- #1 サステナビリティに関する考え方及び取組(連結)
<優先的に取り組むべき課題(SDGs重点テーマ)>当社グループでは優先的に取り組むべき課題(SDGs重点テーマ)として5つのテーマを設定しています。それぞれの内容ならびにリスクと機会は次の通りです。
| テーマ | 内容 | リスク | 機会 |
| 事業マテリアリティ | 1.貴金属リサイクルの拡大 | 限られた地球資源をよりいっそう有効に活用するために、貴金属リサイクルをグローバルに拡大・推進します。 | ・新しい種類の貴金属リサイクル技術開発にかかるコストの増加・各国や地域における規制強化によるコストの増加や事業見直しの可能性・貴金属価格下落が収益に影響を与える可能性・リサイクル市場への新規参入企業増加による競争激化 | ・限りある資源と地球環境を守り、持続可能な世界の実現への貢献・リサイクル技術向上による新たな特許やノウハウを生み出す可能性 |
| 2.人・社会・環境にやさしい貴金属供給 | 紛争鉱物を含まない原材料や貴金属含有スクラップから生産される人権や環境に配慮した貴金属製品の供給を拡大し、責任ある貴金属管理を推進します。 | ・人権や環境に配慮した貴金属調達の実施、認証取得等にかかるコストの増加・各国や地域における規制強化によるコストの増加の可能性・サプライチェーン上で紛争鉱物や人権侵害が発生した場合にブランド価値が損なわれる可能性 | ・人権や環境に配慮した貴金属製品供給によるブランド価値向上や競争優位性の確立・人権や環境に配慮した貴金属の需要拡大による付加価値販売の強化・紛争や人権問題の解決を通じた持続可能な世界の実現への貢献 |
| 3.CO2排出量の削減 | 各拠点での省エネ活動や次世代カーへの切り替え、CO2低排出電力プランへの切り替え等を通じて、グループ全体でCO2排出量の削減に取り組みます。 | <気候変動に対する取り組み>に記載 | <気候変動に対する取り組み>に記載 |
このテーマは次のステップで特定しました。特定後もサステナビリティ委員会においてテーマや目標について見直しを行い、さまざまな事業環境の変化に合わせて最適な取り組みが出来る様努めています。
2026/06/15 15:54- #2 主要な顧客に関する情報(IFRS)(連結)
要な顧客に関する情報
当社グループの売上高の10%以上を占める顧客グループは、前連結会計年度においては、2グループあり、当該顧客グループから生じた売上高は311,925百万円(貴金属セグメント)であります。当連結会計年度においては、1グループあり、当該顧客グループから生じた売上高は222,289百万円(貴金属セグメント)であります。
2026/06/15 15:54- #3 事業の内容
(1) 貴金属事業
貴金属事業は、貴金属含有スクラップ等から、金・銀・パラジウム・プラチナ・ロジウム等の貴金属・希少金属をリサイクルし、販売することを主たる業務としております。
アサヒプリテック株式会社及びアサヒメタルファイン株式会社は国内において、電子材料分野、歯科材料分野、宝飾流通・製造分野、自動車触媒分野から集荷した貴金属・希少金属含有スクラップを、各地の工場で回収・分離・精錬し、高純度の地金製品等として、商社、宝飾メーカー、半導体・電子部品メーカー等に販売する事業、半導体・電子部品メーカー等で使用される製造機械装置の部品について貴金属剥離及び精密洗浄事業を行っております。
2026/06/15 15:54- #4 事業等のリスク
(1)貴金属相場および為替相場について
当社グループの「貴金属事業」における主力製品である貴金属および希少金属は、国際市場で取引されており、その価格は、国際的または地域的な需給、政治経済社会動向、為替相場、金融政策等、世界のさまざまな要因により変動しております。このため、当社グループは基本的に先渡取引等を通して貴金属価格をヘッジしていますが、ロジウムは流動性に乏しくヘッジ手段が限られているため、他の手段も活用しながら、リスクの軽減に取り組んでおります。また、主要な貴金属価格の変動状況等について適時経営陣に報告しております。貴金属相場および為替相場の変動の幅、先渡取引の市場環境等により、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。
(2)法規制について
2026/06/15 15:54- #5 人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標(連結)
指標および目標の進捗状況は、各分科会およびサステナビリティ委員会において定期的に確認され、取締役会に報告されることで、経営レベルでの管理・監督を行っています。さらに、サステナビリティへの取り組みを経営に一層統合する観点から、2025年度分より、取締役報酬の一部をこれらの目標達成率と連動させる制度を導入しています。
設定している主な指標と目標には、貴金属リサイクル量およびそれに伴うCO2削減効果、グループ全体のCO2排出量削減目標、ならびにワークライフバランスとダイバーシティに関する各種人的資本指標が含まれます。
2026/06/15 15:54- #6 人材戦略に関する基本方針等、従業員の状況等(連結)
材戦略(企業戦略との関係)
当社グループは、2030年度末のありたい姿として「環境と社会をつなぐ循環経済の担い手となる」ことを掲げ、「収益性を高める事業基盤強化」「貴金属事業の新分野開拓」「一層のグローバリゼーション推進」「事業発展を支える人材形成」「バランスシートの最適化」を経営の戦略主題として設定しています。
戦略主題のうち「収益性を高める事業基盤強化」および「一層のグローバリゼーション推進」について、「事業発展を支える人材形成」を通してヒトの面から実現することを目指した人材戦略を構築しています。
2026/06/15 15:54- #7 従業員の状況(連結)
| 会社名称 | セグメントの名称 | 従業員数(人) |
| AREホールディングス㈱ | 全社(共通) | 59(5) |
| アサヒプリテック㈱ | 貴金属事業 | 475(44) |
| アサヒメタルファイン㈱ | 貴金属事業 | 100(5) |
| ASAHI G&S SDN.BHD. | 貴金属事業 | 10(1) |
| Asahi Pretec (Thailand) Co., Ltd. | 貴金属事業 | 5(-) |
| Asahi Pretec India Private Limited | 貴金属事業 | 2(-) |
| 韓国アサヒプリテック㈱ | 貴金属事業 | 38(-) |
| Asahi Refining USA Inc. | 貴金属事業 | 150(-) |
| Asahi Refining Canada Ltd. | 貴金属事業 | 129(6) |
| Asahi Depository LLC | 貴金属事業 | 16(-) |
| DXE㈱ | その他 | 14(-) |
(注)1.従業員数は就業人員数(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
なお、臨時雇用者には、パートタイマー及び一部の嘱託契約の雇用者を含み、派遣社員は除いております。
2026/06/15 15:54- #8 注記事項-その他の営業収益及びその他の営業費用、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(注)1 減損損失は主に有形固定資産に係る減損であります(注記「12.有形固定資産」をご参照下さい)。
2 前連結会計年度に認識した構造改革費用441百万円は北米における貴金属の精錬・加工事業の構造改善を目的とした子会社Asahi Refining Florida LLCの閉鎖に係る費用であります。当連結会計年度に認識した構造改革費用96百万円は子会社アサヒプリテック株式会社触媒処理工程等の移転・集約に伴う愛媛工場の閉鎖に係る費用であります。
2026/06/15 15:54- #9 注記事項-のれん及び無形資産、連結財務諸表(IFRS)(連結)
のれんの帳簿価額のセグメント別内訳は以下のとおりであります。
| 前連結会計年度(2025年3月31日) | | 当連結会計年度(2026年3月31日) |
| 百万円 | | 百万円 |
| 貴金属 | 19 | | - |
| 合計 | 19 | | - |
前連結会計年度において計上した減損損失はありません。
のれんの減損損失は、資金生成単位の回収可能価額が帳簿価額を下回った場合に認識しております。回収可能価額は使用価値により測定しております。
2026/06/15 15:54- #10 注記事項-キャッシュ・フロー情報、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(注)短期借入金のキャッシュ・フローを伴う変動のうち、貴金属精錬事業に付随する付加価値サービスとして行っている貴金属製品前渡取引のために調達した借入金の増減154,077百万円は、連結キャッシュ・フロー計算書において営業活動によるキャッシュ・フローの「営業債務及びその他の債務等の増減額」に含まれております。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
2026/06/15 15:54- #11 注記事項-セグメント情報、連結財務諸表(IFRS)(連結)
当社グループの事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社は純粋持株会社としてグループ全体の戦略機能を担い、各事業会社は貴金属・希少金属等のリサイクル及び精錬・加工事業、産業廃棄物処理その他の環境保全事業に従事しております。
したがって、当社グループは、事業部門を基礎とした製品・サービス別のセグメントから構成されており、「貴金属事業」及び「環境保全事業」の2つを報告セグメントとしております。
2026/06/15 15:54- #12 注記事項-営業債権及びその他の債権、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(注)未収入金のうち、主なものは、北米における貴金属精錬事業の貴金属製品の前渡取引等に係る債権であります。貴金属製品の前渡取引とは、北米の貴金属精錬取引先から預かる原材料について、顧客の要望に応じて精錬完了前に当社が調達した貴金属製品を前渡する取引であります。
2026/06/15 15:54- #13 注記事項-売上収益、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(単位:百万円)
| 貴金属 | 環境保全 | その他 | 合計 |
| 日本 | 479,191 | - | 80 | 479,272 |
| 北米 | 24,204 | - | - | 24,204 |
| アジア | 2,734 | - | - | 2,734 |
| 合計 | 506,130 | - | 80 | 506,211 |
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
2026/06/15 15:54- #14 注記事項-有形固定資産、連結財務諸表(IFRS)(連結)
減損損失のセグメント別内訳は次のとおりであります。
| 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日) | | 当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) |
| 百万円 | | 百万円 |
| 貴金属 | 2,031 | | 474 |
| 合計 | 2,031 | | 474 |
前連結会計年度において計上した減損損失の内容は以下のとおりであります。
前連結会計年度に認識した有形固定資産等に係る減損損失2,031百万円は、連結損益計算書の「その他の営業費用」に計上しております。当該減損損失は、主に
貴金属セグメントに属するAsahi Refining Florida LLCの閉鎖に伴い、有形固定資産等が除却予定となったため、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を損失計上したもの(1,987百万円)であります。
2026/06/15 15:54- #15 注記事項-重要性がある会計方針、連結財務諸表(IFRS)(連結)
ステップ5:企業が履行義務の充足時に収益を認識する
当社グループは、貴金属地金の販売を行っており、これらの製品販売については、製品の引渡時点において顧客が当該製品に対する支配を獲得し、履行義務が充足されると判断しており、当該製品の引渡時点で収益を認識しております。
また、収益は顧客との契約において約束された対価から、値引き、リベート及び返品等を控除した金額で測定しております。
2026/06/15 15:54- #16 注記事項-金融商品、連結財務諸表(IFRS)(連結)
商品価格変動リスク
当社グループの「貴金属事業」における主力製品である貴金属及び希少金属は、国際市場で取引されており、その価格は、供給国及び需要国の政治経済動向、為替相場等による商品価格リスクに晒されております。
当社グループは、相場変動等による商品価格リスクに対するヘッジ手段として、商品先渡契約等のデリバティブ取引の利用による商品価格リスクの軽減に努めています。
2026/06/15 15:54- #17 略歴、役員の状況(取締役(及び監査役))(連結)
2009年4月 当社取締役 企画管理本部長
2010年6月 アサヒプリテック㈱取締役 執行役員 貴金属リサイクル事業本部長
2011年4月 当社取締役
2026/06/15 15:54- #18 研究開発活動
当社グループの研究開発活動は、コストダウン、製造期間短縮、品質向上、環境対策、安全性向上などの各種改善、および新商品の提供を目的として、
① 貴金属・希少金属の回収・分離・精製に関する技術
② 貴金属評価のための分析技術
2026/06/15 15:54- #19 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(連結)
- 貴金属事業セグメント
[貴金属リサイクル事業]
○坂東工場を土台として、AI関連の電子・半導体をはじめとする成長市場に対応する。
○白金族回収の技術開発を強化し、触媒・医農薬・水素分野等において事業を拡大する。
○アジア地域における工場建設および営業強化により、国際的に貴金属回収量を拡大する。
○グリーンメタルの販売を拡大し、貴金属リサイクル事業の収益性を高める。
○リテール分野における貴金属販売量を拡大する。
○「責任ある貴金属管理」の適切な運用により、貴金属取引におけるリスクを抑制する。
[北米精錬事業]
○北米精錬設備を増強し、生産効率を一層高める。
○精錬原料の入荷量を増やすとともに、精錬取引条件を最適化する。
○倉庫事業やトレーディング事業などの成長を加速する。2026/06/15 15:54 - #20 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(連結)
貴金属リサイクル事業の営業利益は前期比で増加しました。宝飾分野では、取引毎の採算性向上の取り組みにより、金の回収量は前期比で減少しましたが、営業利益は前期比で増加しました。デンタル分野では、回収量は前期比で減少しましたが、費用構造の改善などにより、営業利益は前期比で増加しました。電子分野では、回収量は前期と同水準でありましたが、貴金属価格の影響などにより、営業利益は前期比で増加しました。触媒分野では、回収量は前期と同水準でありましたが、営業利益は前期比で減少しました。また、価格プレミアムを付けたリサイクル貴金属の販売量およびリテール向けの貴金属製品の販売量は前期比で増加しました。
北米精錬関連事業の営業利益は前期比で増加しました。精錬分野では、金銀の原材料の入荷量が前期比で増加し、営業利益は前期比で増加しました。加えて、北米地域最大の精錬規模を活かしながら、米国の通商政策や世界の金融情勢の変化に伴う金銀需給の変動に適切に対処した結果、製品分野、倉庫分野、トレーディング分野のいずれにおいても営業利益は前期比で増加しました。
2026/06/15 15:54