有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2020/08/27 15:00
【資料】
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【項目】
98項目
(3)【監査の状況】
① 監査役監査の状況
当社は、監査役制度を採用し、常勤監査役1名、非常勤監査役2名により構成する監査役会を設置しています。監査役は、全員が取締役会に出席し、取締役の業務執行に関して意見を述べる体制となっており、経営会議や経営報告会等の重要な会議へ出席し、議事内容の聴取を行っています。
常勤監査役は、非常勤監査役と連携をとり、決裁書類の閲覧や財産の状況調査を行うことにより、取締役の業務執行の監査をはじめ、内部統制システムの整備状況、グループ経営に関わる全般の職務執行状況について監査を実施しています。
監査役会は、会計監査人から期初に監査計画の説明を受けるとともに、期中の監査の状況、期末監査の結果等に随時説明、報告を求めています。
最近事業年度において、常勤監査役は、取締役会等の重要会議に参加し、必要に応じて意見を述べるとともに、取締役等に対する定期的なヒアリングの実施、内部監査部門及び会計監査人との連携、及び三様監査の実施、グループ監査連絡会の開催、拠点往査時における対話会の開催等の活動を行っております。また、常勤監査役はその情報を監査役会と共有し、監査役会は当社グループのガバナンス体制構築・運用の監査、リスク・コンプライアンス管理体制と実効性のモニタリング、内部通報のモニタリングと実効性確認等を行っております。
最近事業年度において当社は監査役会を概ね月1回開催しており、個々の監査役の出席状況については次のとおりです。
氏 名開催回数出席回数
小川 由理郎1313
中浜 俊介1313
森田 功1313

(注)小川 由理郎及び中浜 俊介は2020年8月に監査役を退任しております。
② 内部監査の状況等
当社は、代表取締役社長直轄の内部監査専任部門である内部監査部を設置し、内部統制の強化のために会計・業務を中心とする監査を実施しています。内部監査部は、2020年7月31日現在、内部監査責任者である内部監査部長1名、内部監査担当者である内部監査部員13名で構成されています。
内部監査部は、内部監査計画に基づき、原則として往査により内部監査を実施し、当該内部監査結果を代表取締役社長に報告しています。発見事項については、当該事項の改善が完了するまで適宜進捗の確認及び改善結果を監査する仕組みとなっています。
なお、内部監査部は、監査役及び会計監査人との間で、それぞれが行う監査の計画、進捗及び結果に関する情報について相互に意見交換を行う等の連携を強化することで、会計監査及び業務監査等の各種監査機能の強化に努めています。具体的には、監査役との間では概ね毎月、会計監査人との間では概ね四半期に1回定例会議を実施し、監査の実施状況等について情報交換を行っています。また、内部監査部より内部統制関連部門に対し、概ね四半期に1回開催される会計コンプライアンス委員会で内部監査の実施状況等の説明を行っております。
③ 会計監査の状況
当社は、監査法人の選定にあたり、日本公認会計士協会による品質レビュー結果等を考慮した品質管理体制の適切性、上場会社の監査実績、グローバル規模での監査体制の充実及び監査品質の高さ、国際会計基準に基づく監査のための体制、当社及び国内・海外会社からの独立性、監査報酬額等の見積もり等を考慮すべき要件としています。PwCあらた有限責任監査法人は、上記の要件を満たしており、当社の会計監査が適正かつ妥当に行われることを確保する体制を備えているものと判断し、選任しています。なお、監査役会は、会計監査人の職務の執行に支障がある場合等、その必要があると判断した場合は、株主総会に提出する会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定します。また、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合は、監査役全員の同意に基づき、監査役会が、会計監査人を解任します。この場合、監査役会が選定した監査役は、解任後最初に招集される株主総会におきまして、会計監査人を解任した旨と解任の理由を報告します。
当社の会計監査を行った指定有限責任社員、業務執行社員である公認会計士は、岸信一、井上裕之の2名で、独立の立場から会計に関する意見表明を行っています。当連結会計年度における当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士10名、会計士試験合格者5名、その他27名です。
なお、継続監査期間につきましては、3年になります。
④ 監査報酬の内容等
a 監査公認会計士等に対する報酬
区分最近連結会計年度の前連結会計年度
(2019年3月期)
最近連結会計年度
(2020年3月期)
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)
提出会社75-176-
連結子会社2272289-
30222265-

連結子会社における非監査業務の内容は、「キオクシアアドバンスドパッケージ株式会社に対する合意された手続きの実施」等です。
b 監査公認会計士等と同一のネットワーク(プライスウオーターハウスクーパース)に対する報酬(a.を除く)
区分最近連結会計年度の前連結会計年度
(2019年3月期)
最近連結会計年度
(2020年3月期)
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)
提出会社-20-76
連結子会社12722312363
127243123139

当社における非監査業務の内容は、「買収予定会社の提出しているプロフォーマ財務数値に対する財務デュー・デリジェンス、及び税務ストラクチャリングに関するアドバイス業務」等です。
また、連結子会社における非監査業務の内容は、「キオクシア株式会社に対する組織再編に関する税務コンサルティング業務」等です。
c その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
d 監査報酬の決定方針
当社の監査公認会計士等に対する監査報酬は、PwCあらた有限責任監査法人が策定した監査計画、監査内容、監査日数などを勘案し、当社と同監査法人で協議のうえ、同監査法人の見積り報酬額の妥当性を精査のうえ、監査役の同意を得た上で、取締役会の承認決裁を得て決定しています。
e 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
監査役会は、PwCあらた有限責任監査法人に対する最近連結会計年度に係る報酬等の額について、その内訳・工数等の詳細を所管部門から聴取いたしました。その結果、当該報酬等の額は、監査上必要な作業に係るものであることを確認できたため、これに同意いたしました。