有価証券報告書-第25期(2025/07/01-2026/06/30)
(1)経営成績等の状況の概要
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、当社は、2026年2月3日に株式会社サン・システムプランニングの全株式を取得し、子会社化いたしました。本件株式取得により、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較分析は行っておりません。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、企業収益や雇用情勢に改善の動きがみられ、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇や海外経済の動向、地政学的リスク等の影響により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループの主要顧客が属するコンサルティング業界においては、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)やAI活用、事業変革等に関する需要を背景として、コンサルティング需要は引き続き堅調に推移しております。また、企業の経営課題が複雑化・高度化する中、その解決を担うハイエンド人材に対する需要も底堅く推移しております。
このような状況のもと、人材紹介においては、当社の強みであるマネージャー以上の採用支援案件が堅調に推移したことに加え、事業会社向けの採用支援も拡大しました。また、スキルシェアにおいては、事業会社向け案件の拡大等により稼働人数が増加するとともに、高い受注単価を維持しながら既存顧客との取引拡大も進み、四半期売上高は10四半期連続で過去最高を更新しました。
株式会社サン・システムプランニングにつきましては、2026年2月3日に子会社化し、当連結会計年度より連結業績に取り込んでおります。同社が有するシステム開発・保守・運用に関する技術力を加えることで、当社グループのハイエンド人材サービスとの連携を進め、開発・実装領域まで含めた経営アジェンダ解決を支えるサービス提供体制の強化を推進しております。
これらの結果、当連結会計年度における売上高は8,289百万円、営業利益は492百万円、経常利益は497百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は288百万円となりました。利益面につきましては、人的資本投資、広告宣伝投資及びDX・IT投資など中期経営計画に基づく戦略投資を継続した一方、それらの投資効果が着実に顕在化したことにより、営業利益は直近業績予想を上回って着地いたしました。
なお、当社グループはヒューマンキャピタル事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
② 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は4,592百万円となり、その主な内訳は、現金及び預金3,387百万円、売掛金1,103百万円であります。固定資産は1,071百万円となり、その主な内訳は、繰延税金資産266百万円、のれん231百万円、ソフトウエア仮勘定174百万円であります。この結果、資産合計は5,664百万円となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は1,772百万円となり、その主な内訳は、買掛金430百万円、未払費用422百万円、未払法人税等271百万円であります。固定負債は517百万円となり、その主な内訳は、賞与引当金230百万円、長期借入金100百万円であります。この結果、負債合計は2,290百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は3,374百万円となり、その主な内訳は、利益剰余金1,912百万円であります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は3,319百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は1,049百万円となりました。これは主に、売上債権の増加額296百万円を計上した一方で、税金等調整前当期純利益413百万円、賞与引当金の増加額245百万円が生じたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は312百万円となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出341百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出228百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、減少した資金は416百万円となりました。これは主に、配当金の支払額176百万円、長期借入金の返済による支出133百万円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループの行う事業は提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略致します。
b.仕入実績
当社グループの行う事業は提供するサービスの性質上、仕入実績の記載になじまないため、記載を省略致します。
c.受注実績
人材紹介において該当事項はございません。また、スキルシェアにおいては、受注から売上計上までのリードタイムが短く、連結会計年度において受注高と売上高に重要な乖離は生じないため、当該記載を省略しております。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.当社グループはヒューマンキャピタル事業の単一セグメントであります。
2.当連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
なお、サービス別売上高は以下の通りです。
(※)スキルシェアには連結子会社である株式会社サン・システムプランニングの売上高を含んでおります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されており、その作成にあたっては、経営者による会計方針の選択と適用を前提として、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。当社グループの連結財務諸表の作成にあたり採用した重要な会計方針と会計上の見積りの詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」の(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)に記載しております。
なお、引当金の計上や資産の評価等の見積りについては、当社グループにおける過去の実績や将来の計画を勘案し判断しておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果とは異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
(のれんの評価)
のれんは、被取得企業の今後の事業活動によって期待される将来の超過収益力として、取得原価と被取得企業の識別可能な資産及び負債の企業結合日時点の時価との差額を計上し、その効果の及ぶ期間にわたって、定額法により規則的に償却しております。のれんの評価は、被取得企業の事業計画等を基礎として見積もった割引前将来キャッシュ・フローに基づき実施しており、当該事業計画等における収益及び費用の予測については、エンジニアの稼働人数を重要な指標と捉え、一定の仮定に基づき見積もっております。当該仮定は不確実性を伴うため、将来の事業環境の変化等により事業計画の見直しが必要となった場合には、翌連結会計年度の連結財務諸表において、のれんの減損損失を認識する可能性があります。
(繰延税金資産の回収可能性)
繰延税金資産は、将来減算一時差異の解消により、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると認められる範囲を回収可能性があると判断し計上しております。具体的には、将来の一時差異回収スケジュール、タックス・プランニング及び収益力に基づく課税所得の見積り等に基づいて判断しております。課税所得の見積りは、事業計画を基礎としており、人材紹介の市場動向、正社員採用サービスにおける入社決定数、スキルシェアにおけるフリーコンサルタント及びエンジニアの稼働人数を主要な仮定として、将来の収益及び費用の見積りを行っております。ただし、実際の経済環境や損益の状況がこれらの仮定と大きく乖離した場合には、翌連結会計年度以降の繰延税金資産の回収可能性に重要な影響を及ぼす可能性があります。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・結果内容
a 売上高
人材紹介サービス「AXIS Agent(アクシスエージェント)」の売上高は4,247百万円(前期比53.4%増)となりました。同サービスにつきましては、主要顧客である大手コンサルティングファームの採用需要が回復基調となるなか、当社の強みであるマネージャー以上の採用支援案件を安定的に獲得するとともに、パートナークラスや大型案件の成約も寄与いたしました。これは、AIの進展等により企業の経営アジェンダが高度化・複雑化するなか、当該アジェンダの解決を担うハイエンド人材への需要が構造的に拡大していることを反映したものであります。また、事業会社向けサービスについても営業体制の強化や顧客基盤の拡大が進み、入社決定人数は堅調に推移いたしました。これらにより、平均年収及び平均手数料率は高水準を維持し、平均売上単価は過去最高水準となりました。
スキルシェアサービス「AXIS Solutions(アクシスソリューションズ)」の売上高は3,774百万円(前期比50.8%増)となりました。同サービスにつきましては、企業のDX・AI関連需要拡大を背景に、営業体制の強化及び新規顧客の開拓が奏功し、稼働人数は継続的に増加いたしました。また、高い受注単価を維持しながら既存顧客との取引拡大も進み、四半期売上高は10四半期連続で過去最高を更新いたしました。
株式会社サン・システムプランニングにつきましては、2026年2月3日に子会社化し、当連結会計年度より連結業績に取り込んでおります。同社が有するシステム開発・保守・運用に関する技術力を加えることで、当社グループのハイエンド人材サービスとの連携を進め、開発・実装領域まで含めた経営アジェンダ解決を支えるサービス提供体制の強化を推進しております。
この結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は8,289百万円となりました。
(参考)各サービスの指標
(注)1.求職者が求人企業に入社後一定期間内に自己都合により退職した場合、紹介手数料の一部を返金する契約を締結しておりますが、当該返金対象となった場合も入社決定数に含めております。なお、人材紹介(正社員採用サービス)の一部取引について外部提携する場合がありますが、当該提携先で決定した場合は、入社決定人数に含めておりません。
2.フリーコンサルタントの月次の稼働人数の合計となります。
3.本指標は、提出会社の指標となります。
b 売上総利益
当連結会計年度の売上原価は、人材紹介における他社転職サイトの求職者情報登録者の転職決定に伴う手数料及びスキルシェアにおけるフリーコンサルタントへの業務委託費用等によって構成され、各サービスの売上高の増加と売上構成の変化により、3,754百万円となりました。この結果、売上総利益は4,534百万円となりました。
c 販売費及び一般管理費、営業利益
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、人的資本投資、広告宣伝投資及びDX・IT投資など中期経営計画に基づく戦略投資を継続したことにより、4,041百万円となりました。この結果、営業利益は492百万円となりました。
d 経常利益
当連結会計年度の営業外収益は受取保険金を計上したこと等により、16百万円となり、営業外費用は支払利息を計上したこと等により、11百万円となりました。この結果、経常利益は497百万円となりました。
e 特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の特別利益は固定資産売却益を計上したこと等により、1百万円となり、特別損失は固定資産除却損を計上したこと等により、85百万円となりました。法人税、住民税及び事業税を285百万円、税効果会計による法人税等調整額を△160百万円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は288百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
④ 資本の財源及び資金の流動性
(資金需要)
当社グループの運転資金の主なものは、従業員の人件費、スキルシェアにおける登録コンサルタントへの業務委託費用、当社サービス浸透のための広告宣伝費、及びサービス向上のためのシステム開発費等であります。
(財務政策)
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と財源を安定的に確保しながら、必要な資金は、自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。新規サービスの開発や業容拡大を図るために事業買収(M&A)等の投資を行う場合、それに伴う資金需要の発生が見込まれます。財務健全性の維持と資本効率性の向上を両立させながら、今後も資金需要に応じて適切な資金調達を検討してまいります。当連結会計年度末における流動比率は259.1%であり、十分な流動性を確保していると認識しております。
⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上高及び営業利益を重要な経営指標と位置づけております。これに加え、人材紹介「AXIS Agent」においては入社決定人数、スキルシェアの「AXIS Solutions」においてはフリーコンサルタントの稼働人数を各サービスの売上成長を測定する指標として重視しております。
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、当社は、2026年2月3日に株式会社サン・システムプランニングの全株式を取得し、子会社化いたしました。本件株式取得により、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較分析は行っておりません。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、企業収益や雇用情勢に改善の動きがみられ、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇や海外経済の動向、地政学的リスク等の影響により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループの主要顧客が属するコンサルティング業界においては、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)やAI活用、事業変革等に関する需要を背景として、コンサルティング需要は引き続き堅調に推移しております。また、企業の経営課題が複雑化・高度化する中、その解決を担うハイエンド人材に対する需要も底堅く推移しております。
このような状況のもと、人材紹介においては、当社の強みであるマネージャー以上の採用支援案件が堅調に推移したことに加え、事業会社向けの採用支援も拡大しました。また、スキルシェアにおいては、事業会社向け案件の拡大等により稼働人数が増加するとともに、高い受注単価を維持しながら既存顧客との取引拡大も進み、四半期売上高は10四半期連続で過去最高を更新しました。
株式会社サン・システムプランニングにつきましては、2026年2月3日に子会社化し、当連結会計年度より連結業績に取り込んでおります。同社が有するシステム開発・保守・運用に関する技術力を加えることで、当社グループのハイエンド人材サービスとの連携を進め、開発・実装領域まで含めた経営アジェンダ解決を支えるサービス提供体制の強化を推進しております。
これらの結果、当連結会計年度における売上高は8,289百万円、営業利益は492百万円、経常利益は497百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は288百万円となりました。利益面につきましては、人的資本投資、広告宣伝投資及びDX・IT投資など中期経営計画に基づく戦略投資を継続した一方、それらの投資効果が着実に顕在化したことにより、営業利益は直近業績予想を上回って着地いたしました。
なお、当社グループはヒューマンキャピタル事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
② 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は4,592百万円となり、その主な内訳は、現金及び預金3,387百万円、売掛金1,103百万円であります。固定資産は1,071百万円となり、その主な内訳は、繰延税金資産266百万円、のれん231百万円、ソフトウエア仮勘定174百万円であります。この結果、資産合計は5,664百万円となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は1,772百万円となり、その主な内訳は、買掛金430百万円、未払費用422百万円、未払法人税等271百万円であります。固定負債は517百万円となり、その主な内訳は、賞与引当金230百万円、長期借入金100百万円であります。この結果、負債合計は2,290百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は3,374百万円となり、その主な内訳は、利益剰余金1,912百万円であります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は3,319百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は1,049百万円となりました。これは主に、売上債権の増加額296百万円を計上した一方で、税金等調整前当期純利益413百万円、賞与引当金の増加額245百万円が生じたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は312百万円となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出341百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出228百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、減少した資金は416百万円となりました。これは主に、配当金の支払額176百万円、長期借入金の返済による支出133百万円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループの行う事業は提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略致します。
b.仕入実績
当社グループの行う事業は提供するサービスの性質上、仕入実績の記載になじまないため、記載を省略致します。
c.受注実績
人材紹介において該当事項はございません。また、スキルシェアにおいては、受注から売上計上までのリードタイムが短く、連結会計年度において受注高と売上高に重要な乖離は生じないため、当該記載を省略しております。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2025年7月1日 至 2026年6月30日) | |
| 金額(百万円) | 前年同期比(%) | |
| ヒューマンキャピタル事業 | 8,289 | - |
(注)1.当社グループはヒューマンキャピタル事業の単一セグメントであります。
2.当連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 当連結会計年度 (自 2025年7月1日 至 2026年6月30日) | |
| 金額(百万円) | 割合(%) | |
| PwCコンサルティング合同会社 | 1,593 | 19.2 |
| アクセンチュア株式会社 | 927 | 11.2 |
なお、サービス別売上高は以下の通りです。
| サービスの名称 | 当連結会計年度 (自 2025年7月1日 至 2026年6月30日) | |
| 金額(百万円) | 前年同期比(%) | |
| 人材紹介 | 4,247 | - |
| スキルシェア(※) | 4,042 | - |
(※)スキルシェアには連結子会社である株式会社サン・システムプランニングの売上高を含んでおります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されており、その作成にあたっては、経営者による会計方針の選択と適用を前提として、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。当社グループの連結財務諸表の作成にあたり採用した重要な会計方針と会計上の見積りの詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」の(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)に記載しております。
なお、引当金の計上や資産の評価等の見積りについては、当社グループにおける過去の実績や将来の計画を勘案し判断しておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果とは異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
(のれんの評価)
のれんは、被取得企業の今後の事業活動によって期待される将来の超過収益力として、取得原価と被取得企業の識別可能な資産及び負債の企業結合日時点の時価との差額を計上し、その効果の及ぶ期間にわたって、定額法により規則的に償却しております。のれんの評価は、被取得企業の事業計画等を基礎として見積もった割引前将来キャッシュ・フローに基づき実施しており、当該事業計画等における収益及び費用の予測については、エンジニアの稼働人数を重要な指標と捉え、一定の仮定に基づき見積もっております。当該仮定は不確実性を伴うため、将来の事業環境の変化等により事業計画の見直しが必要となった場合には、翌連結会計年度の連結財務諸表において、のれんの減損損失を認識する可能性があります。
(繰延税金資産の回収可能性)
繰延税金資産は、将来減算一時差異の解消により、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると認められる範囲を回収可能性があると判断し計上しております。具体的には、将来の一時差異回収スケジュール、タックス・プランニング及び収益力に基づく課税所得の見積り等に基づいて判断しております。課税所得の見積りは、事業計画を基礎としており、人材紹介の市場動向、正社員採用サービスにおける入社決定数、スキルシェアにおけるフリーコンサルタント及びエンジニアの稼働人数を主要な仮定として、将来の収益及び費用の見積りを行っております。ただし、実際の経済環境や損益の状況がこれらの仮定と大きく乖離した場合には、翌連結会計年度以降の繰延税金資産の回収可能性に重要な影響を及ぼす可能性があります。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・結果内容
a 売上高
人材紹介サービス「AXIS Agent(アクシスエージェント)」の売上高は4,247百万円(前期比53.4%増)となりました。同サービスにつきましては、主要顧客である大手コンサルティングファームの採用需要が回復基調となるなか、当社の強みであるマネージャー以上の採用支援案件を安定的に獲得するとともに、パートナークラスや大型案件の成約も寄与いたしました。これは、AIの進展等により企業の経営アジェンダが高度化・複雑化するなか、当該アジェンダの解決を担うハイエンド人材への需要が構造的に拡大していることを反映したものであります。また、事業会社向けサービスについても営業体制の強化や顧客基盤の拡大が進み、入社決定人数は堅調に推移いたしました。これらにより、平均年収及び平均手数料率は高水準を維持し、平均売上単価は過去最高水準となりました。
スキルシェアサービス「AXIS Solutions(アクシスソリューションズ)」の売上高は3,774百万円(前期比50.8%増)となりました。同サービスにつきましては、企業のDX・AI関連需要拡大を背景に、営業体制の強化及び新規顧客の開拓が奏功し、稼働人数は継続的に増加いたしました。また、高い受注単価を維持しながら既存顧客との取引拡大も進み、四半期売上高は10四半期連続で過去最高を更新いたしました。
株式会社サン・システムプランニングにつきましては、2026年2月3日に子会社化し、当連結会計年度より連結業績に取り込んでおります。同社が有するシステム開発・保守・運用に関する技術力を加えることで、当社グループのハイエンド人材サービスとの連携を進め、開発・実装領域まで含めた経営アジェンダ解決を支えるサービス提供体制の強化を推進しております。
この結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は8,289百万円となりました。
(参考)各サービスの指標
| 2025年6月期 実績 | 2026年6月期 実績 | 増減 | 増減率 (%) | ||
| 人材紹介 AXIS Agent 入社決定人数(注1) | コンサルファーム | 419人 | 507人 | 88人 | 21.0 |
| 事業会社 | 161人 | 220人 | 59人 | 36.6 | |
| 合計 | 580人 | 727人 | 147人 | 25.3 | |
| AXIS Solutions | 稼働人数(注2) | 1,568人 | 2,522人 | 954人 | 60.8 |
(注)1.求職者が求人企業に入社後一定期間内に自己都合により退職した場合、紹介手数料の一部を返金する契約を締結しておりますが、当該返金対象となった場合も入社決定数に含めております。なお、人材紹介(正社員採用サービス)の一部取引について外部提携する場合がありますが、当該提携先で決定した場合は、入社決定人数に含めておりません。
2.フリーコンサルタントの月次の稼働人数の合計となります。
3.本指標は、提出会社の指標となります。
b 売上総利益
当連結会計年度の売上原価は、人材紹介における他社転職サイトの求職者情報登録者の転職決定に伴う手数料及びスキルシェアにおけるフリーコンサルタントへの業務委託費用等によって構成され、各サービスの売上高の増加と売上構成の変化により、3,754百万円となりました。この結果、売上総利益は4,534百万円となりました。
c 販売費及び一般管理費、営業利益
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、人的資本投資、広告宣伝投資及びDX・IT投資など中期経営計画に基づく戦略投資を継続したことにより、4,041百万円となりました。この結果、営業利益は492百万円となりました。
d 経常利益
当連結会計年度の営業外収益は受取保険金を計上したこと等により、16百万円となり、営業外費用は支払利息を計上したこと等により、11百万円となりました。この結果、経常利益は497百万円となりました。
e 特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の特別利益は固定資産売却益を計上したこと等により、1百万円となり、特別損失は固定資産除却損を計上したこと等により、85百万円となりました。法人税、住民税及び事業税を285百万円、税効果会計による法人税等調整額を△160百万円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は288百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
④ 資本の財源及び資金の流動性
(資金需要)
当社グループの運転資金の主なものは、従業員の人件費、スキルシェアにおける登録コンサルタントへの業務委託費用、当社サービス浸透のための広告宣伝費、及びサービス向上のためのシステム開発費等であります。
(財務政策)
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と財源を安定的に確保しながら、必要な資金は、自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。新規サービスの開発や業容拡大を図るために事業買収(M&A)等の投資を行う場合、それに伴う資金需要の発生が見込まれます。財務健全性の維持と資本効率性の向上を両立させながら、今後も資金需要に応じて適切な資金調達を検討してまいります。当連結会計年度末における流動比率は259.1%であり、十分な流動性を確保していると認識しております。
⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上高及び営業利益を重要な経営指標と位置づけております。これに加え、人材紹介「AXIS Agent」においては入社決定人数、スキルシェアの「AXIS Solutions」においてはフリーコンサルタントの稼働人数を各サービスの売上成長を測定する指標として重視しております。