これは主に、売掛金197,532千円、商品6,082千円等が減少した一方、契約資産688,859千円、現金及び預金508,477千円、「その他」に含まれる前渡金29,328千円等が増加したことによります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末と比べて1,116,451千円増加し、3,668,954千円となりました。これは主に、ソフトウエア141,442千円等が減少した一方、差入保証金728,172千円、繰延税金資産269,785千円等が増加したことによります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末と比べて620,534千円増加し、3,238,944千円となりました。これは主に、買掛金43,466千円等が減少した一方、未払法人税等445,938千円、未払金144,606千円、流動負債の「その他」に含まれる未払消費税等33,994千円及び未払費用22,731千円等が増加したことによります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債は、前連結会計年度末と比べて1,004,511千円減少し、859,157千円となりました。これは主に、役員退職慰労引当金63,942千円等が増加した一方、退職給付信託の設定等により退職給付に係る負債1,070,841千円等が減少したことによります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末と比べて2,576,859千円増加し、13,863,762千円となりました。これは主に、剰余金の配当1,550,877千円、「株式付与ESOP信託口」による自己株式の取得86,801千円による減少があった一方、親会社株主に帰属する当期純利益4,175,960千円等による増加があったことによります。
③経営成績の分析
(売上高)
売上高は、前年同期比8.3%増の20,889,513千円となりました。当連結会計年度は、半導体不足によるハードウェア納品遅延があったものの、継続的な大型案件の受注と開発工程の継続した安定進捗による売上高の拡大、仕入品値上げに伴う顧客提供価格の改定、中堅・中小企業の多様化する働き方への対応によるストック売上高の積上げ、主力のパッケージソフトウェア「アラジンオフィス」の継続した機能強化に加え、パートナー企業と連携し豊富な導入事例をもとに顧客ごとに最適なシステム活用方法を提案したこと等により、受注実績が堅調に推移したことによるものであります。
また、複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL」は、既存の顧客から収集した機能面の要望を反映することで商品力を向上したことに加え、安定した新規顧客の獲得と中堅大手市場へのアプローチ強化、サービス強化を背景とした月額利用料値上げにより、契約単価が上昇し売上高が増加しました。ネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理ソフト「CROSS POINT」は、主力のファッション業から対象業種の拡大を進め、新規顧客の獲得を継続して伸長させたことで、売上高が増加しました。
(売上原価・販売費及び一般管理費・営業利益)
売上原価は、前年同期比3.0%増の8,898,099千円となりました。これは主に、パッケージ機能の拡充、製販一体による見積精度向上が奏功しているものの、人件費の上昇や一部仕入品の値上げ等が影響したことによります。また、販売費及び一般管理費の人件費の上昇等もあったものの、営業利益は、前年同期比15.5%増の5,565,654千円となりました。
(営業外収益・営業外費用・経常利益)
営業外収益は、前年同期比44.9%増の42,866千円となりました。これは主に、受取利息17,269千円の増加等によります。また、営業外費用は、前年同期比98.9%減の880千円となりました。これは主に、支払手数料73,188千円の減少等によります。これらにより、経常利益は、前年同期比17.6%増の5,607,639千円となりました。
(特別利益・特別損失・法人税等・親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益は、44千円(前年同期は発生ありません)となりました。これは固定資産売却益44千円の発生によります。特別損失は、前年同期比88.0%減の166千円となりました。これは固定資産除却損1,222千円の減少によります。また、税金等調整前当期純利益は、前年同期比17.7%増の5,607,517千円となり、法人税、住民税及び事業税や法人税等調整額を差し引いた結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比19.7%増の4,175,960千円となりました。
④資本の財源及び資金の流動性についての分析
イ.資本の財源
当社グループは、運転資金、設備資金等の所要資金につきましては、原則として自己資金で賄うこととしており、M&Aや本社移転等の一時的な資金需要が生じた場合には、主に金融機関による長期借入により資金を調達しております。また、機動的かつ安定的な資金を確保するため、取引銀行3行と当座貸越契約を締結しております。
ロ.資金の流動性
資金の流動性についての分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照ください。