有価証券報告書-第11期(2025/05/01-2026/04/30)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下の通りであります。
① 経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が底堅く推移し、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。春闘において前年に続く高水準の賃上げが実現する一方、物価上昇は当事業年度を通じておおむね2%前後で推移し、実質的な購買力の回復には力強さを欠く状況が続きました。また、米国の通商政策(関税措置)の影響に加え、中東情勢の緊迫化をはじめとする地政学リスクが顕在化し、原油等の資源価格や為替相場は不安定な動きを示しました。内外に不確定要素は依然として多く、先行きは不透明な状況が続いております。
当社が事業を営む「会員制プライベートクラブ」の運営領域は、世界的に堅調な成長を続けております。新型コロナウイルス禍を経て、富裕層を中心に「量より質」「モノより体験」「信頼できる人とのつながり」を重視する価値観が定着し、単なるステータスではなく、学びや成長、コミュニティとしての共感を提供するクラブが選ばれる時代へと移行しております。国内においても富裕層世帯は過去最高水準に達し、会員制クラブへの需要は着実に高まっております。
一方、当クラブの中核的なアクティビティであるゴルフを取り巻く環境に目を向けますと、2021年以降のアウトドアレジャーとしての活況は全国的に落ち着きを取り戻しつつあり、近年の記録的な夏の高温による来場者数の減少やコース管理負担の増大、愛好者の中心を担ってきた団塊世代の後期高齢化に伴う、いわゆる「2025年問題」など、業界共通の課題も顕在化しております。加えて、物価及び賃金の上昇に伴う運営コストの増大が続いており、各施設が自らのターゲット層を明確にし、その需要に如何に応え得るかが問われております。
こうした環境の中にあって当社は、首都圏近郊に位置する会員専用のプライベートクラブとして、来場者数の多寡を競うのではなく、明確なコンセプトのもとで真のクラブライフを提供することにより、競合他社との差別化を図ってまいりました。ゴルフコースは帝王ジャック・ニクラス本人の設計により世界基準のチャンピオンコースを目指して造成され、ゴルフコースの品質のみならず、「東京クラシッククラブ」というソサエティそのものの価値を高めることに注力しております。
当社は、2016年5月にProvisional Openを迎えてゴルフ場の営業を開始し、同年12月のGrand Openをもって馬主クラブ、クラインガルテンを含むクラブ全体の営業を開始いたしました。2018年3月には隣地でキャンプ場の営業を開始し、好評を得ております。当事業年度末をもって開場から満9年余りが経過し、2026年12月にはGrand Open10周年という大きな節目を迎えます。当社は、この10年を「クラブの礎を築いた10年」と位置づけ、次の10年に向けて、単なるゴルフ場運営にとどまらず、メンバーが集い、互いに学び合い交流する“真のソサエティ”としての東京クラシッククラブの満足度を一層高める新たなステージへと踏み出してまいります。その第一歩として、当事業年度においては、クラブのビジョンに共感し共に発展させていただける方に入会いただくためのプリメンバー制度を導入するとともに、会報・理事会・委員会活動を通じてメンバーの皆様との対話を深めてまいりました。
当事業年度の業績については、総来場者数はほぼ前期並みで推移したものの、顧客単価の上昇により運営収入は増加いたしましたが、物価上昇等による運営コストの増加もあり、通常運営による損益はおおむね前期並みとなりました。これに対し、前期に実施した月会費改定の効果が通期にわたり寄与(約130百万円)した一方、新規入会を厳選したことで入会金収入は前期を下回りました(約100百万円の減少)。これらの結果、当事業年度の利益は前期を(約30百万円)上回りました。
この結果、当事業年度の経営成績は、売上高は前期比80,087千円(前期は1,309,465千円)増加の1,389,552千円、営業利益は269,265千円(前期は営業利益243,437千円)、経常利益は244,564千円(前期は経常利益214,004千円)、当期純利益は243,354千円(前期は当期純利益213,844千円)となりました。
② 財政状態の状況
当事業年度末の資産の部合計は前期末に比べ247,003千円増加し、6,689,495千円となりました。これは主に、現金及び預金が370,575千円増加したことによるものです。
当事業年度末の負債の部合計は前期末に比べ3,648千円増加し、1,322,712千円となりました。これは主に、預り金が102,274千円増加し、返済により長期借入金が77,640千円減少したことによるものです。
当事業年度末の純資産合計は前期末に比べ243,354千円増加し、5,366,782千円となりました。これは当期純利益243,354千円によるものです。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが501,560千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが52,091千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが78,893千円の支出となった結果、前事業年度末に比べ370,575千円増加し、当事業年度末には1,867,449千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、501,560千円(前期は417,786千円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益245,364千円、減価償却費175,141千円の計上によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、52,091千円(前期は54,620千円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が48,873千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、78,893千円(前期は75,222千円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出77,640千円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
該当事項はありません。
b. 受注実績
該当事項はありません。
c. 販売実績
当事業年度における営業日数及び入場者数の状況は次のとおりであります。
当事業年度の売上状況は次のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。財務諸表の作成に際しては、決算日における資産、負債及び会計年度における収益、費用の金額並びに開示に影響を与える事項についての見積りを行う必要があります。当該見積りについては、過去の実績や現在の状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき合理的に判断を行い、継続して評価を行っておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果はこれら見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表において採用する重要な会計方針は、後記「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 経営成績等に関する分析
経営成績の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」をご参照ください。
b. 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
(3)経営戦略の現状と見通し
経営戦略の現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」
に記載しております。
(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析
資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。
必要とする資金の調達は、当社の親会社である株式会社クラシック及び日本政策金融公庫からの長期借入、並びに新規会員募集によりおこなっており、当社の今後の主な資金需要としては、ゴルフ場及び周辺施設にかかる設備投資資金ですが、「第3 設備の状況」に記載のとおり、重要な設備の新設等の計画はありません。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下の通りであります。
① 経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が底堅く推移し、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。春闘において前年に続く高水準の賃上げが実現する一方、物価上昇は当事業年度を通じておおむね2%前後で推移し、実質的な購買力の回復には力強さを欠く状況が続きました。また、米国の通商政策(関税措置)の影響に加え、中東情勢の緊迫化をはじめとする地政学リスクが顕在化し、原油等の資源価格や為替相場は不安定な動きを示しました。内外に不確定要素は依然として多く、先行きは不透明な状況が続いております。
当社が事業を営む「会員制プライベートクラブ」の運営領域は、世界的に堅調な成長を続けております。新型コロナウイルス禍を経て、富裕層を中心に「量より質」「モノより体験」「信頼できる人とのつながり」を重視する価値観が定着し、単なるステータスではなく、学びや成長、コミュニティとしての共感を提供するクラブが選ばれる時代へと移行しております。国内においても富裕層世帯は過去最高水準に達し、会員制クラブへの需要は着実に高まっております。
一方、当クラブの中核的なアクティビティであるゴルフを取り巻く環境に目を向けますと、2021年以降のアウトドアレジャーとしての活況は全国的に落ち着きを取り戻しつつあり、近年の記録的な夏の高温による来場者数の減少やコース管理負担の増大、愛好者の中心を担ってきた団塊世代の後期高齢化に伴う、いわゆる「2025年問題」など、業界共通の課題も顕在化しております。加えて、物価及び賃金の上昇に伴う運営コストの増大が続いており、各施設が自らのターゲット層を明確にし、その需要に如何に応え得るかが問われております。
こうした環境の中にあって当社は、首都圏近郊に位置する会員専用のプライベートクラブとして、来場者数の多寡を競うのではなく、明確なコンセプトのもとで真のクラブライフを提供することにより、競合他社との差別化を図ってまいりました。ゴルフコースは帝王ジャック・ニクラス本人の設計により世界基準のチャンピオンコースを目指して造成され、ゴルフコースの品質のみならず、「東京クラシッククラブ」というソサエティそのものの価値を高めることに注力しております。
当社は、2016年5月にProvisional Openを迎えてゴルフ場の営業を開始し、同年12月のGrand Openをもって馬主クラブ、クラインガルテンを含むクラブ全体の営業を開始いたしました。2018年3月には隣地でキャンプ場の営業を開始し、好評を得ております。当事業年度末をもって開場から満9年余りが経過し、2026年12月にはGrand Open10周年という大きな節目を迎えます。当社は、この10年を「クラブの礎を築いた10年」と位置づけ、次の10年に向けて、単なるゴルフ場運営にとどまらず、メンバーが集い、互いに学び合い交流する“真のソサエティ”としての東京クラシッククラブの満足度を一層高める新たなステージへと踏み出してまいります。その第一歩として、当事業年度においては、クラブのビジョンに共感し共に発展させていただける方に入会いただくためのプリメンバー制度を導入するとともに、会報・理事会・委員会活動を通じてメンバーの皆様との対話を深めてまいりました。
当事業年度の業績については、総来場者数はほぼ前期並みで推移したものの、顧客単価の上昇により運営収入は増加いたしましたが、物価上昇等による運営コストの増加もあり、通常運営による損益はおおむね前期並みとなりました。これに対し、前期に実施した月会費改定の効果が通期にわたり寄与(約130百万円)した一方、新規入会を厳選したことで入会金収入は前期を下回りました(約100百万円の減少)。これらの結果、当事業年度の利益は前期を(約30百万円)上回りました。
この結果、当事業年度の経営成績は、売上高は前期比80,087千円(前期は1,309,465千円)増加の1,389,552千円、営業利益は269,265千円(前期は営業利益243,437千円)、経常利益は244,564千円(前期は経常利益214,004千円)、当期純利益は243,354千円(前期は当期純利益213,844千円)となりました。
② 財政状態の状況
当事業年度末の資産の部合計は前期末に比べ247,003千円増加し、6,689,495千円となりました。これは主に、現金及び預金が370,575千円増加したことによるものです。
当事業年度末の負債の部合計は前期末に比べ3,648千円増加し、1,322,712千円となりました。これは主に、預り金が102,274千円増加し、返済により長期借入金が77,640千円減少したことによるものです。
当事業年度末の純資産合計は前期末に比べ243,354千円増加し、5,366,782千円となりました。これは当期純利益243,354千円によるものです。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが501,560千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが52,091千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが78,893千円の支出となった結果、前事業年度末に比べ370,575千円増加し、当事業年度末には1,867,449千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、501,560千円(前期は417,786千円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益245,364千円、減価償却費175,141千円の計上によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、52,091千円(前期は54,620千円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が48,873千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、78,893千円(前期は75,222千円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出77,640千円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
該当事項はありません。
b. 受注実績
該当事項はありません。
c. 販売実績
当事業年度における営業日数及び入場者数の状況は次のとおりであります。
| 項目 | 当事業年度 (自 2025年5月1日 至 2026年4月30日) |
| 営業日数 | 353日 |
| 入場者数 | 26,782人 |
当事業年度の売上状況は次のとおりであります。
| 科目 | 当事業年度 (自 2025年5月1日 至 2026年4月30日) | |
| 金額(千円) | 割合(%) | |
| グリーンフィー収入 | 160,739 | 11.6 |
| 諸経費収入 | 132,470 | 9.5 |
| キャディフィー収入 | 131,417 | 9.5 |
| レストラン収入 | 128,663 | 9.3 |
| 月会費/株主会員 | 559,900 | 40.3 |
| 入会金 | 102,000 | 7.3 |
| その他 | 174,363 | 12.5 |
| 合計 | 1,389,552 | 100.0 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。財務諸表の作成に際しては、決算日における資産、負債及び会計年度における収益、費用の金額並びに開示に影響を与える事項についての見積りを行う必要があります。当該見積りについては、過去の実績や現在の状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき合理的に判断を行い、継続して評価を行っておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果はこれら見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表において採用する重要な会計方針は、後記「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 経営成績等に関する分析
経営成績の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」をご参照ください。
b. 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
(3)経営戦略の現状と見通し
経営戦略の現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」
に記載しております。
(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析
資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。
必要とする資金の調達は、当社の親会社である株式会社クラシック及び日本政策金融公庫からの長期借入、並びに新規会員募集によりおこなっており、当社の今後の主な資金需要としては、ゴルフ場及び周辺施設にかかる設備投資資金ですが、「第3 設備の状況」に記載のとおり、重要な設備の新設等の計画はありません。