有価証券報告書-第10期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/25 16:52
【資料】
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【項目】
73項目

対処すべき課題

当社は、「ネット×リアルで新しいサービスを」という経営理念のもと、自社開発したアパート経営プラットフォーム「TATERU」を広く認知させ収益力の強化を図っていくとともに、ITの技術力を通じてイノベーションを創造することが必要であると考えております。このため、以下の事項を当社が対処すべき当面の課題として認識し、事業展開を図る方針であります。
(1) 知名度の向上と会員数の拡大
当社のビジネスモデルの根幹はマッチングビジネスにあります。そのため、今後も継続的に成長を図るためには、当社及びTATERUの知名度を向上させ、その会員数を拡大していくことが必要不可欠であります。
そのためには、テレビCMをはじめとする種々の広告宣伝活動等により知名度を向上させ、当社のサービスをより多くの顧客に利用してもらえるよう、会員数増加のための施策を積極的に実施する方針であります。また、顧客の行動や購入プロセスは、複雑かつ変化が著しいため、すべての顧客に対し同様のアプローチを行うのではなく、個別かつきめ細やかな情報提供やコミュニケーションを実施するためにデジタルマーケティングを強化し、One to Oneマーケティング(注)の実現を目指してまいります。
(注)One to Oneマーケティングとは、顧客一人ひとりの趣向や属性などを基とした上で、顧客に対して個別にマーケティングを行っていく方法であります。
(2) 不動産情報の強化
当社は、不動産情報の大半を不動産仲介会社やその他不動産会社から入手しておりますが、今後の継続的な成長を図るためにも更なる情報ルートが必要不可欠であります。そのため、既存情報提供元との良好な取引関係を維持するとともに、情報ルートの多様化、強化に努め、優良な情報の確保を進める方針であります。
(3) 技術革新への対応
当社は、これまでITの技術を早期に導入することで、コスト優位性を確保し、サービスやデザイン性の分野で差別化を図ってまいりましたが、ITの技術革新のスピードは速く、今後もその環境変化へ対応することが重要であると考えております。そのため、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築してまいります。
(4) 賃貸管理サービスの品質向上
当社は、アパート引渡後の賃貸管理サービスも含めたワンストップサービスを提供しており、オーナーと入居者の満足度を重視した高品質のサービスを提供することを基本姿勢としております。
そのため、賃貸管理サービスの品質をより一層高めるとともに、周辺サービスの開発・発展に努めることにより、さらなる成長を目指してまいります。
(5) コーポレート・ガバナンスの強化
当社の継続的な成長のためには、コーポレート・ガバナンスの強化は重要な課題であると認識しております。
そのため、コンプライアンスを重視した企業経営を推進し、組織体制の整備とともに内部管理体制の強化を図ることで、常に法令等を遵守し、高い倫理観と社会的良識をもって行動するように努めてまいります。
また、個人情報管理の強化を図るため、アクセス権限の設定、セキュリティーコードの定期的な変更など厳重な管理体制を構築するとともに、各従業員の能力と情報管理意識の向上を図るべく教育を徹底してまいります。
(6) システムトラブルへの対応
当社はアパート経営プラットフォーム「TATERU」が事業の核であり、地震、火災などの自然災害、事故、停電など予期せぬ事象の発生によって、当社設備又は通信ネットワークに障害が発生した場合や、外部からの不正な手段によるサーバーへの侵入などの犯罪や役職員の過誤によるネットワーク障害が発生した場合は、当社の営業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。このため、当社では、自社内において、万全の情報セキュリティ対策や事業の安定的な運用のためのシステム強化を行っております。