有価証券報告書-第126期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスの影響により急速に悪化し、極めて厳しい状況となりました。
食品業界においては、外出や会食の自粛があり、特に飲食店や物販店では大きな影響を受け、厳しい経営環境となっております。
このような状況下にあって当社グループは、お客様に、より良い商品と最善のサービスを提供できるよう従業員の健康の維持管理をはかりつつ、巣ごもり消費など新しい生活様式に対応した営業施策を絶えず実行し、売上と利益の確保につとめてまいりました。
その結果、当連結会計年度の売上高は、990億85百万円(対前期比95.9%)となり、コロナ禍の厳しい状況ではありましたが、単体洋菓子の好調な売上により、第2四半期からは着実に前期実績に近づけることができました。利益面では、販売管理費など経費の圧縮につとめた結果、営業利益は24億97百万円(対前期比135.9%)、経常利益は30億36百万円(対前期比129.4%)と32期振りに30億円を超え、増益とすることができました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、新型コロナウイルス感染拡大により休業した店舗の人件費など経費を特別損失に計上したこともあり、10億46百万円(対前期比86.6%)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
<洋菓子事業>当社単体の洋菓子においては、洋菓子チェーン店にて「おうち時間スイーツ応援」と題し、新製品や人気製品を拡販する施策を週替わりで実行し、特に若年層に向けた販売促進活動を展開し新規顧客の獲得にもつとめました。その結果、4月以降、既存店においては売上・客数ともに前期の実績を上回ることができました。
店舗面では、新規販路の拡大として納品店を増やしたことにより、不二家洋菓子店の営業店舗数は増加に転じ、当連結会計年度末では前期差122店増の951店(㈱スイートガーデンの不二家ブランド転換店を含む)となっております。
広域流通企業との取り組みについては、コロナ禍において新製品導入が減速し、苦戦しておりましたが、Webを活用した営業活動のもと生産性の高い製造ラインを活用したシュークリームや、当社グループの技術力を生かしたマカロンなどの製品提案を積極的に行い、前期並みの売上とすることができました。
上記の結果、単体の洋菓子の売上は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、対前期比98.7%にとどまりましたが、下期では前期の売上を上回っております。利益面では、下期の好調な売上に加え販売管理費の抑制につとめたことにより、前期を上回る実績を達成することができました。
㈱スイートガーデンでは、広域流通企業向け製品の売上は着実に伸長しておりますが、ギフト需要の減少等によるチェーン店の売上不振が影響し、前期の売上を下回りました。この対策として、同社チェーン店の不二家ブランドへの転換を進め、不二家製品を販売することにより、売上の回復に取り組んでおります。利益面では物流費・労務費の改善により、前期を上回る実績とすることができました。
㈱ダロワイヨジャポンでは、第2四半期までの一部店舗の休業の影響等が大きく、売上は前期の実績を上回ることはできませんでしたが、第3四半期以降は、積極的な販促活動が奏功し、インターネット通販等にも力を入れたことにより急速に売上が回復に向かっております。利益面では販売管理費の抑制により、着実に改善を進めることができ、前期の実績を上回ることができました。
この結果、洋菓子事業における洋菓子の売上高は236億94百万円(対前期比97.8%)となりました。
レストラン事業では、主力店舗を含む一部店舗の休業や出店先商業施設の営業時間短縮等の影響により、売上高は42億45百万円(対前期比72.1%)と、前期の実績を大幅に下回りました。このような中、好調なケーキ類の拡販や、料理のテイクアウトシステムを導入して売上確保をはかっております。また、利益面でも厳しい結果となりましたが、不採算店舗の閉鎖を進めるなど損益改善につとめております。
以上の結果、当連結会計年度における洋菓子事業全体の売上高は279億39百万円(対前期比92.8%)となりました。
<製菓事業>当社単体の菓子においては、コロナ禍の巣ごもり需要により「カントリーマアム」や「ホームパイ」、「ピーナッツチョコレート」等の徳用大袋製品の売上は伸長しましたが、個人消費型製品の売上が伸び悩み、夏期からの催事の縮小、帰省自粛によるお土産需要減少等も影響し、前期の売上を上回るには至りませんでした。
一方、当期新発売の「カントリーマアムチョコまみれ」、「ルック3(ホワイトラバーズ)」は、TVCMやSNSでの販促効果もあって、売上に大きく貢献しております。
この結果、当社単体の菓子の売上は、対前期比96.3%にとどまりましたが、利益面では、生産性の向上、販売管理費の抑制等により、前期の実績を上回ることができました。
また、環境対策の取り組みとしてプラスチック包材のダウンサイジング等を積極的に行っており、当期は「ミルキー」の紙パッケージ化を実施し、好評を得ております。
不二家(杭州)食品有限公司では、新型コロナウイルスの感染拡大により、工場の操業停止を余儀なくされた期間もありましたが、現地で人気のポップキャンディの新製品の販売が好調に推移しました。また、インターネット通販の拡大をはかるなどの施策も進めた結果、売上が回復し、売上・利益ともに前期の実績を伸長させることができました。
この結果、製菓事業における菓子の売上高は631億72百万円(対前期比97.6%)となりました。
飲料については、外出自粛による自販機売上の減少や店頭での販促活動の縮小が大きく影響しました。夏場の猛暑によりレモンスカッシュ群の売上増はあったものの、売上高は48億49百万円(対前期比85.1%)と厳しい実績となりました。
以上の結果、当連結会計年度における製菓事業全体の売上高は680億22百万円(対前期比96.6%)となりました。
<その他>その他事業は、キャラクターグッズ販売及びライセンス事業、不動産賃貸事業並びに㈱不二家システムセンターの受注請負、データ入力サービスなどの事務受託業務であり、売上高は好調に推移し、31億23百万円(対前期比109.8%)と前期を上回る実績となりました。
財政状態は、次のとおりであります。
流動資産は356億19百万円で、主に現金及び預金の増により前連結会計年度末に比べ6億11百万円増加いたしました。固定資産は357億48百万円で、主に有形固定資産や無形固定資産の減により前連結会計年度末に比べ8億89百万円減少いたしました。この結果、総資産は713億67百万円で前連結会計年度末に比べ2億77百万円減少いたしました。
また、流動負債は171億42百万円で、主に支払手形及び買掛金の減により前連結会計年度末に比べ5億56百万円減少いたしました。固定負債は39億39百万円で、主に長期借入金やリース債務の返済により前連結会計年度末に比べ5億82百万円減少いたしました。
純資産は502億84百万円で、主に利益剰余金の増により前連結会計年度に比べ8億61百万円増加いたしました。この結果、自己資本比率は67.6%(前期は66.5%)となり、1株当たり純資産は1,871円39銭となりました。
②キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローにつきましては、当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて13億45百万円増加し、125億75百万円となりました。
営業活動の結果得られた資金は、61億90百万円(前連結会計年度は50億32百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益によるものであります。
投資活動の結果使用した資金は、31億63百万円(前連結会計年度は73億82百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。
財務活動の結果使用した資金は、16億99百万円(前連結会計年度は8億96百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金やリース債務の返済等によるものであります。
③生産、商品仕入及び販売の実績
a 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
2 金額は販売価格によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b 商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
2 金額は仕入価格によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは、その時点で最も合理的と考えられる基準に基づいて実施しておりますが、見積り等の不確実性があるため実際の結果は異なる場合があります。
また、新型コロナウイルス感染症の収束時期等を含む仮定に関する情報については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (追加情報)」に記載の通りです。
a 繰延税金資産
当社グループは、繰延税金資産については、将来の課税所得の見込み及び税務計画に基づき、回収可能性を十分に検討し、回収可能な額を計上しております。なお、既に計上した繰延税金資産については、その実現可能性について毎期検討し、内容の見直しを行なっておりますが、将来の課税所得の見込みの変化やその他の要因に基づき繰延税金資産の実現可能性の評価が変更された場合、繰延税金資産の取崩又は追加計上により親会社株主に帰属する当期純利益が変動する可能性があります。
b 固定資産の減損
当社グループが減損損失を認識するかどうかの判定および使用価値の算定において用いられる将来キャッシュ・フローは、経営環境などの外部要因に関する情報や直近の経営成績に基づいた情報に修正し、資産グループの現在の使用状況や合理的な使用計画等を考慮し見積っております。当該見積りおよび当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において追加の減損損失が発生する可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高は、990億85百万円(前連結会計年度比4.1%減)で、コロナ禍の厳しい状況ではありましたが、単体洋菓子の好調な売上により、第2四半期からは着実に前期実績に近づけることができました。利益面では、販売管理費など経費の圧縮につとめた結果、営業利益は24億97百万円(前連結会計年度比35.9%増)、経常利益は30億36百万円(前連結会計年度比29.4%増)と32期振りに30億円を超え、増益とすることができました。親会社株主に帰属する当期純利益は、新型コロナウイルス感染拡大により休業した店舗の人件費など経費を特別損失に計上したこともあり、10億46百万円(前連結会計年度比13.4%減)となりました。
a 売上高
売上高を事業の種類別に見ますと、洋菓子事業は、単体洋菓子の好調な売上により、第2四半期からは着実に前期実績に近づけることができましたが、レストランの主力店舗を含む一部店舗の休業や出店先商業施設の営業時間短縮等の影響により、279億39百万円(前連結会計年度比7.2%減)、製菓事業は主に当社単体の菓子において、徳用大袋製品の売上は伸長しましたが、個人消費型製品の売上が伸び悩み、夏期からの催事の縮小、帰省自粛によるお土産需要減少等も影響したことに加え、飲料については、外出自粛による自販機売上の減少や店頭での販促活動の縮小の影響により680億22百万円(前連結会計年度比3.4%減)、その他の事業は、31億23百万円(前連結会計年度比9.8%増)でした。売上高の詳細については「第2 事業の状況」「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1) 経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況に記載の通りです。
b 営業利益
売上原価率は、製造経費や減価償却費の減少等により、52.85%で前連結会計年度を0.04%低下しました。
販売費及び一般管理費は、売上高に対する比率では、44.63%で前連結会計年度より0.70%低下し、物流の効率化や、洋菓子事業における店舗経費や販売促進費の削減等により金額でも減少しました。
セグメント別では、洋菓子事業においては、レストラン事業が新型コロナウイルス感染症の影響により大幅な減益となりましたが、単体洋菓子が改善し、全体では増益となりました。製菓事業については、飲料事業が減益となりましたが、単体菓子及び中国子会社の菓子事業が前年を上回り全体では増益を確保いたしました。
以上の結果、営業利益は24億97百万円(前連結会計年度比35.9%増)となりました。
c 経常利益
主に営業利益の増加等により、経常利益は30億36百万円(前連結会計年度比29.4%増)となりました。
d 親会社株主に帰属する当期純利益
特別損失については前期に洋菓子事業において減損損失9億19百万円を計上したため減少しております。また、前期に繰延税金資産を追加計上したため法人税等が減少しております。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、10億46百万円(前連結会計年度比13.4%減)となりました。
③ 財政状態の分析
流動資産は356億19百万円で、主に現金及び預金の増により前連結会計年度末に比べ6億11百万円増加いたしました。固定資産は357億48百万円で、主に有形固定資産や無形固定資産の減により前連結会計年度末に比べ8億89百万円減少いたしました。この結果、総資産は713億67百万円で前連結会計年度末に比べ2億77百万円減少いたしました。
また、流動負債は171億42百万円で、主に支払手形及び買掛金の減により前連結会計年度末に比べ5億56百万円減少いたしました。固定負債は39億39百万円で、主に長期借入金やリース債務の返済により前連結会計年度末に比べ5億82百万円減少いたしました。
純資産は502億84百万円で、主に利益剰余金の増により前連結会計年度に比べ8億61百万円増加いたしました。この結果、自己資本比率は67.6%(前期は66.5%)となり、1株当たり純資産は1,871円39銭となりました。
④ 資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの運転資金需要の主なものは、原材料の購入、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、投資を目的とした資金需要の主なものは、生産設備の新設及び更新や店舗設備の新設等の設備投資であります。現時点においては、キャッシュ・フローに大きな影響を及ぼす大型の投資は予定しておりません。
これらの運転資金や投資資金は、自己資金により充当することを基本方針としておりますが、必要に応じて資金調達を行ってまいります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスの影響により急速に悪化し、極めて厳しい状況となりました。
食品業界においては、外出や会食の自粛があり、特に飲食店や物販店では大きな影響を受け、厳しい経営環境となっております。
このような状況下にあって当社グループは、お客様に、より良い商品と最善のサービスを提供できるよう従業員の健康の維持管理をはかりつつ、巣ごもり消費など新しい生活様式に対応した営業施策を絶えず実行し、売上と利益の確保につとめてまいりました。
その結果、当連結会計年度の売上高は、990億85百万円(対前期比95.9%)となり、コロナ禍の厳しい状況ではありましたが、単体洋菓子の好調な売上により、第2四半期からは着実に前期実績に近づけることができました。利益面では、販売管理費など経費の圧縮につとめた結果、営業利益は24億97百万円(対前期比135.9%)、経常利益は30億36百万円(対前期比129.4%)と32期振りに30億円を超え、増益とすることができました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、新型コロナウイルス感染拡大により休業した店舗の人件費など経費を特別損失に計上したこともあり、10億46百万円(対前期比86.6%)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
| 期別 事業別 | 当連結会計年度(第126期) | 前連結会計年度(第125期) | 対前期比 | 増減 | |||
| 2020年1月1日から2020年12月31日まで | 2019年1月1日から2019年12月31日まで | ||||||
| 売上高 | 構成比 | 売上高 | 構成比 | ||||
| 洋 菓 子 事 業 | 百万円 | % | 百万円 | % | % | 百万円 | |
| 洋菓子 | 23,694 | 23.9 | 24,221 | 23.4 | 97.8 | △527 | |
| レストラン | 4,245 | 4.3 | 5,884 | 5.7 | 72.1 | △1,639 | |
| 計 | 27,939 | 28.2 | 30,105 | 29.1 | 92.8 | △2,166 | |
| 製 菓 事 業 | 菓 子 | 63,172 | 63.8 | 64,701 | 62.6 | 97.6 | △1,528 |
| 飲 料 | 4,849 | 4.9 | 5,696 | 5.5 | 85.1 | △847 | |
| 計 | 68,022 | 68.7 | 70,397 | 68.1 | 96.6 | △2,375 | |
| その他 | 3,123 | 3.1 | 2,843 | 2.8 | 109.8 | 279 | |
| 合 計 | 99,085 | 100.0 | 103,347 | 100.0 | 95.9 | △4,262 | |
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
<洋菓子事業>当社単体の洋菓子においては、洋菓子チェーン店にて「おうち時間スイーツ応援」と題し、新製品や人気製品を拡販する施策を週替わりで実行し、特に若年層に向けた販売促進活動を展開し新規顧客の獲得にもつとめました。その結果、4月以降、既存店においては売上・客数ともに前期の実績を上回ることができました。
店舗面では、新規販路の拡大として納品店を増やしたことにより、不二家洋菓子店の営業店舗数は増加に転じ、当連結会計年度末では前期差122店増の951店(㈱スイートガーデンの不二家ブランド転換店を含む)となっております。
広域流通企業との取り組みについては、コロナ禍において新製品導入が減速し、苦戦しておりましたが、Webを活用した営業活動のもと生産性の高い製造ラインを活用したシュークリームや、当社グループの技術力を生かしたマカロンなどの製品提案を積極的に行い、前期並みの売上とすることができました。
上記の結果、単体の洋菓子の売上は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、対前期比98.7%にとどまりましたが、下期では前期の売上を上回っております。利益面では、下期の好調な売上に加え販売管理費の抑制につとめたことにより、前期を上回る実績を達成することができました。
㈱スイートガーデンでは、広域流通企業向け製品の売上は着実に伸長しておりますが、ギフト需要の減少等によるチェーン店の売上不振が影響し、前期の売上を下回りました。この対策として、同社チェーン店の不二家ブランドへの転換を進め、不二家製品を販売することにより、売上の回復に取り組んでおります。利益面では物流費・労務費の改善により、前期を上回る実績とすることができました。
㈱ダロワイヨジャポンでは、第2四半期までの一部店舗の休業の影響等が大きく、売上は前期の実績を上回ることはできませんでしたが、第3四半期以降は、積極的な販促活動が奏功し、インターネット通販等にも力を入れたことにより急速に売上が回復に向かっております。利益面では販売管理費の抑制により、着実に改善を進めることができ、前期の実績を上回ることができました。
この結果、洋菓子事業における洋菓子の売上高は236億94百万円(対前期比97.8%)となりました。
レストラン事業では、主力店舗を含む一部店舗の休業や出店先商業施設の営業時間短縮等の影響により、売上高は42億45百万円(対前期比72.1%)と、前期の実績を大幅に下回りました。このような中、好調なケーキ類の拡販や、料理のテイクアウトシステムを導入して売上確保をはかっております。また、利益面でも厳しい結果となりましたが、不採算店舗の閉鎖を進めるなど損益改善につとめております。
以上の結果、当連結会計年度における洋菓子事業全体の売上高は279億39百万円(対前期比92.8%)となりました。
<製菓事業>当社単体の菓子においては、コロナ禍の巣ごもり需要により「カントリーマアム」や「ホームパイ」、「ピーナッツチョコレート」等の徳用大袋製品の売上は伸長しましたが、個人消費型製品の売上が伸び悩み、夏期からの催事の縮小、帰省自粛によるお土産需要減少等も影響し、前期の売上を上回るには至りませんでした。
一方、当期新発売の「カントリーマアムチョコまみれ」、「ルック3(ホワイトラバーズ)」は、TVCMやSNSでの販促効果もあって、売上に大きく貢献しております。
この結果、当社単体の菓子の売上は、対前期比96.3%にとどまりましたが、利益面では、生産性の向上、販売管理費の抑制等により、前期の実績を上回ることができました。
また、環境対策の取り組みとしてプラスチック包材のダウンサイジング等を積極的に行っており、当期は「ミルキー」の紙パッケージ化を実施し、好評を得ております。
不二家(杭州)食品有限公司では、新型コロナウイルスの感染拡大により、工場の操業停止を余儀なくされた期間もありましたが、現地で人気のポップキャンディの新製品の販売が好調に推移しました。また、インターネット通販の拡大をはかるなどの施策も進めた結果、売上が回復し、売上・利益ともに前期の実績を伸長させることができました。
この結果、製菓事業における菓子の売上高は631億72百万円(対前期比97.6%)となりました。
飲料については、外出自粛による自販機売上の減少や店頭での販促活動の縮小が大きく影響しました。夏場の猛暑によりレモンスカッシュ群の売上増はあったものの、売上高は48億49百万円(対前期比85.1%)と厳しい実績となりました。
以上の結果、当連結会計年度における製菓事業全体の売上高は680億22百万円(対前期比96.6%)となりました。
<その他>その他事業は、キャラクターグッズ販売及びライセンス事業、不動産賃貸事業並びに㈱不二家システムセンターの受注請負、データ入力サービスなどの事務受託業務であり、売上高は好調に推移し、31億23百万円(対前期比109.8%)と前期を上回る実績となりました。
財政状態は、次のとおりであります。
流動資産は356億19百万円で、主に現金及び預金の増により前連結会計年度末に比べ6億11百万円増加いたしました。固定資産は357億48百万円で、主に有形固定資産や無形固定資産の減により前連結会計年度末に比べ8億89百万円減少いたしました。この結果、総資産は713億67百万円で前連結会計年度末に比べ2億77百万円減少いたしました。
また、流動負債は171億42百万円で、主に支払手形及び買掛金の減により前連結会計年度末に比べ5億56百万円減少いたしました。固定負債は39億39百万円で、主に長期借入金やリース債務の返済により前連結会計年度末に比べ5億82百万円減少いたしました。
純資産は502億84百万円で、主に利益剰余金の増により前連結会計年度に比べ8億61百万円増加いたしました。この結果、自己資本比率は67.6%(前期は66.5%)となり、1株当たり純資産は1,871円39銭となりました。
②キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローにつきましては、当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて13億45百万円増加し、125億75百万円となりました。
営業活動の結果得られた資金は、61億90百万円(前連結会計年度は50億32百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益によるものであります。
投資活動の結果使用した資金は、31億63百万円(前連結会計年度は73億82百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。
財務活動の結果使用した資金は、16億99百万円(前連結会計年度は8億96百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金やリース債務の返済等によるものであります。
③生産、商品仕入及び販売の実績
a 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 前年同期比(%) |
| 洋菓子事業計(百万円) | 22,963 | 99.8 |
| 製菓事業計(百万円) | 61,350 | 96.6 |
| 合計(百万円) | 84,314 | 97.5 |
(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
2 金額は販売価格によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b 商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 前年同期比(%) |
| 洋菓子事業計(百万円) | 1,247 | 98.0 |
| 製菓事業計(百万円) | 5,068 | 84.1 |
| 合計(百万円) | 6,316 | 86.6 |
(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
2 金額は仕入価格によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | 前年同期比(%) | |
| 洋菓子事業 | ケーキ、ベーカリー、デザート等の 洋菓子類(百万円) | 23,694 | 97.8 |
| レストラン(百万円) | 4,245 | 72.1 | |
| 計(百万円) | 27,939 | 92.8 | |
| 製菓事業 | チョコレート、キャンディ及びビスケット(百万円) | 63,172 | 97.6 |
| 飲料、乳製品等(百万円) | 4,849 | 85.1 | |
| 計(百万円) | 68,022 | 96.6 | |
| その他 | 不動産賃貸収入及び事務受託業務等 (百万円) | 3,123 | 109.8 |
| 計(百万円) | 3,123 | 109.8 | |
| 合計(百万円) | 99,085 | 95.9 | |
(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 販売高(百万円) | 割合(%) | 販売高(百万円) | 割合(%) | |
| 株式会社山星屋 | 11,546 | 11.1 | 11,195 | 11.2 |
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは、その時点で最も合理的と考えられる基準に基づいて実施しておりますが、見積り等の不確実性があるため実際の結果は異なる場合があります。
また、新型コロナウイルス感染症の収束時期等を含む仮定に関する情報については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (追加情報)」に記載の通りです。
a 繰延税金資産
当社グループは、繰延税金資産については、将来の課税所得の見込み及び税務計画に基づき、回収可能性を十分に検討し、回収可能な額を計上しております。なお、既に計上した繰延税金資産については、その実現可能性について毎期検討し、内容の見直しを行なっておりますが、将来の課税所得の見込みの変化やその他の要因に基づき繰延税金資産の実現可能性の評価が変更された場合、繰延税金資産の取崩又は追加計上により親会社株主に帰属する当期純利益が変動する可能性があります。
b 固定資産の減損
当社グループが減損損失を認識するかどうかの判定および使用価値の算定において用いられる将来キャッシュ・フローは、経営環境などの外部要因に関する情報や直近の経営成績に基づいた情報に修正し、資産グループの現在の使用状況や合理的な使用計画等を考慮し見積っております。当該見積りおよび当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において追加の減損損失が発生する可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高は、990億85百万円(前連結会計年度比4.1%減)で、コロナ禍の厳しい状況ではありましたが、単体洋菓子の好調な売上により、第2四半期からは着実に前期実績に近づけることができました。利益面では、販売管理費など経費の圧縮につとめた結果、営業利益は24億97百万円(前連結会計年度比35.9%増)、経常利益は30億36百万円(前連結会計年度比29.4%増)と32期振りに30億円を超え、増益とすることができました。親会社株主に帰属する当期純利益は、新型コロナウイルス感染拡大により休業した店舗の人件費など経費を特別損失に計上したこともあり、10億46百万円(前連結会計年度比13.4%減)となりました。
a 売上高
売上高を事業の種類別に見ますと、洋菓子事業は、単体洋菓子の好調な売上により、第2四半期からは着実に前期実績に近づけることができましたが、レストランの主力店舗を含む一部店舗の休業や出店先商業施設の営業時間短縮等の影響により、279億39百万円(前連結会計年度比7.2%減)、製菓事業は主に当社単体の菓子において、徳用大袋製品の売上は伸長しましたが、個人消費型製品の売上が伸び悩み、夏期からの催事の縮小、帰省自粛によるお土産需要減少等も影響したことに加え、飲料については、外出自粛による自販機売上の減少や店頭での販促活動の縮小の影響により680億22百万円(前連結会計年度比3.4%減)、その他の事業は、31億23百万円(前連結会計年度比9.8%増)でした。売上高の詳細については「第2 事業の状況」「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1) 経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況に記載の通りです。
b 営業利益
売上原価率は、製造経費や減価償却費の減少等により、52.85%で前連結会計年度を0.04%低下しました。
販売費及び一般管理費は、売上高に対する比率では、44.63%で前連結会計年度より0.70%低下し、物流の効率化や、洋菓子事業における店舗経費や販売促進費の削減等により金額でも減少しました。
セグメント別では、洋菓子事業においては、レストラン事業が新型コロナウイルス感染症の影響により大幅な減益となりましたが、単体洋菓子が改善し、全体では増益となりました。製菓事業については、飲料事業が減益となりましたが、単体菓子及び中国子会社の菓子事業が前年を上回り全体では増益を確保いたしました。
以上の結果、営業利益は24億97百万円(前連結会計年度比35.9%増)となりました。
c 経常利益
主に営業利益の増加等により、経常利益は30億36百万円(前連結会計年度比29.4%増)となりました。
d 親会社株主に帰属する当期純利益
特別損失については前期に洋菓子事業において減損損失9億19百万円を計上したため減少しております。また、前期に繰延税金資産を追加計上したため法人税等が減少しております。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、10億46百万円(前連結会計年度比13.4%減)となりました。
③ 財政状態の分析
流動資産は356億19百万円で、主に現金及び預金の増により前連結会計年度末に比べ6億11百万円増加いたしました。固定資産は357億48百万円で、主に有形固定資産や無形固定資産の減により前連結会計年度末に比べ8億89百万円減少いたしました。この結果、総資産は713億67百万円で前連結会計年度末に比べ2億77百万円減少いたしました。
また、流動負債は171億42百万円で、主に支払手形及び買掛金の減により前連結会計年度末に比べ5億56百万円減少いたしました。固定負債は39億39百万円で、主に長期借入金やリース債務の返済により前連結会計年度末に比べ5億82百万円減少いたしました。
純資産は502億84百万円で、主に利益剰余金の増により前連結会計年度に比べ8億61百万円増加いたしました。この結果、自己資本比率は67.6%(前期は66.5%)となり、1株当たり純資産は1,871円39銭となりました。
④ 資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの運転資金需要の主なものは、原材料の購入、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、投資を目的とした資金需要の主なものは、生産設備の新設及び更新や店舗設備の新設等の設備投資であります。現時点においては、キャッシュ・フローに大きな影響を及ぼす大型の投資は予定しておりません。
これらの運転資金や投資資金は、自己資金により充当することを基本方針としておりますが、必要に応じて資金調達を行ってまいります。