有価証券報告書-第9期(平成29年10月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/12/25 16:30
【資料】
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【項目】
57項目
(経営成績等の状況の概要)
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国の経済は、好調な企業業績に伴う設備投資の増加、雇用環境の改善、個人消費の持ち直しなどを背景に穏やかな回復基調が続いております。一方、海外では、各国株価指数の乱高下、米国における政策運営の行方など海外情勢の影響及び地政学的リスクの存在など、わが国の景気が下押しされる懸念もあります。
総務省「平成29年通信利用動向調査」(平成30年5月公表)によると、平成29年末時点でスマートフォンを保有する世帯の割合は75.1%(前年比3.3%増)に達しており、電子書籍の市場環境は、スマートフォン・タブレット端末ユーザーの増加を背景に拡大が続いております。インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2018」によると、平成29年度の電子書籍市場規模は2,241億円(内、当社が所属する電子コミック市場は、全体の82%にあたる1,845億円を占める)と推計され、平成28度の1,976億円から13.4%増加し、平成34年度には平成29年度の約1.4倍の3,150億円に拡大すると予測されています。また、平成29年度の無料マンガアプリ広告収益市場規模は、100億円と推計され、平成28年度の78億円から22億円(前年度比28.2%)増加しました。平成30年度には、平成29年度の1.2倍の120億円に拡大すると予測されています。しかしながら、電子書籍のビジネスモデルの多様化や成熟によって電子書籍市場が徐々に飽和していくことも想定されます。また、海賊版サイトなど電子書籍市場の健全な成長を阻害する動きも懸念されております。
このような市場環境の中で、当社は出版社等と協業して新作マンガを共同制作し、雑誌と「マンガBANG!」で同時配信するといった新たな取組みを行ったこと、今まで取引のなかった出版社と取引開始したことによる取扱い作品の増加、ユーザー視点でのサービス・機能追加等による他社サービスとの徹底的な差別化を進めております。また、集客につきましては、昨年夏頃から影響を受けていた海賊版サイトの動向等を踏まえ、費用対効果を考えたインターネット広告を戦略的に行い、新規会員獲得及び認知度向上に努めました。
以上の結果、当事業年度における売上高は1,375,500千円(前年同期比17.5%増)、営業利益78,849千円(前年同期は営業損失25,906千円)、経常利益77,337千円(前年同期は経常損失27,321千円)、当期純利益94,951千円(前年同期は当期純損失29,254千円)となりました。
また、当事業年度末における総資産は565,159千円となり、前事業年度末に比べ155,133千円増加しました。当事業年度末における負債は257,026千円となり、前事業年度末に比べ43,932千円増加しました。当事業年度末における純資産は308,132千円となり、前事業年度末に比べ111,201千円増加しました。
なお、当社はマンガアプリ事業の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載はしておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ58,077千円増加し、239,177千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは53,988千円の収入(前事業年度は32,111千円の支出)となりました。主な要因は、売上債権の増加57,820千円の増加により資金が減少した一方で、税引前当期純利益の計上77,337千円、仕入債務の増加9,459千円、前受金の増加10,478千円、未払金の増加10,861千円により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは9,006千円の支出(前年同期比30.8%増)となりました。主な要因は、敷金及び保証金の差入による支出7,729千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは13,095千円の収入(前年同期比89.7%減)となりました。主な要因は、新株予約権の行使による株式の発行による収入16,193千円であります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
当社で行う事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載がなじまないため、当該記載を省略しております。
(2) 受注実績
当社で行う事業は、提供するサービスの性質上、受注実績の記載がなじまないため、当該記載を省略しております。
(3) 販売実績
当社事業はマンガアプリ事業の単一セグメントであり、当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。
事業の名称当事業年度
(自 平成29年10月1日
至 平成30年9月30日)
前年同期比(%)
マンガアプリ事業(千円)1,375,500+17.5
合計(千円)1,375,500+17.5

(注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。
なお、Apple Inc.及びGoogle Inc.に対する販売実績は、当社が同社等を介して行う課金サービスのユー
ザーに対する利用料の総額であります。
相手先前事業年度
(自 平成28年10月1日
至 平成29年9月30日)
当事業年度
(自 平成29年10月1日
至 平成30年9月30日)
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
Apple Inc.687,80458.7738,72753.7
ユナイテッド株式会社190,44916.3238,28417.3
株式会社fluct18,6271.6151,94911.0
Google Inc.140,09612.0111,7128.1

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社が判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当事業年度末における総資産は565,159千円となり、前事業年度末に比べ155,133千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が58,077千円、売掛金が57,820千円、繰延税金資産が30,525千円、敷金及び保証金が6,929千円増加したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債は257,026千円となり、前事業年度末に比べ43,932千円増加いたしました。これは主に、買掛金が9,459千円、未払金が12,861千円、未払法人税等が11,278千円、前受金が10,478千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は308,132千円となり、前事業年度末に比べ111,201千円増加いたしました。これは新株予約権の行使により資本金と資本準備金がそれぞれ8,125千円増加したことと、当期純利益を94,951千円計上したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は54.5%(前事業年度末は48.0%)となりました。
(3) 経営成績の分析
(売上高)
スマートフォン・タブレット端末向けを中心に、電子コミック市場は拡大していると推計されていますが、その一方で、競合他社の新規参入が増加しており、競争が激化しています。
このような事業環境のもと、出版社及び作品著作権者との関係構築強化に努め、幅広いジャンルの優良作品を提供できました。また、ユーザー視点でのサービス・機能追加とともに積極的な広告宣伝を実施し、弊社サービスに対するユーザーのエンゲージメントを高める施策に注力して参りました。
この結果、当事業年度の売上高は、1,375,500千円(前年同期比17.5%増)となりました。
(売上原価)
売上原価は860,721千円(前年同期比8.4%増)となりました。これは主に、売上の伸長による版権使用料等によるものです。
(販売費及び一般管理費)
費用対効果が最大となるように効果的な広告宣伝実施した結果、広告宣伝費は313,439千円(前年同期比0.4%減)となった一方、人員の増加に伴い、役員報酬が37,650千円(前年同期比59.9%増)、給料手当が28,346千円(前年同期比83.5%増)となりました。なお、広告宣伝は、継続的に効果検証を実施し効率化を図っています。
この結果、販売費及び一般管理費合計は、435,929千円(前年同期比8.2%増)となりました。
(営業外損益)
営業外収益は、1,496千円となりました。これは主に、助成金収入1,400千円によるものです。
営業外費用は、3,008千円となりました。これは主に、株式公開費用2,000千円、新株予約権発行費480千円によるものです。
(法人税等)
法人税等(法人税等調整額を含む)は、△17,613千円(前事業年度は1,932千円)となりました。これは主に、繰越欠損金に対する繰延税金資産を計上したこと等により、法人税等調整額を△30,525千円(前事業年度は未計上)計上したためです。
以上の結果、当事業年度の営業利益は78,849千円(前事業年度は営業損失25,906千円)、経常利益は77,337千円(前事業年度は経常損失27,321千円)、当期純利益は94,951千円(前事業年度は当期純損失29,254千円)となりました。
(4) キャッシュ・フローの状況の分析
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ58,077千円増加し、239,177千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、53,988千円の収入(前事業年度は32,111千円の支出)となりました。主な要因は、売上の増加に伴う営業債権債務の増減により27,020千円の支出(仕入債務の増加額9,459千円、未払金の増加額10,861千円、前受金の増加額10,478千円に対し、売上債権の増加額57,820千円)の一方、税引前当期純利益を77,337千円計上したことにあります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは9,006千円の支出(前年同期比30.8%増)となりました。主な要因は、会社規模の拡大に伴う、敷金及び保証金の差入による支出7,729千円が発生したことにあります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは13,095千円の収入(前年同期比89.7%減)となりました。主な要因は、新株予約権の行使による株式の発行による収入16,193千円であります。
当社の主な資金需要は、当社のサービスを効果的に拡大していくための広告宣伝費及び開発等に係る人件費であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。これらの資金需要につきましては、必要な資金を自己資金、金融機関からの借入で資金調達していくことを基本方針としております。
また、現金及び現金同等物の残高は239,177千円となっており、資金の十分な流動性を確保しております。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社の財政状態及び経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(6) 経営戦略の現状と見通し
「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社の主力サービスであるマンガアプリ「マンガBANG!」を中心に、幅広いジャンルの優良作品を提供することと、新しいマネタイズ手法を確立することで、新規顧客の掘り起こしに取り組んでいきます。
(7) 経営者の問題認識と今後の方針について
経営者は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載されている様々な課題に対処し、ユーザーにより良いサービスを継続的に提供していくことが必要であると認識しております。そのため、経営者は、現在の事業環境並びに入手可能な外部環境の変化に関する情報に基づき、迅速かつ最善な経営戦略の立案、経営課題に対する施策の実施に努めております。

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