有価証券報告書-第79期(2025/04/01-2026/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
当社は、空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は省略しております。
①財政状態の状況
当事業年度末における総資産は、前事業年度末より2,396,289千円増加し、24,585,850千円となりました。
当事業年度末における負債は、前事業年度末より93,137千円増加し、10,518,794千円となりました。
当事業年度末における純資産は、前事業年度末より2,303,152千円増加し、14,067,055千円となりました。
②経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、雇用環境の改善などを背景に緩やかな回復基調にありました。一方で、物価上昇や海外経済の減速懸念、中東情勢の緊迫化などにより依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような中、当事業年度の売上高については、堅調な国内設備投資需要を取り込めたことにより受注高、売上高は前年同期比で増加しました。中でも、制御機能、省エネ性能に優れた当社独自製品が高く評価され、高性能タイプが好調に推移しました。産業分野では、職場環境改善、品質管理を目的とした導入が増加しました。商業分野では、過去に導入した大規模商業施設の更新案件が伸長しました。保健分野では、主に高級リゾートホテル、教育機関等への導入が増加しました。また、新分野として、農・畜産陽圧空調の実用化に向け準備を進めてまいりました。
技術開発においては、八尾技術研究センターが12月に竣工し、新冷媒対応製品の開発加速、様々な温湿度環境を構築し、制御システムの更なる高度化へ向け開発検証を推し進めるとともに、河芸製作所においても技術研究所の建設を開始しました。製造基盤強化においては、八尾製作所再開発工事が3月に完了し、生産性の向上に寄与しました。営業施策においては、換気や陽圧化による衛生管理を強く訴求した結果、改正労働安全衛生規則の施行の追い風も受け、工場用ゾーン空調機の売上および受注が増加しました。工場用ゾーン空調機の受注残が積み上がり、施策効果が2027年3月期の業績に寄与する見込みであります。
上記の売上状況および取り組みなどにより、八尾製作所旧厚生棟解体等による特別損失66,859千円を吸収し、売上および全ての利益項目において過去最高を更新することができました。
この結果、当期の経営成績は、売上高17,922,379千円(前年同期比11.7%増)、営業利益4,589,040千円(同24.8%増)、経常利益4,562,485千円(同24.7%増)、当期純利益3,278,543千円(同31.3%増)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税引前当期純利益が4,513,139千円、有形固定資産の取得による支出2,372,741千円、法人税等の支払額1,365,792千円、売上債権の減少751,169千円、自己株式の取得による支出740,788千円等により2,257,843千円(前事業年度末は1,598,420千円)となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果取得した資金は3,869,426千円(前事業年度は2,241,859千円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前当期純利益が4,513,139千円、売上債権の減少751,169千円、減価償却費622,078千円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額1,365,792千円、仕入債務の減少633,748千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は2,505,445千円(前事業年度は1,995,084千円の支出)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出2,372,741千円、無形固定資産の取得による支出60,488千円、有形固定資産の除却による支出37,519千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は704,557千円(前事業年度は364,449千円の支出)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入700,000千円であり、主な減少要因は、自己株式の取得による支出740,788千円、長期借入金の返済による支出523,014千円、配当金の支払額425,755千円等によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
当社は、空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の実績につきましては、品目別に記載しております。
a.生産実績
当事業年度の生産実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価格によっております。
b.受注実績
当事業年度の受注実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。
c.販売実績
当事業年度の販売実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。
(注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は特定の顧客への売上高が10%以上でないため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社は空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績の状況の記載を省略しております。
a.財政状態
(資産)
当事業年度末における総資産は、24,585,850千円(前事業年度末22,189,560千円)となり、2,396,289千円増加いたしました。これは主に、建物の増加2,248,663千円、現金及び預金の増加659,422千円、棚卸資産の増加368,240千円、建設仮勘定の減少855,226千円等によるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債は、10,518,794千円(前事業年度末10,425,657千円)となり、93,137千円増加となりました。これは主に、借入金の増加461,986千円、賞与引当金の増加146,256千円、退職給付引当金の増加104,213千円、仕入債務の減少633,748千円等によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、14,067,055千円(前事業年度末11,763,903千円)となり、2,303,152千円増加いたしました。これは主に、当期純利益の計上による増加3,278,543千円の計上、自己株式の取得による減少740,788千円、剰余金の配当による減少427,584千円等によるものであります。
b.経営成績
(売上高)
堅調な国内設備投資需要を取り込めたことにより受注高、売上高は前年同期比で増加しました。中でも、制御機能、省エネ性能に優れた当社独自製品が高く評価され、高性能タイプが好調に推移しました。産業分野では、職場環境改善、品質管理を目的とした導入が増加しました。商業分野では、過去に導入した大規模商業施設の更新案件が伸長しました。保健分野では、主に高級リゾートホテル、教育機関等への導入が増加しました。この結果、売上高は17,922,379千円(前年同期比11.7%増)となりました。
(売上原価、売上総利益)
売上原価は、前事業年度に比べ403,750千円増加し、9,140,506千円となりました。これは主に、人員の増加、人的資本投資の強化に伴う労務費の増加によるものであります。一方で、当社独自製品を中心とした販売により引き続き高収益率を維持できたことなどから、上記の費用増加を補い、売上総利益は前事業年度に比べ1,476,473千円増加し、8,781,872千円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ563,279千円増加し、4,192,832千円となりました。これは主に、人員の増加、人的資本投資の強化による人件費の増加、売上増加に伴う荷造運搬費の増加によるものであります。
以上の結果、営業利益は前事業年度に比べ913,193千円増加し、4,589,040千円となりました。
(営業外損益、経常利益)
営業外収益は、前事業年度に比べ9,263千円増加し、53,229千円となりました。これは主に、作業くず売却益の増加によるものであります。また、営業外費用は、前事業年度に比べ20,061千円増加し79,784千円となりました。これは主に、支払利息の増加によるものであります。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ902,396千円増加し、4,562,485千円となりました。
(特別損益、当期純利益)
特別利益は、前事業年度に比べ17,513千円増加し、17,513千円となりました。これは主に、当事業年度において固定資産売却益が16,368千円発生したことによるものであります。また、特別損失は、前事業年度に比べ18,353千円減少し、66,859千円となりました。これは、前事業年度において八尾製作所旧工場棟解体等による固定資産除却損が85,212千円発生したこと、当事業年度において八尾製作所旧厚生棟解体等に伴う固定資産除却損66,859千円が発生したことによるものであります。
以上の結果、当期純利益は前事業年度に比べ782,307千円増加し、3,278,543千円となりました。
当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、市場動向、資材価格の動向、災害・事故・感染症拡大等、様々なリスク要因があると認識しております。なお、現下の中東情勢の直接的な影響は限定的ではあるものの、影響を受ける企業の設備投資の差し控えや工期の遅れ、エネルギー、資源、部材価格の高騰、石油製品の調達難などが間接的に業績へ影響する懸念があり、回復するまでの時間も含めて見通しは極めて不透明な状況にあります。部材の安定調達が空調機製造には不可欠であり、混乱が続く世界情勢を注視し、調達先の多様化等を進めてまいります。
当社の事業が関係する空調業界におきましては、従来の快適性に加え、健康で衛生的な空間の実現が求められると同時に、省エネや温室効果ガス削減等の環境対応、製造現場の暑さ対策等の労働環境改善など持続可能な社会の実現に向けての欲求が高まっております。
市場動向に対しては、分野・用途毎に多様性のある空調ニーズに応えるため、先進的で付加価値の高い空調システム機器の開発を進めてまいります。今後も、地球温暖化の影響や生産現場の人手不足等の影響により、暑熱対策、職場環境改善への取り組みは継続するものと考えられます。産業分野では、猛暑が続く中、熱中症予防対策、職場環境改善の需要を取り込む営業活動を展開してまいります。商業分野、保健分野では、衛生、快適性に配慮した空調システムの提案を積極的に推進してまいります。新たに農・畜産分野の空調機実用化に向け開発を加速し、食の安定供給に貢献してまいります。
資材価格の動向に対しては、原材料、部品、資源等の価格上昇への対応として、資材取引先と従来以上に密接な情報交換を行うことにより関係を強化し、コスト削減に努めてまいります。原価低減努力だけでは賄いきれない資材価格の高騰に対しては製品価格の適正化へも取り組んでまいります。
災害・事故・感染症拡大に対しては、事業継続計画の策定、事前の対応策の立案、現場作業に携わる作業員の意識改革等の継続的な現場管理活動により、事業継続へ影響を与えるような災害・事故・感染症拡大の抑制に努めます。
製品開発については、新冷媒対応製品の開発、高い制御技術を搭載した省エネ、省資源、省スペース製品の開発を行ってまいります。主な開発内容については、「第2 事業の状況の6 研究開発活動」に記載のとおりであります。
生産活動については、八尾製作所再開発工事が完了し生産性の向上を図ることができました。河芸製作所の新工場棟建設も計画しており、更なる生産力の増強に取り組むとともに、生産工程での脱炭素化の実現に努め、サステナビリティを一層推し進めてまいります。
当社はこれら空調技術の進歩発展を通して社会に貢献することにより、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社の必要資金は、当社製品の製造販売に係る原材料費、経費、販売費及び一般管理費等の運転資金および設備投資に係る投資資金が主なものです。
財政状態は健全性を保っており、現金及び現金同等物等の流動性資産に加え、営業活動によるキャッシュ・フロー、借入金による資金調達により、事業拡大に必要な資金を十分に賄えると考えています。
また、金融市場の混乱等、緊急に資金が必要となる場合に備え、金融機関と当座貸越契約を締結し、資金流動性を確保しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、資産・負債や収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わなければなりません。これらの見積りおよび判断・評価は、過去の実績等を勘案し合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
④経営上の目標の達成状況について
当社は売上高営業利益率を重要な経営指標として位置付けております。当事業年度における売上高営業利益率は25.6%(前年同期比2.7ポイント改善)であります。引き続きこの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
当社は、空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は省略しております。
①財政状態の状況
当事業年度末における総資産は、前事業年度末より2,396,289千円増加し、24,585,850千円となりました。
当事業年度末における負債は、前事業年度末より93,137千円増加し、10,518,794千円となりました。
当事業年度末における純資産は、前事業年度末より2,303,152千円増加し、14,067,055千円となりました。
②経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、雇用環境の改善などを背景に緩やかな回復基調にありました。一方で、物価上昇や海外経済の減速懸念、中東情勢の緊迫化などにより依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような中、当事業年度の売上高については、堅調な国内設備投資需要を取り込めたことにより受注高、売上高は前年同期比で増加しました。中でも、制御機能、省エネ性能に優れた当社独自製品が高く評価され、高性能タイプが好調に推移しました。産業分野では、職場環境改善、品質管理を目的とした導入が増加しました。商業分野では、過去に導入した大規模商業施設の更新案件が伸長しました。保健分野では、主に高級リゾートホテル、教育機関等への導入が増加しました。また、新分野として、農・畜産陽圧空調の実用化に向け準備を進めてまいりました。
技術開発においては、八尾技術研究センターが12月に竣工し、新冷媒対応製品の開発加速、様々な温湿度環境を構築し、制御システムの更なる高度化へ向け開発検証を推し進めるとともに、河芸製作所においても技術研究所の建設を開始しました。製造基盤強化においては、八尾製作所再開発工事が3月に完了し、生産性の向上に寄与しました。営業施策においては、換気や陽圧化による衛生管理を強く訴求した結果、改正労働安全衛生規則の施行の追い風も受け、工場用ゾーン空調機の売上および受注が増加しました。工場用ゾーン空調機の受注残が積み上がり、施策効果が2027年3月期の業績に寄与する見込みであります。
上記の売上状況および取り組みなどにより、八尾製作所旧厚生棟解体等による特別損失66,859千円を吸収し、売上および全ての利益項目において過去最高を更新することができました。
この結果、当期の経営成績は、売上高17,922,379千円(前年同期比11.7%増)、営業利益4,589,040千円(同24.8%増)、経常利益4,562,485千円(同24.7%増)、当期純利益3,278,543千円(同31.3%増)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税引前当期純利益が4,513,139千円、有形固定資産の取得による支出2,372,741千円、法人税等の支払額1,365,792千円、売上債権の減少751,169千円、自己株式の取得による支出740,788千円等により2,257,843千円(前事業年度末は1,598,420千円)となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果取得した資金は3,869,426千円(前事業年度は2,241,859千円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前当期純利益が4,513,139千円、売上債権の減少751,169千円、減価償却費622,078千円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額1,365,792千円、仕入債務の減少633,748千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は2,505,445千円(前事業年度は1,995,084千円の支出)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出2,372,741千円、無形固定資産の取得による支出60,488千円、有形固定資産の除却による支出37,519千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は704,557千円(前事業年度は364,449千円の支出)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入700,000千円であり、主な減少要因は、自己株式の取得による支出740,788千円、長期借入金の返済による支出523,014千円、配当金の支払額425,755千円等によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
当社は、空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の実績につきましては、品目別に記載しております。
a.生産実績
当事業年度の生産実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。
| 品目の名称 | 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 冷温水式AHU(千円) | 3,499,534 | 117.0 |
| 冷温水式FCU(千円) | 1,306,975 | 148.0 |
| 空冷HP式空調機&外調機(千円) | 8,981,276 | 113.1 |
| 冷温水式&空冷HP式工場用ゾーン空調機(千円) | 2,557,408 | 239.9 |
| その他(千円) | 2,502,185 | 97.6 |
| 合計(千円) | 18,847,381 | 122.0 |
(注)金額は販売価格によっております。
b.受注実績
当事業年度の受注実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。
| 品目の名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| 冷温水式AHU | 3,044,663 | 87.4 | 1,019,215 | 70.9 |
| 冷温水式FCU | 1,324,727 | 130.2 | 429,872 | 118.4 |
| 空冷HP式空調機&外調機 | 9,927,552 | 122.3 | 4,412,257 | 133.0 |
| 冷温水式&空冷HP式工場用ゾーン空調機 | 3,692,322 | 373.7 | 2,208,182 | 549.2 |
| その他 | 3,072,189 | 119.1 | 1,206,115 | 195.2 |
| 合計 | 21,061,456 | 130.1 | 9,275,643 | 151.2 |
c.販売実績
当事業年度の販売実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。
| 品目の名称 | 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 冷温水式AHU(千円) | 3,462,374 | 114.9 |
| 冷温水式FCU(千円) | 1,257,820 | 143.4 |
| 空冷HP式空調機&外調機(千円) | 8,832,025 | 108.3 |
| 冷温水式&空冷HP式工場用ゾーン空調機(千円) | 1,886,218 | 126.6 |
| その他(千円) | 2,483,940 | 99.0 |
| 合計(千円) | 17,922,379 | 111.7 |
(注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は特定の顧客への売上高が10%以上でないため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社は空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績の状況の記載を省略しております。
a.財政状態
(資産)
当事業年度末における総資産は、24,585,850千円(前事業年度末22,189,560千円)となり、2,396,289千円増加いたしました。これは主に、建物の増加2,248,663千円、現金及び預金の増加659,422千円、棚卸資産の増加368,240千円、建設仮勘定の減少855,226千円等によるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債は、10,518,794千円(前事業年度末10,425,657千円)となり、93,137千円増加となりました。これは主に、借入金の増加461,986千円、賞与引当金の増加146,256千円、退職給付引当金の増加104,213千円、仕入債務の減少633,748千円等によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、14,067,055千円(前事業年度末11,763,903千円)となり、2,303,152千円増加いたしました。これは主に、当期純利益の計上による増加3,278,543千円の計上、自己株式の取得による減少740,788千円、剰余金の配当による減少427,584千円等によるものであります。
b.経営成績
(売上高)
堅調な国内設備投資需要を取り込めたことにより受注高、売上高は前年同期比で増加しました。中でも、制御機能、省エネ性能に優れた当社独自製品が高く評価され、高性能タイプが好調に推移しました。産業分野では、職場環境改善、品質管理を目的とした導入が増加しました。商業分野では、過去に導入した大規模商業施設の更新案件が伸長しました。保健分野では、主に高級リゾートホテル、教育機関等への導入が増加しました。この結果、売上高は17,922,379千円(前年同期比11.7%増)となりました。
(売上原価、売上総利益)
売上原価は、前事業年度に比べ403,750千円増加し、9,140,506千円となりました。これは主に、人員の増加、人的資本投資の強化に伴う労務費の増加によるものであります。一方で、当社独自製品を中心とした販売により引き続き高収益率を維持できたことなどから、上記の費用増加を補い、売上総利益は前事業年度に比べ1,476,473千円増加し、8,781,872千円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ563,279千円増加し、4,192,832千円となりました。これは主に、人員の増加、人的資本投資の強化による人件費の増加、売上増加に伴う荷造運搬費の増加によるものであります。
以上の結果、営業利益は前事業年度に比べ913,193千円増加し、4,589,040千円となりました。
(営業外損益、経常利益)
営業外収益は、前事業年度に比べ9,263千円増加し、53,229千円となりました。これは主に、作業くず売却益の増加によるものであります。また、営業外費用は、前事業年度に比べ20,061千円増加し79,784千円となりました。これは主に、支払利息の増加によるものであります。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ902,396千円増加し、4,562,485千円となりました。
(特別損益、当期純利益)
特別利益は、前事業年度に比べ17,513千円増加し、17,513千円となりました。これは主に、当事業年度において固定資産売却益が16,368千円発生したことによるものであります。また、特別損失は、前事業年度に比べ18,353千円減少し、66,859千円となりました。これは、前事業年度において八尾製作所旧工場棟解体等による固定資産除却損が85,212千円発生したこと、当事業年度において八尾製作所旧厚生棟解体等に伴う固定資産除却損66,859千円が発生したことによるものであります。
以上の結果、当期純利益は前事業年度に比べ782,307千円増加し、3,278,543千円となりました。
当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、市場動向、資材価格の動向、災害・事故・感染症拡大等、様々なリスク要因があると認識しております。なお、現下の中東情勢の直接的な影響は限定的ではあるものの、影響を受ける企業の設備投資の差し控えや工期の遅れ、エネルギー、資源、部材価格の高騰、石油製品の調達難などが間接的に業績へ影響する懸念があり、回復するまでの時間も含めて見通しは極めて不透明な状況にあります。部材の安定調達が空調機製造には不可欠であり、混乱が続く世界情勢を注視し、調達先の多様化等を進めてまいります。
当社の事業が関係する空調業界におきましては、従来の快適性に加え、健康で衛生的な空間の実現が求められると同時に、省エネや温室効果ガス削減等の環境対応、製造現場の暑さ対策等の労働環境改善など持続可能な社会の実現に向けての欲求が高まっております。
市場動向に対しては、分野・用途毎に多様性のある空調ニーズに応えるため、先進的で付加価値の高い空調システム機器の開発を進めてまいります。今後も、地球温暖化の影響や生産現場の人手不足等の影響により、暑熱対策、職場環境改善への取り組みは継続するものと考えられます。産業分野では、猛暑が続く中、熱中症予防対策、職場環境改善の需要を取り込む営業活動を展開してまいります。商業分野、保健分野では、衛生、快適性に配慮した空調システムの提案を積極的に推進してまいります。新たに農・畜産分野の空調機実用化に向け開発を加速し、食の安定供給に貢献してまいります。
資材価格の動向に対しては、原材料、部品、資源等の価格上昇への対応として、資材取引先と従来以上に密接な情報交換を行うことにより関係を強化し、コスト削減に努めてまいります。原価低減努力だけでは賄いきれない資材価格の高騰に対しては製品価格の適正化へも取り組んでまいります。
災害・事故・感染症拡大に対しては、事業継続計画の策定、事前の対応策の立案、現場作業に携わる作業員の意識改革等の継続的な現場管理活動により、事業継続へ影響を与えるような災害・事故・感染症拡大の抑制に努めます。
製品開発については、新冷媒対応製品の開発、高い制御技術を搭載した省エネ、省資源、省スペース製品の開発を行ってまいります。主な開発内容については、「第2 事業の状況の6 研究開発活動」に記載のとおりであります。
生産活動については、八尾製作所再開発工事が完了し生産性の向上を図ることができました。河芸製作所の新工場棟建設も計画しており、更なる生産力の増強に取り組むとともに、生産工程での脱炭素化の実現に努め、サステナビリティを一層推し進めてまいります。
当社はこれら空調技術の進歩発展を通して社会に貢献することにより、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社の必要資金は、当社製品の製造販売に係る原材料費、経費、販売費及び一般管理費等の運転資金および設備投資に係る投資資金が主なものです。
財政状態は健全性を保っており、現金及び現金同等物等の流動性資産に加え、営業活動によるキャッシュ・フロー、借入金による資金調達により、事業拡大に必要な資金を十分に賄えると考えています。
また、金融市場の混乱等、緊急に資金が必要となる場合に備え、金融機関と当座貸越契約を締結し、資金流動性を確保しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、資産・負債や収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わなければなりません。これらの見積りおよび判断・評価は、過去の実績等を勘案し合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
④経営上の目標の達成状況について
当社は売上高営業利益率を重要な経営指標として位置付けております。当事業年度における売上高営業利益率は25.6%(前年同期比2.7ポイント改善)であります。引き続きこの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。