有価証券報告書-第22期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/24 10:25
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【項目】
143項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における当社グループを取り巻く経済環境は、物価上昇の影響を受けつつも、個人消費は緩やかに増加しております。また、当社グループが取り扱うペットフードやペット用品は、犬猫の日常生活に必要な消費財であります。
当社グループが属するペット業界におきましては、犬の飼育頭数が減少傾向、猫の飼育頭数は微増傾向であることに加えて、原材料価格の高騰や急激な円安に伴う価格改定が頻繁に行われており、物量の大幅な拡大は見られておりません。一方で、健康志向の高まりによって高付加価値商品に対する飼い主の需要が増加しており、ペット市場の中でもヘルスケアの分野は着実に拡大しております。
また飼育頭数が減少する中でも、医療技術の進歩や健康志向の高まりなどペットに対する意識が変化しており、ペットの平均寿命が長くなると同時に、1頭当たりのペット関連年間支出額も増加傾向となっており、「ペット関連支出の増加」及び「犬猫の平均寿命の伸長」により、ペットヘルスケア市場は今後も堅調に推移していくことが予想されます。
このような状況の中、当社グループは「ハッピーペットライフ・ハッピーワールド~ペットライフを幸せに・世の中を幸せに」という当社のスローガンを実現すべく事業に取り組んでまいりました。
当社グループは、「DTCシフト」を中期成長戦略として掲げており、ナショナルブランドを主体とした事業構造からDTCブランドを主体とした事業構造にシフトしていくことを目指しております。また、新規領域への取り組みの一環として、2025年4月に株式会社FLAFFY、2025年12月に株式会社DogHuggyの株式を取得しました。
当連結会計年度については、食事療法食に関するDTCブランド製品の上市やオフライン店舗へのDTCブランドの展開を拡大し、加えてDTCブランドの成長に向けた広告販促投資等の施策を実施しました。その結果、DTCブランド製品の売上高2,492,797千円(前連結会計年度比27.8%増)となり、ブランド売上高合計に占めるDTCブランドの売上高比率は33.7%まで拡大しております(前連結会計年度は20.9%)。一方、ナショナルブランド商品売上高は、一部ナショナルブランド商品の商流変更による影響により減少しました。
これらの結果、売上高は7,420,426千円(前連結会計年度比17.8%減)、営業損失は204,110千円(前連結会計年度は営業利益228,482千円)、経常損失は227,303千円(前連結会計年度は経常利益207,285千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は269,893千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益128,341千円)となりました。
当連結会計年度に、株式会社FLAFFYの株式を取得し連結子会社としており、新たに「ペットメディア事業」と記載しております。ペットゴー株式会社及びペットゴープロダクツ株式会社のペットヘルスケア事業につきましては、「ペットコマース事業」と記載しております。また、株式会社DogHuggyについては報告セグメントに含めておりません。セグメント毎の業績は次のとおりであります。
a.ペットコマース事業
当連結会計年度におけるペットコマース事業は、新規製品の上市、DTCブランドのオフライン展開の拡大及び広告販促投資等の施策を実施した結果、売上高は7,126,572千円、セグメント利益(営業利益)は99,466千円となりました。
また、ペットコマース事業における自社ECと他社EC等別の売上高は以下の通りとなります。
・自社ECと他社EC等別の売上高
(単位:千円)
販売経路別第21期第22期増減
自社EC3,139,7542,197,733△942,021
他社EC等5,892,8204,928,839△963,981
合 計9,032,5757,126,572△1,906,003

b.ペットメディア事業
当連結会計年度におけるペットメディア事業の売上高は291,491千円、セグメント利益(営業利益)は57,498千円となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比較して、147,307千円減少し、3,163,309千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して、612,199千円減少し、2,601,475千円となりました。これは主に現金及び預金が424,856千円及び売上の減少に伴い商品が297,944千円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して464,891千円増加し、561,833千円となりました。これは主に、株式会社FLAFFY及び株式会社DogHuggyの株式の取得に伴いのれんが350,560千円増加したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末と比較して、39,926千円増加し、2,124,392千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して、60,141千円増加し、1,836,804千円となりました。これは主に、買掛金が91,924千円増加したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して、20,215千円減少し、287,587千円となりました。これは主に、返済により長期借入金が61,407千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末と比較して、187,233千円減少し、1,038,916千円となりました。これは主に、自己株式の処分により自己株式が40,555千円減少した一方で、親会社株主に帰属する当期純損失269,893千円を計上したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末と比べ424,856千円減少し、838,739千円となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、46,955千円の支出(前連結会計年度は89,425千円の収入)となりました。これは主に、減少要因として、税金等調整前当期純損失の計上227,303千円(前連結会計年度は税金等調整前当期純利益の計上207,285千円)、売上債権の増加額58,688千円(前連結会計年度は売上債権の減少額94,312千円)及び法人税等の支払額117,912千円(前連結会計年度は法人税等の支払額45,909千円)があった一方で、増加要因として、のれん償却額の計上44,526千円、棚卸資産の減少額298,054千円(前連結会計年度は棚卸資産の減少額247,128千円)があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、372,288千円の支出(前連結会計年度は37,344千円の支出)となりました。これは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出304,734千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、5,612千円の支出(前連結会計年度は310,082千円の収入)となりました。これは主に、減少要因として、長期借入金の返済による支出73,419千円(前連結会計年度は長期借入金の返済による支出63,310千円)があった一方で、増加要因として短期借入金の増加額63,307千円(前連結会計年度は短期借入金の増加額61,851千円)があったことによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当社グループは、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。
b. 受注実績
当社グループは、受注に該当する事項がありませんので、受注実績に関する記載はしておりません。
c. 仕入実績
事業の名称仕入高(千円)前年同期比(%)
ペットコマース事業4,823,25179.5

(注)「ペットメディア事業」では仕入を行っていないため、仕入実績は記載しておりません。
d. 販売実績
事業の名称販売高(千円)前年同期比(%)
ペットコマース事業7,126,57278.9
ペットメディア事業291,491

(注)2025年4月1日付で株式会社FLAFFYの株式を取得しており、新たに「ペットメディア事業」を報告セグメントとしたため、前年同期比は記載しておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載しております。
(売上高、売上原価、売上総利益)
新たなDTCブランド製品の上市や広告販促投資を継続して実施した結果、DTCブランド製品の売上高2,492,797千円(前連結会計年度比27.8%増)となりました。一方、ナショナルブランド商品売上高は、一部ナショナルブランド商品の商流変更による影響により減少した影響で、売上高は7,420,426千円(前連結会計年度比17.8%減)となりました。
また、売上高の減少により仕入高が減少したため、売上原価は5,146,395千円(前連結会計年度比17.3%減)となりました。その結果、売上総利益は2,274,031千円(前連結会計年度比19.0%減)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
売上高減少により、運賃及び荷造費が679,225千円(前連結会計年度比7.4%減)、販売手数料が419,029千円(前連結会計年度比4.8%減)、決済手数料が196,387千円(前連結会計年度比22.8%減)となりました。結果として販売費及び一般管理費は2,478,142千円(前連結会計年度比3.9%減)となりました。その結果、営業損失は204,110千円(前連結会計年度は営業利益228,482千円)となりました。
(営業外損益、経常利益)
一部敷地の転貸による受取賃貸料21,721千円(前連結会計年度比8.3%減)を計上した結果、営業外収益は27,955千円(前連結会計年度比1.6%減)となりました。
金融機関に対する支払利息17,816千円(前連結会計年度比32.5%増)、一部敷地の転貸及び物流センター移転に伴う支払賃料33,082千円(前連結会計年度比44.7%増)を計上した結果、営業外費用51,148千円(前連結会計年度比3.1%増)となりました。
その結果、経常損失は227,303千円(前連結会計年度は経常利益207,285千円)となりました。
(法人税等合計、親会社株主に帰属する当期純利益)
課税所得の減少により法人税等合計は28,890千円(前連結会計年度比63.4%減)となりました。その結果、親会社株主に帰属する当期純損失は269,893千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益128,341千円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金は自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。また、持続的な成長を図るための投資を行っており、これらに必要な資金については金融機関からの借入を中心として調達しております。
運転資金の主要な使途としては、仕入代金、人件費、運賃及び荷造費、販売手数料、支払家賃等があります。持続的な成長を図るための投資としては、広告宣伝費及び研究開発費があります。
なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は838,739千円に対して、短期借入金の残高は824,998千円であり、流動性を確保しております。
③ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、経営方針、経営戦略及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 目標とする経営指標」に記載のとおり、売上高、DTC売上高、営業利益及び営業利益率としております。
当社グループは、これまでペットコマースを通じて培ってきた顧客基盤及びペットデータを競争力の源泉として、ペットコマースを中心に事業を展開してまいりました。一方で、外部環境の変化を踏まえ、従来のナショナルブランド中心・コマース主体の成長モデルから、収益構造の転換及び次なる成長モデルの構築を進めております。
今後は、自社EC及び他社ECによる収益基盤の再構築、食事療法食及びプレミアムフード等を中心としたDTCブランドの拡大、グループ会社との相互送客及びM&Aによるコト消費領域への展開及びアライアンスを通じた新たな顧客接並びに収益機会の創出に取り組むことで、ペットライフ市場における事業領域の拡大を図ってまいります。
このような方針のもと、売上高については、既存のペットコマース事業の再成長に加え、メディア、ケア等のペットライフ領域への展開を通じたグループ全体の成長を測る指標として位置付けております。DTC売上高については、当社グループの収益構造の改善及び利益率向上に資する高粗利ブランドの成長度合いを測る指標として位置付けております。また、営業利益・営業利益率については、事業構造転換の進捗及び持続的な収益力の向上を測る指標として重視しております。
当該指標に対する今後の方針としては、EC、DTC、M&A及びアライアンスの4つの成長ドライバーを通じて、売上高の再成長、DTC売上高の拡大及び営業利益・営業利益率の改善を図ってまいります。特に、DTCブランドの拡大による粗利率の改善、既存ECの効率化、グループ会社とのシナジー創出及び新たなペットライフ領域での収益機会の獲得により、持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上につなげてまいります。
なお、2026年3月期に掲げておりました主要な経営指標の実績は、以下に記載のとおりであります。
決算情報等2025年3月期実績2026年3月期実績
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
売上高(千円)9,032,5757,420,426
営業利益又は営業損失(△)(千円)228,482△204,110
営業利益率(%)2.5△2.8
DTCブランド売上高(千円)1,950,1512,492,797


④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成に用いた会計上の見積り及び仮定のうち、特に重要なものは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

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