四半期報告書-第14期第2四半期(平成30年4月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/14 16:14
【資料】
PDFをみる
【項目】
30項目
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、堅調な米国経済及び欧州経済に支えられ、全体としては緩やかに成長しました。また、我が国経済につきましては、政府の経済政策や日本銀行による金融緩和策などを背景に、企業収益や雇用・所得環境の改善が継続し、緩やかな回復基調を保ちました。しかしながら、米国の保護主義的な通商政策による主要国間での貿易摩擦への懸念など、経済見通しに対する不透明感は依然として存在しております。
医薬品業界におきましては、増大する医療費の抑制は各国共通の課題となっており、保険者の影響力の高まりや
後発医薬品の使用促進などの動きが加速しております。日本においては、平成30年度から実施される抜本的薬価制
度改革では、新薬創出・適応外薬解消等促進加算制度の抜本的見直しや長期収載品の薬価等の見直しなど、新薬創
出を目指す製薬会社に経営的側面から大きなインパクトを与えており、手持ちのパイプライン品目の見直しを迫ら
れていると報じられるなど、新薬開発の生産性や効率性の向上が求められております。他方、治療満足度の低い疾
患や希少疾病用医薬品へのニーズは依然として数多く存在しており、革新性の高い医薬品は待ち望まれております。日本では、希少疾病用医薬品指定制度、先駆け審査指定制度、条件付き早期承認制度も運用されるに至っており、米国、欧州の規制当局も同様に優遇政策を導入しております。このような環境下において、製薬会社は主力製品の特許切れ問題への対応も含め、革新的新薬の創出に向け、ビジネスモデルや研究開発活動の転換を加速するものと思われます。
当社グループが属する医薬品開発業務受託(CRO;Contract Research Organization)業界及び医薬品販売支援(CSO;Contract Sales Organization)業界は、医薬品開発・販売のアウトソーシング化及び国際共同治験(注)の増加を背景として、市場規模は緩やかに拡大しております。また、上述の医薬品業界の状況を踏まえると、製薬会社は革新的新薬の創出並びにその生産性や効率性を更に向上させるため、医薬品開発・販売のアウトソーシングを一層加速させることが見込まれます。
以上のような事業環境の下、当社は製薬会社の北米を含むグローバル開発ニーズへの対応力の強化等のために、平成30年4月16日(米国東部標準時)にLINICAL USA,INC.(本社:ニューヨーク州)を通じて米国を本拠にCRO事業を営むAccelovance,Inc.(本社:メリーランド州、現Linical Accelovance America,Inc. 以下「LAA社」)の発行済株式の100%を取得して完全子会社化し、平成31年3月期から連結業績に含めております。
当社は、LAA社の買収後、当社取締役をLAA社の責任者として派遣するなど経営体制の掌握に努めるとともに、上場企業のグループ会社にふさわしい管理体制の整備として、当社既存の米国部門、欧州部門との重複機能の整理・統廃合、米国内拠点の統廃合の検討、管理部門のマネジャークラスを中心とした余剰人員の整理などLAA社の今後の事業展開を見据えた積極的なポスト・マージャー・インテグレーション(当初計画した買収後の統合効果を最大化するための統合プロセス)を進めております。また、当社グループ全体でLAA社の米国や中国での治験実績を新たな武器として営業活動を推進してきた結果、米国や中国を含めた国際共同治験案件について多くの打診を受けており、LAA社の買収が当社グループの営業面でも効果を発揮し始めています。
しかしながら、当第2四半期連結累計期間においては、LAA社において、買収後に契約締結直前での発注の見合わせがあったことや複数件の受託プロジェクトの開発中止などが発生するとともに、新規受託が計画を下回り、売上高は予想を大幅に下回る状況となりました。現在は新たな新規受注の深耕や余剰人員の整理などのコスト削減策を進め、大型の新規受注の獲得や余剰人員の整理などによるコスト削減の効果も出始めていますが、人員整理に伴う一時的な追加コストも発生するため、売上高の計画未達を補うには至らず、売上高、利益ともに当初の予想を下回りました。なお、LAA社におけるリストラクチャリングによる費用削減効果により、来期以降のLAA社買収に伴うのれんの償却費を吸収することが可能になると考えております。一方で、当社グループの既存各社においては、当初の予想の範囲内で業績は推移しました。現状、米国や中国を含めた大型の国際共同治験案件の他、多くの新規案件の打診を受け、期末から来期以降の業績に寄与する案件の営業活動が活発化しており、LAA社の買収によって日本、アジア、米国、欧州で一定規模のグローバル受託体制が整うことによる営業面での効果が今後徐々に発現するものと期待しています。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は受託案件の増加に加え、LAA社買収により同社及びその子会社の売上高を取り込んだ結果、5,612百万円(前年同四半期比29.9%増)となりました。一方、営業利益は売上高が前年同四半期比では増加したものの当初の想定を下回ったため、先行的な人材投資による人件費の増加やLAA社買収により同社及びその子会社の売上原価、販売費及び一般管理費を取り込んだ他、LAA社買収に関連して発生した取得関連費用やのれんの償却負担の増加等を吸収できず、651百万円(同22.3%減)となりました。経常利益は円安により外貨預金等に為替差益が生じる一方、支払利息が生じたこと等から753百万円(同10.1%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は389百万円(同27.5%減)となりました。
(注)「国際共同治験」とは、主要市場国における早期・同時上市を図るため、臨床試験を複数の国または地域
において同時並行的に行うことをいいます。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①CRO事業
当社グループのCRO事業につきましては、日本、アジア、米国、欧州におけるグローバル受託体制の構築を引き続き強力に推し進めた結果、国際共同治験を中心とした受託案件が増加したことに加え、LAA社買収により同社及びその子会社の売上高を取り込んだ結果、売上に貢献いたしました。利益面においては、先行的な人材投資による人件費の増加やLAA社買収により同社及びその子会社の売上原価、販売費及び一般管理費を取り込んだ他、LAA社買収に関連して発生したのれんの償却負担の増加等もありましたが増益となりました。この結果、売上高は5,116百万円(前年同四半期比31.4%増)、営業利益は1,329百万円(同3.7%増)となりました。
②育薬事業
当社グループの育薬事業につきましては、新薬発売後の臨床研究を中心とした案件の受注により人員の稼働率が上昇した結果、売上及び利益に貢献することとなりました。この結果、売上高は495百万円(前年同四半期比16.5%増)、営業利益は182百万円(同28.3%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より
545百万円増加し、5,718百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果使用した資金は416百万円(前年同四半期は429百万円の獲得)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益753百万円の計上があったものの、賞与引当金の減少額186百万円、未払金の減少額398百万円及び法人税等の支払額270百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は2,524百万円(前年同四半期は5百万円の獲得)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出36百万円、無形固定資産の取得による支出13百万円、差入保証金の差入による支出15百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出2,465百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果獲得した資金は3,523百万円(前年同四半期は387百万円の使用)となりました。これは、主に短期借入金の増加額4,000百万円、長期借入金の返済による支出69百万円、自己株式の取得による支出155百万円及び配当金の支払額249百万円があったこと等によるものであります。
(3)財政状態の分析
① 資産の部
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ4,942百万円(53.4%)増加し、14,189百万円となりました。これは、主に現金及び預金やのれんの増加等によるものであります。
② 負債の部
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ4,814百万円(119.1%)増加し、8,857百万円となりました。これは、主に短期借入金や前受金の増加等によるものであります。
③ 純資産の部
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ127百万円(2.4%)増加し、5,332百万円となりました。これは、主に利益剰余金の増加等によるものであります。
(4)経営成績の分析
① 売上高
当第2四半期連結累計期間の売上高は、(1)業績の状況に記載の要因により、5,612百万円(前年同四半期比29.9%増)となりました。
② 売上原価
当第2四半期連結累計期間の売上原価は、主に先行的な人材投資や昇格・昇給による人件費の増加等の他、LAA社買収により同社及びその子会社の売上原価を取り込んだ結果、3,564百万円(前年同四半期比35.5%増)となりました。
③ 販売費及び一般管理費
当第2四半期連結累計期間の販売費及び一般管理費は、主に昇格・昇給による人件費の増加やLAA社買収により同社及びその子会社の販売費及び一般管理費を取り込んだ他、当該買収に関連して発生した取得関連費用やのれんの償却負担が増加した結果、1,396百万円(前年同四半期比64.2%増)となりました。
④ 営業利益
当第2四半期連結累計期間の営業利益は、(1)業績の状況に記載の要因により、651百万円(前年同四半期比22.3%減)となりました。
⑤ 経常利益
当第2四半期連結累計期間の経常利益は、(1)業績の状況に記載の要因により、753百万円(前年同四半期比10.1%減)となりました。
⑥ 税金等調整前四半期純利益
当第2四半期連結累計期間の税金等調整前四半期純利益は、経常利益が減少した結果、753百万円(前年同四半期比10.1%減)となりました。
⑦ 親会社株主に帰属する四半期純利益
当第2四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は、389百万円(前年同四半期比27.5%減)となりました。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)経営戦略の現状と見通し
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営戦略の現状と見通しについて重要な変更はありません。
引き続き、当社グループは受託業務の選択と集中を推し進めることによって既存のCROとの差別化を図り、大手製薬会社と同等の立場で医薬品開発を実行・サポートできる知識・技術・経験を有するCROすなわち「CDO(Contract Development Organization)」を目指していく方針であります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。