有価証券報告書-第13期(2022/04/01-2023/03/31)

【提出】
2023/06/28 13:39
【資料】
PDFをみる
【項目】
142項目
14.売却目的で保有する非流動資産又は処分グループ
前連結会計年度末は、前第3四半期連結会計期間において、石油・天然ガス開発セグメントに属する子会社であるJX石油開発株式会社が100%保有するJX Nippon Exploration and Production (U.K.) Limited(以下、JXNEPUK)の全株式について、2021年11月26日にNEO Energy Upstream UK Limited社と売却に関する契約を締結したことに基づき、JXNEPUKの資産及び負債を売却目的保有の処分グループとして分類していましたが、前第4四半期連結会計期間において、処分が完了しました。なお、詳細は「第5 経理の状況 連結財務諸表 注記13.非金融資産の減損」をご参照ください。
当第1四半期連結会計期間において、当社及び金属セグメントに属する子会社であるJX金属株式会社(以下、JX金属)は、同セグメントのベース事業の強靭化に向けて、徹底的な競争力強化や資産ポートフォリオの適時の見直しなどを行う中で、様々な観点から検討を重ねた結果、金属セグメントに属する持分法適用会社であるLS-Nikko Copper Inc.(以下、LSN社)の株式を売却し、重要な領域に経営資源を集中させることが望ましいとの判断に至り、2022年5月17日のJX金属取締役会及び同5月19日の当社取締役会において、JX金属の子会社である日韓共同製錬株式会社(以下、JKJS社)が49.9%保有するLSN社の全株式について、同社の50.1%株式を保有するLS Corporation(以下、LSC社)へ売却することを決定しました。これに伴い、JKJS社とLSC社で売却に関する契約を締結したことに基づき、当該株式を持分法で会計処理されている投資から売却目的保有の処分グループに分類しています。また、当該分類時に、売却コスト控除後の公正価値で測定した結果、減損損失を連結損益計算書の「その他の費用」に計上しています。
なお、当第2四半期連結会計期間において、当該資産の売却が完了しました。売却に伴い、当該資産に関連するその他の資本の構成要素の一部を、連結損益計算書の「その他の収益」に計上しています。
当連結会計年度末は、金属セグメントの子会社であるJX金属株式会社は、先端素材を中心とする成長分野へ経営資源をさらに集中していくとともに、資源事業におけるボラティリティの抑制と長期的な収益基盤の強化を図ることを目的として、2023年3月に100%保有していたSCM Minera Lumina Copper Chile(以下、「MLCC」)の株式51%について、Lundin Mining 社と売却に関する契約を締結しました。株式譲渡実行日は2023年央を予定しています。それに伴い、移転対象のMLCCの資産及び負債の全額を売却目的保有の処分グループとして分類しています。なお、関連する減損損失の詳細は「第5 経理の状況 連結財務諸表 注記13.非金融資産の減損」をご参照ください。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、売却目的保有の処分グループに分類した資産及び負債は以下のとおりです。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2022年3月31日)
当連結会計年度
(2023年3月31日)
資産
現金及び現金同等物-3,249
営業債権及びその他債権-5,332
棚卸資産-35,050
その他の流動資産-6,718
有形固定資産(建物、構築物及び油槽)-123,643
有形固定資産(機械装置及び運搬具)-67,686
有形固定資産(土地)-1,570
有形固定資産(建設仮勘定)-7,338
有形固定資産(その他)-2,473
無形資産-940
その他の金融資産(非流動)-12,517
合計-266,516
負債
営業債務及びその他の債務-30,553
未払法人所得税-82
リース負債(流動)-5,982
引当金(流動)-901
その他の流動負債-758
退職給付に係る負債-111
リース負債(非流動)-29,383
引当金(非流動)-19,820
合計-87,590

当連結会計年度末において、売却目的で保有する資産に関するその他の資本の構成要素は、△11,060百万円です。