訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2014/10/14 11:01
【資料】
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【項目】
82項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たって、資産及び負債または損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき、合理的に判断して行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 重要な会計方針」に記載しております。
(2)財政状態の分析
第9期事業年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
(資産)
当事業年度末における総資産残高は854,167千円となり、前事業年度末に比べ456,364千円増加しました。これは主に未収還付法人税等が16,506千円減少した一方で、現金及び預金が96,707千円、売掛金が167,296千円、貯蔵品が39,686千円、のれんが143,744千円増加したことによるものです。
(負債)
当事業年度末における負債残高は613,659千円となり、前事業年度末に比べ366,243千円増加しました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が42,648千円、未払法人税等が73,003千円、ポイント引当金が83,368千円、長期借入金が131,444千円増加したことによるものです。
(純資産)
当事業年度末における純資産残高は240,508千円となり、前事業年度末に比べ90,121千円増加しました。これは当期純利益の増加に伴い利益剰余金が90,121千円増加したことによるものであります。
第10期第2四半期累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年6月30日)
(資産)
当第2四半期会計期間末における総資産残高は1,058,327千円となり、前事業年度末に比べ204,160千円増加しました。これは主に貯蔵品が11,862千円、前渡金が9,282千円減少した一方で、現金及び預金が91,316千円、売掛金が113,310千円、敷金及び保証金が20,169千円増加したことによるものです。
(負債)
当第2四半期会計期間末における総負債残高は719,516千円となり、前事業年度末に比べ105,856千円増加しました。これは主に未払消費税等が12,374千円、ポイント引当金が33,447千円、長期借入金が46,806千円増加したことによるものです。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産残高は338,811千円となり、前事業年度末に比べ98,303千円増加しました。これは四半期純利益の増加に伴い利益剰余金が98,303千円増加したことによるものです。
(3)経営成績の分析
第9期事業年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
(売上高)
当事業年度の売上高は1,171,986千円となり、前年同期と比べ589,812千円増加しました。これは主にスマートフォン広告市場の急速な立ち上がりとPC版モッピーのサイト及び運営手法の改善によるものです。
(売上原価)
当事業年度の売上原価は、730,457千円となり、前年同期と比べ382,090千円増加しました。これは主に売上高の拡大に伴うポイント原価の増加と将来のポイント使用に備えたポイント引当金繰入額の増加によるものです。
(販売費及び一般管理費、営業損益)
当事業年度の販売費及び一般管理費は284,533千円となり、前年同期と比べ45,840千円増加しました。これは主に人員増に伴う人件費の増加とポイントメディアにおける会員獲得のための広告宣伝費の増加によるものです。
この結果、営業利益は156,995千円となり、前年同期と比べて161,882千円増加しました。
(営業外収益、営業外費用及び経常損益)
当事業年度の営業外収益は64千円となりました。これは主に受取利息によるものです。
当事業年度の営業外費用は2,763千円となりました。これは主に株式公開費用によるものです。
この結果、経常利益は154,296千円となり、前年同期と比べて159,896千円増加しました。
(特別利益、特別損失及び当期純損益)
当事業年度における特別利益、特別損失の計上はなかったため、税引前当期純利益は154,296千円となり、法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)は64,175千円となりました。
以上の結果、当期純利益は90,121千円となり、前年同期と比べて100,276千円増加しました。
第10期第2四半期累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年6月30日)
(売上高)
当第2四半期累計期間の売上高は1,194,704千円となりました。これは主にポイントメディアにおいてスマートフォン版及びPC版の登録会員数が増加したこと、並びに、ポイントメディア運用ノウハウの蓄積によるものです。
(売上原価)
当第2四半期累計期間の売上原価は、716,293千円となりました。これは主にポイント原価と将来のポイント使用に備えたポイント引当金繰入額によるものです。
(販売費及び一般管理費、営業損益)
当第2四半期累計期間の販売費及び一般管理費は297,969千円となりました。これは主に人件費とポイントメディアにおける会員獲得のための広告宣伝費によるものです。
この結果、営業利益は180,441千円となりました。
(営業外収益、営業外費用及び経常損益)
当第2四半期累計期間の営業外収益は29千円となりました。これは主に受取利息によるものです。
当第2四半期累計期間の営業外費用は3,854千円となりました。これは主に株式公開費用によるものです。
この結果、経常利益は176,616千円となりました。
(特別利益、特別損失及び四半期純損益)
当第2四半期累計期間における特別損失は1,714千円であり、税引前四半期純利益は174,902千円となりました。
また、法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)は76,598千円となりました。
以上の結果、四半期純利益は98,303千円となりました。
(4)キャッシュ・フローの分析
「第2 事業の状況 1 業績等の概要(2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
(5)経営戦略の現状と見通し
当社は設立以来、ポイントメディア「モッピー」を展開してまいりました。携帯電話端末市場において総契約台数に占めるスマートフォンの割合が継続的に増加している中、モッピーにおいてもスマートフォン版が事業の主軸となっております。平成25年12月には、スマートフォンにおいてポイントメディアを展開する「モバトク通帳」の事業を譲り受け、モッピーと並ぶ主力メディアとして運営しております。
インターネット広告市場の中でも特にスマートフォン広告市場は急速に拡大しておりますが、一方で広告主の費用対効果に関する要求は一層厳しくなってきております。登録会員数の増加及び登録会員のアクティブ率向上により、広告効果の高いメディアとして利用価値を向上させることが重要な課題と認識しております。
また、平成22年度より収益源の多様化の為、HRメディア「モッピージョブ」を開始しております。モッピージョブに関してはまだ立ち上げ段階にあり、事業の早期収益化を目指していく所存であります。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載しております。
(7)経営者の問題認識と今後の方針について
当社は「インターネットマーケティングを通じて豊かな世界を実現する」という企業理念のもと、「自社の運営するメディアの利用価値を最大化する」というミッションを実現することを目指して事業を展開しております。
当社がこの企業理念のもとに、長期的な競争力を維持し更なる向上を図るためには、経営者は「第2 事業の状況 3 対処すべき課題」に記載の様々な課題に、不断の努力を継続していくことが必要であると認識しております。