有価証券報告書-第20期(2023/03/01-2024/02/29)

【提出】
2024/05/31 11:36
【資料】
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【項目】
113項目
(1)経営成績等の状況の概要
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
①経営成績の状況
当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが5類感染症に移行し、社会経済活動の正常化が一層進むなかで、資源高や円安に伴う価格転嫁の動きやインバウンド需要の回復、雇用・所得環境の改善等もあって、物価が上昇しつつも個人消費が持ち直し企業収益も改善する等、景気の緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、世界的な金融引締め政策が継続するなかでの海外経済の潮流や金融市場の動向、中国経済の先行き、中東地域やウクライナをめぐる情勢、国内金融政策の動向等による国内景気への影響を注視する必要があり、複雑化した国際情勢のなかで先行き不透明な状況が続いております。
このような外部環境のもと、当事業年度の売上高は1,520,546千円(前年同期比0.1%増)となりました。利益面では、Web業界の人材流動性が高止まりするなか、引き続き人材採用と並行して業務委託を積極的に活用したことに加えて、2023年2月期の決算作業の過程で発覚した当社元従業員による不正事案に関する調査費用及び会計監査費用を計上したこと等が影響し、営業損失は5,766千円(前事業年度は営業利益97,653千円)、経常利益は22,332千円(前年同期比81.3%減)、当期純利益は14,212千円(同82.2%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。
当社は、当事業年度の期首より、「クラウドセールステック事業」の量的重要性が高まったことから、報告セグメントを「Webマーケティング事業」、「クラウドセールステック事業」の2区分に変更しております。
なお、前事業年度のセグメントごとの経営成績については、変更後の区分方法により必要な財務情報を遡って作成することが難しいことから前年同期の比較情報を記載せずに説明しております。
(Webマーケティング事業)
Webマーケティング事業においては、オーガニックマーケティング(注)、Web広告等の提供サービスの品質向上、新たなサービスの拡充や業務効率の改善に継続して取り組むとともに、既存顧客への提案力を高めてアップセルやクロスセルをより一層推進いたしました。
以上の結果、当事業年度における売上高1,338,255千円、セグメント利益369,555千円となりました。
(注)オーガニックマーケティングとは、広告を使わずに、主にGoogle、Yahoo!等の検索エンジン経由でのWebサイトのアクセス数の増加から案件成約に結び付けるマーケティング活動のことであります。具体的には、Webサイトの検索順位を向上させるためのサイトマップ構築、SEO対策、コンテンツマーケティング、さらにWebサイトへのアクセスを成約へと効果的に結び付けていくためのUI・UX改善等を各Webサイトの状況や状態に合わせて複合的に立案し、コンサルティングとして提案するとともに、提案した施策の実施に必要な作業も代行することで、効率的かつ迅速にWebサイトの成功を支援するものであります。
(クラウドセールステック事業)
クラウドセールステック事業においては、顧客のツール導入・定着支援、マーケティング機能やAI(人工知能)を活用した新機能開発、周辺サービスを提供する他社ツールとの接続強化等によりツールの機能と利便性の向上に継続的に取り組みました。
以上の結果、当事業年度における売上高182,291千円、セグメント損失884千円となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当事業年度末における資産合計は1,940,421千円となり、前事業年度末に比べて74,432千円減少いたしました。
流動資産は1,602,204千円となり、前事業年度末に比べ68,489千円減少いたしました。これは主に前渡金が19,171千円、仕掛品が10,577千円それぞれ増加した一方で、納税及び配当金の支払等により現金及び預金が92,272千円減少したことによるものであります。
固定資産は338,216千円となり、前事業年度末に比べ5,942千円減少いたしました。これは主に有形固定資産及び無形固定資産の取得により14,169千円増加した一方で、固定資産の償却により18,207千円減少したことによるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債合計は720,651千円となり、前事業年度末に比べて54,254千円減少いたしました。
流動負債は648,920千円となり、前事業年度末に比べ8,091千円減少いたしました。これは主にその他に含まれる未払消費税等が22,324千円、広告仕入等の増加により買掛金が11,513千円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が24,947千円、契約負債が13,374千円減少したことによるものであります。
固定負債は71,730千円となり、前事業年度末に比べ46,163千円減少いたしました。これは主にリース債務が2,512千円増加した一方で、長期借入金が48,644千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は1,219,769千円となり、前事業年度末に比べ20,177千円減少いたしました。
これは新株予約権の行使により資本金及び資本準備金がそれぞれ3,254千円増加した一方で、剰余金の配当等により利益剰余金が26,682千円減少したことによるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して92,272千円減少し、1,216,526千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は26,182千円(前年同期比65.1%減)となりました。これは主に、減少要因としてその他の流動資産の増加額15,374千円、法人税等の支払額13,697千円があった一方で、増加要因として未払消費税等の増加額22,965千円、税引前当期純利益22,332千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は7,928千円(前年同期は19,306千円の使用)となりました。これは主に、減少要因として無形固定資産の取得による支出5,526千円、有形固定資産の取得による支出2,402千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は110,526千円(前年同期は5,491千円の使用)となりました。これは主に、増加要因として長期借入れによる収入100,000千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入6,508千円があった一方で、減少要因として長期借入金の返済による支出173,591千円、配当金の支払額40,791千円があったことによるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
b.受注実績
当事業年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当事業年度
(自 2023年3月1日
至 2024年2月29日)
受注高
(千円)
前年同期比
(%)
受注残高
(千円)
前年同期比
(%)
Webマーケティング事業
(Webサイト制作)
220,48782.765,94173.6

c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当事業年度
(自 2023年3月1日
至 2024年2月29日)
金額(千円)前年同期比(%)
Webマーケティング事業1,338,25597.2
クラウドセールステック事業182,291128.0
合計1,520,546100.1

(注)1.セグメント間の内部振替はありません。
2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は総販売実績の100分の10未満であるため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は、1,520,546千円(前年同期比0.1%増)となりました。これは主に、オーガニックマーケティングの新規受注が伸び悩んだ一方で、市場拡大傾向にあるWeb広告及び営業支援ツールネクストSFAのストック売上が増加したことによるものであります。
(売上原価、売上総利益)
当事業年度の売上原価は、704,377千円(同7.3%増)となりました。これは主に、業務委託を積極的に活用したこと等による外注加工費の増加57,285千円によるものであります。
この結果、当事業年度の売上総利益は、816,169千円(同5.4%減)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当事業年度の販売費及び一般管理費は、821,935千円(同7.5%増)となりました。これは主に、Web業界の人材流動性が高止まりするなか、積極的な人材採用による人件費の増加33,277千円に加えて、2023年2月期の決算作業の過程で発覚した当社元従業員による不正事案に関する調査費用及び会計監査費用を計上したことによる支払報酬の増加28,398千円によるものであります。
この結果、当事業年度の営業損失は、5,766千円(前事業年度は営業利益97,653千円)となりました。
(営業外収益、営業外費用及び経常利益)
当事業年度の営業外収益は、29,636千円(前年同期比23.5%増)となりました。これは主に、受取保険金の増加7,350千円によるものであります。営業外費用は、1,536千円(同22.8%減)となりました。これは主に、支払利息の減少382千円によるものであります。
この結果、当事業年度の経常利益は、22,332千円(同81.3%減)となりました。
(特別利益、特別損失及び当期純利益)
当事業年度の特別損益は発生しておりません。
この結果、当事業年度の税引前当期純利益は、22,332千円(同81.3%減)となり、法人税等を8,120千円計上したことにより、当期純利益は、14,212千円(同82.2%減)となりました。
b.財政状態の分析
当事業年度の財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載しております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当社の運転資金需要のうち主なものは、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本とし、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、資金の流動性については、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は1,216,526千円となっており、また、取引銀行1行と当座貸越契約を締結しているため、十分な流動性を確保しているものと考えております。
③重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり、会計基準の範囲内で、一定の見積りが行われている部分があり、資産・負債、収益・費用の金額に反映されております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
④経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑤経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析
当社は、売上高及び営業利益を重要な経営指標と位置付けております。
第20期事業年度においては、安定的かつ継続的な事業拡大を目指し、主力事業であるWebマーケティング事業とクラウドセールステック事業を中心に、東京、大阪を主な拠点とした営業活動やWebマーケティング活動による受注強化に加え、金融機関、代理店との関係強化や大手企業との協業等で多様な販路を確立し、業績の向上に継続して取り組んでまいりました。しかしながら、業務委託を積極活用したことに加えて、2023年2月期の決算作業の過程で発覚した当社元従業員による不正事案に関する調査費用及び会計監査費用等を計上したことにより、営業損失となりました。
その結果、売上高は前年同期比100.1%となっております。なお、営業利益又は営業損失については、当事業年度が営業損失のため比較を行っておりません。
第21期事業年度においても、引き続き安定的かつ継続的な事業拡大を目指し、主力事業であるWebマーケティング事業とクラウドセールステック事業に注力するとともに、中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。
最近2事業年度の経営指標は次のとおりであります。
前事業年度
(自 2022年3月1日
至 2023年2月28日)
当事業年度
(自 2023年3月1日
至 2024年2月29日)
金額(千円)金額(千円)前年同期比(%)
売上高
営業利益又は営業損失(△)
1,519,075
97,653
1,520,546
△5,766
100.1
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