有価証券報告書-第72期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/25 13:03
【資料】
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【項目】
115項目

研究開発活動

当期において、当社が支出した研究開発費の総額は44.3百万円であります。
なお、セグメントごとの主な研究開発活動は次のとおりであります。
(土木事業)
当期における研究開発費の金額は36.7百万円であります。
① 盛土耐震補強において、橋台転倒対策として橋台背面の地盤改良が計画されています。高圧噴射撹拌工法は機械撹拌に比べ軌道の変位や出来上がりの品質が落ちるとの懸念がありますが、線路内という特殊環境下で使用できる工法とすべく平成27年度に軌道および周辺環境に影響が少なく、改良品質が満足できる工法の試験施工を含む技術開発を他1社と行いました。当該連結会計年度における支出分担金は8.0百万円となりました。
② 線路に近接した工事でユニック車等を使用する場合、ブーム未格納による支障事故が懸念されます。これを防止するために、運転席の外側に「注意票」を掲出しブーム未格納防止対策を実施していますが、空頭防護に単管パイプを使用している場合が多く、車両が接触すると公道に倒れ通行者を怪我させる恐れがあることから、運転者に確実にブーム未格納を知らせるセンサーおよび表示器を平成25年度に開発しました。当該連結会計年度の支出分担金は1.2百万円となりました。
③ 営業線に近接する範囲でユニック車等を含む工事用重機械を使用し、誤作動等による列車との接触事故を防止し、より一層の安全性の向上を図るために、施工現場に持ち運び可能な改良型の作業領域監視システム(携帯型)を平成26年度から他1社と開発に着手しました。当該連結会計年度における支出分担金は3.7百万円となりました。
(建築事業)
当期における研究開発費の金額は1.7百万円であります。
駅の上家工事に伴う墜落防止設備(防網)を設置する際、ローリング足場等を使用して取付け作業を行いますが、取付け箇所へ移動する際に足場が吊り看板等に支障し一時解体・再組立を行う場合があり、高所作業の削減と作業効率の向上を目的として、平成26年度からホーム上に立ったまま防網の設置が可能な器具の開発に着手しました。当該連結会計年度の支出分担金は0.9百万円となりました。
(その他)
当期における研究開発費の金額は5.9百万円であります。
①苔による屋上・壁面の緑化を施工していますが、平成25年度から苔の植生について長期間劣化せず不燃性である基盤材の開発を行っています。当該連結会計年度の支出分担金は0.7百万円となりました。
②鉄道関連製品の製造・販売をしていますが、当社及び鉄道会社に向けた鉄道関連製品の開発を行っています。当該連結会計年度の支出分担金は3.0百万円となりました。