有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2023/03/08 15:00
【資料】
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【項目】
145項目
(収益認識関係)
前連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
当社グループは、自社にて開発中のランダー及びローバーを用いたペイロードサービス及びパートナーシップサービスを提供することを、主要な事業としております。
(ペイロードサービス)
月に輸送する物資である顧客荷物(以下「ペイロード」という。)を当社グループのランダーやローバーに搭載し、月まで輸送するサービスを提供します。本サービスの履行義務には、ロケットの打上げから月面へのペイロードの輸送は勿論のこと、打上げ前から顧客のペイロードをランダー及びローバーに搭載するための技術的なアドバイスと調整、更には月面到着後の実験や関連するデータ通信等に係るサービスの提供までが含まれており、履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり収益を認識しております。なお、履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積もることができないため、原価回収基準を適用しております。
(パートナーシップサービス)
当社グループの活動を、コンテンツとして利用する権利や広告媒体上でのロゴマークの露出、映像データ利用権等をパッケージとして販売し、技術開発や事業開発で協業を行うパートナーシップ・プログラムの提供しております。顧客は契約期間にわたり便益を享受することから、契約期間に応じて収益を認識しております。
当連結会計年度(自2021年4月1日 至2022年3月31日)
1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報
(単位:千円)
売上区分合計
ペイロードサービスパートナーシップサービスその他
一時点で移転される財又はサービス
一定期間にわたり移転される財又はサービス
-
221,560
-
280,128
172,451
-
172,451
501,689
顧客との契約から生じる収益221,560280,128172,451674,141
その他の収益----
外部顧客への売上高221,560280,128172,451674,141

2.顧客との契約から生じる収益を理解するための基礎となる情報
収益を理解するための基礎となる情報は「(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項 (5)重要な収益及び費用の計上基準」に記載のとおりであります。なお、取引の対価を受領する時期は契約条件ごとに異なるものの、当連結会計年度において取引価格に重要な金融要素を含む契約はありません。
3.顧客との契約に基づく履行義務の充足と当該契約から生じるキャッシュ・フローとの関係並びに当連結会計年度末において存在する顧客との契約から翌連結会計年度以降に認識すると見込まれる収益の金額及び時期に関する情報
(1)契約資産及び契約負債の残高等
顧客との契約から生じた債権、契約資産及び契約負債の残高は以下のとおりであります。
(単位:千円)
当連結会計年度
顧客との契約から生じた債権(期首残高)41,333
顧客との契約から生じた債権(期末残高)22,116
契約資産(期首残高)-
契約資産(期末残高)-
契約負債(期首残高)722,971
契約負債(期末残高)1,225,401

なお、当連結会計年度中に認識された収益のうち、期首時点で契約負債に含まれていた金額は290,895千円であり、過去の期間に充足された履行義務に係る金額は重要ではありません。また、当事業年度において、契約負債が502,430千円増加した主な理由は、前受額の増加によるものであります。
(2)残存履行義務に配分した取引価格
未充足(又は部分的に未充足)の履行義務は、2022年3月31日時点で3,794,118千円であります。当該履行義務は、主にペイロードサービス及びパートナーシップサービスに関するものであり、履行義務の充足につれて期末日後38ヵ月の間で収益を認識することを見込んでおります。