有価証券報告書-第77期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/23 15:30
【資料】
PDFをみる
【項目】
187項目
(1)経営成績等の状況の概要
①経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果に支えられ、緩やかな回復を続
けました。一方で、物価高騰の継続及び米国の通商政策や中東紛争に起因する不安定な国際情勢の影響による景気の下振れリスクなど、先行き不透明感が増す中、引き続き物価動向及び経済を注視する必要がありました。
このような状況の中、当社グループの主要事業である建設事業では、政府の国土強靭化対策等に基づく防災・イ
ンフラ整備を中心とした公共投資が底堅く推移し、民間投資においても、製造業を中心にAI関連・省力化投資への対応を背景に、回復の動きが見られました。一方で、建設資材費や人件費のさらなる高騰、建設従事者の不足といった構造的課題が継続し、事業を取り巻く環境は、引き続き厳しい状況にありました。
このような情勢下におきまして、当社グループを挙げて営業活動を行いました結果、連結受注高においては134,560百万円(前期比10.9%減)となりました。うち、当社受注工事高においては、土木工事で51,852百万円
(前期比20.0%増)、建築工事で41,618百万円(前期比33.7%減)、合計93,470百万円(前期比11.8%減)となりました。なお、官民別比率は、官公庁工事53.9%、民間工事46.1%でございます。
また、連結売上高においては139,818百万円(前期比2.5%減)となりました。うち、当社完成工事高においては、土木工事で53,077百万円(前期比1.9%増)、建築工事で49,860百万円(前期比6.2%増)、合計102,938百万円(前期比3.9%増)となりました。なお、官民別比率は、官公庁工事50.6%、民間工事49.4%でございます。
利益面におきましては、連結で経常利益7,332百万円(前期比40.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,557百万円(前期比23.5%増)という結果になりました。うち、当社の経常利益で5,819百万円(前期比77.0%増)、当期純利益で4,010百万円(前期比36.4%増)という結果になりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
土木事業においては、売上高は70,314百万円(前期比0.7%減)、営業利益3,161百万円(前期比13.3%減)となりました。
建築事業においては、売上高は64,813百万円(前期比4.6%減)、営業利益3,119百万円(前期比154.1%増)となりました。
その他の事業においては、売上高は4,954百万円(前期比2.2%減)、営業利益614百万円(前期比6.3%減)となりました。
②財政状態の分析
当連結会計年度末の資産の部は、前連結会計年度末に比べ、立替金が3,840百万円、土地が1,040百万円減少しましたが、現金預金が3,141百万円、受取手形・完成工事未収入金等が2,156百万円、未収消費税等が2,565百万円、投資有価証券が2,569百万円、長期貸付金が1,187百万円増加したこと等により、資産合計は6,060百万円増加した155,902百万円となりました。
負債の部は、前連結会計年度末に比べ、未払消費税等が2,222百万円、未成工事受入金が2,768百万円減少しまし
たが、短期借入金が1,500百万円、未払法人税等が1,825百万円、預り金が2,106百万円増加したこと等により、負
債合計は1,900百万円増加した78,677百万円となりました。
純資産の部は前連結会計年度末に比べ、利益剰余金が1,947百万円、その他有価証券評価差額金が2,170百万円増
加したこと等により4,160百万円増加した77,225百万円となり、自己資本比率は48.4%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動により3,888百万円増加し、投資活動により153
百万円増加し、財務活動により1,160百万円減少し、この結果、現金及び現金同等物は3,126百万円の増加となり、当連結会計年度末残高24,783百万円(前期比14.4%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、3,888百万円(前期は11,776百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上7,650百万円、その他の資産の減少1,082百万円等による資金の増加、売上債権の増加1,806百万円、未成工事受入金の減少2,768百万円、法人税等の支払額1,270百万円等による資金の減少があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は、153百万円(前期は876百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資
産の売却による収入1,656百万円等による資金の増加、長期貸付けによる支出1,169百万円等による資金の減少があ
ったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,160百万円(前期は6,621百万円の使用)となりました。これは主に、短期借
入金の増加1,500百万円等による資金の増加、配当金の支払額2,613百万円等による資金の減少があったことによる
ものです。
④生産、受注及び売上の実績
a.受注実績
セグメントの名称前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
(百万円)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
(百万円)
土木事業60,00471,739
建築事業90,18161,779
その他の事業7871,041
合計150,973134,560

b.売上実績
セグメントの名称前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
(百万円)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
(百万円)
土木事業70,79470,314
建築事業67,90064,800
その他の事業4,6994,704
合計143,394139,818

(注)1.当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため、「生産の状況」は記載しておりません。
2.当連結会計年度において売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。
なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりであります。
建設業における受注工事高及び施工高の状況
① 受注工事高、完成工事高、繰越工事高及び施工高
第76期(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
工事別期首
繰越工事高
(百万円)
期中
受注工事高
(百万円)

(百万円)
期中
完成工事高
(百万円)
期末繰越工事高期中施工高
(百万円)
手持工事高
(百万円)
うち施工高
(百万円)
%
土木139,53243,222182,75552,095130,6590.571252,151
建築70,79462,811133,60646,93486,6720.112046,830
210,327106,034316,36299,030217,3310.383298,982

第77期(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
工事別期首
繰越工事高
(百万円)
期中
受注工事高
(百万円)

(百万円)
期中
完成工事高
(百万円)
期末繰越工事高期中施工高
(百万円)
手持工事高
(百万円)
うち施工高
(百万円)
%
土木130,65951,852182,51253,077129,4340.784353,208
建築86,67241,618128,29049,86078,4300.214549,886
217,33193,470310,802102,938207,8640.5989103,094

(注)1.前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、期中受注工事高にその増減額を含めております。したがって、期中完成工事高にもかかる増減額が含まれております。
2.期末繰越工事高の施工高は、支出金により手持工事高の施工高を推定したものであります。
3.期中施工高は(期中完成工事高+期末繰越施工高-期首繰越施工高)に一致します。
4.提出会社の不動産事業の売上高は、建築の「期中完成工事高」に含めて記載しており、それぞれ第76期は423百万円、第77期は404百万円が含まれております。
5.土木工事及び建築工事の期中受注工事高のうち海外工事の割合は76期におきましてはそれぞれ25.7%、-%、第77期におきましてはそれぞれ18.7%、-%であります。
6.期中受注工事高のうち海外工事の請負金額10億円以上の主なものは、次のとおりであります。
第76期工信工程股份有限公司環狀線北環段Y19(不含)-Y20(含)土建及水電環控CF680A区段標工程)工事-シールドトンネル及び連絡通路など関連工事
第77期マダガスカル共和国 トアマシナ自治港(SPAT)トアマシナ港拡張計画 パッケージ2
桃園市政府航空城工程處桃園航空城計畫區段徴收工程A1分標統包工程
臺北市政府捷運工程局第一區工程處環狀線北環段Y19(不含)-Y20(含)土建及水電環控區段標工程,案號:CF680A

② 受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。
期別区分特命(%)競争(%)計(%)
第76期(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
土木工事30.369.7100.0
建築工事10.189.9100.0
第77期(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
土木工事6.593.5100.0
建築工事50.549.5100.0

(注) 百分比は請負金額比であります。
③ 完成工事高
期別区分国内海外
(B)
(百万円)
官公庁
(百万円)
民間
(百万円)
(A)
(百万円)
(A)/(B)
(%)
第76期(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
土木工事36,8754,53810,68220.552,095
建築工事5,25341,680--46,934
42,12946,21810,68210.899,030
第77期(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
土木工事37,6204,82810,62820.053,077
建築工事3,80146,059--49,860
41,42250,88710,62810.3102,938

(注)1.海外工事の地域別割合は、次のとおりであります。
地域第76期(%)第77期(%)
東アジア76.872.6
アフリカ23.227.4
100.0100.0

2.完成工事のうち主なものは次のとおりであります。
第76期 請負金額10億円以上の主なもの
大阪広域水道企業団大庭浄水場調整池及び配水ポンプ棟更新工事
日本下水道事業団 東日本本部石巻市赤堀調整池復興建設工事その2
東京都財務局善福寺川整備工事(その205)
野田特定目的会社(仮称)野田物流施設計画新築工事
㈱エスコン・中電不動産㈱(仮称)吹田市藤白台5丁目(マンションA棟)新築工事
兵庫県兵庫県立総合衛生学院建築工事

第77期 請負金額10億円以上の主なもの
中日本高速道路㈱名古屋支社伊勢湾岸自動車道 飛島高架橋他1橋耐震補強工事
兵庫県 阪神南県民センター大規模河 第1001-0-001号 (二)東川水系津門川 地下貯留管
他整備工事
大阪市豊崎~茶屋町幹線下水管渠築造工事(その1)
オリックス不動産㈱(仮称)三郷Ⅰロジスティクスセンター新築工事
㈱エスコン・中電不動産㈱(仮称)吹田市藤白台5丁目(マンションB棟)新築工事
防衛省 熊本防衛支局北熊本(4)整備工場新設等建築工事

3.完成工事高総額に対する割合が100分10以上の相手先はありません。
4.提出会社の不動産事業の売上高は、建築工事の「国内」の「民間」に含めて記載しており、それぞれ第76期は423百万円、第77期は404百万円が含まれています。
④ 手持工事高(2026年3月31日現在)
区分国内海外
(B)
(百万円)
官公庁(百万円)民間(百万円)(A)
(百万円)
(A)/(B)
(%)
土木工事75,66228,33025,44119.7129,434
建築工事10,59767,832--78,430
86,26096,16325,44112.2207,864

(注)手持工事のうち請負金額10億円以上の主なものは、次のとおりであります。
桃園市政府航空城工程處桃園航空城計畫區段徴收工程A1分標統包工程2027年3月完成予定
東日本高速道路㈱東京外かく環状道路大泉中工事2028年3月完成予定
大阪府河内長野市西之山配水場更新工事2030年3月完成予定
㈱タカラレーベン・野村不動産㈱・三信住建㈱・関電不動産開発㈱(仮称)仙台榴岡5丁目新築工事2027年9月完成予定
三菱地所レジデンス㈱福岡市中央区舞鶴1丁目計画新築工事2029年12月完成予定
須恵町外二ヶ町清掃施設組合次期ごみ処理施設整備・運営事業 建設工事2028年3月完成予定

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の財政状態及び経営成績について、2025年度の計画に対する達成状況は以下のとおりであります。
指標2025年度(計画)2025年度(実績)2025年度(計画比)
受注高133,200百万円134,560百万円1,360百万円増(1.0%増)
売上高140,000百万円139,818百万円181百万円減(0.1%減)
営業利益率3.7%4.9%1.2ポイント増
ROE(自己資本利益率)-6.2%-

受注高につきましては、土木事業においてニューマチックケーソン工事を複数受注したことにより、対計画を上回る結果となりました。建築事業におきましては、施工体制を確保した選別受注を徹底したことや受注時期が来期以降となったことにより、対計画を下回る結果となりました。また、中期経営計画の重点項目である土木事業における「維持修繕事業」では、配水場更新工事の新規受注や前年度までに受注した橋脚の耐震補強工事の設計変更等を受注しております。建築事業における「産業関連事業」においては、廃棄物処理施設を受注しております。
売上高につきましては、土木事業において、大型工事の進捗が計画に比べ進んだことにより、対前年、対計画を上回る結果となりました。建築事業におきましては、施工体制を確保した工事の受注と工事管理体制の強化を実現したことにより、概ね計画通りの結果となりました。
営業利益率は、橋脚の耐震補強などの維持修繕工事における利益の向上や海外工事における為替変動による利益の向上により、対計画を上回る結果となりました。
中期経営計画では、「人的資本経営の強化」「事業構造の変革」を基本方針とし、事業の拡大は追わず利益重視の選別受注の徹底、グループシナジーを創出し2027年度までに売上高1,600億円、営業利益67億円、ROE7.0%程度の達成を目指しております。
当連結会計年度における売上高は139,818百万円(計画比0.1%減)、営業利益率は4.9%(計画比1.2ポイント増加)、ROEは6.2%(前連結会計年度は5.3%)であり、自己資本の充実と安定配当の維持、及び手元資金の有効活用をして、中期経営計画(2023-27年度)(アジャスト版)の目標を達成すべくグループ全体で取り組みます。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資本金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動により3,888百万円増加し、投資活動により153百万円増加し、財務活動により1,160百万円減少し、この結果、現金及び現金同等物は3,126百万円の増加となり、当連結会計年度末残高は24,783万円(前期比14.4%増)となりました。
当社グループの財務戦略については、建設事業が主力事業であることから、工事代金の回収及び借入金を主体に資金を調達しております。また、中期経営計画では戦略投資として借入金及び資産の売却を原資とした事業領域拡大関連に80億円、手元資金を原資として経営基盤強化関連に37億円、株主還元として配当性向引き上げに90億円、総額207億円の投資を実施する計画としております。今後も「財務体質の更なる強化」を図る方針であります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
特に、一定の期間にわたり収益を認識する方法の適用及び工事損失引当金の計上については工事原価総額に重要な会計上の見積りが必要となります。当該見積り及び仮定の不確実性の内容がその変動により経営成績等に生じる影響などは、「第5経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しています。
一定の期間にわたり収益を認識する方法の適用及び工事損失引当金の計上において考慮される工事原価総額の見積りは以下のような高い不確実性を伴います。
・工事契約の完了に必要となる全ての施工内容が特定され、必要と判断された見積工事原価が工事原価総額の見積りに含まれているか否かの判断
・工事の進行途上における当事者間の新たな合意による工事契約の変更、工事着手後の工事の状況の変化による作業内容の変更及び直近の工事原価総額の見積りの見直し時に顕在化していなかった事象の発生等が、適時に合理的に工事原価総額の見積りに反映されているかの判断

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。