有価証券報告書-第99期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/23 15:43
【資料】
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【項目】
130項目

研究開発活動

当社グループでは事業展開及び安全性に関わる基盤研究・技術開発は、キッコーマン㈱研究開発本部を中心に行っております。各事業会社においては、主にそれぞれの会社の事業に関わる商品開発を行っており、しょうゆ製造に関わる技術開発、「食と健康」の分野で消費者のニーズに応える独創的な新商品の開発、容器の開発、品質向上をめざした加工技術の開発等を鋭意進めております。
当社グループの当連結会計年度の研究開発費は、国内及び海外食料品製造・販売事業と国内その他事業のバイオケミカル分野の研究開発に関わるものであり、その額は36億6千2百万円であります。
当連結会計年度における研究開発活動としては、基盤研究・技術開発では、醸造技術の革新による血圧降下ペプチド高含有醤油の開発で農芸化学技術賞を受賞しました。本研究成果は、しょうゆ類で初の特定保健用食品(トクホ)「まめちから 大豆ペプチドしょうゆ」の商品化に応用しております。このほか、各セグメント別の研究開発活動は次のとおりであります。
(国内及び海外 食料品製造・販売事業)
しょうゆ部門では、しょうゆの品質向上と製造における効率化をめざして、醸造工程に関わる技術開発を進めてまいりました。好評である「いつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ」シリーズにおいてもラインナップの拡充を行ってまいりました。
食品部門では、焼肉のたれ、つゆ類の開発、「うちのごはん」シリーズの開発、加工業務用調味料の開発など、新商品開発を行ってまいりました。デルモンテ調味料では、切れのいい新ボトルを使用した「濃厚リッチ」、「贅沢ハーフ」などのケチャップ類やデラミボトルを使用したオイル類などの新商品開発を行ってまいりました。
飲料部門では、「ライスミルク」、「アーモンドファーム」シリーズなどの新商品開発、また「豆乳飲料さくらんぼ」などの各種豆乳商品のラインナップ拡充を行ってまいりました。
酒類部門では、みりんの製造工程に関わる技術開発、ワインなどの新商品開発を行ってまいりました。
(国内 その他事業)
国内その他事業では、バイオケミカル分野において、ヒアルロン酸類、アルギン酸類、糖セラミドなど化成品の開発、機能性食品素材の開発、臨床診断用酵素の開発、衛生検査用キットの開発などを引き続き行ってまいりました。