有価証券報告書-第66期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 12:19
【資料】
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【項目】
119項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
(2) 当連結会計年度の財政状態の分析
当社グループの総資産は308,787百万円で、前連結会計年度に比べ33,897百万円(12.3%)増加しました。当連結会計年度における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
① 流動資産
流動資産は、前連結会計年度に比べ15,543百万円(10.4%)増加し、164,904百万円となりました。これは主に、現金及び預金が3,585百万円、受取手形及び売掛金が3,040百万円、有価証券が6,698百万円増加したことによるものであります。
② 固定資産
固定資産は、前連結会計年度に比べ18,354百万円(14.6%)増加し、143,882百万円となりました。これは主に、建物及び構築物が8,791百万円、土地が3,094百万円、リース資産が3,672百万円増加したことによるものであります。
③ 流動負債
流動負債は、前連結会計年度に比べ3,502百万円(7.4%)増加し、50,669百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が2,620百万円、未払費用が1,672百万円増加したことによるものであります。
④ 固定負債
固定負債は、前連結会計年度に比べ2,630百万円(14.2%)増加し、21,181百万円となりました。これは主に、退職給付に係る負債(前連結会計年度は退職給付引当金)が3,582百万円減少しましたが、リース債務が3,707百万円、繰延税金負債が2,475百万円増加したことによるものであります。
⑤ 純資産
純資産は、前連結会計年度に比べ27,764百万円(13.3%)増加し、236,936百万円となりました。これは主に、利益剰余金が18,158百万円、為替換算調整勘定が5,319百万円増加したことによるものであります。
(3) 当連結会計年度の経営成績の分析
① 概要
当連結会計年度におけるわが国経済は、為替の円高是正や各種政策の効果により景気は緩やかに回復してきましたが、海外景気の下振れや消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動等、景気を下押しするリスクも依然として存在しております。
当食品業界においては、一部原材料価格が引き続き高水準で推移する中、製造コストの削減を迫られる等企業間競争は一層激しさを増し、依然として厳しい状況が続いております。また、消費者の食の安全面に対する意識はより一段と高まり、当業界は今まで以上に品質管理の強化への対応、環境問題への対応等企業の社会的責任がますます求められております。
このような経済環境下、当連結会計年度の業績は、売上高は372,231百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益は30,595百万円(前年同期比3.3%増)、経常利益は32,243百万円(前年同期比0.8%増)、当期純利益は22,723百万円(前年同期比31.5%増)となりました。
② 為替変動の影響
前連結会計年度からの為替レートの変動により、当連結会計年度の売上高は6,902百万円の増加、営業利益は1,134百万円の増加と試算されます。ただし、この試算は、当連結会計年度の外貨建の売上高、売上原価、販売費及び一般管理費を前連結会計年度末の直物為替相場により円貨に換算して算出したものであり、為替変動に対応した販売価格の変更の影響は考慮されておりません。
③ 売上高
連結売上高は、前連結会計年度に比べ8.0%増収の372,231百万円となりました。これは主に、国内即席麺事業における販売数量の増加及び海外即席麺事業における為替の影響によるものであります。
④ 売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価は、原材料価格の高騰等の影響により、前連結会計年度に比べ7.1%増加し、230,221百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、販売促進費が増加したこと等から前連結会計年度に比べ11.4%増加し、111,414百万円となりました。
⑤ 営業利益
営業利益は、上記のとおり、売上高、販売費及び一般管理費が増加した結果、前連結会計年度に比べ3.3%増益の30,595百万円となりました。
⑥ 営業外損益
営業外収益は、為替差益が減少したこと等から前連結会計年度に比べ26.1%減少し、1,956百万円となりました。営業外費用は、支払補償費が増加したこと等から前連結会計年度に比べ13.5%増加し、308百万円となりました。
⑦ 特別損益
特別利益は、固定資産売却益及び補助金収入が増加したこと等から前連結会計年度に比べ3189.1%増加し、4,383百万円となりました。特別損失は、投資有価証券評価損及び減損損失が減少したこと等から前連結会計年度に比べ89.9%減少し、323百万円となりました。
⑧ 当期純利益
当期純利益は、前連結会計年度に比べ31.5%増益の22,723百万円となりました。
これにより、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の169.15円に対し、当連結会計年度は222.46円となりました。
(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
「第2 事業の状況 1.業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。