四半期報告書-第38期第1四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/08 15:41
【資料】
PDFをみる
【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大により、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が多くの地域で実施されるなど社会・経済活動が大きく制限され、厳しい状況が続いてまいりました。ワクチン接種の促進による経済活動の回復に向けた動きが期待されるものの、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
介護業界におきましては、今後も高齢者人口は増加していき、これに伴い高齢者単独世帯も増加し、介護サービスに対する需要拡大が見込まれます。一方で、異業種からの新規参入により競争が激しさを増しています。加えて、介護職における雇用情勢につきましては、2021年9月の有効求人倍率は3.63倍(全国平均・常用(パート含む))と全職種平均の1.05倍を大きく上回り、介護職員の確保は引き続き課題となっているなど、当業界を取り巻く環境は厳しさを増しております。
そのような状況のなか、当社グループは、「高齢者生活サービスを中心として、お客様お一人おひとりの価値観を大切にし、お客様にあった魅力的な生活を提案する」という企業理念を掲げ、開設エリアのお客様のニーズに応じた価格設定及びお客様にとって魅力的な介護サービスの提供を通じて競争優位性の確保に向けた取り組みを進めてまいりました。
また、より良い人材の確保及び定着に向け、処遇改善を行うとともに、従業員それぞれがライフスタイルに応じて働けるよう、働き方の選択肢を増やしました。また、ホーム運営における人員配置の適正化やIT機器の導入等による業務効率化も進めております。今後とも当社グループは、お客様へより質の高いサービスが提供できるよう、従業員が働きやすい職場環境づくりに邁進してまいります。
なお、当第1四半期連結累計期間におけるホームの運営状況につきましては、運営ホーム数の合計は66ホーム、居室数は4,428室であります。ホームの入居状況につきましては、開設2年目を経過した既存ホームにおいて93.4%(前年同期95.9%)と高い入居率を維持しており、開設2年未満のホームの入居につきましても順調に進んでおります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は5,986百万円、営業利益は401百万円、経常利益は398百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は262百万円となりました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を当第1四半期会計期間の期首から適用しており、2022年6月期第1四半期に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっており、対前年同四半期増減率は記載しておりません。「収益認識に関する会計基準」等の適用に関する詳細については、「1 四半期財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご覧ください。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、前第2四半期連結累計期間より、マネジメント・アプローチの観点を重視した見直しを行い、「介護事業」のうち「訪問看護事業」部分を「その他」に含めることに変更しております。
①介護事業
介護事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は5,745百万円、セグメント利益は600百万円となりました。
なお、ホームの新規開設の状況につきましては、介護ニーズの伸長が見込まれる首都圏の都市部において、高級住宅地を中心に、アッパーミドル~富裕層をターゲットとした高価格帯ブランド「チャームプレミア(グラン)」シリーズを開設するとともに、「チャーム」シリーズ、「チャームスイート」シリーズの開設も行い、バランスの取れた積極的な新規開設を進めております。
当連結会計年度における新規開設(予定を含む)の状況は以下のとおりです。
案件所在居室数開設年月日
チャームスイート奈良学園前奈良県奈良市74室2021年9月
チャームスイート経堂東京都世田谷区65室2021年9月
チャームプレミア グラン 御殿山東京都品川区34室2021年10月
チャーム石神井台東京都練馬区79室2022年2月(予定)
チャーム光が丘東京都練馬区66室2022年2月(予定)
チャームスイート京都紫野京都市北区57室2022年3月(予定)
チャームスイート代田橋東京都杉並区95室2022年4月(予定)
チャームプレミア浜田山東京都杉並区34室2022年6月(予定)
合計8ホーム(首都圏6ホーム、近畿圏2ホーム)504室

②その他事業
その他事業として、連結子会社である株式会社グッドパートナーズが行っている人材派遣、人材紹介、訪問看護等の事業があり、主に首都圏において介護分野に特化した人材派遣や人材紹介等を行っております。当第1四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により新規営業面において制約を受ける状況ではありますが、既存取引先からの介護人材の需要は引き続き堅調であり、人材派遣等の売上高及び利益は概ね計画どおりに推移しております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は240百万円、セグメント利益は3百万円となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。