四半期報告書-第47期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/12 12:36
【資料】
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【項目】
36項目
(1)経営成績
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済状況は、一部に弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで各種政策の効果もあり、緩やかな回復が続きました。また、世界の経済状況は、通商問題の動向、中国経済の先行き、政策に関する不確実性等のリスクがあるものの、全体としては緩やかな回復が続きました。
このような状況のなか、当社グループは、2020年度(2021年3月期)を最終年度とする「中期経営計画2020」の達成に向けて「①戦略開発投資」「②事業戦略(基盤分野の強化と成長分野の拡大)」「③持続的なESGの取り組み」を重点施策とし、全社を挙げて取り組んでおります。
当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績については、売上高は565億2百万円(前年同期比12.7%増)、営業損失は34億73百万円(前年同期は営業損失38億93百万円)、経常損失は34億94百万円(前年同期は経常損失37億33百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は25億63百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失26億48百万円)となりました。また、受注高は1,027億49百万円(前年同期比8.3%増)となりました。
当社グループの事業の特徴として、官公庁向けの国内公共事業が大半を占めていることから、売上の計上が第4四半期連結会計期間に著しく偏り、第3四半期連結累計期間の業績は低い水準となる傾向があります。
当社グループの事業は、「プラントエンジニアリング事業セグメント」に基盤分野であるEPC(注1)事業及び成長分野と位置付ける海外事業が区分され、また、「サービスソリューション事業セグメント」に基盤分野であるO&M(注2)事業及び成長分野と位置付けるPPP(注3)事業が区分されております。
セグメント別の業績は次のとおりです。
(プラントエンジニアリング事業)
プラントエンジニアリング事業においては、EPC事業及び海外事業共に順調に推移し、売上高は358億21百万円(前年同期比8.5%増)、営業損失は17億84百万円(前年同期は営業損失19億96百万円)となりました。また、受注高は532億19百万円(前年同期比0.5%減)となりました。
(サービスソリューション事業)
サービスソリューション事業においては、O&M事業及びPPP事業共に順調に推移し、売上高は206億80百万円(前年同期比20.8%増)、営業損失は16億88百万円(前年同期は営業損失18億96百万円)となりました。また、受注高は495億29百万円(前年同期比19.8%増)となりました。
(注) 1.EPC (Engineering, Procurement and Construction):設計・調達・建設
2.O&M (Operation and Maintenance):運転・維持管理
3.PPP (Public-Private Partnership):公共サービスの提供に民間が参画する手法
(2)財政状態
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ303億19百万円減少し、1,023億円となりました。
流動資産は、仕掛品が増加しましたが、現金及び預金並びに受取手形及び売掛金が減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ303億5百万円減少し、852億33百万円となりました。
固定資産は、のれん及び顧客関連資産が減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ14百万円減少し、170億67百万円となりました。
流動負債は、前受金が増加しましたが、買掛金が減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ109億26百万円減少し、454億円となりました。
固定負債は、PFI等プロジェクトファイナンス・ローンが減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ9億97百万円減少し、162億65百万円となりました。
純資産は、自己株式の取得による減少などにより、前連結会計年度末に比べ183億96百万円減少し、406億35百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の当社グループ全体の研究開発費は15億75百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。