有価証券報告書-第124期(平成30年1月1日-平成30年12月31日)

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2019/03/26 13:55
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、企業収益等の改善を背景に設備投資が増加し、雇用・所得環境の改善により個人消費は持ち直しの動きが続くなど、景気は緩やかに回復しておりますが、先行きの不透明感から力強さを欠くものとなりました。
当社グループが属する食品業界においては、消費者の節約志向が根強い中、販売競争の激化に加え、猛暑や災害などの影響もあり、経営環境は依然として厳しい状況となっております。
このような環境下にあって当社グループは、お客様の満足を第一に考え、新製品開発と既存製品の品質改善に絶え間なく取り組みました。さらに市場の変化に対応すべく積極的にIT化と設備投資を推進しました。また、生産性の向上と経費管理の強化を進め、利益改善につとめました。
洋菓子事業は、チェーン店において旬のフルーツを使用した製品を取り揃えるとともに、量販店・コンビニエンスストアなど広域流通企業との取り組みを強化し、売上回復を目指しました。製菓事業は、主力ブランドを中心に新製品の開発、販売促進活動を積極的に行い、売上を伸長させることができました。これにより、主力生産ラインの稼働が促進され、生産性の向上をはかることができました。
その結果、当社単体では、製菓事業の好調な売上もあって、前期を上回る売上及び営業利益を達成することができました。グループ全体では、一部子会社の売上減もあり、前期売上を下回りましたが、営業利益では生産性向上や販売管理費の削減等により、前期を上回ることができました。
以上の結果、当連結会計年度の業績については、売上高は1,052億41百万円(対前期比99.4%)、営業利益は24億15百万円(対前期比214.1%)、経常利益は27億45百万円(対前期比188.0%)、前期に固定資産売却益を特別利益として計上した、親会社株主に帰属する当期純利益は13億70百万円(対前期比8.4%)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
期別
事業別
当連結会計年度(第124期)前連結会計年度(第123期)対前期比増減
平成30年1月 1日から
平成30年12月31日まで
平成29年1月 1日から
平成29年12月31日まで
売上高構成比売上高構成比




百万円%百万円%%百万円
洋菓子26,57525.328,48726.993.3△1,911
レストラン6,1515.86,7026.391.8△550
32,72731.135,19033.293.0△2,462



菓 子64,36861.262,61459.1102.81,753
飲 料5,7215.46,0255.795.0△303
70,09066.668,63964.8102.11,450
その他2,4232.32,0842.0116.3338
合 計105,241100.0105,915100.099.4△673

(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
<洋菓子事業>当社単体の洋菓子においては、製品と店舗運営の質の改善を進め、グループシナジーを活かして市場競争力の強化をはかりました。
洋菓子チェーン店の売上確保という課題に対し、製品面では、福岡県産の苺「あまおう」をはじめ、熊本県産のメロン「肥後グリーン」など産地や銘柄にまでこだわった旬の国産フルーツを使用した製品を順次発売しました。さらに、風味豊かで口溶けの良い北海道産生クリームを使用したショートケーキなど、より価値を高めた製品を「プレミアムシリーズ」として展開し、売上の確保につとめました。店舗面では、店内製造機能を備えた店舗を出店する一方、不採算店舗の閉鎖を進め、収益性の向上に取り組みました。また、新たな受発注システムを導入、ITを有効活用することで販売機会損失や製品ロスの低減をはかっております。なお、当連結会計年度末における不二家洋菓子チェーン店の営業店舗数は、FC店の閉鎖もあり前期差49店減の862店となっております。
広域流通企業との取り組みについては、当社のブランドや技術力・生産設備を活かした製品を中心に提案し、売上の拡大を目指しました。量販店向けに生産性の高いシュークリーム等ファミリーパック製品の拡販をはかるとともに、販路の拡大にも取り組んだ結果、広域流通部門の売上を大幅に伸長させることができました。しかしながら、チェーン店の売上減少もあり、単体の洋菓子の売上は対前期比97.4%と、前期を下回りました。
利益面では、新規生産設備の導入等による生産能力向上や省人化をはかるとともに、配送コースの見直しや共同配送の推進による物流の効率化など販売管理費の削減につとめた結果、改善することができました。
㈱スイートガーデンは、新規取引先への製品の提案・販売に積極的に取り組みました。しかしながら、同社チェーン店の売上不振、利益改善を目的に広域流通企業向けの卸販売を直接販売に切り替えたことによる売上減、さらには豪雨などの影響もあり、売上は前期を下回りました。なお、利益面では製造ロス管理・人件費管理の強化等により着実に改善を進めることができました。
㈱ダロワイヨジャポンは、主力製品であるマカロンを中心とした新製品投入に加え、チョコレートケーキ「オペラ」のリニューアルのもと、新店舗の開店や百貨店などとの新規取引の拡大をはかったものの、主力店舗の閉鎖も影響し、売上・利益ともに前期を下回りました。製品個々の基本品質の向上及び規格の見直しや不採算店の閉鎖等により収益性の向上につとめております。
この結果、洋菓子事業における洋菓子の売上高は265億75百万円(対前期比93.3%)となりました。
レストランは、お客様の健康志向に対応して海藻や穀物を使用した野菜サラダを充実させました。また、季節の料理や人気のステーキを取り入れたプレート料理のメニューも増やし、グルメ志向にも対応いたしました。不採算店舗等の閉鎖に伴う店舗数の減少もあり、売上高は61億51百万円(対前期比91.8%)となりましたが、販売管理費の削減等により、利益は着実に回復傾向となっております。
以上の結果、当連結会計年度における洋菓子事業全体の売上高は327億27百万円(対前期比93.0%)となりました。
<製菓事業>当社単体の菓子においては、『健康・グルメ』をテーマに、主力ブランドを中心に積極的に新製品の開発・販売を行いました。
主力生産ラインの稼働の安定、稼働率の向上による利益確保という課題に対し、製品面では、ナッツやカカオの健康イメージを訴求した「ピーナッツチョコレート」、「ルック4ファミリーパック」など大袋タイプのチョコレート製品の売上増をはかりました。これにより、チョコレート製品は、市場が伸び悩む中で前期を上回る売上を達成することができました。また、原材料にこだわった「カントリーマアムベイクショップ」シリーズ、「ルック3(ハイカカオコレクション)」をはじめとする新製品を順次発売するとともに、期末にかけては主力ブランド製品のテレビCM・SNS広告も投入して一層の売上拡大をはかりました。当期に発売50周年を迎えた「ホームパイ」では、大型生産ラインを導入、今までにないチョコ掛けの新製品「ホームパイ(大人のリッチチョコ)」を発売し、同時に各地で試食キャンペーンを大きく展開して拡販につとめました。さらには、新たにヤマザキビスケット㈱の 「チップスター」、㈱東ハトの「キャラメルコーン」とのコラボレーション製品を発売し、一層の売上増加をはかりました。利益面では、主力生産ラインの稼働率向上や生産設備の更新による生産性の向上もあり、収益性を伸長させることができました。
この結果、当社単体の菓子の売上は、対前期比102.7%となりました。
不二家(杭州)食品有限公司は、優良かつ市場の変化に対応できる代理店を選別し、売上回復をはかりました。拡大するインターネット通販市場においては、同市場を得意とする新たな代理店と連携して販売を強化した結果、売上は着実に伸長しました。一方、店舗向けには主力製品であるポップキャンディを中心に販売地域を拡大した結果、中国事業での売上は前期を上回ることができました。
この結果、製菓事業における菓子の売上高は643億68百万円(対前期比102.8%)となりました。
飲料については、夏場の猛暑の影響もあり、レモンスカッシュ類の売上は新製品「ダブルレモンスカッシュ500ml」の寄与もあり伸長しましたが、濃厚な果実感が特徴のネクター類の売上は伸び悩みました。売上を確保すべく新規に製品製造を受託したものの、生産開始の遅れもあり、飲料売上高は57億21百万円(対前期比95.0%)と、前期を上回るまでには至りませんでした。
以上の結果、当連結会計年度における製菓事業全体の売上高は700億90百万円(対前期比102.1%)となりました。
<その他>その他事業は、通販・キャラクター事業部のグッズ販売事業・ライセンス事業、不動産賃貸事業及び㈱不二家システムセンターの受注請負・データ入力サービスなどの事務受託業務であり、売上高は㈱不二家システムセンターの好調な業績もあり、24億23百万円(対前期比116.3%)と前期を上回ることができました。
財政状態は、次のとおりであります。
流動資産は358億20百万円で、主に現金及び預金の減により前連結会計年度末に比べ78億28百万円減少いたしました。固定資産は357億74百万円で、主に機械装置及び運搬具の増により前連結会計年度末に比べ30億73百万円増加いたしました。この結果、総資産は715億94百万円で前連結会計年度末に比べ47億55百万円減少いたしました。
また、流動負債は182億26百万円で、主に未払法人税等の減により前連結会計年度末に比べ42億64百万円減少いたしました。固定負債は49億72百万円で、主に長期借入金の返済や1年内への振替により前連結会計年度末に比べ7億84百万円減少いたしました。
純資産は483億95百万円で、主に利益剰余金の増により前連結会計年度に比べ2億93百万円増加いたしました。この結果、自己資本比率は65.3%(前期は60.9%)となり、1株当たり純資産は1,813円68銭となりました。
②キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローにつきましては、当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて74億89百万円減少し、145億4百万円となりました。
営業活動の結果得られた資金は、22億17百万円(前連結会計年度は47億37百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益によるものであります。
投資活動の結果使用した資金は、64億49百万円(前連結会計年度は136億64百万円の獲得)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。
財務活動の結果使用した資金は、31億92百万円(前連結会計年度は48億28百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済等によるものであります。
③生産、商品仕入及び販売の実績
a 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成30年1月1日
至 平成30年12月31日)
前年同期比(%)
洋菓子事業計(百万円)24,74496.0
製菓事業計(百万円)63,890102.0
合計(百万円)88,634100.2

(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
2 金額は販売価格によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b 商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成30年1月1日
至 平成30年12月31日)
前年同期比(%)
洋菓子事業計(百万円)1,34786.3
製菓事業計(百万円)5,961102.4
合計(百万円)7,30899.0

(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
2 金額は仕入価格によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成30年1月1日
至 平成30年12月31日)
前年同期比(%)
洋菓子事業ケーキ、ベーカリー、デザート等の
洋菓子類(百万円)
26,57593.3
レストラン(百万円)6,15191.8
計(百万円)32,72793.0
製菓事業チョコレート、キャンディ及びビスケット(百万円)64,368102.8
飲料、乳製品等(百万円)5,72195.0
計(百万円)70,090102.1
その他不動産賃貸収入及び事務受託業務等
(百万円)
2,423116.3
計(百万円)2,423116.3
合計(百万円)105,24199.4

(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)
株式会社山星屋11,35510.711,83511.2

3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たっては、主として期末日現在の判断に基づく見積りによるものがあります。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高は、1,052億41百万円(前連結会計年度比0.6%減)で、当社単体では製菓事業の好調な売上もあって、前期を上回る売上を達成することができましたが、一部子会社の売上減もあり、前期売上を下回りました。営業利益は24億15百万円(前連結会計年度比114.1%増)、経常利益は27億45百万円(前連結会計年度比88.0%増)で、生産性向上や販売管理費の削減等により、前期を上回ることができました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期の固定資産売却益計上により13億70百万円(前連結会計年度比91.6%減)となりました。
a 売上高
売上高を事業の種類別に見ますと、洋菓子事業は店舗数の減少もあり、327億27百万円(前連結会計年度比7.0%減)、製菓事業は当社単体の菓子や中国事業の好調により、700億90百万円(前連結会計年度比2.1%増)、その他の事業は、24億23百万円(前連結会計年度比16.3%増)でした。売上高の詳細については「第2 事業の状況」「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1) 経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況に記載の通りです。
b 営業利益
売上原価率は、新規生産設備の導入や生産設備の更新による生産性向上や省人化等により、52.72%で前連結会計年度を0.63%低下しました。
販売費及び一般管理費は、物流の効率化や、洋菓子事業における店舗経費や販売促進費の削減等により売上高に対する比率は、44.98%で前連結会計年度を0.61%低下しました。
以上の結果、営業利益は24億15百万円(前連結会計年度比114.1%増)となりました。
c 経常利益
営業外収益については、主に持分法による投資利益等により、経常利益は27億45百万円(前連結会計年度比88.0%増)となりました。
d 親会社株主に帰属する当期純利益
特別利益は前期に固定資産売却益計上したことにより大幅に減少し、特別損失についても前期にのれんを償却しているため減少しております。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、13億70百万円(前連結会計年度比91.6%減)となりました。
③ 財政状態の分析
流動資産は358億20百万円で、主に設備投資や税金の支払等による現金及び預金の減により前連結会計年度末に比べ78億28百万円減少いたしました。固定資産は357億74百万円で、主に設備投資による機械装置及び運搬具の増により前連結会計年度末に比べ30億73百万円増加いたしました。この結果、総資産は715億94百万円で前連結会計年度末に比べ47億55百万円減少いたしました。
また、流動負債は182億26百万円で、主に税金支払による未払法人税等の減により前連結会計年度末に比べ42億64百万円減少いたしました。固定負債は49億72百万円で、主に長期借入金の返済や1年内への振替により前連結会計年度末に比べ7億84百万円減少いたしました。
純資産は483億95百万円で、主に利益剰余金の増により前連結会計年度に比べ2億93百万円増加いたしました。この結果、自己資本比率は65.3%(前期は60.9%)となり、1株当たり純資産は1,813円68銭となりました。
④ 資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの運転資金需要の主なものは、原材料の購入、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、投資を目的とした資金需要の主なものは、生産設備の新設及び更新や店舗設備の新設等の設備投資であります。現時点においては、キャッシュ・フローに大きな影響を及ぼす大型の投資は予定しておりません。
これらの運転資金や投資資金は、自己資金により充当することを基本方針としておりますが、必要に応じて資金調達を行ってまいります。

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