四半期報告書-第24期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/12 16:03
【資料】
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【項目】
29項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米国政権の政策動向や通商問題、地政学リスクの影響等に留意する必要があるものの、全体としては緩やかな回復基調となりました。
わが国経済におきましては、雇用・所得環境の改善が続くなか設備投資が増加し、個人消費の持ち直しの動きがみられるなど、緩やかな回復基調で推移いたしました。
このような環境のなかで、当社グループは、経営理念にある「市場に適応した価値ある製品を創出し、豊かな社会の実現と地球環境の保全に貢献する」ため、電気機器の小型化・省電力化に「電源」の観点から取組み、収益力の強化と持続的な成長の実現に向けて、以下の諸施策を継続的に推進してまいりました。
・当社東京技術センター、関西技術センター及び米国R&Dセンターにおいて、差別化の出来る高付加価値な汎用製品及びターゲット市場により特化した特長を有した製品を迅速に市場へ投入していくため開発活動を進めてまいりました。
・製品企画段階からのコスト分析の徹底、生産計画の効率化を進めるとともに、グループ内の製造子会社との協力体制を深め、同業他社に比して競争力のある製造コストと納期対応の実現に取り組みました。
・地域に密着した営業体制を進め、昨年開設した名古屋営業所の強化、海外販売子会社における営業・技術サポート担当者の充実を図り、顧客の要望や製品企画への迅速な対応と営業基盤のより一層の強化に努めました。
・関西技術センターの解析力を活用するとともに、協力工場との一層の関係強化を進め、産業機器や車載製品等のターゲット市場を意識した品質保証体制と各種認定制度への対応を図りました。
・グループ収益の最大化につなげるため、フェニテックセミコンダクター株式会社とのシナジー効果を高め、相互の人的交流や共同プロジェクトを推進しました。
・製品の長期・安定供給体制と競争力のある製品づくり及び生産性向上のため、フェニテックセミコンダクター株式会社本社工場の第一工場への統合工事をすすめ、新棟を竣工し製品試作を開始しました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループの業績は、売上高124億69百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益13億51百万円(前年同期比23.9%増)、経常利益17億42百万円(前年同期比57.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益9億65百万円(前年同期比92.5%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①日本
当第2四半期連結累計期間における売上高は、主に産業機器、車載機器等の分野向けの売上が増加したことにより、88億46百万円(前年同期比7.9%増)となりました。
②アジア
当第2四半期連結累計期間における売上高は、主に産業機器、PC機器等の分野向けの売上が増加しましたが、デジタル家電等の分野向けの売上が減少したことにより、28億26百万円(前年同期比0.8%減)となりました。
③欧州
当第2四半期連結累計期間における売上高は、主に医療機器等の分野向けの売上が増加しましたが、産業機器等の分野向けの売上が減少したことにより、4億49百万円(前年同期比1.9%減)となりました。
④北米
当第2四半期連結累計期間における売上高は、主に産業機器等の分野向けの売上が増加したことにより、3億47百万円(前年同期比12.9%増)となりました。
(2)財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は224億61百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億92百万円の増加となりました。主な要因はフェニテックセミコンダクター株式会社において資金の借入を行ったことにより、現金及び預金15億59百万円の増加に加えて、たな卸資産4億89百万円、受取手形及び売掛金1億82百万円の増加に対し、有価証券16億円の減少によるものであります。固定資産は81億15百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億89百万円の増加となりました。主な要因はフェニテックセミコンダクター株式会社において第一工場の新棟を竣工したことにより有形固定資産16億79百万円の増加に加えて、無形固定資産54百万円、投資その他の資産55百万円の増加によるものであります。
この結果、総資産が305億77百万円となり、前連結会計年度末に比べ25億82百万円の増加となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は75億68百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億11百万円の増加となりました。主な要因は未払法人税等3億40百万円、その他のうち未払金8億45百万円の増加に対し、短期借入金3億79百万円の減少によるものであります。固定負債は28億95百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億42百万円の増加となりました。主な要因はフェニテックセミコンダクター株式会社において資金の借入を行ったことにより、長期借入金8億35百万円の増加によるものであります。
この結果、負債合計が104億63百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億53百万円の増加となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は201億13百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億28百万円の増加となりました。主な要因は利益剰余金7億69百万円、子会社増資引受等による資本剰余金9億79百万円の増加に対し、非支配株主持分7億93百万円の減少によるものであります。
以上の結果、自己資本比率が53.4%(前連結会計年度末は51.8%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により9億38百万円増加し、投資活動により12億97百万円減少し、財務活動により2億13百万円増加した結果、当第2四半期連結会計期間末の残高は123億39百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金は、税金等調整前四半期純利益17億35百万円、減価償却費4億34百万円、退職給付に係る負債の増加21百万円等を要因とする資金の増加に対し、売上債権の増加額1億60百万円、たな卸資産の増加額4億77百万円、仕入債務の減少額45百万円、為替差益1億82百万円、法人税等の支払額2億33百万円等を要因とする資金の減少を差し引き、9億38百万の増加(前年同期比2億8百万円の収入増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金は、有価証券の償還による収入2億円による資金の増加に対し、有価証券の取得による支出1億円、有形固定資産の取得による支出12億89百万円、無形固定資産の取得による支出89百万円の支出等により、12億97百万の減少(前年同期比8億63百万円の支出増)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金は、長期借入金による収入15億円等による資金の増加に対し、長期借入金の返済による支出6億23百万円等の支出により、2億13百万の増加(前年同期比8億96百万円の収入増)となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億70百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第2四半期累計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。
新設
フェニテックセミコンダクター株式会社第一工場の新棟建設は平成30年8月に竣工いたしました。