四半期報告書-第37期第2四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/05 15:22
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、社会・経済活動が大きく制限されるなか、企業収益や景況感の悪化、個人消費の減退など極めて厳しい状況で推移し、経済活動の回復に向けた動きは、依然として先行き不透明な状況が続いています。
介護業界におきましては、今後も高齢者人口は増加していくと考えられ、これにともない高齢者単独世帯も増加し、介護サービスに対する需要拡大が見込まれます。一方で、異業種からの新規参入により競争が激しさを増しています。加えて、介護職における雇用情勢につきましては、2020年12月の有効求人倍率は3.99倍(全国平均・常用(パート含む))と全職種平均の1.03倍を大きく上回り、介護職員の確保が引き続き課題となっているなど、当業界を取り巻く環境は厳しさを増しております。
そのような状況のなか、当社グループは、「高齢者生活サービスを中心として、お客様お一人おひとりの価値観を大切にし、お客様にあった魅力的な生活を提案する」という企業理念を掲げ、開設エリアのお客様のニーズに応じた価格設定及びお客様にとって魅力的な介護サービスのご提供を通じて競争優位性の確保に向けた取り組みを進めてまいりました。
また、より良い人材の確保及び定着に向け、処遇改善を行うとともに、従業員それぞれがライフスタイルに応じて働けるよう、働き方の選択肢を増やしました。また、ホーム運営における人員配置の適正化や業務効率化も進めております。今後とも当社は、お客様へより質の高いサービスがご提供できるよう、従業員が働きやすい職場環境づくりに邁進してまいります。
新型コロナウイルス感染症の影響に関しましては、国内における感染拡大にともない、営業活動に制限を受けるとともに、ホーム内での集団感染を予防するための対応にも相当の負荷が生じております。また、感染対策のための消耗品費等のほか、日々業務に精励する従業員に報いるために休業補償や手当の支給を行うなど、期初予想には織り込んでいない費用が発生しております。
しかしながら、ホーム内での感染防止策の徹底により集団感染の発生を防止できていることから、ご入居者様・ご家族様からの信頼を得ることができており、既存ホームにおいて依然として高い入居率を維持することができております。また、当社ホームにおいて従来より取り組んでまいりました、タブレットを利用した業務管理に基づく人員配置の効率化などの原価削減策が奏功するとともに、本社経費抑制などの販売費及び一般管理費削減策も成果を上げました。さらに、感染対策のためのかかり増し経費に対する補助金や新規ホームの開設準備経費にかかる補助金の受給もあったことにより、当第2四半期連結累計期間におきましては、当初の予想を上回る利益を計上することができました。
新型コロナウイルス感染症の再拡大により、2021年6月期第3四半期以降の業績への影響につきましては予断を許さない状況ではありますが、引き続き感染防止策を徹底し、ホーム内での集団感染の発生を防止することにより、既存ホームにおいて高い入居率を維持することができるものと考えており、業績への大きな影響は生じないものと想定しております。
なお、当第2四半期連結累計期間におけるホームの運営状況につきましては、運営ホーム数の合計は62ホーム、居室数は4,191室であります。ホームの入居状況につきましては、開設2年目を経過した既存ホームにおいて95.7%(前年同期96.7%)と高い入居率を維持しており、開設2年未満のホームの入居につきましても順調に進んでおります。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は11,365百万円、営業利益は1,115百万円、経常利益は1,237百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は796百万円となりました。なお、連結業績には、個別業績に含まれない子会社株式取得時の手数料(37百万円)及びのれん償却額(16百万円)が含まれております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、当第2四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
①介護事業
介護事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は10,824百万円、セグメント利益は1,529百万円となりました。
なお、ホームの新規開設の状況につきましては、介護ニーズの伸長が見込まれる首都圏の都市部において、高級住宅地を中心に、アッパーミドル~富裕層をターゲットとした高価格帯ブランド「チャームプレミア(グラン)」シリーズを開設するとともに、「チャーム」シリーズ、「チャームスイート」シリーズの開設も行い、バランスの取れた積極的な新規開設を進めております。
案件所在居室数開設年月
チャームプレミア鎌倉山神奈川県鎌倉市57室2020年10月
チャームスイート高円寺東京都杉並区60室2020年11月
チャーム板橋蓮根東京都板橋区72室2020年11月
チャーム花小金井東京都小平市66室2021年3月(予定)
チャームプレミアグラン南麻布東京都港区32室2021年3月(予定)
合計5ホーム(首都圏5ホーム)287室

②その他
その他の事業として、連結子会社である株式会社グッドパートナーズが行っている人材派遣、人材紹介、訪問看護等の事業があり、主に首都圏において介護分野に特化した人材派遣や人材紹介等を行っております。当第2四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の状況にあっても、介護人材の需要は減少しておらず、人材派遣等の売上高及び利益は計画どおり順調に推移しております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は570百万円、セグメント利益は11百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は5,946百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果、得られた資金は1,603百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,237百万円、減価償却費225百万円及び前受収益の増加額410百万円により資金を得た一方で、法人税等の支払額326百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果、支出した資金は1,084百万円となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出531百万円、金銭の信託の取得による支出278百万円及び差入保証金の差入による支出234百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果、支出した資金は186百万円となりました。これは主に、長期借入れによる収入429百万円により資金を得た一方で、長期借入金の返済による支出396百万円及び配当金の支払額211百万円があったことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。