四半期報告書-第93期第3四半期(平成28年10月1日-平成28年12月31日)

【提出】
2017/02/08 9:12
【資料】
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、英国の欧州連合(EU)離脱決定や米国の大統領選挙による世界経済への影響を受けながらも、堅調な雇用環境等により緩やかな回復基調が続いております。
当業界におきましては、砂糖の国内消費が8年ぶりに前年比増加したものの、粗糖相場の上昇と円安の進行により原料コストが上昇しており、消費者の節約志向も勘案すると今後の国内消費の動向には引き続き留意すべき状況にあります。
このような状況下、当社グループは引き続き収益向上に向けて、製販一体となって取組みを進めております。
その結果、売上高は10,920百万円(前年同期比0.3%減)、営業利益は544百万円(前年同期比18.1%増)、経常利益は566百万円(前年同期比4.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は475百万円(前年同期比16.6%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①砂糖事業
販売量は天候不順の影響により微減であったものの、販売価格の上昇により売上高は前年並みを確保し10,180百万円(前年同期比1.1%増)となりました。営業利益は、原料調達コストや製造コストの管理を徹底した結果、918百万円(前年同期比4.5%増)となりました。
②機能素材事業
販売量は化粧品原料は順調に推移したものの飲料・食品向けが低調であったことから売上高は740百万円(前年同期比6.4%減)となりました。営業利益は、原料調達コストや製造・販売コストの低減に努めた結果、43百万円(前年同期比72.6%増)となりました。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、受取手形及び売掛金の増加があるものの、たな卸資産や貸付金の減少などにより、前連結会計年度末に比べ295百万円減少し10,995百万円となりました。負債合計は、支払手形及び買掛金や短期借入金(1年以内返済予定の長期借入金を含む)の減少などにより、前連結会計年度末に比べ591百万円減少し3,444百万円となりました。純資産合計は、配当金の支払やその他有価証券評価差額金の減少があるものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ295百万円増加し7,550百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の64.3%から68.7%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、0百万円増加し2,157百万円(前連結会計年度末比0.0%増)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は24百万円(前年同期比96.7%減)となりました。主に売上債権の増加390百万円や仕入債務の減少326百万円及び法人税等の支払100百万円があったものの、税金等調整前四半期純利益566百万円及びたな卸資産の減少185百万円などがあったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、獲得した資金は408百万円(前期は46百万円の使用)となりました。主に貸付けによる支出530百万円があったものの、貸付金の回収による収入1,000百万円などがあったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は432百万円(前年同期比62.3%減)となりました。主に長期借入金の返済による支出330百万円及び配当金の支払162百万円などがあったことによります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について、重要な変更又は新たに発生したものはありません。
なお、当社では、会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針については特に定めておりません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、63百万円であります。