訂正有価証券報告書-第23期(2023/06/01-2024/05/31)

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2024/09/04 15:13
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154項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、「インターネットを活用し 健康と生活の質を向上させることにより 笑顔を増やします。」をミッションとして掲げております。このミッションの下、メディカルネットグループは、歯科医療プラットフォームビジネスを軸に、口腔まわりから全身の健康を導き、笑顔溢れる世界を創るヘルステック企業として、事業を展開しております。生活者がより良い治療を自ら選択でき、事業者の持続的な成長をサポートするサービスを提供し、世界中の人々の健康と成長を生涯にわたって支援する事業への展開を目指しております。この目標を達成するために、インターネットを活用したサービスの提供にとどまらず、歯科器材・医薬品の卸、大衆医薬品・医薬部外品の企画・卸販売、受託臨床検査事業や、タイにおける歯科医院運営及び、POSシステム開発・導入・メンテナンス事業を展開しております。
こうしたなか、当社グループは、既存事業のさらなる効率化を進めるとともに歯科業界でのメディカルネット経済圏を構築し、歯科医療業界のデジタル化の中核を担うプラットフォームの確立を進めております。さらに、口腔まわりから始まる健康寿命増進プラットフォームビジネスの構築を推進し、事業を拡大したことにより売上高は前年比で増加いたしました。
一方で、2024年1月に連結子会社化した株式会社ミルテルが成長過程にあり事業の収益化が実現できていないことや、事業拡大のための人員増に伴う人件費の増加により、営業利益は前年比で減少いたしました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は5,252,061千円(前年比16.7%増)、営業利益は298,281千円(前年比21.4%減)、経常利益は322,505千円(前年比25.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,959千円(前年比94.9%減)となりました。
セグメントの業績は以下のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントを追加しております。これは、AVision Co., Ltd.を連結子会社(孫会社)化したことから、報告セグメントとして「クラウドインテグレーション事業」を新設したことによるものであります。
a. メディア・プラットフォーム事業
メディア・プラットフォーム事業は、「口腔まわりから健康な社会の実現」のため、価値ある情報の提供を目的に、当社グループが運営するポータルサイトを通して生活者に有益な歯科情報や美容情報、ヘルスケア情報をお届けしております。
当連結会計年度において新たにリリースいたしました、生活者によりよい情報をお届けするための歯科系新メディアへの広告出稿が好調に推移したことに加え、既存メディアのGoogleコアアルゴリズムアップデートへの対応が進んだことや、依然として歯科自由診療への需要が高いことにより歯科クリニックの広告出稿意欲は高く、売上高は前年比で増加いたしましたが、新メディア立ち上げに伴う人件費の増加等により、セグメント利益は前年比で微減となりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は1,125,029千円(前年比6.0%増)、セグメント利益は626,989千円(前年比0.3%減)となりました。
b. 医療機関経営支援事業
医療機関経営支援事業においては、Webマーケティング及びHP制作・メンテナンス、歯科医院運営、歯科商社事業、大衆医薬品・医薬部外品の企画・卸販売、歯科医院総合支援を行っております。
1.Webマーケティング
クライアントのHPへのアクセス数を増やすために、SEOサービス及びリスティング広告の運用代行サービスを行っております。
SEOサービスにおいては、アクセス増加と順位対策を同時に行うことができるサービスが好調に推移し、継続的な収益の獲得に繋げ、また、リスティング広告においては、多様化・細分化するユーザーニーズに応えるべく、従来のYahoo!、Googleのリスティング広告、LINE広告に加え、TikTok広告などの運用代行を開始するなどサービスの拡充に努めた結果、売上高は前年比で増加いたしました。
2.HP制作・メンテナンス
主に歯科医院、エステサロンをクライアントとして、HP制作・メンテナンスサービス等を提供しております。
情報過多で情報の正確性が求められる現代において、専門知識がなくとも誰もが手軽に情報を発信できるようになった背景もある中で、生活者のためになる正確な情報発信をしております。受注制作案件を確実に積み上げたものの前年には及ばず、売上高は前年比で減少いたしました。
3.歯科医院運営
タイ・バンコクの連結子会社及び連結子会社(孫会社)において歯科医院を3院運営しており、患者様ファーストをモットーに人材育成、組織開発を行い、日本の医療を現地で展開しております。その結果、3院ともバンコクの頼れるインターナショナルクリニックへの成長を遂げ、売上高は前年比で増加いたしました。
4.歯科商社事業
国内の連結子会社及びタイ・バンコクの連結子会社(孫会社)2社において、歯科商社事業を行っております。
東京と大阪の2拠点体制をとっている国内において、特に大阪での事業が好調に推移したことに加え、タイ・バンコクにおける事業も堅調に推移し、売上高は前年比で増加いたしました。
なお、2023年11月に、連結子会社であるオカムラを存続会社、株式会社オカムラOsakaを消滅会社とする吸収合併を実施いたしました。
5.大衆医薬品・医薬部外品の企画・卸販売
連結子会社(孫会社)において、大衆医薬品・医薬部外品の企画・卸販売を行っております。主力であるプライベートブランド商品の販売強化により、売上高は前年比で増加いたしました。
6.歯科医院総合支援
歯科医院の開業から経営支援までのワンストップサービスを提供しております。不動産事業が本格稼働し、着実に販売実績を積み上げたことに加え、経営支援サービスの契約数が増加いたしました。また積極的な人材の採用を継続し、売上高は前年比で増加いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は3,865,397千円(前年比18.8%増)、セグメント利益は187,918千円(前年比27.2%増)となりました。
c. 医療BtoB事業
医療BtoB事業においては、歯科医療従事者のための総合情報サイト「Dentwave.com」での広告ソリューションの提供を中心に、オンラインイベントの実施・運営、リサーチ、コンベンションの運営受託等、様々なサービスを提供しております。
歯科関連企業の広告出稿動向は、従来、学会や展示会等リアルな場での活用が主でしたが、コロナ禍においてWeb広告の需要が高まり、普及いたしました。現在は学会や展示会の機会も復活し、広告手法の多様化が見られる中、適切な広告ソリューションを提供し、売上高は前年比で増加いたしましたが、業容拡大のため原価率の高いサービスに注力した結果、セグメント利益は前年比で減少いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は184,783千円(前年比1.8%増)、セグメント利益は20,195千円(前年比59.3%減)となりました。
d. クラウドインテグレーション事業
当連結会計年度に連結子会社(孫会社)化したAVision Co., Ltd.は、タイ国内において、小売業、製造業や病院向けにPOSシステムの開発・導入・メンテナンスサービスを提供しております。歯科クリニックのIT化を促進し、タイにおける歯科プラットフォームの構築を目指しております。連結子会社化に伴い経営環境の見直しを行い、適切な人員配置などによるコストを計上した結果、営業損失となりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は47,543千円、セグメント損失は6,381千円となりました。なお、当事業は当連結会計年度より報告セグメントとしているため、前連結会計年度比は記載しておりません。
e. その他
管理業務受託事業においては、経理、人事総務等の管理業務を受託し、サービスを提供しております。
また、当連結会計年度に連結子会社化した株式会社ミルテルは、本セグメントに含めております。株式会社ミルテルは、サイエンスソリューションプロバイダとして、受託臨床検査サービス等を提供しております。
この結果、当連結会計年度の売上高は29,418千円(前年比711.7%増)、セグメント損失は62,587千円(前年はセグメント利益3,624千円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5,637千円減少し、1,507,711千円(前年比0.4%減)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と主な要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は119,587千円(前連結会計年度は429,134千円の増加)となりました。これは売上債権の増加、棚卸資産の増加、未払金の減少、法人税等の支払があったものの、減損損失の計上、長期前払費用の減少、税金等調整前当期純利益の計上があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は285,405千円(前連結会計年度は62,365千円の減少)となりました。これは有形固定資産の売却による収入があったものの、有形固定資産の取得による支出、保険積立金の積立による支出、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出があったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果増加した資金は144,109千円(前連結会計年度は17,902千円の減少)となりました。これは短期借入金の純減、配当金の支払額があったものの、長期借入れによる収入があったこと等によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当社グループは、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。
b. 受注実績
当社グループでは概ね受注から役務提供開始までの期間が短いため、受注実績に関する記載を省略しております。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)
メディア・プラットフォーム事業1,125,029106.0
医療機関経営支援事業3,865,296118.8
医療BtoB事業184,773101.8
クラウドインテグレーション事業47,543-
その他29,418811.7
合計5,252,061116.7

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.クラウドインテグレーション事業は、2024年3月に連結子会社化したAVision Co.,Ltd.において開始しております。
3.その他のセグメントの販売実績に著しい変動がありました。これは、2024年1月に株式会社ミルテルを連結子会社化したことによるものであります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
メディア・プラットフォーム事業の売上高は、「インプラントネット」、「矯正歯科ネット」、「審美歯科ネット」、「気になる!美容整形・総合ランキング」等の各ポータルサイトのスマートフォン対応や認知度の向上を図るとともに、コンテンツの充実、既存広告枠の見直しを進め、サービスの活性化及び新たな広告枠の創出に努めた結果、受注が好調に推移し顧客数が増加したことや大型契約の受注があったことにより、前年比6.0%増の1,125,029千円となりました。
医療機関経営支援事業の売上高は、前年比18.8%増の3,865,296千円となりました。事業者向けHP制作・メンテナンスにおいては売上高が減少いたしましたが、Webマーケティングにおいてはリスティング広告(検索連動広告)運用代行サービスの広告効果向上に努め受注が増加し売上高が増加いたしました。歯科医院総合支援においては、不動産販売が本格稼働し売上高が増加しております。
連結子会社である株式会社オカムラが行っております歯科商社事業におきましても、積極的な営業活動及び販路の拡大に努めた結果、売上高が増加しております。
大衆医薬品・医薬部外品の企画・卸販売を行っている連結子会社のノーエチ薬品株式会社はプライベートブランド商品の販売が好調に推移し売上高が増加いたしました。
また、タイ・バンコクでの事業については、連結子会社であるMedical Net Thailand Co., Ltd.、Pacific Dental Care Co., Ltd.、Fukumori Dental Clinic Co., Ltd.が行っております歯科医院運営が堅調に推移し、売上高が増加いたしました。NU-DENT Co., Ltd.、D.D.DENT Co., Ltd.の行っている歯科器材、医薬品卸事業も販売が堅調に推移し、売上高が増加いたしました。
医療BtoB事業におきましては、歯科関連企業への積極的なプロモーション活動に努め、新規顧客獲得、大口案件を受注するなど堅調に推移し、売上高は前年比1.8%増の184,773千円となりました。
クラウドインテグレーション事業におきましては、2024年3月に連結子会社化したAVision Co., Ltd.が事業を行っており、売上高は47,543千円となりました。
そのほか、管理業務受託事業においては、経理、人事総務等の管理業務を受託し、サービスを提供しております。また、当連結会計年度に連結子会社化した株式会社ミルテルは、サイエンスソリューションプロバイダとして、受託臨床検査サービス等を提供しております。
売上原価につきましては、売上高増加に伴う直接原価が増加したことにより、前年比25.4%増の3,411,058千円となりました。販売費及び一般管理費につきましては、連結子会社が2社増加したことや、組織体制強化に伴う人件費の増加により、前年比10.1%増の1,542,721千円となりました。
その他の収益、費用につきましては、円安の進行による為替差益を34,294千円計上した一方で、のれん及び固定資産の減損損失170,812千円を計上いたしました。
この結果、営業利益は、前年比21.4%減の298,281千円、経常利益は前年比25.3%減の322,505千円、親会社株主に帰属する当期純利益は前年比94.9%減の5,959千円となりました。
②財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
資産合計は、前連結会計年度末に比べ522,214千円増(前連結会計年度末比15.1%増)の3,989,574千円となりました。これは主に長期前払費用が48,944千円減少いたしましたが、現金及び預金が9,708千円、売掛金が130,971千円、受取手形が17,540千円、商品が82,349千円、前渡金が71,380千円、前払費用が25,609千円、のれんが153,011千円増加したためであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ519,325千円増(前連結会計年度末比33.8%増)の2,057,665千円となりました。これは主に短期借入金が150,100千円、未払法人税等が21,807千円減少いたしましたが、買掛金が113,352千円、未払費用が36,624千円、前受金が143,439千円、長期借入金が304,402千円、退職給付に係る負債が29,789千円増加したためであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,888千円増(前連結会計年度末比0.1%増)の1,931,908千円となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益5,959千円の計上と、非支配株主持分が12,680千円増加したためであります。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金状況については、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
当社グループは事業活動を遂行するための適切な資金確保及び健全な財務体質を維持することを目指し、安定的な資金調達手段の確保に努めております。成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資・投融資資金は、主として営業活動によるキャッシュ・フローと金融機関からの借入により調達しております。
資金の流動性については、事業規模に応じた適正な手元資金の水準を維持するとともに金融上のリスクに対応するため取引銀行と当座貸越契約を締結することにより手元流動性を確保しております。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、当社グループの連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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