有価証券報告書-第7期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 10:48
【資料】
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【項目】
121項目

対処すべき課題

(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、小型屋外作業機械を中心に、農業用管理機械および一般産業用機械を事業の柱とした機械メーカーグループとしてグループ全体の企業価値を高め、全てのステークホルダーの期待に応えていくとともに、企業活動を通じて社会に貢献してまいりたいと考えております。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、平成29年3月期において売上高計画1,200億円を掲げるとともに、営業利益率7%以上をチャレンジ目標としております。
(3)中長期的な会社の経営戦略および会社の対処すべき課題
当社グループを取り巻く経営環境は、不透明な景気動向や為替相場の中、競争の激化が進むなど、引き続き厳しいものと想定されます。
このような環境の下、当社グループは収益力の伴った更なる事業拡大を推進し利益体質強化を図るため、拡販に資するマーケティング・開発投資、収益性改善に資する設備投資を積極的に行い、主力事業分野である小型屋外作業機械事業の更なる成長および農業用管理機械事業と一般産業用機械事業の着実な拡大を目指します。
上記経営方針の下、以下の重点課題に取り組んでまいります。
①販売力の強化
ア.海外市場において、小型屋外作業機械事業では、米・欧の主力市場への積極的なマーケティング投資、新規販売チャネル開拓などを通して一層のブランド力向上およびシェア拡大を図ります。また、農業用管理機械事業ではタイをはじめとした東南アジア市場の開拓推進、一般産業用機械事業では最有力市場である米国市場への再参入など、海外市場への展開をより拡充、加速します。
イ.国内市場においては、農政動向も睨みながら効果的な新製品導入やOEM取引の拡大、また、増大が期待される公共事業関連需要の確実な捕捉などにより、いずれの事業分野においても売上伸長を図るとともにシェア向上を目指します。
ウ.保有する技術を活用し小型屋外作業機械をはじめ大型防除機も含めたバッテリー製品など、中長期視点で新たに業績に貢献する製品群を開拓、育成します。
②製品競争力の強化
ア.新製品の開発から市場投入までのスピードを高めるとともに、電子制御技術などを活用した付加価値の高い新製品を創出、育成します。
イ.小型屋外作業機械用エンジンのプラットホーム共通化を促進し、競争力向上とコスト削減を図ります。
③製品品質向上と生産効率の改善
ア.早期に全生産拠点における品質基準の統一化を図るなど、一層の製品品質向上を追求します。
イ.為替環境に応じた柔軟な生産体制の構築や積極的な製造ラインの自動化設備導入などにより、一層の生産効率向上およびコスト低減を追求します。
④経営基盤の強化
ア.新基幹システム構築とその早期安定化を図り、一層の業務効率向上を追求します。
イ.社会や環境などに配慮した活動に積極的に取り組むとともに内部統制・リスク管理体制の強化を図って社会的責任を果たしてまいります。
ウ.市場や業界の動向なども含めた環境の変化に迅速かつ的確に対応するため、事業の再編や拡大にも機動的に取り組み、より強固な財務体質と安定した収益基盤の構築を図ります。