訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2014/09/16 15:01
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沿革

当社は、東京大学医科学研究所の教授であった中村義一(現 当社代表取締役社長)の研究成果を利用して、RNAを成分とする医薬品(「アプタマー医薬」)の開発を目的に、平成15年8月に設立された創薬プラットフォーム系バイオベンチャーであります。その設立理念は、「Unmet Medical Needs(未だに満足すべき治療法のない疾患領域の医療ニーズ)に応える」、「日本の創薬力を復活させる」、「産学連携を推進しアカデミアの研究成果を社会へ還元する」、ことであります。創薬プラットフォーム系バイオベンチャーとは、特定のあるいは限られた化合物を開発するのではなく、様々な疾患分野に応用される創薬技術をベースとして、次から次へと新薬シーズを開発できるバイオベンチャーであると当社では考えております。
当社のコアとなる創薬技術「RiboARTシステム」は、アプタマー創薬に関する総合的な技術や知識、経験、ノウハウ等から成り、多様なプラットフォーム(本技術を応用して様々な新薬のシーズを創出する場、即ち創薬基盤)を構築しております。当社は「RiboARTシステム」を活用して疾患や標的タンパク質に限定されない様々な新薬を創製する事業を展開してまいりました。
このような創薬活動の成果として、平成20年1月に大塚製薬株式会社との間で長期共同研究契約、平成26年3月に大正製薬株式会社との間で共同研究契約、及び平成26年4月には藤本製薬株式会社との間で自社開発品(抗NGFアプタマー)のライセンス契約をそれぞれ締結いたしました。また、当社はこれらの事業提携に連動して、複数の提携先と資本提携も実施し、統合的な事業推進を図ってまいりました。
当社は今後もアプタマー医薬に特化した研究開発を推進し、創薬分野での日本の技術立国の進展及び人々の健康の増進に貢献していきたいと考えております。
年月事項
平成15年8月医薬品開発のコンサルティング等を目的として、東京都板橋区中台三丁目27番に株式会社リボミックを設立(資本金1,000万円)
平成17年3月本社を東京都港区白金台三丁目15番5号に移転し、RNAアプタマーを利用した新規医薬品の開発を本格的に開始
平成17年4月独立行政法人医薬基盤研究所と「人工進化RNAを利用した制癌戦略」の研究に関して委託研究契約を締結
平成17年6月国立大学法人東京大学とRNAアプタマー創薬に関する研究を目的とした共同研究契約を締結し、東京大学医科学研究所のクレストホールにて研究を開始
平成17年10月独立行政法人科学技術振興機構と「多目的RNAナノセンサー・モジュレーターの開発」の研究に関して委託研究契約を締結
平成17年11月東京都港区白金台に自社の研究所を開設
平成18年10月独立行政法人科学技術振興機構と「産学共同シーズイノベーション化事業」に関する研究について委託研究契約を締結
平成18年10月米国Archemix Corp.(以下、「アルケミックス社」という)とIgGアプタマーの創製に関するSELEX法特許の非独占的ライセンス契約を締結
平成19年8月本社を東京都港区白金台三丁目16番13号に移転
平成19年8月独立行政法人医薬基盤研究所と「医薬品・医療機器実用化研究支援事業」に関する研究について委託研究契約を締結
平成19年12月アルケミックス社とMidkineアプタマーの創製に関するSELEX法特許の独占的ライセンス契約を締結
平成20年1月大塚製薬株式会社と医薬品用途の開発候補アプタマーの創出とそれを用いた医薬品の開発・販売に関して長期共同研究契約を締結
平成20年6月アルケミックス社とリサーチライセンス・オプションに関する契約を締結
平成23年2月全薬工業株式会社とRNAアプタマー創薬の技術アドバイスに関する契約を締結
平成23年8月「慢性炎症に伴う難治性疾患に対するRNAアプタマー新薬の開発」に関して、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」という)のイノベーション実用化助成事業に採択
平成24年4月東京大学医科学研究所に社会連携講座(「RNA医科学」社会連携研究部門)を設置

年月事項
平成25年4月「難治性炎症疾患に対するRNAアプタマー新薬の開発」に関して、NEDOのイノベーション実用化ベンチャー支援事業に採択
平成26年3月大正製薬株式会社とアプタマー新薬に関する共同研究契約を締結
平成26年4月藤本製薬株式会社と抗NGFアプタマーの独占的実施権の供与に関するライセンス契約を締結